ただいま絶賛上演中(^ ^)の宙組東宝劇場公演「トラファルガー/ファンキー・サンシャイン」より、お芝居の「トラファルガー」について。
ここ数日、若干いろいろあって少し落ちていたのですが、公演も中盤に入りましたので元気に盛り上げていきたいと思います!!
と、いうわけで、作品について語ろうかな、と思ったのですが。
んー、作品論で語ってしまうとちょっと身も蓋もなくなる可能性があるので、まずは場面ごとに、かるく私のツボ話でも聞いてください(^ ^)。
あ、場面タイトルはかなり適当です。
■序 ツーロン陥落
砲兵士官ナポレオン・ボナパルト(蘭寿とむ)の出世の糸口となった、1793年秋のツーロン攻囲戦を題材にした場面。
パリを脱出した王党派がイギリスやスペインと手を結び、地中海に面した港町ツーロンに立て篭もる。共和派の軍隊は街を包囲し、港を見下ろす高地(アレーナの丘?)を奪って大砲で狙い撃ちする……。
イメージで言うなら、鉄砲の導入によって無敵の武田騎馬隊を打ち破った長篠の戦いみたいなものだったんでしょうか?ナポレオンの玲名を轟かせた戦争ですね。
このときフランスを率いてきたロベスピエール(越乃リュウ)は、1793年6月にジロンド派を追い出して権力を握ったばかり。彼が失脚したテルミドールは1794年7月ですから、ナポレオンを引き立てた彼が権力の座に居たのは、わずか一年ちょっとなんですね。
ナポレオンが、その短期間にしっかりと地歩を固め、ロベスピエール失脚後も順調に出世していったのは、彼の卓越した戦術と指揮能力によるものなんだろうな、と思います。
対するネルソンも大活躍……なのは、史実なんでしょうか?(^ ^;ゞ 私がざっと調べた程度では、ツーロン攻囲戦にネルソンが参加していた証拠は見つけられなかったのですが。
でもまあ、条件としてはありそうな話ですね。
銀橋で兵士(月映樹茉)がナポレオンに問われて答えるネルソンの乗艦は、「64門艦アガメムノン号」。ちなみに64門艦は、当時の戦艦としては大きな方だったらしい。
ネルソンがアガメムノンの艦長になったのは1793年のことらしいので、そのままフッド提督と共にツーロンに入ったのかな?と。
そんなことを考えながら、いざ舞台へ~♪
上手から銀橋を駆け抜けて行く兵士たち(国民公会軍)は、さすがに区別がつきません(T T)。……一瞬でいいから、銀橋に立ち止まって客席に顔を向けてくれればいいのになー。
何度も観ているのに、あっきー(澄輝さやと)やらモンチ(星吹彩翔)やらがいることにさえ気づいてませんでした。プログラムって大事だなあ。
その後を追うように出てくる兵士A(蒼羽りく)。いや、ル・サンクによると、この場面のりっくんは部隊の副官だそうですね。そういえば「撃て!」って言ってたな(^ ^;
そこに駆け込んでくる兵士の台詞については、上でも書いたので省略。
この場面って、大劇場ではとにかく全員が何を言っているんだかさっぱり分からない場面だったのですが、東宝に来たらりっくんの台詞は随分聞きとれるようになってました!新スカイフェアリーズとして、滑舌の訓練でも受けた成果かしら?(^ ^)
ただ、その台詞を言うときの彼の気持ちや、戦いの高揚感みたいなモノは、大劇場の時の方が伝わってきていたような気がするんですよね。何を言っているのかは判らなくても、伝わってくるものがあった。
劇団四季の母音発声じゃないけど、滑舌を良くすると、一時的に芝居としては駄目になることが多いので、早くその発声を自分のものにしてほしいなと思います。
でもやっぱり、えなちゃん(月映樹茉)の台詞はもう少し聞きとれるように喋らないとまずいと思うなあ……。
水の上を滑るように自由に動き回るネルソンの操艦術は、陸戦を主体としたナポレオンには信じられないものだったんでしょうね。
その感動を、「黄金のハヤブサ」という、(宝塚においては若干ありふれているけれども)判りやすい称賛の言葉として表現するあたりが齋藤作品の判りやすいところでもあり、底の浅さや若干の安っぽさを感じるところでもあります。
うーん、やっぱり齋藤さんにはゴーストライターが必要なんじゃないかなあ、と思ったりする。彼の萌えを理解して美しい日本語に起こす作業ができる人っていないのかなー。なんだったら私とかど(黙)。
■第1場A VICTORY
ナポレオンの「ホレイシオ・ネルソン!」という感嘆で暗転し、紗幕に映像が流れる。
「黄金のハヤブサ」が、ナポレオン⇒ハミルトン⇒エマ⇒ネルソンと渡っていくオープニング画像で、なかなか良く出来ています。
音楽は「威風堂々」。影ソロはもちろん、宙組の誇る歌姫・七瀬りりこ嬢。
舞台にライトが入る。
紗幕の向こうに透けて見える、板付きのイギリス海軍士官たちと、セリ上がってくるネルソン。この場面が一番テンションがあがるかも。
齋藤さんの書く日本語にいちいち引っ掛かりたくはないのですが。
……でもでも!!「白いマストがひるがえり」は、無い。エマ、それはない!
