ファンキーな太陽【4】
2010年6月26日 宝塚(宙) コメント (2)金曜日はデンマーク戦をみて徹夜したまま仕事に行き、祝杯まであげて帰ったせいか、今日は起きたらすでに太陽が傾いていました(^ ^;
しょぼん。キャンディードのチケット無駄にしちゃったよ………しかも、もう明日で楽だから観られないじゃん(泣)あーあ。
お盆の星組バウ公演、役替りなんですね………
楽前に観る予定なんですが、、前半のキャストも観たくなるじゃんかー。
表記の順番でいくと、ナンシー(前半が音波みのり/後半が華雅りりか)がヒロインでメグ(華雅りりか/音波みのり)が準ヒロイン、って感じなのかなー。「凍てついた明日」のボニーとアニスみたいな感じ?アイス(美弥るりか/壱城あずさ)とエディー(壱城あずさ/美弥るりか)はどうなるんでしょうね。こちらは、どちらも同じくらいの比重だと楽しいんだけど。
さて、お盆の予定は今のところ空白ですが……どうしようかな。
と、ゆーところで、宙組大劇場公演「ファンキー・サンシャイン」続き。
第5場 日食~サン・ライズ
中詰めの盛り上がりが幕で途絶える。
真っ暗になった「世界」に、かすかな音が聞こえてくる。
両袖から銀橋に向かう神様たち。ルイ14世(寿つかさ)、天照大神(鈴奈沙也)、インカ帝国の太陽神(美風舞良)、スーリア神(風莉じん)が、祝詞のように歌う、静かな音楽。
幕があがり、板つきの下級生が黒っぽい服で踊る。
闇が支配する世界の中で光を求めて。次第に激しさを増して、太陽を呼び求める。
そんな世界のど真ん中にセリ上がってくる、プラズマダンサーS(蘭寿とむ)。
いやー、キラキラと輝く黒い上衣に、濃いピンクのインナー。ライトを浴びてガッとポーズを極める姿!(はぁと)KAZUMI-BOYさんの振付は、本当にカッコいいですよね!!
激しく踊る蘭トムさんのバックで、下級生たちがVの字になって、踊りながら黒服を脱いでいく。中からあらわれる、カラフルなインナーと黒のスーツがカッコいい。珠洲さんが青、大海さん・舞姫さんがピンク、美影さん・桜子が緑、綾瀬あきなちゃんと結乃かなりちゃんが黄色、凰樹いちくんが蒼、蒼羽りくちゃんと風馬翔くんが紫……だったかな?(違ったらすみません)
脱いだ上衣を手に持って一通り踊った彼らがいったんハケて、蘭トムさんのソロ。
手足を伸ばして嬉しそうに踊っていらして、ホントにステキです(*^ ^*)。
蘭トムさんがはけると、衣装を置いた下級生が戻ってくるのですが……まずは珠洲さんから!あの広い大劇場の舞台を、短い時間とはいえたった一人で埋めるダンサー・珠洲春希。「ファントム」の従者のころから注目のダンサーでしたが、「ハロー・ダンシング」を観ていない私には、本当に夢のような場面でした。心の中では思いっきり拍手喝采してます(*^ ^*)。
続けてえっちゃんが出てきて、ここもワンフレーズソロで踊ってくれます。カッコいい!!たぶん、宙組の誰よりもダンスが男前なのはえっちゃんだと思う(^ ^)。
すぐに舞姫さんが出てきて、、、あとは、細かい順番は覚えていないのですが、一人か二人づつで登場して、みんなで得意技を披露してくれます!回転技を見せてくれたのは美影さんと桜子だったかな。綾瀬あきなちゃんはジャンプがシャープ。彼女も小柄だけどすごいバネのあるダンサーだなあ、と感心します。結乃かなりちゃんの側転もとてもキレイ。
宙組は、新しい組のせいか(?)芝居でもショーでも『男役臭さ』とか『娘役らしさ』、みたいなものに拘りのない感じなので、こういうガツガツ踊りまくりな場面になると、どうしても娘役にもっていかれてしまうような気がします。珠洲さんは貫録で魅せていましたが、いちくん・りくくん・かけるくんあたりは、技術では負けていないと思うのですが、まだまだ迫力が足りないような気がしました。そんな中で、「自分の得意技を踊るコーナー」で娘役をリフトしていたかけるくんが面白かったです。さすが、毎公演祐飛さんを持ち上げているだけのことはある!(^ ^)。
蘭トムさんが戻ってきて、さらに激しく踊るメンバー。この場面に出ているメンバーは、結乃かなりちゃん以外は全員、秋のコンサートでも蘭トムさんと一緒なんですよね。これが、宙組若手の精鋭ダンサー、ってことになるんでしょうか。珠洲さん・えっちゃんは別格として、あとは卒業する舞姫さん以外は全員90期以下。このへんの学年で、入ってないのが不思議なメンバーは誰だろう。あっきー(澄輝さやと)とかモンチ(星吹彩翔)あたり?
