宙組大劇場公演「トラファルガー」、つづき。
またこの週末に遠征しますので、気がついたことがあったら帰ってきて書きますね(^ ^)。


≪ネルソン家≫
■エドマンド・ネルソン 風莉じん
ネルソンの父親。牧師なんですよね、彼は。あんまりそれらしい言動はなかったような気がしますが。
脚が悪く、車いすで生活する。優しくて穏やかだけれどもちょっとボケが始まっている(?)という役。風莉さんは本当に巧いなあ、と感心しました。
しかし、エドマンドがすっかりファニー(花影アリス)に頼り切っている姿を見ると、彼女を裏切りつづけるホレイショがすごく酷い人にみえてしまうのが……構成的には難しいというか仕方のないところなんですけど、微妙だなあと思いました。

ファニーとホレイショ、「人並みに恋をして」結婚した筈の二人が、どうしてそこまで冷めてしまったのか……
ウィリアムとエマの間には最初から愛がなかった(少なくとも、エマの側には)ことがエピソードとして示されているから、エマの行動はまだ判りやすいけど。ホレイショはどうなんだー、と、あらためていろいろ考えると思っちゃうんですよね。
舞台を観ているときは、そんなこと全然考えないんですが。



■ジョサイア 愛月ひかる
すっごい儲け役でしたー!!
愛月くんってホントにスタイル良いし、やっぱ美形ですね♪ 軍服が滅茶苦茶似合う。目立つ役を与えられるとこんなに輝いちゃうんだなーと感心しました。
ただ、声がまだまだなんだよねーーー(↓)ネルソンの息子(ファニーの連れ子)で、二人の和解の場面がこの作品の一番の名場面なんじゃないかと思うくらいの非常に重大な役。意外と台詞も多いので、なんとか頑張ってほしいところです。

「パリの空よりも高く」のジャン(明日海りお)、「ソルフェリーノの夜明け」のポポリーノ(真那春人)……植田作品には、いくつか若手男役が演じた大役がありますが、ジョサイアは、そのへんと並べてもひけを取らない“おいしい”役。しかも、ジャンやポポリーノは少年役だから、いくら大役でも上級生がやったら変だよねーと思いましたけど、ジョサイアは普通に青年役だし、軍服を着た愛月くんの見た目は幼い感じが全くないので、もうちょっと上級生がやっても良かっただろうに……とついつい思ってしまいました(^ ^)。
とは言っても、あくまでもネルソンの息子ですから、持ち味が少年系の人じゃないと難しいしね。せっかくの大役、「やっぱり愛月くんで良かったね!」と言わせてほしい。とりあえずは、前回観てから半月が過ぎたので、どう変わったかを楽しみにしています!



■ホレイシヤ すみれ乃麗
まー、純粋な「少女」役でしたが、人形のように可愛らしくて良かったと思います。
ちょっと大きいけど(^ ^)、笑顔が幼くて透明なのがとてもいい。
ラストシーンで、彼女を見凝めるネルソンの笑顔が映える美しい場面になったのは、彼女の功績も大きいと思います♪


≪ハミルトン家≫
■キャドガン夫人 美風舞良
いやもう。ナウオンですみ花ちゃんがアツく語っていましたが、そりゃーもうパワフルで魅力的で、素敵なママでした。プロローグが終わってすみ花ちゃんと二人で銀橋を渡る場面、もう美風さんの独壇場ですよね(^ ^)。

でも、ラスト近くで、ホレイシャを抱いて子守唄を歌う場面のしっとりとした空気にも感心しました!こういう色も出せたんですねえ。どうも、美風さんというとはっちゃけた役のイメージが強くて、あまり母性を感じたことがなかったのですが。
美人でちゃきちゃきで母性もある。なんて素敵な人なんだろう(*^ ^*)



■ジゼラ 藤咲えり
可愛かったー!!
私の眼には、ウィリアムの愛人か、コレクションの一人……のようにしか見えなかったのですが、そういう関係はないのでしょうか。。。ま、あんな可愛いひとが家にいたら、男なら手を出しとけ!と思うのは、私がえりちゃんのファンだからでしょうね(^ ^;ゞ



■フランスの政治家たち
バラス=鳳樹いち
タレーラン=風羽玲亜
フーシェ=光海舞人
シェイエス=天玲美音

……誰がキャスティングしたのか知りませんが、神だわー!!
4人とも、巧いわ渋いわ美形だわ、それぞれに個性的で素晴らしかったです。
出番が少ないのが非常に残念。

特にシェイエスがたまりません。最高!




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