野々すみ花ちゃん、お誕生日おめでとう(はぁと)!!

そして2月27日は、祐飛さん、すみ花ちゃん、お二人の『宙の奇跡』から一周年の記念日でもありますね(^ ^)。本当に、おめでとうございますm(_ _)m。

……記念日が増えていくって、素敵なことですね♪





さて。ちょっと間があいてしまいましたが、「HAMLET!」出演者別感想メモの続き。


ローゼンクランツ(憧花ゆりの)
普通は男性が演じる、ハムレットの「学友」。
学友だけど、最初からショートヘアの美しい女性。クローディアスに呼ばれて登場し、ハムレットの様子を探るように頼まれてハムレットに会いに行く。

演出によっては、クローディアスがハムレットを心配する優しい叔父になりきって、純真な二人を騙してハムレットの様子を探らせるバージョンもあるのですが、今回はわりとストレートにクローディアスが『悪』なので、学友たちも最初から素直に悪い感じ、というか、クローディアスに雇われたっぽい印象があって、あまりハムレットに向ける友情は強くは感じられなかったかな。
だから、ローゼンクランツが後半で突然「昔は愛してくださったのに!」みたいなことを言う場面に唐突感があったんですよね。せっかくあの台詞を入れるというアイディアがあって女役にしたのなら、もう少し、最初からそういう気持ちを匂わせる演出があってもいいのに、と思いました。オフィーリアへの嫉妬でもいいし、なんでもいいんですけど。
そもそも、ああいう会話があって、それでもなお、原作どおりに「クローディアスからイギリス王宛の親書(この手紙の持参者を殺してください)を読み、ローゼンクランツとギルデンスターンに持たせた」とハムレットに言わせ、二人を死へ送り込む場面を残したのはなんでかなあ、と思いました。基本的には、藤井さんの残す場面・カットする場面の選定は殆ど正しいと思うんですが、ココだけはちょっと不思議。

そのあたり、すずなも役作りに迷いがあったのかな?という気が少ししましたが、でも、基本的には男勝りの美しい女としてあの役がちゃんと機能していて、さすがだなと思いました。
女に設定したローゼンクランツがオフィーリアとガートルードの間に入ることによって、物語が重層化された気がします。細かい設定にもう少し配慮すれば、この役は女にしたほうがいいんじゃないかとさえ思いました。

あと、役とは関係ないのですが、プロローグの途中で違う鬘(くしゃくしゃした感じの可愛い鬘)をかぶってがんがん踊るすずながメッチャ可愛い&カッコよくて、見惚れてしまいました(*^ ^*)。



ギルデンスターン(鳳月杏)
ローゼンクランツとニコイチで出てくる「学友」のもう一人。
想いを胸の底に抱いてハムレットを見凝視めていたローゼンクランツに対して、ギルデンスターンは本当にわかりやすく「悪」な感じ。表情豊かに「ワル」を演じていて、実に楽しそうで、面白かったです。
スタイル抜群のちなつちゃん。衣装が良く似合ってて素敵でした。すずなとの並びも綺麗で、この二人をコンビにしたかった藤井さんとは一度じっくり話してみたいです(←ただの藤井ファンだからそれ)



墓堀たち(美夢ひまり、夏月都、白雪さち花)
あちこちの場面の切り替えに登場して、歌を歌って去っていく。説明とかは無いので、所謂狂言回しとはちょっと違うのかな(狂言回しというべきなのは、多分ホレーシオ)と思うのですが、シェイクスピア作品の演出によくある道化的な存在でした。
役としては、二幕のオフィーリア葬儀前のハムレットとの会話が一番メインになりますが、そこよりも、他の場つなぎに出てきては去っていく、その存在感や空気の方が印象に残りました。

三人とも、歌えて丸顔で芝居ができるひとたちで、いい人選だったと思います。さち花ちゃん、最近前に出てきていてちょっと嬉しい。
ひまりんは、一幕ラストの「ゴンザーゴ殺し」上演の前の舞踊会でのソロも、とても良かったです♪



タッチストン(彩央寿音)
ローゼンクランツたちがハムレットを慰めるために呼び寄せた劇団の団長。
きっしーらしい、きめ細かな芝居で、本当にシェイクスピア作品には欠かせない人だな、と思いました。中日の柴田・大野陣営もきっしーが欲しかったでしょうけれども、やっぱりシェイクスピアの方がきっしーの必要度は高いよね(^ ^)。ハムレットとの会話も、劇が進んでいく間のさりげない佇まいも、とっても素敵。さすがの存在感でした。
団長と話すときのハムレットの嬉しそうな表情が可愛い(*^ ^*)すぎて、全然狂ったフリができてないのはご愛嬌(苦笑)。

本役以外の場面はコロスにほとんど入っていて、久々にきっしーのダンスを堪能しました♪カッコいい♪



ゴンザーゴー(沢希理寿)、妃(愛那結梨)、ルシアーナス(海桐望)
ハムレットが指示して上演させる「ゴンザーゴー殺し」の主要人物。王(ゴンザーゴー)とその妻、そして殺人者ルシアーナス。
感想を訊かれたガートルードが「妃の嘆きが大袈裟すぎる」とコメントするとおり、大袈裟に嘆き哀しむ愛那結梨ちゃんがなかなか良かったです。
理寿さんは美人だなあ。ゴンザーゴ役より、その前の歌手の印象の方が強かったですが、ゴンザゴも、大きな衣装に負けることなくしっかり存在していて、とても良かった。妃ともお似合いでした。
海桐さんは、髭が似合いすぎて髭萌えしまくり。ぜったいお髭があった方が素敵だと思う!(言い切り)。



