「相棒」になる瞬間。
2010年2月13日 宝塚(花)今日のCSニュース総集編で、やっと「カサブランカ」の千秋楽映像を観ました。
萬さんがまるで主役のように(^ ^)たくさん映っていたのがとても嬉しいです。そして、「As Time Goes By」で、萬さんの歌から祐飛さんの歌につなぐ編集はお見事でした!私的に、永久保存版になりました(^ ^)。
でも。
……フィナーレのムーア人で、胸に花をつけて踊っていた舞生ちゃんのことも、一瞬くらい映してくれてもいいと思うんだけど(泣)。今までは、相当な下級生でも千秋楽映像では一瞬抜きがあったと思うのに。研4で卒業するってことは、こういうことなんですかねぇ……。
で。
しばらく、「カサブランカ」公演中に観た作品の落穂ひろいをしていきたいと思います。
まずは、花組公演「相棒」。
……この作品については、何といっても私はドラマを観ていないので、ドラマファンの皆様の熱いコメントのようにはとてもいかないのですが……
ドラマを知らなくても十分に楽しめる、とても素敵な公演でした(*^ ^*)。
まー、そうは言っても、たぶんドラマファンの皆様の半分くらいしか満喫していないんだろうなあ……と思いますが。
近くの席の方が、誰かが出てくるたびに大興奮してきゃいきゃいしていたのがとても羨ましかったので(^ ^)。
作品的には、というか、ネタ的にはどうなの?という感じはありましたが……どうやらそういう意味でも「逆転裁判」と同じようなものなんだろうな、と思いました(^ ^)。
いや、まあ、あの、ネタ的なダメさ加減は「逆転裁判」の方が上だったし、物語としての突拍子のなさは「相棒」の方が無理があったんですが。なんていうか、臓器移植と宗教という、非常に扱いの難しい問題を二個もいっぺんに放り込まなくてもいいと思うんだよね。しかも、そのどっちも実際に起こる事件とはあまり関係ないところが石田さんのダメダメなところだと思う。語りたい話をストーリーと無関係に無理矢理持ち込むから、ワケがわからなくなってしまうんですよ。
だから、石田さんには語りたい話だけをやらせておけ、って思うんですよねぇ。今回だって、臓器移植の話をしたいんだったらそっちに集中すればいいと思うんですよね。なにがどうなって新興宗教が出てきたのか、私にはよく判りませんでした……(T T)。
でも。
石田さんがプログラムで「小説、映画、劇画、韓流ドラマ、そしてゲームと様々なジャンルを『宝塚化』するのが100周年にむけての使命」ということを書いていらっしゃいますが。
宝塚はやっぱり唯一無二の宝塚なのであって、小説や劇画の二番煎じにはなってほしくないけれども、新しい風というのは常に必要なもので、「逆転裁判」も「カサブランカ」も「相棒」も、なくてはならない風だったんだろうな、と思います。
実際、どれも面白かったし(^ ^)。
こういった試みによって新しいファンが掴めたのかどうかは判りませんが、宝塚を観に来るきっかけの一つになれば、と思いますし、良い試みだと思っています(*^ ^*)。版権とかイメージとか、色々問題はあるでしょうけれども。どうぞこれからも、良いネタを探してがんばってくださいませ。
杉下右京の真飛聖。
水谷さんの喋り方を知らないのでアレですが、まとぶんの声のバリエーションとお茶目な雰囲気があんなに生きる役もないのではないか、と思いました♪
べったり撫で付けた髪が素敵です(^ ^)。
神戸尊の壮一帆。
壮ちゃん、なんだかホントに似合ってました!
