若人たちのスカーレット・ピンパーネル【2】
2010年6月18日 宝塚(月)月組 東宝劇場新人公演「スカーレット・ピンパーネル」。
昨日、主要4人については存分に叫ばせていただきました。
http://80646.diarynote.jp/201006180235186531/
……「いや、マルグリットはあのくらい貫録があっていいんだ!」(かなり意訳)というコメントを複数の方からいただきまして、かなり安堵いたしました。
私が「なんて可愛くなったんだ!!」とサロンの場面で泣きそうになったのは、間違ってなかった!ってことにしておきます。ええ。だって可愛かったんだもん!
いいんです、どんなに顔芸やってくれても。そういうところも含めて、りおんが好きなんだから。
他の方については、大劇場のときに相当に細かく書いたつもりですので、東宝では、大劇場と印象の違う方に絞って書かせていただきますね。
よろしければ、大劇場の時の新公レポートをご覧いただければ幸いです。(長いけど↓)
■デュハースト(鳳月杏)
幕あきから登場して込み入った説明をするデュハースト。
大劇場では、頼れる優しい(ちょっとツンデレ入ってるけど)おにいさん、という存在感だった彼が、なんていうのか……ものすごくクールでシャープな切れ者になってました。
他のメンバーをスカーレット・ピンパーネル団に誘う場面に「心配するな、おれたちの頭脳はパーシーだ!」という台詞があるんですが。
大劇場では、「いやいや、あなたたちの頭脳はあなた(デュハースト)でしょ?」という感じだったんですが、
東宝に来たら、デュハーストがすべて(主にパーシー)を操っているように見えて仕方がありませんでした。
そもそも、デュハーストが余計なことを言わなければ、パーシーもマルグリットも、あんなに辛い思いをしなくてすんだかもしれないのに…なんて思ったりして。もしかして、デュハーストはマルグリットに嫉妬してる?みたいな(←それは妄想)。
一つ一つの行動に、なんか裏があるように見えて、すごく面白かったです。
ちなつちゃんのロベスピエール、ちょっとだけ観てみたかった……かも(?)
■プリンス・オヴ・ウェールズ(響れおな)
大劇場も凄く良かったんですけど、ぽよよんとした可愛らしさの中に、「マダム・ギロチン」などで見せる鋭さ(「ギロチンの犠牲者は増える一方で…」というところとか)が出てきて、人物像としても王室の人間の奥深さ、底知れなさが見えてきたと思います。
すごく良かったです(^ ^)。
登場場面のボーズもきれいだったなあ♪
■シモン(有瀬そう)とジャンヌ(琴音和葉)
ジャンヌの怖さが増していて、すごかったです。もうちょっと旦那さまに優しくしてあげようよ(^ ^)。その分、バランスをとってシモンの雰囲気が若干柔らかくなっていたような?
■スカーレット・ピンパーネル団
みんなそれぞれに芝居を深めて、「栄光の日々」の迫力が出てきたなーと思いました。
若干音程のあやしい人が何人かいるので、二幕の「栄光の日々」リプライズは相当に苦戦していましたが、それ以外はだいぶ良くなったかな。
個人的に、ハル役の朝美絢さんのお化粧が女の子っぽいのが気になっていたのですが、今回ちゃんと男役になっていて、すごく綺麗でした(*^ ^*)。
東宝に来て、本公演の民衆とかでもすごく目につくようになったんですよね~。ダンサーなのかな。声も普通に良かったので、これからの活躍が楽しみです♪
■恋人たち
可愛い!!
みんな、大劇場の時よりさらに可愛くなったような気がしました。っていうか、ちょっとキャピキャピ度が上がった?(^ ^;
舞乃ゆかちゃん、そんなに声を高くしなくても、いつもどおりで十分に可愛いから!!
都月みあちゃんがどんどん垢抜けて美少女になっていくのが、本当に可愛い。
花陽みらちゃんのマリーは、随分と落ち着きが出て、「私がちゃんと監督しますわ」の場面も説得力が出てきたような気がします。あと、彼女はなんたってアドリブの受けが秀逸ですね!!(これは大劇場も同じですが)芝居の呼吸を相手に合せられる人なんでしょうね。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希)
大劇場よりも、可愛らしさが減って、渋くなっていたと思います。あちょうさんみたいな、素敵な男役さんになってね♪
■ピポー(輝城みつる)、メルシエ(瑞羽奏都)、クーポー(貴澄隼人)
このあたりは、大劇場との変化はあまり感じなかったんですが、ショーヴランが激変しているので、彼とのやり取りの空気が全部変わっていてびっくりしました。
こんなに違うんだ……。芝居って面白いなあ、と思った時間でした。
演出面は大劇場の時と変更はなかった……かな?
