ドラマシティにて、宙組公演「シャングリラ」を観劇いたしました。


すごかった!!



祐飛さんをはじめとする宙組メンバーのヴィジュアル面の隙のなさに、本当に惚れ惚れしました(*^o^*)。
みっちゃん、がんばれ(^_^;)



……すべてがネタの宝庫すぎて、どれがネタバレなのか判らなくなってきていますが(汗)、なるべくネタバレしないように気をつけつつ。



舞台は、第三次世界大戦後の、日本。
核戦争の結果、放射能に汚染された地表。
飲めない水、毒を含んだ酸性雨、激しい海退。
広がりゆく砂漠。


過去の文明が忘れ去られるほどの未来でもなく、今の世界なりの秩序が動き出している時代。戦争が終わったときに大人だった世代から、2、3世代……50年か、せいぜい100年といったあたりでしょうか。

「近畿地方の砂漠に、飛行機が墜落しました」という通信とともに幕があがると、
舞台に男が倒れている。
蒼い髪の、ソラ(大空祐飛)。

舞台奥から現れた娘・ミウ(野々すみ花)が、彼に手を差し伸べて、起こす。

吸い込まれるように起き上がるソラ。
二人の間を流れる、なんともいえない空気の色が、とても好きです。


そこに駆け込んでくる、子どもたちの幻。


ペットボトルに入った僅かな水を、大事そうに抱きかかえて、走ってくる幼い兄弟。
追ってくる男たち。
「水を分けて!母さんが病気なんだ。きれいな水を飲ませてやりたい!!」
そう、必死で頼みこむ兄(彩花まり)。
譲らない村人たちに、兄が諦めたとき。
弟が飛び込んできて、水を持って走り出す。
たちまちに捉えられ、顔を斬られる弟(真みや涼子)。
砂漠に響く、悲鳴。

そのようすを、黙って見ている少女(夢涼りあん)。
弟が取り落としたペットボトルを拾い上げて、渡そうとするけれども。
少年たちの強い瞳にすくんだように、たちつくして。



庇いあいながら、上手袖にはけていく幼い兄弟。
セットの上でその様子を見ていたソラに、少女がそっとペットボトルを渡す。
飢えたように水を呑む男。




そんなオープニングで、物語が動き出す。




なにがどう、と言えないくらい、いろんなネタが満載な、荒唐無稽な物語ですが、舞台としては実に面白かったです。

いろいろ突っ込みどころはありますが、全体に流れる空気感が好き。



蒼いカラコンを入れた祐飛さんも、
神に選ばれた巫女・すみ花ちゃんも、
ジゴロみたいなスーツが死ぬほど似合う、受け受けしい王子さまの蘭トムさんも、
ソラの弟とは思えない海(←本来ならばウミと名付けるべきだと思う……)も、
何に執着しているのか、わからなくなっていそうなアイス(悠未ひろ)も、


皆、とっても素敵で可愛いかったです(はぁと)



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