もしご存じの方がいらっしゃったら、教えてください。
月組大劇場公演の友の会入力が始まっていますが、新人公演の主要キャストって、このタイミングでは発表されないんでしたっけ……?
花組さんがつい先日発表されたばかりだから、一般前売りの前までには、って感じなのかな。
うーん、まあ、仕方ないか……。



と、いうわけで。月組公演「スカーレット・ピンパーネル」について。


まずは、上級生順に。

■ドゥ・トゥルネー伯爵夫人(花瀬みずか)
研15になって、その可愛らしさはいったいどこからくるのか…としみじみと思う副組長。
こういう、ある意味浮世離れした貴婦人役はぴったりだなあと感心しました。ドレスの着こなしも美しく、おっとりと気品のある仕草も、男前な月娘の大事なお手本なんだろうな、と思いました。
歌姫なのにソロがほとんどないのは残念ですが、それはまた次回公演に期待しつつ。



■ドゥ・トゥルネー伯爵(一色瑠加)
奥方と一緒の場面がひとつもないのでつい忘れがちですが(^ ^)ガチャとあーちゃんが夫婦なんですよね。正義漢で、愛情深い優しい人なのに、拷問にあっさり屈してアルマンを売ってしまうあたり、貴族って精神的には弱いものなのかも、と思ったりしました。
……たぶん、公安委員たちは貴族である伯爵には容赦ない拷問をしたんでしょうね。平民であり、マルグリットの弟でもあるアルマンには、ショーヴランはあまり大したことは出来なかったけど(^ ^;

コメディ・フランセーズでのルイ・シャルルの庇い方とか、細かい役作りはさすがだなー、と、毎回感心しています。
ただ、ミクロンの浜辺では、小突かれながら連れてこられる時点で兵士たちが仲間なことは知っているのに、妙に芝居が細かすぎるのが不思議でした。皆が帽子を脱いだ瞬間にびっくりする演技とか、必要なのか……??



■サン・シール侯爵(研ルイス)
迫力のある良い声で、上級生の貫録を見せていただきました。研ちゃんの歌を堪能したのは久しぶりな気がします♪
その後は、フリフリの衣装を身に付けた若い貴族も素敵ですが、やっぱり民衆がカッコいい!いい役者になったなあ。



■プリンス・オブ・ウェールズ(桐生園加)
東宝にきて、ますますパワーアップ!!してましたね。
登場のステップもますます華麗に(^ ^)。グラフのとしちゃん(宇月颯)との対談を読んで、あのステップを地下鉄の駅で突然練習し始める園加、それを真剣そのもので動画におさめる宇月くん、という図がすごくストレートに想像できて、笑ってしまいました。いかにも園加らしいし、宇月くんらしい(^ ^)。

本公演のプリンス・オヴ・ウェールズは、二幕の「ここでも、そこでも」というナンバーがあるだけに、それをカットされた新公とは違って深みのあるキャラクター造形ができるのですが、いつも比較的ストレートな芝居をしていた園加が、今回は結構二面性のあるキャラクターをがんばっているなあと思いました。
こういう役だと声が高くても違和感ないし、今回の園加はとっても新鮮で素敵です♪



■アントニー・デュハースト(青樹泉)
大劇場でもカッコいいなあ~~!!とハートが飛んでいたもりえちゃんのデュハースト。やっぱりカッコいい!!新公のちなつちゃん(鳳月杏)が、かなりシャープかつダークな役づくりだったので、ひたすら優しくて柔らかい、もりえちゃんのデュハーストにとっても包容力を感じました。
ホント、「良い人」をやらせると良い芝居しますよねー、もりえちゃん(はぁと)。

結婚式の途中で出てきたときの、「パリでの活動を任されている」感とか、しっかりしたサブリーダーぶりが凄く素敵です。あくまでもサブであって、フィクサーではないのがもりえちゃんらしいところですけどね。
ラスト、ミクロンの浜辺でパーシーとマルグリットが和解したとき、本当に心から嬉しそうな笑顔を見せるのが印象的でした。そもそも二人がすれ違う原因を作った(教えた)のは、デュハーストだもんね。いろいろ忸怩たるものがあったんだろうなあ、などと内心を想像してみたりしてしまいました。



■アンドリュー・フォークス(星条海斗)
こちらはまた、胡散臭いほど(←誉めてます)キラキラした貴公子っぷりで、こういう役もありなんだなーと感心しました。どちらかというと色濃い役が得意なタイプだと思っていたので。
シュザンヌの(彩星)りおんちゃんとの並びはなかなかの迫力で、個人的にお似合いのカップルだなと思っています(^ ^)。
歌は、どちらかというと一人で突っ走る系なので、デュエットやトリオだとイマイチなことが多かったのですが、今回はワイルドホーンの音楽が性にあっているのか、りおんが合せ上手なせいか、どれもきれいに響いていたと思います。ただ、日によってムラがあるのがちょっと気になる。学年も学年だし、どちらかと言えば歌える判定なので結構ソロも多い人だから、もう少し安定してくれると嬉しいんだけどなー。