アドリブはそれぞれ違ったけど、どれも大劇場の方が沸いてたかな。関東と関西の違いかもしれないけど、なまじ大劇場で受けたので考えすぎちゃったようにも見えました。
パーシーとショーヴランの衣装のアドリブは、上級生のゆりやんが完璧に返し過ぎてしまって、パーシーがやり込められて逃げる、みたいに見えたのがちょっと(汗)。
パ「ブロンドの鬘に赤いミニスカートで、ロケットの衣装はいかがです?」
シ「ロケットはもう卒業しました」
パ「(何か言ってたけど何だっけ)」
シ「まだ出ていらっしゃいますよね、センターで」
みたいな会話で終わったので、そのあとの
シ「君はあの男のどこに惚れたんだ」
マ「予測のつかないところかしら」
という会話が落ちにならなかった(むしろショーヴランの方が予測がつかない)んですよね(^ ^;ゞ。
いや、アドリブ自体は面白かったんだけど。
あと、二幕の控室での場面で、パーシーがショーヴランに「スコッチでも?」と聴いた後。
本公演では、ショーヴランのたすきをパーシーがほどいて引っ張りっこになるのですが、新人公演では巻いたままのたすきを引っ張って振り回す、みたいになっていました(大劇場も同じ)。
パーシーの方がショーヴランよりだいぶ大きいから、いかにも振り回してる感じになるんですよね。
で、ショーヴランに「離せ!!」と言われて、パッと手を離すパーシー。ショーヴランが勢い余って壁にぶつかる、という演出のところで、よくアニメなどで流れる効果音(ぴよよ~ん、みたいなの)が流れたことに吃驚しました。
あんな音、大劇場では無かったと思うんだけどなあ……。
それにしても、本当に良い新人公演でした。
新人公演らしい粗削りさがありつつ、それぞれの役をみんながちゃんと生きていたのが印象的。みんな、すごく勉強になったと思うし、ものすごく成長したと思います(はぁと)
生田さん、本当にありがとうございました!!次は、久しぶりに宙組も担当してくれたら嬉しいんだけどなあ……
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昨日、主要4人については存分に叫ばせていただきました。
http://80646.diarynote.jp/201006180235186531/
……「いや、マルグリットはあのくらい貫録があっていいんだ!」(かなり意訳)というコメントを複数の方からいただきまして、かなり安堵いたしました。
私が「なんて可愛くなったんだ!!」とサロンの場面で泣きそうになったのは、間違ってなかった!ってことにしておきます。ええ。だって可愛かったんだもん!
いいんです、どんなに顔芸やってくれても。そういうところも含めて、りおんが好きなんだから。
他の方については、大劇場のときに相当に細かく書いたつもりですので、東宝では、大劇場と印象の違う方に絞って書かせていただきますね。
よろしければ、大劇場の時の新公レポートをご覧いただければ幸いです。(長いけど↓)
■デュハースト(鳳月杏)
幕あきから登場して込み入った説明をするデュハースト。
大劇場では、頼れる優しい(ちょっとツンデレ入ってるけど)おにいさん、という存在感だった彼が、なんていうのか……ものすごくクールでシャープな切れ者になってました。
他のメンバーをスカーレット・ピンパーネル団に誘う場面に「心配するな、おれたちの頭脳はパーシーだ!」という台詞があるんですが。
大劇場では、「いやいや、あなたたちの頭脳はあなた(デュハースト)でしょ?」という感じだったんですが、
東宝に来たら、デュハーストがすべて(主にパーシー)を操っているように見えて仕方がありませんでした。
そもそも、デュハーストが余計なことを言わなければ、パーシーもマルグリットも、あんなに辛い思いをしなくてすんだかもしれないのに…なんて思ったりして。もしかして、デュハーストはマルグリットに嫉妬してる?みたいな(←それは妄想)。
一つ一つの行動に、なんか裏があるように見えて、すごく面白かったです。
ちなつちゃんのロベスピエール、ちょっとだけ観てみたかった……かも(?)