第6場 太陽の戦士
ダンサーたちが踊りまくる第5場が終わって幕が降りると、かすかなヘリコプターの音と、サーチライトを模したライトが客席を脅かす。がらっと変わった空気の中、下手花道のセリからアーミーの衣装に身を包んだ祐飛さんが登場。
♪燃えたぎる太陽の下で 凍りついた俺の心
♪溶かすのは お前の優しさだけなのさ……
かすれた声でセクシーに歌う祐飛さん。酷暑の戦場で見えない敵と戦う系の戦士役は、10年前の博多座以来の当たり役(^ ^)ですが、常に新鮮みがあるところはさすがだな、と思います。
狂った太陽が照りつける夜をさまよいながら、平和な地においてきた恋人を思う、傭兵。
♪今はお前を抱いて 過去を消したい
銀橋での歌を聴きながら、なんとなく、「エリア88」(新谷かおる)の主人公・風間真を思い出しました。あの作品も、後半はなんだかぐちゃぐちゃしていましたが、前半のエリア88での話は好きだったんだよねー。
ただ、すみ花ちゃんは最初から酒場の女で登場してしまうから、彼女が彼(戦士S)の“置いてきた恋人”である、という仕掛けが今一つ生きていなかったような気がします。
歌いながら銀橋を渡る戦士Sの場面で、本舞台には白い衣装に身を包んだ清純な娘(野々すみ花)がいてほしかった……酒場の女Sじゃなくて。
戦いから生還した戦士Sは、基地の近くの酒場にくり出す。
無事だった仲間たちと挨拶しつつ、女たちに見守られて椅子に沈みこむ。
その間に、仲間の戦士たちが歌い、踊る。ともちん(悠未ひろ)を中心とした戦士メンバーの、ひねくれたやさぐれ感は、なんだか宙組ではわりと珍しいような気がして、ちょっと嬉しいです。元気で明るい宙組は大好きだけど、たまにはこういうのも観たいですからね(^ ^)。
ここは毎回みーちゃん(春風弥里)のダンスに見惚れていますが、前場に引き続き登場!で大忙しのいちくんもカッコいい♪♪
舞台奥から、酒場の女S(野々すみ花)登場。男たちを一人づつ誘惑していく、官能のダンス。美風さんと妃宮さくらちゃんの歌がしみじみと沁みます。色っぽくてすごく素敵(*^ ^*)。
先日のCSの「楽屋きらきらトーク」が、この場面に出ている最下の4人(松風・星吹・すみれ乃・愛白)でしたが、ホントにキラキラしてて可愛かったーっ。この場面に漂う昏さや遣る瀬無さを表現するにはちょっとばかり若くて可愛らしすぎるメンバーでしたが、がんばって上級生から表現方法を学んでほしいなー、と思います。
恋人を見つけて、踊りだす戦士S。信じられないものを視たように、そして、喪ったものを惜しむように、哀しげに。
それを奪い返しにあらわれる、酒場の女Sの「今の」恋人、戦士A(蘭寿とむ)。
いやー、プラズマの時の圧倒される輝きとはまた違う、刃のような鋭さのある蘭トムさんも素敵です。戦士の衣装がまたよく似合う。というか、あの激しい場面から連続での登場で、疲れるだろうなあ……なんて思ったりもしましたが、体力ありますよねー(^ ^;
女を挟んでにらみ合う、“いい男”たち。
最初はどちらにつこうか迷っていた女も、最後には戦士Sを庇って戦士Aに相対しようとする、その心の強さ。ダンサー・すみ花の本領発揮!というにはちょっと弱いんですが、この場面の主役は男二人だからしょうがないのかなあ。
というか、「カサブランカ」でも「シャングリラ」でも実現しなかった、祐飛さんと蘭トムさんががっつり組んで踊る場面がやっと実現して嬉しいかぎりです♪ やっぱりこの二人、まとう空気が全く違うので、並んでいるだけでもすごく素敵です。
石田さん、ありがとう!!
