若人たちのトラファルガー
2010年7月29日 宝塚(宙)宙組東宝新人公演「Trafalgar」を観劇してまいりました!
一言でまとめるならば、非常に新人公演らしい、フレッシュな新人公演だったな、と思いました。
技術的なことをいえば、というか、ぶっちゃけ歌について書いてしまうなら、主要三人(ホレイシオ/蒼羽りく、エマ/すみれ乃麗、ナポレオン/愛月ひかる)ともに音を外しまくりで、耳にはなかなか厳しい公演でした(^ ^;ゞ
ここしばらく、かなり歌える人がメインに入った新公が続いていたので、かえって新鮮だったくらいには(汗)。
でも、芝居はなかなか良かった!
りくくんのホレイシオ。
私は、もともとりくくんの芝居は役づくりの方向性も声もひっくるめて好きなのですが、今回は本当に良かったなあ。
祐飛さんの役づくりを踏襲しつつ、若さで押し切るところは押し切って。好戦的で前向きな、そして、とても優しいネルソンでした。
個人的には、トム・アレンと喧嘩をする執務室の場面が、本公演とは全く違うイメージですごく良かったなあ(*^ ^*)。
れーれのエマは、「大理石の女神像」というよりは「翡翠から彫りだした小鳥の置物」みたいな印象でした。
飛び方を知らない小鳥、海を知らないイルカ、走ったことのない仔馬、、、そんな、自分のいるべき場所を知らない生き物みたいな感じ。これはこれで、ありな解釈なのかもしれないな、と。少なくとも、私は結構好きです。「一人では生きていけない」的な弱さ(幼さ?)が全身から溢れているので、男が「俺が守らなくちゃ」と思うのはこういう女なんだな、と納得できたし。
ただ、それだけ特異なキャラクターに説得力を持たせるには、ある程度の技術的な裏付けが必要なのだな、ということもよくわかりました。……れーれは、もっと「今の自分」に出来ることを直視して、その中で勝負をしてみても良かったんじゃないか、と思いました。……うーん、でもこれは新公なんだから、そこは冒険してみて正解だったのかなあ……。
りくくんとれーれのコンビは、ビジュアルもなかなかお似合い♪
役づくりも、りくくんが結構真面目で一途で一生懸命な感じなので、ああいう生真面目なタイプが、浮世離れした可愛らしさに魅かれてしまった時の一直線ぶりが理解できたし、良かったと思います。ただ、デュエットはちょっと耐え難かったけど(- -;
愛月くんのナポレオンは、本公演で演じているジョサイアよりも、愛月くんのキャラクターに合っていたような気がしました。声も姿もどちらかというと硬いタイプなので、ああいう、常にファンファーレが鳴っている中登場してくるような大芝居系の役の方が得意なのではないか、と思います。
歌は高音部で若干苦戦していましたが、三人の中ではマシな方だったかな(^ ^)というか、蘭トムさんって声が高いんだなあ(感心)。
ウィリアムの鳳樹いちくんがいかに渋くて素敵だったか、
ファニーの藤咲えりちゃんがどれほど素晴らしかったか、、、については、長くなりそうなのでまた後日ゆっくりと。
特にファニーは、本役のアリスちゃんとはまったく違うアプローチで、ものすごくリアルに女らしい、大人っぽい役づくりだったのが印象的。ロンドンでの会食のラスト、ネルソンを追っていくエマの背中に「あ」という形にくちをあけて、でも何もいえずに…という芝居がすごく切なくて忘れらなくて。
CSニュースのトークで話していた「忘れられない人」のラストは、本当に良かったです。ちょっと泣けました。そしてラストも(^ ^)。アリスちゃんの演じるファニーとは全く違う、「ネルソンの妻」として銃後を守る、実にリアルな存在感のある女性像でした(*^ ^*)。
あと驚いたのは、、、、
ジャービスのえなちゃん(月映樹茉)があまりにも美しくて仰天したことと、
エドマンド・ネルソンの光海舞人さんの芝居が素晴らしかったことと、
キャドガン夫人のちっすー(千鈴まゆ)が、すごく可愛くて、すごく抱擁力があってそして、とても素敵だったことと、
トム・アレンの桜木みなとくん、ジョサイアの七生眞希くん、そして、ナポリ市民の場面で歌っていた彩花まりちゃんなど、まだ研2の95期がしっかりと実力を発揮して、良い仕事をしていたこと、でしょうか。
彩花まりちゃん、大劇場の新公で評判になっていたので楽しみにしていたのですが、艶と迫力のある良い声で、あの場面をよく表現できていたと思います。美人だしスタイル良いし芝居できるし歌えるし♪♪これからが楽しみ♪♪
……伶美うららさんは、美人なのに役がつかないなあ(T T)。今回はハミルトン家のメイドさんくらいかな、目立っていたのは。いつになったら声がきけるのでしょうか……。
(兵士の出番が多くて、しかも違和感とか全くなく、普通に美形なイケメンだった……汗)
あ、あと、プロローグの「波」に最後までえりちゃんがいました!!可愛かった~~~♪
ロンドン市民にも居たんですよ♪ソロは無かったけど、可愛かったなー。
プロローグといえば、「威風堂々」影ソロは花音舞さんでした。
本役の七瀬りりこ嬢とは違う、やわらかな含みのある声がとても良かったです♪
えーっと。
きりがないので、とりあえず、今日のところはここまで。
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一言でまとめるならば、非常に新人公演らしい、フレッシュな新人公演だったな、と思いました。
技術的なことをいえば、というか、ぶっちゃけ歌について書いてしまうなら、主要三人(ホレイシオ/蒼羽りく、エマ/すみれ乃麗、ナポレオン/愛月ひかる)ともに音を外しまくりで、耳にはなかなか厳しい公演でした(^ ^;ゞ
ここしばらく、かなり歌える人がメインに入った新公が続いていたので、かえって新鮮だったくらいには(汗)。
でも、芝居はなかなか良かった!