雪組時代は「良い人」しかできないタイプかと思っていたのですが、花組に来て、本質はそっちじゃなかったことを知りました(^ ^)。「アデュー・マルセイユ」までは「悪い人」は全部ダメだったのに、「メランコリックジゴロ」くらいから突然豹変した印象があって、真飛さんとの舞台上での相性が良いのかな、と思いました。
クールで裏のある二枚目タイプなのに、結構右京さんに振り回されて可愛くなってる。そういうのがすごく似合いますね♪ 最後に「相棒?」って言って微笑みあうところが、すごく好きです。
ああいう、実は素直なのに表面だけ突っ張って素直じゃないっていう役がとっても似合う、と、思う(^ ^)。
パリス・エヴァンズの桜乃彩音。
思いのほか似合ってました。「相棒」世界にハマらない感じ、どこか浮いた感じが良かった、と、思う。前半は崩れた色気があって役にあっていたし、後半、というかラストの一花ちゃんとの会話の可愛らしさは、これが彼女の本質なのかな、と思いましたね。
卒業前に似合う役に当たって、良かったねと思いました♪
内村完爾の星原美紗緒。
頑固で視野の狭い部長。星原さんってこういう『可愛いオヤジ』的な役がめっちゃ似合うなあ、と思いました。相変わらず石田さんのキャスティングは冴えてるわ。(←単に猫と石田さんの感性が似ているだけなんでは……?)
竹刀を振り回すしか能のない頑固っぷりがすごく可愛かったです。憎むべき人が出てこないドラマの中で、キャラ勝ちしているなと思いました。
小野田公顕の夏美よう。
掴みどころのない官房室長。いい味だしてましたね。ニュースで流れた挨拶も、小野田さん口調でやっていてすごく面白かったし♪(小野田さんなのに噛んでいたところはご愛嬌☆)
三浦信輔の眉月凰。
捜査一課の巡査部長。背広姿が普通に決まりすぎていて、あまり目立たなかったような気が……。タカラヅカって不思議なところだなあ。あんなにきれいなのに(汗)
教祖(女)の絵莉千晶。
存在感があってさすがでした。……物語的には、かなり意味不明な存在でしたが(^ ^;ゞ
あまりにも意味不明すぎて、「石田さん、久々にやっちゃったな…」と思いましたが、でも、石田さん的には全面的に彼女を信頼しての役付けなんだろうな、と思ったりもしました。
ノーマン・エヴァンズの愛音羽麗。
かっこいい!
どんなに情けなくても、どんなにしょうもない男でも、みわっちがやるといい男に見える……。
愛情がちゃんと見えるところがいいんでしょうね、やっぱり。世間的には「気の毒な役」的な扱いでしたけど、振り幅の広い役者らしい、多面性のある役で、石田さんはみわっちを信頼しているんだな、と思いました。
考えてみれば、パリスも右京さんとの過去があったり、最後にはノーマンのところに戻ったり、と「カサブランカ」のイルザに似たエピソードがある人物なんですが、あまり話題にならなかったなあ。イルザはいろいろ言われていたのに。……作品が作品だから、かしらん。
角田六郎の未涼亜希。
いや、もう。素敵すぎて何も言いません。女の子たちに囲まれて鼻の下を伸ばしきったまっつが観られるなんて!!石田さん、ありがとう(*^ ^*)。
ただ。「暇かーっ!?」っていう挨拶は、ドラマの角田さんの定番なんだそうですね。そういうのを知らないと、まっつが全然オジサンに見えないので、いったいどういうキャラなのか謎なところもありました。……まぁ、それは仕方がないのかな。宝塚だもんね。
宮部たまきの桜一花。
可愛い。可愛い。可愛いったら可愛い!
