シャングリラな呟き【4】
2010年4月1日 宝塚(宙)せっかくエイプリルフールなので、何か気のきいたことを書きたい……と思っていたのですが。
≪宙組で「イーハトーブ・夢(バウホール&日本青年館)」再演!≫などというネタを思いついただけでした(苦笑)。
うーん、我ながらしょうもないーーーー。
でも、ちょっと観てみたいかも。ぜひ、みっちゃんとエリちゃんで(小声)
で。今日は久しぶりに観劇して参りました♪
二回公演が続いているせいか、ちょっとみなさんお疲れ気味。あと、珍しく(もないか?)カミカミの神様が降りていらっしゃっていて、いろいろと面白かったです。とくにちーちゃん(蓮水ゆうや)、なんだか大変そうでした(汗)。大丈夫かな。
大丈夫かな、といえば。
子ヒョウの実羚淳くんが元気そうで、ホッとしました。
なんだか、休んでいる間に芝居もメークもまるっきり変わっていて、びっくり!!シャープなアイメークや、フェースラインのシェーディングでずいぶん面変わりして、ちーちゃんのヒョウにかなり雰囲気が近づいていました。美月くんがいろいろ教えてあげたのかな?(←あれっ?)
その美月くんは、本役に戻って生き生きと演じていて、村人もチャイナ服の男も楽しそう(?)。とくに、子供たちの水を奪おうとする村人は、イヤらしさや執念みたいなものが出てきて、これは本当に、代役で入っていたさっつん(風羽玲亜)の影響を受けたのかな?と思ったり。
代役に上級生が入ることって珍しいので、面白い経験だったでしょうね。観ているほうもスリリングで楽しかったです(実羚くんが元気な顔を見せてくれた今だから言えるけど…)
昨日の日記にも書いた、二幕の九龍客桟での、ルイ(七海ひろき)の、「よっ!座長!」という合いの手が、今日は入らなくてびっくりしました……あれっ?(^ ^;ゞ週末まではあったと思うんですが、いつから無くなったんだろう?
他にもいろいろ変わっていて、観るたびに本当に別の作品みたいに違うな、と思います。
特に変化が激しいのは、ルイとヒョウ……そして、アイス、かな。(あと、違う意味で蒼羽りくちゃんのソウも、かなり自由な感じ)
今日のアイスは、水門での「どこで狂ったんだ!?」という慟哭がいつもよりあっさりしていて、私は今日の方が好きでした。もう一つ上を目指すなら、ぜひぜひ自嘲的に言ってほしいところなので、明日に期待したいと思います。
とにもかくにも、泣いても笑っても残り一日。
集中して、思いっきり楽しみたいと思います♪
~・~・~・~・~・~
この公演は、いつものように時系列に沿って場面ごとに書くということをせず、思いついた順番で書いていたので、いろいろ大事なことを書き落としているのですが。
今日観て、あらためてこの流れが好きだ!と思ったのは、一幕ラストから二幕冒頭への流れでした。
ここは、演出の勝利かな……?
まず、ソラとヒョウの対決。
ヒョウにナイフをつきつけられたソラの反応が、以前とはずいぶん変わったような気がします。
腕を取られた瞬間に、すっとソラの纏う空気が変わるのは前からなんですけど、今日はとくに、照明も変わったか!?と思うくらい、ふっと表情が変わって。
「やめろ」の言い方も、ひどく静かでシンプルで、そのぶん底力があって。
なんだかちょっと「お前はもう死んでいるbyゴルゴ13」を思い出してしまった(^ ^;ゞ
祐飛さん、殺陣での無駄な動作がなくなるともっと強そうになるんだけどなあ、とちょっと思いつつ、でも、ドラマシティの最初の頃を思えばすごく格好よくなったよね、とファン目線になったりする。
で。ピタッと銃を構えたまま、ピクリとも動かないソラと、動揺して隙を見せるヒョウ、の差が歴然で、これは確かにソラの方が強い!と思いました。……やっぱり殺陣は斬られ役で決まるんだな……(←あれ?)