侍女たち(真愛涼歌、愛那結梨、都月みあ、晴音アキ)
か、か、可愛い(*^ ^*)
個人的に超お気に入りの真愛涼歌ちゃんが、知らないうちにすっかり上級生枠に入っていてちょっとびっくり。92期って、もうそんな学年なのか……。次は研5だもんなあ。しっかりした舞台姿でとても素敵でした。水獄の場面の歌手(理寿ちゃんと)がすごく良かった!(*^ ^*)

みあちゃんも可愛い♪。そこに居てくれるだけで、めっちゃ可愛くて癒されます。「ME AND MY GIRL」の頃は、仕草のひとつひとつが個性的すぎて悪目立ちしてしまうときもありましたが、すごく普通に、笑顔の素敵なとっても可愛い娘役さんになったなあ、と感慨深かったです。
晴音さんはまだ研1なんですよね。ふんわりとした可愛らしい人で、成績もいいのでこれからの活躍が楽しみです。


トレッセル(紗蘭えりか)
女官長みたいな感じでしたが、落ち着いた雰囲気が役に合っていてよかったです。


クリストファ(有瀬そう)
クローディアスの側近……というか、デンマークの大司教様、ということでいいのかしら?大振りな式服が良く似合っててカッコよかったです。
オフィーリアの葬儀で、「(自殺の可能性もあるので)教会としてはできるだけのことはしました」というところとか、声がいいのでちょっと肯きたくなったりしました。で、レアティーズに突き飛ばされたときの潔い吹っ飛び方がオトコマエでした♪


アダム(貴澄隼人)
個人的に、アダム役よりコロスで踊っているときの方が印象的だったかな。
特に、水獄(オフィーリアの最期)のコロスで、ちなつちゃんと蘭乃はなちゃん3人で踊る場面とか、すごく気持ちが入ってて3人とも良かったです。蘭ちゃんの月組最後の舞台、千秋楽でもないのにうるうるしていた男役二人が可愛かった(^ ^;ゞ。


ハムレットの影(隼海惺)
ハムレットの心象風景っぽいところにいつも出てくる影。あまり二人が並ぶ場面はないのですが、動きがちゃんとシンクロしていて、お稽古大変だったろうなあ、と思いました。歌っているハムレットの後ろで実際の動きを再現する、みたいな登場が多かったので、話をわかりやすくする効果があったと思います。
ただ。ハムレットがあの不思議な髪型をしているのは、影が影だとすぐわかるように、という目的なのか?とか思ってしまいました……(^ ^;ゞ



あと、個人的に、群舞ではいつもすみっこの上手側にいた煌海ルイセさんが綺麗だなーと思いました(たまたま上手側前方席だったのですご~~く目についた ^ ^;ゞ)
朝美絢さんは、水獄の場面だったかな?どこかのコロスで目の前で踊ってくれたのがすごく綺麗でした♪ダンサーさんなのかなあ?


下級生まで全員に役名も台詞もあって、それどころか何かしら場面がちゃんと用意されていて、相変わらず藤井さんは優しいなあと思いました。藤井作品に出た下級生は、皆すごく成長するので、今回も「スカーレット・ピンーパネル」が愉しみだし、それ以上に、新作(ショーか、お芝居ならば是非原作ものを)に期待しています!


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コメント

nophoto
naka
2010年3月2日11:37

みつきねこさま
ご無沙汰しております、nakaです。
書き込みしたいなぁ…と一年過ぎました。月組さんだけは何とか見に行ってましたよ!
ハムレット!21日の昼と25日の千秋楽を娘と行って来ました。
ほんに疾走するハムレットでした!
まさおさん出ずっばり、歌いまくり…あのハイテンションで最後まで突っ走るのですから、あっぱれ!!でございました。ルキーニがもぉ~いっぱいイッパイでしたから…でも今回は不安をぶっ飛ばしてくれました。
今回の私のツボともうしましょうか…。その一 組長の色気のだだ漏れ度、あんな義弟に迫られたら、イヤと言えません! まさおにあの色気がもそっと欲しい!
その二、としくん…ハロダンの時から男前だと思ってたけど、良かったぁ、娘が目がハートになってました。次新公主演来て欲しい。
その3、母親を責めるハムレットのまさおさんSなとこにチラリと色気が!

あと下級生もみんなに魅せどころがあって、藤井先生最高です。

悲劇なのだから面白いって言うのは何だけど、良い舞台でした!
次のまさおさん期待したいと思います。

みつきねこ
2010年3月3日0:49

nakaさま、お久しぶりです~~♪

まさおくんの突っ走りっぷりと、組長の垂れ流しな色気。まさに、
> まさおにあの色気がもそっと欲しい!
でしたねっ!!でも、色気がついたらまさおくんじゃないかも……と思ったりもしますが(苦笑)

> その二、としくん…ハロダンの時から男前だと思ってたけど、良かったぁ
ですよねですよねっ!!なにげに、今の月組若手で歌は上から数えたほうが早いんじゃないか?と思いました。次は、本公演ではエルトン♪楽しみだ~!!新公、良い役つきますように★

> その3、母親を責めるハムレットのまさおさんSなとこにチラリと色気が!
叔父上を見習ったおかげ?(^ ^;

藤井さん、本当に今回良い仕事をしてくれたと思います♪ありがとう♪