個人的に、自分を取り押さえたカイちゃん(七海ひろき)の腰だめに手を伸ばして銃を奪う祐飛さんと、全く気がつかず、祐飛さんが銃を構えたのを見てあわてて自分の腰を見るカイちゃんは、絶対に見逃せないチェックポイントです(*^ ^*)
しかーし。
この場面の後半の展開は、石田さん……どうなのそれは、と思ってしまいました……。
女をめぐる戦士たちの戦いの途中に、突然の敵襲。乱射される機関銃の音、蜂の巣になる戦士たち……
みーちゃんに取りすがって泣くアリスちゃん。
腕を真っ直ぐに伸ばしてセリ下がっていく蘭トムさん……
仲間たちの屍を越えて、銀橋に出る祐飛さんとすみ花ちゃん。
……どうなんだその展開は。
この手のフィナーレ前の場面で、トップコンビが両方生き残る展開って、他の組を見渡しても結構久しぶりな気がします。最近のショーは、中詰め後の場面でトップコンビのどちらかが死んで、次の場面で復活する、という展開が多かったので。
恋人の肩を抱いて、最初の歌を歌いながら銀橋を渡る戦士S。
本舞台に戻ると、そこには真っ赤な太陽のセットがあり、二人はその中に消えて行く……。
♪お前は(あなたは)俺の(わたしの)太陽だから
という歌を遺して。
……実は私、この夕陽に呑みこまれるようにセットの中に入っていく二人は、この窮地は逃れたものの、装備もなく追いやられた砂漠で渇き死んだ、という展開だとばかり思っていたんですが(*^ ^*)。
プログラムには、「魂となった戦友たちのためにも生き続けようと太陽の下で誓い、デュエットする。二人の未来を見守るように今日も太陽は輝いていた」と書いてありました……(@ @)。
全然違うやん!>自分
第7場 フィナーレ
フィナーレの始まりは、若い新鮮なメンバーでの銀橋シーン。
ちーちゃん(蓮水ゆうや)&愛花ちさき、カチャ(凪七瑠海)&藤咲えり、あっきー&美影凛、りくくん&琴羽桜子。非常に新鮮なメンバーで、目の保養でした♪とくに、下手から登場するえりちゃんと桜子が可愛くて可愛くて、もぉ!!(はぁと)
せーこちゃんやれーれは、ラストの三組デュエットに出番があるからここには出ず。桜子と美影さんがちょっと意外なメンバーですが、二人とも美人ダンサーなので、石田さんらしい選択だなと思いました。
続いては、ロケット。
このロケットは……すいません、センターで歌う七瀬りりこ嬢から目が離せなくて、あまり宙組っ子の美脚を満喫できていません(T T)っていうか、りりこちゃんは歌手なんだから、ロケット衣装じゃなくても良いんじゃないですか!?>石田さん せめて、リリアンでもいいからスカートを……(黙)。
ロケットが終わると、紗幕の後ろに光が入る。
大階段にスタンバイする、腕まくりしてヤンキー系入った男役たち(^ ^)。
端正な黒燕尾とはまた違う、ちょっとくずした感じのダンスで、とってもとっても!!ステキでした(*^ ^*)。みんな素敵だー。えなちゃん(月映樹茉)を、そろそろこっちにいれてあげてほしい……(確かにロケットし甲斐のある美脚ですけど!!)。
メインの三人が銀橋へ出るのを、本舞台で見守る男役たちが超・格好良いです(*^ ^*)。全員が野郎系なのですが、それぞれに個性があって、見飽きない♪
三人が銀橋から戻ってくるまで待たずにハケてしまうので、時間が短いのがとっても残念ー!!