「そうだ、あんたは優秀だった。……アイスよりも!!」
撃たれたヒョウが、それまで使っていた敬語をかなぐり捨てて言う。
その言葉や、いろいろな条件が重なって、ふいに津波のように降りかかってくる、記憶。その波にさらわれる、ソラ。
「……ヒョウーーーーっ!!」
絶叫するソラ。
「思い出したか」
嬉しそうに、儚げな笑みを浮かべるヒョウ。
ヒョウは幸せだったのかな?と、時折思います。
彼と妹は、アイスに拾われなければ死んでいたのだろう。もうずっと前に。
でも。生きていることがイコール幸せなのか?とも、思う。
でもまあ、そんなに悲観的にならなくても良いのかな、って気がするんですよね。
たぶん、幸せなときはあったはずだから。5人家族で、幸せに暮らしていた時が。
ヒョウは家族を守りたいと思った。
ミゾレ、アイス、ソラ、カイ。大事な大事な、家族たちを。
『汚れたこの手にこびりつく血は……』
でも、ヒョウにとって、その血は勲章だったのかもしれない。家族を守った証としての。
家族の笑顔は、守れなかったけれども。
ずっと言いたかったのに、言えなかった台詞。
「逃げろ!!………ソラ、」
やっとの思いで告げて、力尽きる背中。
倒れ伏したヒョウの背を見つめるソラの脳裏に、記憶の底から一つの風景が浮かび上がってくる。
「水を!ソラ、水を母さんに……ソラ、ソラぁ!!」
「帰ろう……母さんのところに、帰ろう、カイ…」
眼を斬られた弟と、届けられなかった水、そして、、、
「……ソラ!」
澄んだ声で、自分の名前を呼んだ少女。
遠い記憶の中の少女が、新たな記憶の貌と重なって、ぶれる。
あれは、誰……?
「♪美しい雨 それは空の涙……」
静かな幕切れ。ストップモーションの、ソラ。
休憩中にあれこれ友人たちと突っ込みあって(^ ^)、30分後にまた幕があがる。
祐飛さんと、すみ花ちゃんと、みっちゃん(北翔海莉)の3人で、同じ場面がリプライズされる。
「水を!水を母さんに!」
もしかしたら子役より高いかもしれない(汗)可愛らしい声で、訴えかけるみっちゃんのカイ。
「帰ろう、カイ…」
こちらは極端なほどに低い、かすれた声で。
「……ソラ!!」
少女が発する、鋭さのある甘い声。一度聞いたらずっと忘れられなくなりそうな。
カイを庇うように前に出るソラ。
その手に握られた拳銃。……それを握り締めて、何かを思い出そうとするソラ。
ふいっと暗転して、舞台はそのまま、10年前の水源の村の闘いの場面へ……。
このあたりの、演出的な鮮やかさは凄いな、と思うんですよね。
舞台のセンターで、蘇ってくる記憶たちに翻弄されるソラが色っぽい(*^ ^*)。
闘いの果てに父親を殺されて泣き喚くミウ。
ミウの手をひいて逃げるラン。
自分を押し流すような記憶の奔流の中で、藁をもつかむかのようにミウに駆け寄ろうとするソラ。
逃げる途中で、ふと振り向き、ソラを見つける、ミウ。
スカイブルーの瞳に懐かしさを覚えたのか、炎を浴びて紅く光る瞳の色には気づかなかったのか……
そのまま、言葉を交わすこともなく離れていく、二人。
舞台奥のセットの向こうでスタンバイする「(美雨の)父親)」は十輝いりす、それをライフルで撃つ「兵士」が天羽珠紀。
ドラマシティのプログラムでは、この場面の次はシャングリラでのアイスたちとミウの会話、そしてランとの再会で、その次が九龍客桟。その順序のままなら、たぶん、たまちゃんは兵士として闘いの群舞にも入る予定だったんだろうなあ…。初日前に場面が入れ替わって、この場面の直後に九龍客桟の場面が来てしまうので、ヤンヤンの髭をつけたままスタンバっているたまちゃんが可愛いです。……それでも相当な早替わりだと思うんですけどね。
それにしても、あの場面の入れ替えはなんのためだったんだろう。人の出入りを考えると、元の方が動きやすいと思うんですが。シャングリラの場面のラストでランとミウが逃げてしまうから、その後蛇の目一座の一行と合流するまでの時間関係を考えたのかなあ……?うーむ。
結局ミウは、十数年前の最初の出会い(「一度、逢ったことがある。…眼を斬られた弟を連れていた…」)(←連れていたっていうか、斬られる現場にも居たよねミウ?)は覚えていても、それより最近であるはずの闘いの中での出会いは覚えていないんですね。
ランは覚えているのに。
父親を喪ったショックで、闘いの記憶自体が無い、というあたりでFAなのかな……。
~・~・~・~・~・~
あとはいくつか、細かいツッコミがあるので書かせていただきます。
○「その格好では目立ちすぎる」から着替えを用意しろ、といって、渡す着替えが何故ソレなんだ!!