落ち着いた風情と、ワケありげな立ち居振舞がすごく色っぽい。右京さんとの過去を想像させつつ、現在の絶妙な距離感を見せるところがとても素敵です。雰囲気がしっとりしていて、最後のパリスとの語りもいい。湿り気のある日本の女と、カラッとしたアメリカ女の空気感の違いが良く出てた。
一花ちゃん、可愛いばかりじゃなく、ああいう過去のある大人の女も出来る人なので、そろそろそっちの方でちゃんと使ってほしいなあ、と思います。もうすぐ研12なんですもんね(汗)。
とてもそうは見えないけどさ。
米沢守の華形ひかる。
この役はドラマファンには衝撃的だったらしく、みんな彼の話しかしないんですけど(汗)。近くの席に座っていたドラマファンらしい方も、米沢さんに一番反応していましたし。
私は、芝居としては、それほどオタクっぽい感じも無く、いつも通りの役者・みつるだったと思ったのですが……。
いや、もちろん、ドラマを観ていなくても、みつるくんがあの扮装で出てきただけで笑えましたけど、ね……。確かに、みつるくんはおかっぱにしてても二枚目なんだなあ、とゆ~のは感動ポイントでしたわ(^ ^;ゞ
伊丹憲一の真野すがた。
この人のキャラは、石田さんの中では完璧に確立されていて、他のキャラクターは考えられないんだろうなあ、と思いました。橘、ヴィクター、伊丹と、キャラは同じですよね。誰よりも二枚目なのに、立っているだけで何故か笑いが取れる。観ている観客にも、何がそんなにおかしいのかわからないんだけど、伊丹さんが出てくるだけで笑ってしまうんですよ……。なのに、彼がドラマの中心になると、ちゃんと感動させてくれる。そういう個性なんだな、と思います。
同じようなキャラが続いても、飽きないしね。それだけの魅力がある人なんだなあ、と思う。
石田さんと組んだときのめおちゃんが、一番好きです。うん、可愛かった♪
婦人警官の初姫さあや、華耀きらり、天宮菜生、芽吹幸奈。
もう。
私は、この作品、この4人を観にいった、といっても過言ではないかも、くらい楽しみにしていたんですが。
石田さん、ありがとう。期待に違わぬ可愛らしさでした。さあやもきらりんもはるちゃんもくみちゃんも、みんなすっごい可愛かったよーーーーーー!!
きらりんだけミニスカなところに、石田さんの『譲れない一線』を見ました。
……そこかい。
暴漢の扇めぐむ。
いきなり役名「暴漢」ってどうなの?と思っていたとみぃですが、確かに「暴漢」としか言いようのない役でした。しかも、サンタクロースの扮装だし(涙)。東京は松も取れた1月中旬だとゆーのに。(ドラマシティは年末だったのでわかるのですが……)
年末のドラマシティ公演が年明けに東京に来ると、割とこういう違和感がありがちなんですが、それにしても、今回はプログラムの写真からサンタクロースだったのがちょっと、ねぇ。
最初の襲撃は普通の服だったような気がするので、せめてそっちを使えばいいのになあ。
「貴様、どこの組のもんだ!」
「……花組だ」
っていう会話をやりたくてああいう役を設定したんだろうなあ、石田さん……
そういうベタなセンス、好きだけどさ、私は(^ ^;ゞ
キャロルの天咲千華。
パリス付の調律師で、ノーマンの浮気相手、その正体はスコットランドヤードの潜入捜査官。
とにかく可愛くて芝居上手で、お気に入りの千華ちゃん。遣り甲斐のある役で楽しそうでした♪♪
石田さんも千華ちゃん好きみたいだけど、毎回、わりと似たような傾向の役をつけているあたり、めおちゃんに対する評価と似た匂いを感じる(^ ^)。「銀ちゃん」「フィフティ」「相棒」と連続して石田作品に出ている人たちの中で、みつるくんだけは、毎回キャラクターが違うんですよね。王子もらいらいもきらりんもさあやも、大きくくくれば同じような役が続いているのに。面白いなあ。
話を戻して。千華ちゃん。
花組に来て、周りの可愛い花娘さんたちとは芝居の質がちょっと違うのかなーと思っていたのですが、それは宙組の個性なんじゃなくて千華ちゃんの個性なんだな、ということがあらためて判ったので(^ ^)、そういうところをガンガン出していっていいんじゃないかな、と思います。