で、三人が本舞台に戻ると、大階段の上からすみ花ちゃん・せーこちゃん・れーれが登場。
男役三人も袖を伸ばして、端正な三組デュエットへ。
ここ、祐飛さん&すみ花ちゃんは良いとして、両脇が蘭トムさん&れーれ、みっちゃん&せーこちゃんなんですが、服の色あいが微妙に逆な気がするんですよね……もともとは組み合わせが逆だったのでしょうか?初日あけてすぐに観た時は、なんだかどちらもかみ合ってない感じでしたが、楽直前に観た時は、だいぶしっくりきて、リフトも安定していたような(^ ^)。
ラストはパレード。
エトワールはアリスちゃん。良い声だなあ(^ ^)。
大階段のど真ん中で、幸せそうに歌うアリスがとても可愛いです。本当は三組デュエットに出てほしかったけど、本人がエトワールを希望したのかな、という気もする。とにかく嬉しそうで、幸せそうで、素直に「良かったなあ」と思える場面でした♪
ファンキーな太陽たちのショー。
「特別じゃないけど、必要なもの」と歌い上げれらる、太陽。
私にとっての宝塚も、もしかしたらそうなのかもしれない、と思いました。
「特別」なものだと思っていたけど、もしかしたら、「必要」の方なのかも、と。
太陽がなければ草木は枯れ、
宝塚がなければ、私が萎れる、……そんな存在。
楽しいショーをありがとう!>石田さん&宙組。
東宝へ向けて、さらにパワーアップしてくれるのを楽しみにしています★
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しょぼん。キャンディードのチケット無駄にしちゃったよ………しかも、もう明日で楽だから観られないじゃん(泣)あーあ。
お盆の星組バウ公演、役替りなんですね………
楽前に観る予定なんですが、、前半のキャストも観たくなるじゃんかー。
表記の順番でいくと、ナンシー(前半が音波みのり/後半が華雅りりか)がヒロインでメグ(華雅りりか/音波みのり)が準ヒロイン、って感じなのかなー。「凍てついた明日」のボニーとアニスみたいな感じ?アイス(美弥るりか/壱城あずさ)とエディー(壱城あずさ/美弥るりか)はどうなるんでしょうね。こちらは、どちらも同じくらいの比重だと楽しいんだけど。
さて、お盆の予定は今のところ空白ですが……どうしようかな。
と、ゆーところで、宙組大劇場公演「ファンキー・サンシャイン」続き。
第5場 日食~サン・ライズ
中詰めの盛り上がりが幕で途絶える。
真っ暗になった「世界」に、かすかな音が聞こえてくる。
両袖から銀橋に向かう神様たち。ルイ14世(寿つかさ)、天照大神(鈴奈沙也)、インカ帝国の太陽神(美風舞良)、スーリア神(風莉じん)が、祝詞のように歌う、静かな音楽。
幕があがり、板つきの下級生が黒っぽい服で踊る。
闇が支配する世界の中で光を求めて。次第に激しさを増して、太陽を呼び求める。
そんな世界のど真ん中にセリ上がってくる、プラズマダンサーS(蘭寿とむ)。
いやー、キラキラと輝く黒い上衣に、濃いピンクのインナー。ライトを浴びてガッとポーズを極める姿!(はぁと)KAZUMI-BOYさんの振付は、本当にカッコいいですよね!!