■プリンス・オヴ・ウェールズ(響れおな)
大劇場も凄く良かったんですけど、ぽよよんとした可愛らしさの中に、「マダム・ギロチン」などで見せる鋭さ(「ギロチンの犠牲者は増える一方で…」というところとか)が出てきて、人物像としても王室の人間の奥深さ、底知れなさが見えてきたと思います。
すごく良かったです(^ ^)。
登場場面のボーズもきれいだったなあ♪
■シモン(有瀬そう)とジャンヌ(琴音和葉)
ジャンヌの怖さが増していて、すごかったです。もうちょっと旦那さまに優しくしてあげようよ(^ ^)。その分、バランスをとってシモンの雰囲気が若干柔らかくなっていたような?
■スカーレット・ピンパーネル団
みんなそれぞれに芝居を深めて、「栄光の日々」の迫力が出てきたなーと思いました。
若干音程のあやしい人が何人かいるので、二幕の「栄光の日々」リプライズは相当に苦戦していましたが、それ以外はだいぶ良くなったかな。
個人的に、ハル役の朝美絢さんのお化粧が女の子っぽいのが気になっていたのですが、今回ちゃんと男役になっていて、すごく綺麗でした(*^ ^*)。
東宝に来て、本公演の民衆とかでもすごく目につくようになったんですよね~。ダンサーなのかな。声も普通に良かったので、これからの活躍が楽しみです♪
■恋人たち
可愛い!!
みんな、大劇場の時よりさらに可愛くなったような気がしました。っていうか、ちょっとキャピキャピ度が上がった?(^ ^;
舞乃ゆかちゃん、そんなに声を高くしなくても、いつもどおりで十分に可愛いから!!
都月みあちゃんがどんどん垢抜けて美少女になっていくのが、本当に可愛い。
花陽みらちゃんのマリーは、随分と落ち着きが出て、「私がちゃんと監督しますわ」の場面も説得力が出てきたような気がします。あと、彼女はなんたってアドリブの受けが秀逸ですね!!(これは大劇場も同じですが)芝居の呼吸を相手に合せられる人なんでしょうね。
■ドゥ・トゥルネー伯爵(篁祐希)
大劇場よりも、可愛らしさが減って、渋くなっていたと思います。あちょうさんみたいな、素敵な男役さんになってね♪
■ピポー(輝城みつる)、メルシエ(瑞羽奏都)、クーポー(貴澄隼人)
このあたりは、大劇場との変化はあまり感じなかったんですが、ショーヴランが激変しているので、彼とのやり取りの空気が全部変わっていてびっくりしました。
こんなに違うんだ……。芝居って面白いなあ、と思った時間でした。
演出面は大劇場の時と変更はなかった……かな?
アドリブはそれぞれ違ったけど、どれも大劇場の方が沸いてたかな。関東と関西の違いかもしれないけど、なまじ大劇場で受けたので考えすぎちゃったようにも見えました。
パーシーとショーヴランの衣装のアドリブは、上級生のゆりやんが完璧に返し過ぎてしまって、パーシーがやり込められて逃げる、みたいに見えたのがちょっと(汗)。
パ「ブロンドの鬘に赤いミニスカートで、ロケットの衣装はいかがです?」
シ「ロケットはもう卒業しました」
パ「(何か言ってたけど何だっけ)」
シ「まだ出ていらっしゃいますよね、センターで」
みたいな会話で終わったので、そのあとの
シ「君はあの男のどこに惚れたんだ」
マ「予測のつかないところかしら」
という会話が落ちにならなかった(むしろショーヴランの方が予測がつかない)んですよね(^ ^;ゞ。
いや、アドリブ自体は面白かったんだけど。
あと、二幕の控室での場面で、パーシーがショーヴランに「スコッチでも?」と聴いた後。
本公演では、ショーヴランのたすきをパーシーがほどいて引っ張りっこになるのですが、新人公演では巻いたままのたすきを引っ張って振り回す、みたいになっていました(大劇場も同じ)。
パーシーの方がショーヴランよりだいぶ大きいから、いかにも振り回してる感じになるんですよね。
で、ショーヴランに「離せ!!」と言われて、パッと手を離すパーシー。ショーヴランが勢い余って壁にぶつかる、という演出のところで、よくアニメなどで流れる効果音(ぴよよ~ん、みたいなの)が流れたことに吃驚しました。
あんな音、大劇場では無かったと思うんだけどなあ……。
それにしても、本当に良い新人公演でした。
新人公演らしい粗削りさがありつつ、それぞれの役をみんながちゃんと生きていたのが印象的。みんな、すごく勉強になったと思うし、ものすごく成長したと思います(はぁと)
生田さん、本当にありがとうございました!!次は、久しぶりに宙組も担当してくれたら嬉しいんだけどなあ……
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