東京で修正されるといいなーと思っていたのに、ここに限らず、台詞や歌詞の変更がほとんど無かったのは結構ショックだった……。
回り盆がくるりと回ると、フランス海軍とナポレオンが登場。
ナポレオンの歌う歌詞で好きなのは「黄金のハヤブサをこの手で堕とすまで」。私、実はこの歌詞をずっと「この手に堕とすまで」だと思っておりまして(^ ^;ゞ かなりヤバい目の片思い設定だとばかり………。
意外にまともな歌詞だったんだなー(意外とか言うな)
この場面のチェック項目は、「波」役の娘役さんたちでしょうか。最初のネルソンの場面にしかいない藤咲えりちゃんとか、結構入れ替わりがあるので忙しいです。個人的には、(琴羽)桜子と(美影)凛さんがラインが綺麗だなーと思って見惚れてます。
それにしてもえりちゃん可愛いーっ♪(でれでれ)。すぐ次の場面に着替えて出なくてはならないので、本当に短い時間しか居られないのですが、出してくれてありがとう!! >齋藤さん
さすが、判ってるなー♪
【追記。えりちゃん、ハミルトンさんが出てきて歌う場面までは波にいますね。最初のネルソンのところしかいないかと思っていましたが、案外長い時間出ていました。短いのは召使いさんたちですね】
兵士たちは皆さまそれぞれにチェック項目があると思いますが、何度か観ていると、「あ、父上(エドマンド/風莉じん)がフランス軍に!」とか、そういうアルバイトさんたちへの突っ込みが自然と出てきます(^ ^)。
この場面は、次の場面に出ない人はほとんど出てるのでしょうか…?誰か出てない人いるのかしら。
舞台奥からウィリアム・ハミルトン(北翔海莉)登場。
曲調もかわり、ガラッと空気が変るのはさすがですね♪
その調子で、ヤスのソロもよろしくお願いしまーす!!
もとい。
ウィリアムがセンター奥、本舞台客席側の上手にネルソン、下手にナポレオンという配置が、なかなかうまいな、と思いました。祐飛さんと蘭トムさんは若干音程のピッチが違うので二人で声を合わせると結構苦戦するんですが、拡がりのあるみっちゃんの声を真ん中に置くと合わせやすそう。まあ、ここではそんなに難しい音程でハモるわけではないんですけどね。
「今、物語は始まった!」という言い切りが気持ちよくて、大好きです(*^ ^*)
■第1場B 一人の美女
「VICTORY」の音楽が終わって幕が降りると、下手の花道にキャドガン夫人(美風舞良)が登場。美風さん、軽やかな中にも毒があって、すごく良い。当たり役だなあ~~~(*^ ^*)
ママに呼ばれて登場したエマ。幸せいっぱいに婚約者への愛を歌いながら、ちょっと“浮かれた”感じで銀橋を渡ります。
この場面のエマは、髪型なんかも結構日によって違ったりして、すみ花ちゃんの努力がうかがえます。それにしてもすみ花ちゃん、この時代の衣装は本当によく似合いますね! 胴が短くて腰が豊かなので、「カサブランカ」で着ていたようなシンプルなワンピースより、こういう作りこんだラインのドレスの方がが映えるんだなあ♪
本舞台のメイドさんたちが、これまた皆可愛い(はぁと)
衣装の色は、千鈴まゆちゃんが薄紫、百千糸さんがサーモンピンク、七瀬りりこ嬢が薄いピンク、背音リサちゃんが水色、夢涼りあんちゃんが黄色、桜音れいちゃんが緑……であっているかしら?