同期の蘭ちゃん(蘭乃はな)が次の東京から来ますけれども、千華ちゃんは千華ちゃんらしく、生き生きと存在してほしいな、と思う。その輝きは彼女独特のもので、他には変えられないものだと思うから。
ドラマシティでは石田さんが千華ちゃんを「スコットランドヤードの潜入捜査官」と設定し、
バウホールでは生田さんが、真瀬くんに「(まぁくんに向かって)僕は貴方の相棒になれましたか?」と訊かせる。
両方観ると二度おいしい、みたいな設定が、花組ファン(←あれっ?)的にとても嬉しかったです。
星組の「ヘイズ・コード」以来、若い演出家はそういうネタをよく使うようになりましたが、石田さんって……『若い演出家』チームに入るのかしらん?(^ ^;
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萬さんがまるで主役のように(^ ^)たくさん映っていたのがとても嬉しいです。そして、「As Time Goes By」で、萬さんの歌から祐飛さんの歌につなぐ編集はお見事でした!私的に、永久保存版になりました(^ ^)。
でも。
……フィナーレのムーア人で、胸に花をつけて踊っていた舞生ちゃんのことも、一瞬くらい映してくれてもいいと思うんだけど(泣)。今までは、相当な下級生でも千秋楽映像では一瞬抜きがあったと思うのに。研4で卒業するってことは、こういうことなんですかねぇ……。
で。
しばらく、「カサブランカ」公演中に観た作品の落穂ひろいをしていきたいと思います。
まずは、花組公演「相棒」。
……この作品については、何といっても私はドラマを観ていないので、ドラマファンの皆様の熱いコメントのようにはとてもいかないのですが……
ドラマを知らなくても十分に楽しめる、とても素敵な公演でした(*^ ^*)。
まー、そうは言っても、たぶんドラマファンの皆様の半分くらいしか満喫していないんだろうなあ……と思いますが。
近くの席の方が、誰かが出てくるたびに大興奮してきゃいきゃいしていたのがとても羨ましかったので(^ ^)。
作品的には、というか、ネタ的にはどうなの?という感じはありましたが……どうやらそういう意味でも「逆転裁判」と同じようなものなんだろうな、と思いました(^ ^)。
いや、まあ、あの、ネタ的なダメさ加減は「逆転裁判」の方が上だったし、物語としての突拍子のなさは「相棒」の方が無理があったんですが。なんていうか、臓器移植と宗教という、非常に扱いの難しい問題を二個もいっぺんに放り込まなくてもいいと思うんだよね。しかも、そのどっちも実際に起こる事件とはあまり関係ないところが石田さんのダメダメなところだと思う。語りたい話をストーリーと無関係に無理矢理持ち込むから、ワケがわからなくなってしまうんですよ。
だから、石田さんには語りたい話だけをやらせておけ、って思うんですよねぇ。今回だって、臓器移植の話をしたいんだったらそっちに集中すればいいと思うんですよね。なにがどうなって新興宗教が出てきたのか、私にはよく判りませんでした……(T T)。
でも。
石田さんがプログラムで「小説、映画、劇画、韓流ドラマ、そしてゲームと様々なジャンルを『宝塚化』するのが100周年にむけての使命」ということを書いていらっしゃいますが。
宝塚はやっぱり唯一無二の宝塚なのであって、小説や劇画の二番煎じにはなってほしくないけれども、新しい風というのは常に必要なもので、「逆転裁判」も「カサブランカ」も「相棒」も、なくてはならない風だったんだろうな、と思います。
実際、どれも面白かったし(^ ^)。
こういった試みによって新しいファンが掴めたのかどうかは判りませんが、宝塚を観に来るきっかけの一つになれば、と思いますし、良い試みだと思っています(*^ ^*)。版権とかイメージとか、色々問題はあるでしょうけれども。どうぞこれからも、良いネタを探してがんばってくださいませ。
杉下右京の真飛聖。
水谷さんの喋り方を知らないのでアレですが、まとぶんの声のバリエーションとお茶目な雰囲気があんなに生きる役もないのではないか、と思いました♪
べったり撫で付けた髪が素敵です(^ ^)。
神戸尊の壮一帆。
壮ちゃん、なんだかホントに似合ってました!