激しく踊る蘭トムさんのバックで、下級生たちがVの字になって、踊りながら黒服を脱いでいく。中からあらわれる、カラフルなインナーと黒のスーツがカッコいい。珠洲さんが青、大海さん・舞姫さんがピンク、美影さん・桜子が緑、綾瀬あきなちゃんと結乃かなりちゃんが黄色、凰樹いちくんが蒼、蒼羽りくちゃんと風馬翔くんが紫……だったかな?(違ったらすみません)
脱いだ上衣を手に持って一通り踊った彼らがいったんハケて、蘭トムさんのソロ。
手足を伸ばして嬉しそうに踊っていらして、ホントにステキです(*^ ^*)。
蘭トムさんがはけると、衣装を置いた下級生が戻ってくるのですが……まずは珠洲さんから!あの広い大劇場の舞台を、短い時間とはいえたった一人で埋めるダンサー・珠洲春希。「ファントム」の従者のころから注目のダンサーでしたが、「ハロー・ダンシング」を観ていない私には、本当に夢のような場面でした。心の中では思いっきり拍手喝采してます(*^ ^*)。
続けてえっちゃんが出てきて、ここもワンフレーズソロで踊ってくれます。カッコいい!!たぶん、宙組の誰よりもダンスが男前なのはえっちゃんだと思う(^ ^)。
すぐに舞姫さんが出てきて、、、あとは、細かい順番は覚えていないのですが、一人か二人づつで登場して、みんなで得意技を披露してくれます!回転技を見せてくれたのは美影さんと桜子だったかな。綾瀬あきなちゃんはジャンプがシャープ。彼女も小柄だけどすごいバネのあるダンサーだなあ、と感心します。結乃かなりちゃんの側転もとてもキレイ。
宙組は、新しい組のせいか(?)芝居でもショーでも『男役臭さ』とか『娘役らしさ』、みたいなものに拘りのない感じなので、こういうガツガツ踊りまくりな場面になると、どうしても娘役にもっていかれてしまうような気がします。珠洲さんは貫録で魅せていましたが、いちくん・りくくん・かけるくんあたりは、技術では負けていないと思うのですが、まだまだ迫力が足りないような気がしました。そんな中で、「自分の得意技を踊るコーナー」で娘役をリフトしていたかけるくんが面白かったです。さすが、毎公演祐飛さんを持ち上げているだけのことはある!(^ ^)。
蘭トムさんが戻ってきて、さらに激しく踊るメンバー。この場面に出ているメンバーは、結乃かなりちゃん以外は全員、秋のコンサートでも蘭トムさんと一緒なんですよね。これが、宙組若手の精鋭ダンサー、ってことになるんでしょうか。珠洲さん・えっちゃんは別格として、あとは卒業する舞姫さん以外は全員90期以下。このへんの学年で、入ってないのが不思議なメンバーは誰だろう。あっきー(澄輝さやと)とかモンチ(星吹彩翔)あたり?
第6場 太陽の戦士
ダンサーたちが踊りまくる第5場が終わって幕が降りると、かすかなヘリコプターの音と、サーチライトを模したライトが客席を脅かす。がらっと変わった空気の中、下手花道のセリからアーミーの衣装に身を包んだ祐飛さんが登場。
♪燃えたぎる太陽の下で 凍りついた俺の心
♪溶かすのは お前の優しさだけなのさ……
かすれた声でセクシーに歌う祐飛さん。酷暑の戦場で見えない敵と戦う系の戦士役は、10年前の博多座以来の当たり役(^ ^)ですが、常に新鮮みがあるところはさすがだな、と思います。
狂った太陽が照りつける夜をさまよいながら、平和な地においてきた恋人を思う、傭兵。
♪今はお前を抱いて 過去を消したい
銀橋での歌を聴きながら、なんとなく、「エリア88」(新谷かおる)の主人公・風間真を思い出しました。あの作品も、後半はなんだかぐちゃぐちゃしていましたが、前半のエリア88での話は好きだったんだよねー。
ただ、すみ花ちゃんは最初から酒場の女で登場してしまうから、彼女が彼(戦士S)の“置いてきた恋人”である、という仕掛けが今一つ生きていなかったような気がします。
歌いながら銀橋を渡る戦士Sの場面で、本舞台には白い衣装に身を包んだ清純な娘(野々すみ花)がいてほしかった……酒場の女Sじゃなくて。
戦いから生還した戦士Sは、基地の近くの酒場にくり出す。
無事だった仲間たちと挨拶しつつ、女たちに見守られて椅子に沈みこむ。