でも、最後にウィリアムと一緒に登場するジゼラ(藤咲えり)の可愛らしさは、さらに格別、です!(*^ ^*)
史実らしきものをあたってみると、エマが「公娼」で、ウィリアムは60歳をすぎた「おじいちゃん」であったことは、どうやら事実であるらしい。
日本でいえば、芸者さんを身請けしたような感じだったのかなあ……?
むしろ、正式に妻にしたことで驚かれたみたいですし、ウィリアムさんは実は真面目な人だったのかもしれないな、と思ったりします。
ホレイシオとエマと三人で暮らしていた事実があったり、本当に色んな意味で事実は小説より奇なりという格言を思い出さずにはいられません。
こんな突拍子もない物語を、よく宝塚で上演したなあ、と思うのですが。
齋藤さんは、ウィリアムを40代の男ざかりに、エマを「初めての恋にワクワクしてたのに、5000ポンドで売られてしまった哀れな娘」に変更しましたが……
うーん、ウィリアムの年齢は宝塚的に当然だけど、エマのキャラは芸者のままでも良かったのでは?と思うんだけどなー。「心中・恋の大和路」みたいな作品もあることだし、職業に貴賤は無いはずなので。
エマを純真な娘にして、エマとネルソンの恋を純愛にしたかったのは判るのですが。
うーん、祐飛さんもすみ花ちゃんもどっぷり恋愛体質なので、設定的にちょっと中途半端になっちゃったんじゃないかな、と。
っていうか、齋藤さんって、祐飛さんにどんな夢を視ているんだろうか……?
ウィリアムが勝手なことを言って去ったあと、暗転する銀橋の上に立ち尽くしたエマ。
「私は、五千ポンドで婚約者に伯父に売られた」から「レディ・ハミルトンになった」までの録音のナレーションの間、という短い時間で、がらりと表情が変っていくすみ花ちゃんは、根っから女優なんだなあと思います。
表情の変化にあわせて、周囲の空気の色まで変っていく。
……お見事!
ここまでがプロローグなんですね。
また続きは近いうちに♪
.
ここ数日、若干いろいろあって少し落ちていたのですが、公演も中盤に入りましたので元気に盛り上げていきたいと思います!!
と、いうわけで、作品について語ろうかな、と思ったのですが。
んー、作品論で語ってしまうとちょっと身も蓋もなくなる可能性があるので、まずは場面ごとに、かるく私のツボ話でも聞いてください(^ ^)。
あ、場面タイトルはかなり適当です。
■序 ツーロン陥落
砲兵士官ナポレオン・ボナパルト(蘭寿とむ)の出世の糸口となった、1793年秋のツーロン攻囲戦を題材にした場面。
パリを脱出した王党派がイギリスやスペインと手を結び、地中海に面した港町ツーロンに立て篭もる。共和派の軍隊は街を包囲し、港を見下ろす高地(アレーナの丘?)を奪って大砲で狙い撃ちする……。
イメージで言うなら、鉄砲の導入によって無敵の武田騎馬隊を打ち破った長篠の戦いみたいなものだったんでしょうか?ナポレオンの玲名を轟かせた戦争ですね。
このときフランスを率いてきたロベスピエール
ナポレオンが、その短期間にしっかりと地歩を固め、ロベスピエール失脚後も順調に出世していったのは、彼の卓越した戦術と指揮能力によるものなんだろうな、と思います。
対するネルソンも大活躍……なのは、史実なんでしょうか?(^ ^;ゞ 私がざっと調べた程度では、ツーロン攻囲戦にネルソンが参加していた証拠は見つけられなかったのですが。
でもまあ、条件としてはありそうな話ですね。
銀橋で兵士(月映樹茉)がナポレオンに問われて答えるネルソンの乗艦は、「64門艦アガメムノン号」。ちなみに64門艦は、当時の戦艦としては大きな方だったらしい。
ネルソンがアガメムノンの艦長になったのは1793年のことらしいので、そのままフッド提督と共にツーロンに入ったのかな?と。
そんなことを考えながら、いざ舞台へ~♪
上手から銀橋を駆け抜けて行く兵士たち(国民公会軍)は、さすがに区別がつきません(T T)。……一瞬でいいから、銀橋に立ち止まって客席に顔を向けてくれればいいのになー。
何度も観ているのに、あっきー(澄輝さやと)やらモンチ(星吹彩翔)やらがいることにさえ気づいてませんでした。プログラムって大事だなあ。