雪組時代は「良い人」しかできないタイプかと思っていたのですが、花組に来て、本質はそっちじゃなかったことを知りました(^ ^)。「アデュー・マルセイユ」までは「悪い人」は全部ダメだったのに、「メランコリックジゴロ」くらいから突然豹変した印象があって、真飛さんとの舞台上での相性が良いのかな、と思いました。
クールで裏のある二枚目タイプなのに、結構右京さんに振り回されて可愛くなってる。そういうのがすごく似合いますね♪ 最後に「相棒?」って言って微笑みあうところが、すごく好きです。
ああいう、実は素直なのに表面だけ突っ張って素直じゃないっていう役がとっても似合う、と、思う(^ ^)。
パリス・エヴァンズの桜乃彩音。
思いのほか似合ってました。「相棒」世界にハマらない感じ、どこか浮いた感じが良かった、と、思う。前半は崩れた色気があって役にあっていたし、後半、というかラストの一花ちゃんとの会話の可愛らしさは、これが彼女の本質なのかな、と思いましたね。
卒業前に似合う役に当たって、良かったねと思いました♪
内村完爾の星原美紗緒。
頑固で視野の狭い部長。星原さんってこういう『可愛いオヤジ』的な役がめっちゃ似合うなあ、と思いました。相変わらず石田さんのキャスティングは冴えてるわ。(←単に猫と石田さんの感性が似ているだけなんでは……?)
竹刀を振り回すしか能のない頑固っぷりがすごく可愛かったです。憎むべき人が出てこないドラマの中で、キャラ勝ちしているなと思いました。
小野田公顕の夏美よう。
掴みどころのない官房室長。いい味だしてましたね。ニュースで流れた挨拶も、小野田さん口調でやっていてすごく面白かったし♪(小野田さんなのに噛んでいたところはご愛嬌☆)
三浦信輔の眉月凰。
捜査一課の巡査部長。背広姿が普通に決まりすぎていて、あまり目立たなかったような気が……。タカラヅカって不思議なところだなあ。あんなにきれいなのに(汗)
教祖(女)の絵莉千晶。
存在感があってさすがでした。……物語的には、かなり意味不明な存在でしたが(^ ^;ゞ
あまりにも意味不明すぎて、「石田さん、久々にやっちゃったな…」と思いましたが、でも、石田さん的には全面的に彼女を信頼しての役付けなんだろうな、と思ったりもしました。
ノーマン・エヴァンズの愛音羽麗。
かっこいい!
どんなに情けなくても、どんなにしょうもない男でも、みわっちがやるといい男に見える……。
愛情がちゃんと見えるところがいいんでしょうね、やっぱり。世間的には「気の毒な役」的な扱いでしたけど、振り幅の広い役者らしい、多面性のある役で、石田さんはみわっちを信頼しているんだな、と思いました。
考えてみれば、パリスも右京さんとの過去があったり、最後にはノーマンのところに戻ったり、と「カサブランカ」のイルザに似たエピソードがある人物なんですが、あまり話題にならなかったなあ。イルザはいろいろ言われていたのに。……作品が作品だから、かしらん。
角田六郎の未涼亜希。
いや、もう。素敵すぎて何も言いません。女の子たちに囲まれて鼻の下を伸ばしきったまっつが観られるなんて!!石田さん、ありがとう(*^ ^*)。
ただ。「暇かーっ!?」っていう挨拶は、ドラマの角田さんの定番なんだそうですね。そういうのを知らないと、まっつが全然オジサンに見えないので、いったいどういうキャラなのか謎なところもありました。……まぁ、それは仕方がないのかな。宝塚だもんね。
宮部たまきの桜一花。
可愛い。可愛い。可愛いったら可愛い!