その間に、仲間の戦士たちが歌い、踊る。ともちん(悠未ひろ)を中心とした戦士メンバーの、ひねくれたやさぐれ感は、なんだか宙組ではわりと珍しいような気がして、ちょっと嬉しいです。元気で明るい宙組は大好きだけど、たまにはこういうのも観たいですからね(^ ^)。
ここは毎回みーちゃん(春風弥里)のダンスに見惚れていますが、前場に引き続き登場!で大忙しのいちくんもカッコいい♪♪
舞台奥から、酒場の女S(野々すみ花)登場。男たちを一人づつ誘惑していく、官能のダンス。美風さんと妃宮さくらちゃんの歌がしみじみと沁みます。色っぽくてすごく素敵(*^ ^*)。
先日のCSの「楽屋きらきらトーク」が、この場面に出ている最下の4人(松風・星吹・すみれ乃・愛白)でしたが、ホントにキラキラしてて可愛かったーっ。この場面に漂う昏さや遣る瀬無さを表現するにはちょっとばかり若くて可愛らしすぎるメンバーでしたが、がんばって上級生から表現方法を学んでほしいなー、と思います。
恋人を見つけて、踊りだす戦士S。信じられないものを視たように、そして、喪ったものを惜しむように、哀しげに。
それを奪い返しにあらわれる、酒場の女Sの「今の」恋人、戦士A(蘭寿とむ)。
いやー、プラズマの時の圧倒される輝きとはまた違う、刃のような鋭さのある蘭トムさんも素敵です。戦士の衣装がまたよく似合う。というか、あの激しい場面から連続での登場で、疲れるだろうなあ……なんて思ったりもしましたが、体力ありますよねー(^ ^;
女を挟んでにらみ合う、“いい男”たち。
最初はどちらにつこうか迷っていた女も、最後には戦士Sを庇って戦士Aに相対しようとする、その心の強さ。ダンサー・すみ花の本領発揮!というにはちょっと弱いんですが、この場面の主役は男二人だからしょうがないのかなあ。
というか、「カサブランカ」でも「シャングリラ」でも実現しなかった、祐飛さんと蘭トムさんががっつり組んで踊る場面がやっと実現して嬉しいかぎりです♪ やっぱりこの二人、まとう空気が全く違うので、並んでいるだけでもすごく素敵です。
石田さん、ありがとう!!
個人的に、自分を取り押さえたカイちゃん(七海ひろき)の腰だめに手を伸ばして銃を奪う祐飛さんと、全く気がつかず、祐飛さんが銃を構えたのを見てあわてて自分の腰を見るカイちゃんは、絶対に見逃せないチェックポイントです(*^ ^*)
しかーし。
この場面の後半の展開は、石田さん……どうなのそれは、と思ってしまいました……。
女をめぐる戦士たちの戦いの途中に、突然の敵襲。乱射される機関銃の音、蜂の巣になる戦士たち……
みーちゃんに取りすがって泣くアリスちゃん。
腕を真っ直ぐに伸ばしてセリ下がっていく蘭トムさん……
仲間たちの屍を越えて、銀橋に出る祐飛さんとすみ花ちゃん。
……どうなんだその展開は。
この手のフィナーレ前の場面で、トップコンビが両方生き残る展開って、他の組を見渡しても結構久しぶりな気がします。最近のショーは、中詰め後の場面でトップコンビのどちらかが死んで、次の場面で復活する、という展開が多かったので。
恋人の肩を抱いて、最初の歌を歌いながら銀橋を渡る戦士S。
本舞台に戻ると、そこには真っ赤な太陽のセットがあり、二人はその中に消えて行く……。
♪お前は(あなたは)俺の(わたしの)太陽だから
という歌を遺して。
……実は私、この夕陽に呑みこまれるようにセットの中に入っていく二人は、この窮地は逃れたものの、装備もなく追いやられた砂漠で渇き死んだ、という展開だとばかり思っていたんですが(*^ ^*)。
プログラムには、「魂となった戦友たちのためにも生き続けようと太陽の下で誓い、デュエットする。二人の未来を見守るように今日も太陽は輝いていた」と書いてありました……(@ @)。
全然違うやん!>自分
第7場 フィナーレ
フィナーレの始まりは、若い新鮮なメンバーでの銀橋シーン。
ちーちゃん(蓮水ゆうや)&愛花ちさき、カチャ(凪七瑠海)&藤咲えり、あっきー&美影凛、りくくん&琴羽桜子。非常に新鮮なメンバーで、目の保養でした♪とくに、下手から登場するえりちゃんと桜子が可愛くて可愛くて、もぉ!!(はぁと)