ヒエン(ブンジャク?)のセンスも理解できませんが、新宿(東京)の流行ファッションもわからん……(そこらを歩いているアンサンブルは全員チャイナ服だしね↓↓)
○人質の手足くらい拘束しようよ、アイス&ミゾレ
○雨の裏通りで出会う兄弟(彩花まり、真みや涼子)の「助けてくれる仲間」って、誰?
○アイスとソラの最初の対決(シャングリラ外)でのミゾレ。
アイスに銃を奪われるまでは、しっかりとソラに照準をあわせてますよね……?なのに、水門まで着いて、すぐ間近でソラと対峙したときは、銃を向けようとするけれども向けられない、と言う葛藤を表現していて、なんだかちょっと不思議な感じ。
○ドラマシティでは、「水門が開いた」ときの演出は、背景の映像と大量のドライアイスで、小さなミゾレ(藤咲えり)はあっという間にドライアイスの煙にまかれてしまい、せっかくソラの方を振り向いても良く見えない(T T)ということがままあったのですが、青年館では、舞台が広いせいかあまり迫力がなくて寂しい……。エリちゃんが見えなくなるほど大量に出さなくていいんだけど、流されてしまうことに違和感が無い程度に出てて欲しい。
○「アイス!ミゾレーーーーっ!!」というソラの絶叫に、名前の順序が逆でなくてよかった、と、最近ちょっと突っ込むようになりました。
○あんなに格好良く(←違う)ミウの前から姿を消したソラなのに、どうして再会したときには一番最初(砂漠で拾われる場面)で着ていたボロいコートとボトム、インナーのシャツも多分同じですよね??その服、ミウに拾われたときに蛇の目一座が着替えさせてくれて、たぶん洗って持っててくれただろうに、どの面さげて取りに行ったんだろう………?
○子供たちの一人の名前が『ミウ』であることについて、「赤ん坊の頃に棄てられて、名前が無かったんだ。だから……」と早口で言い訳をするソラが可愛くて仕方が無いんですけども、あの水門から立ち去ってから何年過ぎたんだ…?どう見ても、あの子は2つや3つには見えないよね? 一応私の解釈を書いておくと、「赤ん坊の頃に棄てられて、それからずっと、何年も名前が無いままに育ってきたんだ。だから、呼び名をつけてやりたかった」……ということかな、と思っています。
~・~・~・~・~・~
子ソラの彩花まりちゃんの声が、すごく素敵です♪仕草も少年らしくて、すごく溌剌と格好良い。……今からでも男役に転向しないかな(←しませんよ)
あと、青年館に来てから、ラスト前のさっつんとすみ花ちゃんの会話のラストの「…子供たち?」というすみ花ちゃんの台詞のタイミングが変わって、自然になったなあと思いました。
以前はさっつんが歩き出してすぐに言うので、「さっつん無視しないで答えてあげてよー」と思ったのですが、今はちょっと離れるまで待つようになって、去り行くさっつんの背中に突っ込む感じになったのが良いです♪
そんなところかな……。
また何か思い出したら書きます(^ ^)。
.