落ち着いた風情と、ワケありげな立ち居振舞がすごく色っぽい。右京さんとの過去を想像させつつ、現在の絶妙な距離感を見せるところがとても素敵です。雰囲気がしっとりしていて、最後のパリスとの語りもいい。湿り気のある日本の女と、カラッとしたアメリカ女の空気感の違いが良く出てた。
一花ちゃん、可愛いばかりじゃなく、ああいう過去のある大人の女も出来る人なので、そろそろそっちの方でちゃんと使ってほしいなあ、と思います。もうすぐ研12なんですもんね(汗)。
とてもそうは見えないけどさ。
米沢守の華形ひかる。
この役はドラマファンには衝撃的だったらしく、みんな彼の話しかしないんですけど(汗)。近くの席に座っていたドラマファンらしい方も、米沢さんに一番反応していましたし。
私は、芝居としては、それほどオタクっぽい感じも無く、いつも通りの役者・みつるだったと思ったのですが……。
いや、もちろん、ドラマを観ていなくても、みつるくんがあの扮装で出てきただけで笑えましたけど、ね……。確かに、みつるくんはおかっぱにしてても二枚目なんだなあ、とゆ~のは感動ポイントでしたわ(^ ^;ゞ
伊丹憲一の真野すがた。
この人のキャラは、石田さんの中では完璧に確立されていて、他のキャラクターは考えられないんだろうなあ、と思いました。橘、ヴィクター、伊丹と、キャラは同じですよね。誰よりも二枚目なのに、立っているだけで何故か笑いが取れる。観ている観客にも、何がそんなにおかしいのかわからないんだけど、伊丹さんが出てくるだけで笑ってしまうんですよ……。なのに、彼がドラマの中心になると、ちゃんと感動させてくれる。そういう個性なんだな、と思います。
同じようなキャラが続いても、飽きないしね。それだけの魅力がある人なんだなあ、と思う。
石田さんと組んだときのめおちゃんが、一番好きです。うん、可愛かった♪
婦人警官の初姫さあや、華耀きらり、天宮菜生、芽吹幸奈。
もう。
私は、この作品、この4人を観にいった、といっても過言ではないかも、くらい楽しみにしていたんですが。
石田さん、ありがとう。期待に違わぬ可愛らしさでした。さあやもきらりんもはるちゃんもくみちゃんも、みんなすっごい可愛かったよーーーーーー!!
きらりんだけミニスカなところに、石田さんの『譲れない一線』を見ました。
……そこかい。
暴漢の扇めぐむ。
いきなり役名「暴漢」ってどうなの?と思っていたとみぃですが、確かに「暴漢」としか言いようのない役でした。しかも、サンタクロースの扮装だし(涙)。東京は松も取れた1月中旬だとゆーのに。(ドラマシティは年末だったのでわかるのですが……)
年末のドラマシティ公演が年明けに東京に来ると、割とこういう違和感がありがちなんですが、それにしても、今回はプログラムの写真からサンタクロースだったのがちょっと、ねぇ。
最初の襲撃は普通の服だったような気がするので、せめてそっちを使えばいいのになあ。
「貴様、どこの組のもんだ!」
「……花組だ」
っていう会話をやりたくてああいう役を設定したんだろうなあ、石田さん……
そういうベタなセンス、好きだけどさ、私は(^ ^;ゞ
キャロルの天咲千華。
パリス付の調律師で、ノーマンの浮気相手、その正体はスコットランドヤードの潜入捜査官。
とにかく可愛くて芝居上手で、お気に入りの千華ちゃん。遣り甲斐のある役で楽しそうでした♪♪
石田さんも千華ちゃん好きみたいだけど、毎回、わりと似たような傾向の役をつけているあたり、めおちゃんに対する評価と似た匂いを感じる(^ ^)。「銀ちゃん」「フィフティ」「相棒」と連続して石田作品に出ている人たちの中で、みつるくんだけは、毎回キャラクターが違うんですよね。王子もらいらいもきらりんもさあやも、大きくくくれば同じような役が続いているのに。面白いなあ。
話を戻して。千華ちゃん。
花組に来て、周りの可愛い花娘さんたちとは芝居の質がちょっと違うのかなーと思っていたのですが、それは宙組の個性なんじゃなくて千華ちゃんの個性なんだな、ということがあらためて判ったので(^ ^)、そういうところをガンガン出していっていいんじゃないかな、と思います。
同期の蘭ちゃん(蘭乃はな)が次の東京から来ますけれども、千華ちゃんは千華ちゃんらしく、生き生きと存在してほしいな、と思う。その輝きは彼女独特のもので、他には変えられないものだと思うから。
ドラマシティでは石田さんが千華ちゃんを「スコットランドヤードの潜入捜査官」と設定し、
バウホールでは生田さんが、真瀬くんに「(まぁくんに向かって)僕は貴方の相棒になれましたか?」と訊かせる。
両方観ると二度おいしい、みたいな設定が、花組ファン(←あれっ?)的にとても嬉しかったです。
星組の「ヘイズ・コード」以来、若い演出家はそういうネタをよく使うようになりましたが、石田さんって……『若い演出家』チームに入るのかしらん?(^ ^;
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