■ルネ(天野ほたる)、アンヌ(妃鳳こころ)
さすが、月組の誇る美女二人(←このフレーズ、大劇場でも書いたな)。
民衆の中にあって、誰がどう視ても貴族!!という説得力はさすがでした。そして、そこで助けられて、ちゃっかりとプリンスの舞踏会に参加しているあたりの展開が面白い(^ ^)。っていうか、この二人の貫録の美女っぷりに目が逸らせなくて困りました(- -;
えーっと、たしか、ほたるが研ちゃんと、こころが鼓(英夏)さんと踊ってました……よね?違ったっけ?
最初、あまりにも良い位置にいるので一瞬鼓さんの卒業記念か!?と思ったんですけど、単純に上級生順だった…という、なんとも微妙な落ちがついたのですが。でも、この貫録の美女をさりげなくエスコートしている鼓さん、すごく男前でした♪

……話を戻して。ほたるとこころについて。
二幕のパリは、当然のように民衆に混ざっているお二人。長いこと月組の民衆芝居を支えてきた一角というべきお二人ですから、そりゃあ迫力ありますとも(^ ^)。髪を振り乱してバルコニーのロベスピエールにくってかかるこころ。そんなこころを見てさらにこぶしを振り上げるほたる。
慌ててこころをしまいに来る男役は誰だっけ?暴れるこころに手を焼いているのがいつも素敵です(^ ^;
コメディ・フランセーズでは、マルグリットを責めつける二人。あまり大劇場公演で台詞のつかないお二人ですけど、少ないだけに、短い一言に凝縮された熱量は凄いんですよね。学年が上になっても、本当にいつも美しくて、目立たずとも良い仕事をしている、大事な大事な月娘。まだまだ当分がんばってね、と
、心から思わずにはいられません。



■ジェサップ(彩央寿音)
スカーレットピンパーネル団のメンバーとその恋人たちを別で書こうとすると、ほたる・こころの次がきっしーになることに、ちょっと衝撃を受けました。
このあたりの期も、ここ数年で一気に卒業してるんですよね……どの組も。ううう、きっしーはずっと居てよね……(祈)。

とりあえず。ジェサップさん大好きです(*^ ^*)。なんたって彼の見せ場は「男とお洒落」だと思うんですが(^ ^)本人的にはどうなんでしょうか。若者たちと一緒に踊りだして、すぐ腰を抱えてうずくまってしまうあたり、、めちゃくちゃツボなんですが(^ ^)。
個人的には、心がすれ違ってしまった夫婦を凝っと見守る居間の場面(「あなたを見つめると」)のジェサップがすごく好きです。100%パーシー側についている感じでもなく、奥方様のこともちゃんと心配そうに見守っているところが。

しかし!民衆のきっしーは、ジェサップの可愛らしさとはまた違った魅力が満載(*^ ^*)。
二幕の「死の都・パリ」のダンスも迫力があってとても好きなんですが、個人的にはコメディ・フランセーズの『やる気のない観客(なのにライトがばっちり当たっている)』が凄く好きです。……いや、狙ってそういう役になっている訳ではないと思うんですけど、なぜかいつもライトが当たっているのに、いかにもやる気なさげーな感じで舞台にあがってきて、係員と揉めて……それでもなお、ヤル気なさそう~なところがなんとなく気になるんです(^ ^)。不思議な人だなあ。



■座長(鼓英夏)
鼓さんの座長は、とにかく鬘が似合わないのが面白い(^ ^)。わざとなんじゃないかと思っているんですがどうなんでしょうか。
先日、二階の上手端の席で観劇したとき、二幕のコメディ・フランセーズでロベスピエールが怒って席を立った後、慌てて追いかけてあれこれ謝っている芝居をしているのがボックス席セットの影からかすかに(身体半分くらい)みえまして。……最初は何をやっているのかな、って感じだったんですが。
……あの席であの見え方ってことは、あの芝居が見える人があの劇場に何人いるのか……と思ってしまいましたが、そういうところでも揺るがせにせず、真剣に取り組む鼓さんが大好きです。
なのに、ああいう役よりむしろ、自由に小芝居で遊べる民衆役の方が楽しそうなのも、それもまた鼓さんらしい、あるいは月組っ子らしいところなんじゃないかな、と。

あと一週間。短い時間ですけれども、同期の紗蘭えりかちゃん共々、舞台を十分に楽しんでほしいな、と思います。



コメント

nophoto
ikki
2010年6月29日2:22

こんにちは。
新人公演のキャスト発表ですが、最近では宙組のトラファルガーの場合、新公の主要キャストは集合日から一週間弱で発表で、残りキャストは初日まで一週間を切ってから発表、という感じだったと記憶しています。
演目により前後しますが、脚本の出来上がりが遅かったりすると遅れるような気がします。あと初演の一本物とかだと、その他配役がかなりギリギリになる印象。

みつきねこ
2010年6月29日21:24

ikkiさま、またもやありがとうございますm(_ _)m。

そっかー、友会入力は関係ないんですね(凹)。キャストによっては
また大劇場まで行っちゃおうかなー、な~んて思ったのですが。
ま、発表を楽しみに待つことにします♪

>あと初演の一本物とかだと、その他配役がかなりギリギリになる印象。

なるほど。
ってことは、初演ではないけど、宙組の「誰がために…」は遅くなりそうですね(^ ^)。