≪宙組で「イーハトーブ・夢(バウホール&日本青年館)」再演!≫などというネタを思いついただけでした(苦笑)。
うーん、我ながらしょうもないーーーー。
でも、ちょっと観てみたいかも。ぜひ、みっちゃんとエリちゃんで(小声)
で。今日は久しぶりに観劇して参りました♪
二回公演が続いているせいか、ちょっとみなさんお疲れ気味。あと、珍しく(もないか?)カミカミの神様が降りていらっしゃっていて、いろいろと面白かったです。とくにちーちゃん(蓮水ゆうや)、なんだか大変そうでした(汗)。大丈夫かな。
大丈夫かな、といえば。
子ヒョウの実羚淳くんが元気そうで、ホッとしました。
なんだか、休んでいる間に芝居もメークもまるっきり変わっていて、びっくり!!シャープなアイメークや、フェースラインのシェーディングでずいぶん面変わりして、ちーちゃんのヒョウにかなり雰囲気が近づいていました。美月くんがいろいろ教えてあげたのかな?(←あれっ?)
その美月くんは、本役に戻って生き生きと演じていて、村人もチャイナ服の男も楽しそう(?)。とくに、子供たちの水を奪おうとする村人は、イヤらしさや執念みたいなものが出てきて、これは本当に、代役で入っていたさっつん(風羽玲亜)の影響を受けたのかな?と思ったり。
代役に上級生が入ることって珍しいので、面白い経験だったでしょうね。観ているほうもスリリングで楽しかったです(実羚くんが元気な顔を見せてくれた今だから言えるけど…)
昨日の日記にも書いた、二幕の九龍客桟での、ルイ(七海ひろき)の、「よっ!座長!」という合いの手が、今日は入らなくてびっくりしました……あれっ?(^ ^;ゞ週末まではあったと思うんですが、いつから無くなったんだろう?
他にもいろいろ変わっていて、観るたびに本当に別の作品みたいに違うな、と思います。
特に変化が激しいのは、ルイとヒョウ……そして、アイス、かな。(あと、違う意味で蒼羽りくちゃんのソウも、かなり自由な感じ)
今日のアイスは、水門での「どこで狂ったんだ!?」という慟哭がいつもよりあっさりしていて、私は今日の方が好きでした。もう一つ上を目指すなら、ぜひぜひ自嘲的に言ってほしいところなので、明日に期待したいと思います。
とにもかくにも、泣いても笑っても残り一日。
集中して、思いっきり楽しみたいと思います♪
~・~・~・~・~・~
この公演は、いつものように時系列に沿って場面ごとに書くということをせず、思いついた順番で書いていたので、いろいろ大事なことを書き落としているのですが。
今日観て、あらためてこの流れが好きだ!と思ったのは、一幕ラストから二幕冒頭への流れでした。
ここは、演出の勝利かな……?
まず、ソラとヒョウの対決。
ヒョウにナイフをつきつけられたソラの反応が、以前とはずいぶん変わったような気がします。
腕を取られた瞬間に、すっとソラの纏う空気が変わるのは前からなんですけど、今日はとくに、照明も変わったか!?と思うくらい、ふっと表情が変わって。
「やめろ」の言い方も、ひどく静かでシンプルで、そのぶん底力があって。
なんだかちょっと「お前はもう死んでいるbyゴルゴ13」を思い出してしまった(^ ^;ゞ
祐飛さん、殺陣での無駄な動作がなくなるともっと強そうになるんだけどなあ、とちょっと思いつつ、でも、ドラマシティの最初の頃を思えばすごく格好よくなったよね、とファン目線になったりする。
で。ピタッと銃を構えたまま、ピクリとも動かないソラと、動揺して隙を見せるヒョウ、の差が歴然で、これは確かにソラの方が強い!と思いました。……やっぱり殺陣は斬られ役で決まるんだな……(←あれ?)