せーこちゃんやれーれは、ラストの三組デュエットに出番があるからここには出ず。桜子と美影さんがちょっと意外なメンバーですが、二人とも美人ダンサーなので、石田さんらしい選択だなと思いました。
続いては、ロケット。
このロケットは……すいません、センターで歌う七瀬りりこ嬢から目が離せなくて、あまり宙組っ子の美脚を満喫できていません(T T)っていうか、りりこちゃんは歌手なんだから、ロケット衣装じゃなくても良いんじゃないですか!?>石田さん せめて、リリアンでもいいからスカートを……(黙)。
ロケットが終わると、紗幕の後ろに光が入る。
大階段にスタンバイする、腕まくりしてヤンキー系入った男役たち(^ ^)。
端正な黒燕尾とはまた違う、ちょっとくずした感じのダンスで、とってもとっても!!ステキでした(*^ ^*)。みんな素敵だー。えなちゃん(月映樹茉)を、そろそろこっちにいれてあげてほしい……(確かにロケットし甲斐のある美脚ですけど!!)。
メインの三人が銀橋へ出るのを、本舞台で見守る男役たちが超・格好良いです(*^ ^*)。全員が野郎系なのですが、それぞれに個性があって、見飽きない♪
三人が銀橋から戻ってくるまで待たずにハケてしまうので、時間が短いのがとっても残念ー!!
で、三人が本舞台に戻ると、大階段の上からすみ花ちゃん・せーこちゃん・れーれが登場。
男役三人も袖を伸ばして、端正な三組デュエットへ。
ここ、祐飛さん&すみ花ちゃんは良いとして、両脇が蘭トムさん&れーれ、みっちゃん&せーこちゃんなんですが、服の色あいが微妙に逆な気がするんですよね……もともとは組み合わせが逆だったのでしょうか?初日あけてすぐに観た時は、なんだかどちらもかみ合ってない感じでしたが、楽直前に観た時は、だいぶしっくりきて、リフトも安定していたような(^ ^)。
ラストはパレード。
エトワールはアリスちゃん。良い声だなあ(^ ^)。
大階段のど真ん中で、幸せそうに歌うアリスがとても可愛いです。本当は三組デュエットに出てほしかったけど、本人がエトワールを希望したのかな、という気もする。とにかく嬉しそうで、幸せそうで、素直に「良かったなあ」と思える場面でした♪
ファンキーな太陽たちのショー。
「特別じゃないけど、必要なもの」と歌い上げれらる、太陽。
私にとっての宝塚も、もしかしたらそうなのかもしれない、と思いました。
「特別」なものだと思っていたけど、もしかしたら、「必要」の方なのかも、と。
太陽がなければ草木は枯れ、
宝塚がなければ、私が萎れる、……そんな存在。
楽しいショーをありがとう!>石田さん&宙組。
東宝へ向けて、さらにパワーアップしてくれるのを楽しみにしています★
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コメント
> 自分を取り押さえたカイちゃん(七海ひろき)の腰だめに手を伸ばして
> 銃を奪う祐飛さんと、全く気がつかず、祐飛さんが銃を構えたのを見て
> あわてて自分の腰を見るカイちゃん
この場面、しっかり見てきました!
「太陽の戦士」はとにかくみーちゃんが素敵なので、ムラで見た時は
最初から最後までみーちゃんにオペラロックオンでしたが、こんなことが起きていたとは!
ねこ様の記事を読まなかったら、ずっと気がつかなかったと思います。
いつもいろいろ教えてくださってありがとうございます♪
3週間ぶりに見て、ショーが一段と楽しくなっていて嬉しくなりました。
それにしても「太陽の戦士」はあっちでもこっちでも見たい場面ばっかりで困るなあ…。
レスが遅くなってしまってすみません!!いつもありがとうございます♪
祐飛さんにあっさり銃を奪われるカイちゃん、良いでしょう(^ ^)。
私もあの場面はかなりみーちゃんに釘づけなので、あのカイちゃんに気がついたのは3,4回観た後でしたが、ご紹介できて良かったです♪
大劇場の千秋楽と比べても、ショーの盛り上がりは格段に凄くなってましたよね!
東宝公演の間にどれだけ盛り上がってしまうのか、楽しみなような、怖いような(^ ^)。