りくくんのホレイシオ。
私は、もともとりくくんの芝居は役づくりの方向性も声もひっくるめて好きなのですが、今回は本当に良かったなあ。
祐飛さんの役づくりを踏襲しつつ、若さで押し切るところは押し切って。好戦的で前向きな、そして、とても優しいネルソンでした。
個人的には、トム・アレンと喧嘩をする執務室の場面が、本公演とは全く違うイメージですごく良かったなあ(*^ ^*)。
れーれのエマは、「大理石の女神像」というよりは「翡翠から彫りだした小鳥の置物」みたいな印象でした。
飛び方を知らない小鳥、海を知らないイルカ、走ったことのない仔馬、、、そんな、自分のいるべき場所を知らない生き物みたいな感じ。これはこれで、ありな解釈なのかもしれないな、と。少なくとも、私は結構好きです。「一人では生きていけない」的な弱さ(幼さ?)が全身から溢れているので、男が「俺が守らなくちゃ」と思うのはこういう女なんだな、と納得できたし。
ただ、それだけ特異なキャラクターに説得力を持たせるには、ある程度の技術的な裏付けが必要なのだな、ということもよくわかりました。……れーれは、もっと「今の自分」に出来ることを直視して、その中で勝負をしてみても良かったんじゃないか、と思いました。……うーん、でもこれは新公なんだから、そこは冒険してみて正解だったのかなあ……。
りくくんとれーれのコンビは、ビジュアルもなかなかお似合い♪
役づくりも、りくくんが結構真面目で一途で一生懸命な感じなので、ああいう生真面目なタイプが、浮世離れした可愛らしさに魅かれてしまった時の一直線ぶりが理解できたし、良かったと思います。ただ、デュエットはちょっと耐え難かったけど(- -;
愛月くんのナポレオンは、本公演で演じているジョサイアよりも、愛月くんのキャラクターに合っていたような気がしました。声も姿もどちらかというと硬いタイプなので、ああいう、常にファンファーレが鳴っている中登場してくるような大芝居系の役の方が得意なのではないか、と思います。
歌は高音部で若干苦戦していましたが、三人の中ではマシな方だったかな(^ ^)というか、蘭トムさんって声が高いんだなあ(感心)。
ウィリアムの鳳樹いちくんがいかに渋くて素敵だったか、
ファニーの藤咲えりちゃんがどれほど素晴らしかったか、、、については、長くなりそうなのでまた後日ゆっくりと。
特にファニーは、本役のアリスちゃんとはまったく違うアプローチで、ものすごくリアルに女らしい、大人っぽい役づくりだったのが印象的。ロンドンでの会食のラスト、ネルソンを追っていくエマの背中に「あ」という形にくちをあけて、でも何もいえずに…という芝居がすごく切なくて忘れらなくて。
CSニュースのトークで話していた「忘れられない人」のラストは、本当に良かったです。ちょっと泣けました。そしてラストも(^ ^)。アリスちゃんの演じるファニーとは全く違う、「ネルソンの妻」として銃後を守る、実にリアルな存在感のある女性像でした(*^ ^*)。
あと驚いたのは、、、、
ジャービスのえなちゃん(月映樹茉)があまりにも美しくて仰天したことと、
エドマンド・ネルソンの光海舞人さんの芝居が素晴らしかったことと、
キャドガン夫人のちっすー(千鈴まゆ)が、すごく可愛くて、すごく抱擁力があってそして、とても素敵だったことと、
トム・アレンの桜木みなとくん、ジョサイアの七生眞希くん、そして、ナポリ市民の場面で歌っていた彩花まりちゃんなど、まだ研2の95期がしっかりと実力を発揮して、良い仕事をしていたこと、でしょうか。
彩花まりちゃん、大劇場の新公で評判になっていたので楽しみにしていたのですが、艶と迫力のある良い声で、あの場面をよく表現できていたと思います。美人だしスタイル良いし芝居できるし歌えるし♪♪これからが楽しみ♪♪
……伶美うららさんは、美人なのに役がつかないなあ(T T)。今回はハミルトン家のメイドさんくらいかな、目立っていたのは。いつになったら声がきけるのでしょうか……。
(兵士の出番が多くて、しかも違和感とか全くなく、普通に美形なイケメンだった……汗)
あ、あと、プロローグの「波」に最後までえりちゃんがいました!!可愛かった~~~♪
ロンドン市民にも居たんですよ♪ソロは無かったけど、可愛かったなー。
プロローグといえば、「威風堂々」影ソロは花音舞さんでした。
本役の七瀬りりこ嬢とは違う、やわらかな含みのある声がとても良かったです♪
えーっと。
きりがないので、とりあえず、今日のところはここまで。
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