「そうだ、あんたは優秀だった。……アイスよりも!!」
撃たれたヒョウが、それまで使っていた敬語をかなぐり捨てて言う。
その言葉や、いろいろな条件が重なって、ふいに津波のように降りかかってくる、記憶。その波にさらわれる、ソラ。
「……ヒョウーーーーっ!!」
絶叫するソラ。
「思い出したか」
嬉しそうに、儚げな笑みを浮かべるヒョウ。
ヒョウは幸せだったのかな?と、時折思います。
彼と妹は、アイスに拾われなければ死んでいたのだろう。もうずっと前に。
でも。生きていることがイコール幸せなのか?とも、思う。
でもまあ、そんなに悲観的にならなくても良いのかな、って気がするんですよね。
たぶん、幸せなときはあったはずだから。5人家族で、幸せに暮らしていた時が。
ヒョウは家族を守りたいと思った。
ミゾレ、アイス、ソラ、カイ。大事な大事な、家族たちを。
『汚れたこの手にこびりつく血は……』
でも、ヒョウにとって、その血は勲章だったのかもしれない。家族を守った証としての。
家族の笑顔は、守れなかったけれども。
ずっと言いたかったのに、言えなかった台詞。
「逃げろ!!………ソラ、」
やっとの思いで告げて、力尽きる背中。
倒れ伏したヒョウの背を見つめるソラの脳裏に、記憶の底から一つの風景が浮かび上がってくる。
「水を!ソラ、水を母さんに……ソラ、ソラぁ!!」
「帰ろう……母さんのところに、帰ろう、カイ…」
眼を斬られた弟と、届けられなかった水、そして、、、
「……ソラ!」
澄んだ声で、自分の名前を呼んだ少女。
遠い記憶の中の少女が、新たな記憶の貌と重なって、ぶれる。
あれは、誰……?
「♪美しい雨 それは空の涙……」
静かな幕切れ。ストップモーションの、ソラ。
休憩中にあれこれ友人たちと突っ込みあって(^ ^)、30分後にまた幕があがる。
祐飛さんと、すみ花ちゃんと、みっちゃん(北翔海莉)の3人で、同じ場面がリプライズされる。
「水を!水を母さんに!」
もしかしたら子役より高いかもしれない(汗)可愛らしい声で、訴えかけるみっちゃんのカイ。
「帰ろう、カイ…」
こちらは極端なほどに低い、かすれた声で。
「……ソラ!!」
少女が発する、鋭さのある甘い声。一度聞いたらずっと忘れられなくなりそうな。
カイを庇うように前に出るソラ。
その手に握られた拳銃。……それを握り締めて、何かを思い出そうとするソラ。
ふいっと暗転して、舞台はそのまま、10年前の水源の村の闘いの場面へ……。
このあたりの、演出的な鮮やかさは凄いな、と思うんですよね。
舞台のセンターで、蘇ってくる記憶たちに翻弄されるソラが色っぽい(*^ ^*)。
闘いの果てに父親を殺されて泣き喚くミウ。
ミウの手をひいて逃げるラン。
自分を押し流すような記憶の奔流の中で、藁をもつかむかのようにミウに駆け寄ろうとするソラ。
逃げる途中で、ふと振り向き、ソラを見つける、ミウ。
スカイブルーの瞳に懐かしさを覚えたのか、炎を浴びて紅く光る瞳の色には気づかなかったのか……
そのまま、言葉を交わすこともなく離れていく、二人。
舞台奥のセットの向こうでスタンバイする「(美雨の)父親)」は十輝いりす、それをライフルで撃つ「兵士」が天羽珠紀。
ドラマシティのプログラムでは、この場面の次はシャングリラでのアイスたちとミウの会話、そしてランとの再会で、その次が九龍客桟。その順序のままなら、たぶん、たまちゃんは兵士として闘いの群舞にも入る予定だったんだろうなあ…。初日前に場面が入れ替わって、この場面の直後に九龍客桟の場面が来てしまうので、ヤンヤンの髭をつけたままスタンバっているたまちゃんが可愛いです。……それでも相当な早替わりだと思うんですけどね。
それにしても、あの場面の入れ替えはなんのためだったんだろう。人の出入りを考えると、元の方が動きやすいと思うんですが。シャングリラの場面のラストでランとミウが逃げてしまうから、その後蛇の目一座の一行と合流するまでの時間関係を考えたのかなあ……?うーむ。
結局ミウは、十数年前の最初の出会い(「一度、逢ったことがある。…眼を斬られた弟を連れていた…」)(←連れていたっていうか、斬られる現場にも居たよねミウ?)は覚えていても、それより最近であるはずの闘いの中での出会いは覚えていないんですね。
ランは覚えているのに。
父親を喪ったショックで、闘いの記憶自体が無い、というあたりでFAなのかな……。
~・~・~・~・~・~
あとはいくつか、細かいツッコミがあるので書かせていただきます。
○「その格好では目立ちすぎる」から着替えを用意しろ、といって、渡す着替えが何故ソレなんだ!!