その後を追うように出てくる兵士A(蒼羽りく)。いや、ル・サンクによると、この場面のりっくんは部隊の副官だそうですね。そういえば「撃て!」って言ってたな(^ ^;
そこに駆け込んでくる兵士の台詞については、上でも書いたので省略。
この場面って、大劇場ではとにかく全員が何を言っているんだかさっぱり分からない場面だったのですが、東宝に来たらりっくんの台詞は随分聞きとれるようになってました!新スカイフェアリーズとして、滑舌の訓練でも受けた成果かしら?(^ ^)
ただ、その台詞を言うときの彼の気持ちや、戦いの高揚感みたいなモノは、大劇場の時の方が伝わってきていたような気がするんですよね。何を言っているのかは判らなくても、伝わってくるものがあった。
劇団四季の母音発声じゃないけど、滑舌を良くすると、一時的に芝居としては駄目になることが多いので、早くその発声を自分のものにしてほしいなと思います。
でもやっぱり、えなちゃん(月映樹茉)の台詞はもう少し聞きとれるように喋らないとまずいと思うなあ……。
水の上を滑るように自由に動き回るネルソンの操艦術は、陸戦を主体としたナポレオンには信じられないものだったんでしょうね。
その感動を、「黄金のハヤブサ」という、(宝塚においては若干ありふれているけれども)判りやすい称賛の言葉として表現するあたりが齋藤作品の判りやすいところでもあり、底の浅さや若干の安っぽさを感じるところでもあります。
うーん、やっぱり齋藤さんにはゴーストライターが必要なんじゃないかなあ、と思ったりする。彼の萌えを理解して美しい日本語に起こす作業ができる人っていないのかなー。なんだったら私とかど(黙)。
■第1場A VICTORY
ナポレオンの「ホレイシオ・ネルソン!」という感嘆で暗転し、紗幕に映像が流れる。
「黄金のハヤブサ」が、ナポレオン⇒ハミルトン⇒エマ⇒ネルソンと渡っていくオープニング画像で、なかなか良く出来ています。
音楽は「威風堂々」。影ソロはもちろん、宙組の誇る歌姫・七瀬りりこ嬢。
舞台にライトが入る。
紗幕の向こうに透けて見える、板付きのイギリス海軍士官たちと、セリ上がってくるネルソン。この場面が一番テンションがあがるかも。
齋藤さんの書く日本語にいちいち引っ掛かりたくはないのですが。
……でもでも!!「白いマストがひるがえり」は、無い。エマ、それはない!
東京で修正されるといいなーと思っていたのに、ここに限らず、台詞や歌詞の変更がほとんど無かったのは結構ショックだった……。
回り盆がくるりと回ると、フランス海軍とナポレオンが登場。
ナポレオンの歌う歌詞で好きなのは「黄金のハヤブサをこの手で堕とすまで」。私、実はこの歌詞をずっと「この手に堕とすまで」だと思っておりまして(^ ^;ゞ かなりヤバい目の片思い設定だとばかり………。
意外にまともな歌詞だったんだなー(意外とか言うな)
この場面のチェック項目は、「波」役の娘役さんたちでしょうか。最初のネルソンの場面にしかいない藤咲えりちゃんとか、結構入れ替わりがあるので忙しいです。個人的には、(琴羽)桜子と(美影)凛さんがラインが綺麗だなーと思って見惚れてます。
それにしてもえりちゃん可愛いーっ♪(でれでれ)。すぐ次の場面に着替えて出なくてはならないので、本当に短い時間しか居られないのですが、出してくれてありがとう!! >齋藤さん
さすが、判ってるなー♪
【追記。えりちゃん、ハミルトンさんが出てきて歌う場面までは波にいますね。最初のネルソンのところしかいないかと思っていましたが、案外長い時間出ていました。短いのは召使いさんたちですね】
兵士たちは皆さまそれぞれにチェック項目があると思いますが、何度か観ていると、「あ、父上(エドマンド/風莉じん)がフランス軍に!」とか、そういうアルバイトさんたちへの突っ込みが自然と出てきます(^ ^)。
この場面は、次の場面に出ない人はほとんど出てるのでしょうか…?誰か出てない人いるのかしら。
舞台奥からウィリアム・ハミルトン(北翔海莉)登場。
曲調もかわり、ガラッと空気が変るのはさすがですね♪
その調子で、ヤスのソロもよろしくお願いしまーす!!
もとい。
ウィリアムがセンター奥、本舞台客席側の上手にネルソン、下手にナポレオンという配置が、なかなかうまいな、と思いました。祐飛さんと蘭トムさんは若干音程のピッチが違うので二人で声を合わせると結構苦戦するんですが、拡がりのあるみっちゃんの声を真ん中に置くと合わせやすそう。まあ、ここではそんなに難しい音程でハモるわけではないんですけどね。
「今、物語は始まった!」という言い切りが気持ちよくて、大好きです(*^ ^*)
■第1場B 一人の美女
「VICTORY」の音楽が終わって幕が降りると、下手の花道にキャドガン夫人(美風舞良)が登場。美風さん、軽やかな中にも毒があって、すごく良い。当たり役だなあ~~~(*^ ^*)
ママに呼ばれて登場したエマ。幸せいっぱいに婚約者への愛を歌いながら、ちょっと“浮かれた”感じで銀橋を渡ります。
この場面のエマは、髪型なんかも結構日によって違ったりして、すみ花ちゃんの努力がうかがえます。それにしてもすみ花ちゃん、この時代の衣装は本当によく似合いますね! 胴が短くて腰が豊かなので、「カサブランカ」で着ていたようなシンプルなワンピースより、こういう作りこんだラインのドレスの方がが映えるんだなあ♪
本舞台のメイドさんたちが、これまた皆可愛い(はぁと)
衣装の色は、千鈴まゆちゃんが薄紫、百千糸さんがサーモンピンク、七瀬りりこ嬢が薄いピンク、背音リサちゃんが水色、夢涼りあんちゃんが黄色、桜音れいちゃんが緑……であっているかしら?
でも、最後にウィリアムと一緒に登場するジゼラ(藤咲えり)の可愛らしさは、さらに格別、です!(*^ ^*)
史実らしきものをあたってみると、エマが「公娼」で、ウィリアムは60歳をすぎた「おじいちゃん」であったことは、どうやら事実であるらしい。
日本でいえば、芸者さんを身請けしたような感じだったのかなあ……?
むしろ、正式に妻にしたことで驚かれたみたいですし、ウィリアムさんは実は真面目な人だったのかもしれないな、と思ったりします。
ホレイシオとエマと三人で暮らしていた事実があったり、本当に色んな意味で事実は小説より奇なりという格言を思い出さずにはいられません。
こんな突拍子もない物語を、よく宝塚で上演したなあ、と思うのですが。
齋藤さんは、ウィリアムを40代の男ざかりに、エマを「初めての恋にワクワクしてたのに、5000ポンドで売られてしまった哀れな娘」に変更しましたが……
うーん、ウィリアムの年齢は宝塚的に当然だけど、エマのキャラは芸者のままでも良かったのでは?と思うんだけどなー。「心中・恋の大和路」みたいな作品もあることだし、職業に貴賤は無いはずなので。
エマを純真な娘にして、エマとネルソンの恋を純愛にしたかったのは判るのですが。
うーん、祐飛さんもすみ花ちゃんもどっぷり恋愛体質なので、設定的にちょっと中途半端になっちゃったんじゃないかな、と。
っていうか、齋藤さんって、祐飛さんにどんな夢を視ているんだろうか……?
ウィリアムが勝手なことを言って去ったあと、暗転する銀橋の上に立ち尽くしたエマ。
「私は、五千ポンドで婚約者に伯父に売られた」から「レディ・ハミルトンになった」までの録音のナレーションの間、という短い時間で、がらりと表情が変っていくすみ花ちゃんは、根っから女優なんだなあと思います。
表情の変化にあわせて、周囲の空気の色まで変っていく。
……お見事!
ここまでがプロローグなんですね。
また続きは近いうちに♪
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