ヒエン(ブンジャク?)のセンスも理解できませんが、新宿(東京)の流行ファッションもわからん……(そこらを歩いているアンサンブルは全員チャイナ服だしね↓↓)
○人質の手足くらい拘束しようよ、アイス&ミゾレ
○雨の裏通りで出会う兄弟(彩花まり、真みや涼子)の「助けてくれる仲間」って、誰?
○アイスとソラの最初の対決(シャングリラ外)でのミゾレ。
アイスに銃を奪われるまでは、しっかりとソラに照準をあわせてますよね……?なのに、水門まで着いて、すぐ間近でソラと対峙したときは、銃を向けようとするけれども向けられない、と言う葛藤を表現していて、なんだかちょっと不思議な感じ。
○ドラマシティでは、「水門が開いた」ときの演出は、背景の映像と大量のドライアイスで、小さなミゾレ(藤咲えり)はあっという間にドライアイスの煙にまかれてしまい、せっかくソラの方を振り向いても良く見えない(T T)ということがままあったのですが、青年館では、舞台が広いせいかあまり迫力がなくて寂しい……。エリちゃんが見えなくなるほど大量に出さなくていいんだけど、流されてしまうことに違和感が無い程度に出てて欲しい。
○「アイス!ミゾレーーーーっ!!」というソラの絶叫に、名前の順序が逆でなくてよかった、と、最近ちょっと突っ込むようになりました。
○あんなに格好良く(←違う)ミウの前から姿を消したソラなのに、どうして再会したときには一番最初(砂漠で拾われる場面)で着ていたボロいコートとボトム、インナーのシャツも多分同じですよね??その服、ミウに拾われたときに蛇の目一座が着替えさせてくれて、たぶん洗って持っててくれただろうに、どの面さげて取りに行ったんだろう………?
○子供たちの一人の名前が『ミウ』であることについて、「赤ん坊の頃に棄てられて、名前が無かったんだ。だから……」と早口で言い訳をするソラが可愛くて仕方が無いんですけども、あの水門から立ち去ってから何年過ぎたんだ…?どう見ても、あの子は2つや3つには見えないよね? 一応私の解釈を書いておくと、「赤ん坊の頃に棄てられて、それからずっと、何年も名前が無いままに育ってきたんだ。だから、呼び名をつけてやりたかった」……ということかな、と思っています。
~・~・~・~・~・~
子ソラの彩花まりちゃんの声が、すごく素敵です♪仕草も少年らしくて、すごく溌剌と格好良い。……今からでも男役に転向しないかな(←しませんよ)
あと、青年館に来てから、ラスト前のさっつんとすみ花ちゃんの会話のラストの「…子供たち?」というすみ花ちゃんの台詞のタイミングが変わって、自然になったなあと思いました。
以前はさっつんが歩き出してすぐに言うので、「さっつん無視しないで答えてあげてよー」と思ったのですが、今はちょっと離れるまで待つようになって、去り行くさっつんの背中に突っ込む感じになったのが良いです♪
そんなところかな……。
また何か思い出したら書きます(^ ^)。
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