宝塚ホテルにて、「サンケイリビング新聞社主催 大空祐飛お披露目トークライブ」に参加してまいりました♪



遠征の後、そのまま旅行に行っていたため、だいぶ更新が滞ってしまいました。こんなに間があいたのは結構久しぶりのような気が……。とっくにCSニュースにも流れてしまって今更なのですが、自分のためのメモをアップさせていただきますm(_ _)m。
録音していたわけでは(もちろん)無いので、かぎかっこで括って書いている部分もご本人の言葉では全くなく、かなり意訳されていると思います。私の解釈だと思って読んでいただければ。

……遠からずCSでもフルで放送されるようですから、ファンの方はそれを待たれたほうがいいかもしれません(^ ^)。と、注意書きしつつ。




司会は遥洋子さん。
いやーーーー、面白かったです。トークって司会者次第なんだなあ、と思いましたね。遥さんが、本当にファンと同じ目線で舞台を観てくださって、ファンが誰しも思うことをしっかり突っ込んでくださるので、すごく面白かったです。

このトークショーの模様が載っているわけではないのですが、遥さんのサイトにリンクをさせていただきます。勝手に申し訳ありません。
http://www.haruka-youko.net/index.html



開幕前の音楽は、グノーのアヴェ・マリア。なんとなく、上演中の作品に関係する音楽が流れるものだと思っていたので、あー関係ないんだなー、と印象に残りました。
祐飛さんは、黒のスーツに鮮やかな朱赤のインナーで、これまた「カサブランカ」の世界とはかけ離れた色彩。相変わらず細いけど、顔色も良く、目の下のクマも少しは薄れたかな…?という感じ。



まずは、まあお披露目公演中のトップスターにはとりあえず聞いとけ、的な質問からスタート。
「今のご気分は?」
「いい気分です(^ ^)」
博多の方が『お披露目』感が満載だったそうです。大劇場公演は、とにかくこの「カサブランカ」を形にすることに必死で、『あ、そういえばお披露目だった』という感じだったとか。
そんな話をしながら、にこぉっと微笑む祐飛さん。なんだか花組時代より2,3歳若返ったような気がしました。若いお嬢さん(←すみ花ちゃん)と、いつも一緒に居るせいでしょうかねぇ(^ ^;ゞ

司会の遥さんが、
「観ていて、お披露目とは思えないほど落ち着いているなーと思ったんですが、ご本人的にもそうなんですねー」
というようなことを仰ってましたが、私も同感でした!(^ ^)。すっごく落ち着いて見えるんですよね。
「舞台を観ても、気負いがなくて自然体で。お披露目特有のハラハラ感がなくて、安心して観ていられました」
という遥さんのコメントに、
「そうなんでしょうか。……そうですね、組子の皆がしっかり支えてくれるから、安心してお芝居に取り組めていると思います」
と応じる祐飛さん。そのしみじみした口調に、お稽古は本当に大変だったんだろうなあ、と実感しました。


実際に0番ポジションに立ってみてどうですか?という質問には……
「大劇場のセンターピン(スポット)は、他とは全然違うんです。魔法のライトですね。皆もこんなのを貰っていたのか!と」

観客の立場で言わせて貰うなら、ライトよりトップマイクの魔法の方がずーっと魔力が強い ような気がするんですけど。そのへんはどうお考えなんでしょうか。
……っていうか。宝塚の舞台には魔法が詰まっているんだな。(素直な気持ち)


「この一年間の一番の山場は?」という質問には、
「この一年は、すべてが山でした」と即答。そして、しみじみと「内定をいただいてからは、本当に、なにもかもが変わったな、と」
そして。「1昨年の月⇒花の組替えから始まった山を、一緒に乗り越えてきてくれたファンの皆は、何があっても一緒に来てくれると信じられたから、すごく安心感がありました」(←意訳)というコメントが、すごく胸に響きました。
『山場を超えてきた皆が支えてくれている、自分はただ全力で芝居に取り組めばいいんだ、と』
……祐飛さん、そういうことをサラッと言える役者に、いつの間になったんだろう……。


遥さん曰く、祐飛さんは
「苦悩と葛藤を演じきった」
と評価されているそうなのですが。……そ、そうなのかな。たしかに、ルドルフ、ホゲと大作での役が目立つし、スコット、ステファーノ、茨木と主演作も多いし……そういうイメージは強いでしょうね。
『ネガティヴなパワー』という言葉も使われていたのですが、まさにそのとおりだな、と思います。特に、今の宙組は蘭寿さん筆頭にどちらかといえば『ポジティヴなパワー』をもつ人が多いし、先代のタニちゃんもそちら側の人だったので、祐飛さんが加わったことでガラッと雰囲気が変わったなー、と実感していたところなので。

ただ、祐飛さん的にはそういう評価は微妙に心外だったらしく、
「ホゲ(太王四神記)の時に、小池さんに『待ってました!って感じじゃない?』と言われたんですけど、自分ではどれも全く違う役だと思って創っているので……」
とぶつぶつ言ってました(^ ^)。『ネガティヴになった理由がそれぞれ違う』んだから、と。



「一番自分に近い役は?」という質問には、
「銀ちゃんだと思います」
と(@ @)。「やりやすいというか、生まれ持ったものは銀ちゃんだった、みたいな」と、ちょっと苦笑気味に話す祐飛さん。そういえば、あの公演では喉をつぶしたりしてとても大変そうだったけど、でも、幸せそうだったなあ(*^ ^*)。
遥「ぎ、銀ちゃんなんですか!? 私(遥)は、リックが一番近いんだろうと思ったんですが……違いますか?」
祐「リックの、一山も二山も越えてきたっぽいところは、5年前には演じられなかっただろうな、と。いろいろ乗り越えた今だからこそ出来るし、わかる、というところは確かにありますね」

そんな会話で、ごく自然にリックの役づくりの話へ。こういうところも、遥さんは巧いというか、テンポがよくて楽しかったです。

リックの役作りで苦労した点は?と訊かれて、「とにかくハンフリー・ボガートのイメージが強いので、一度完全に離さないと出来ないなと思いました。“ボギー”を演じるのではなく、リックにならなければ、と。ただ、その時代のその年齢の男性を表現するためには、映画の仕草の一つ一つを拾う必要もあって、、、映画のイメージを壊さないように、でもボギーの猿真似にならないように……というところに一番苦労しました」(←意訳)

ダブルのスーツの着こなしについては、
「もともと欧米の年配の方の体型に合わせた服なので、着こなしが難しい。自分の体型に合わせて、ミリ単位でなおしていただきました」
「それで、あんなに格好良いんですね!(ポン)」
「そうですね、衣装のおかげで」
…その瞬間、会場を吹き抜けた乾いた風を、私は忘れることは無いでしょう…。


リックの役については、
「いじけてるし、うじうじしてるし、後ろ向きだし、男役として演じるのが難しい」
と、いろいろ考えこみつつ熱く語ってくださいました。
CSニュースでも流れていましたが、
「(フラれた女を)朝まで待っていて、夜明け近くなってやっと来てくれたのに、酔っ払ってあんなこと言うからぷいっと怒って帰っちゃって……朝起きてすごく反省したんです。せっかく来てくれたのに、なんであんなこと言っちゃったんだろう、って。二日酔いでガンガンする頭を抱えて。で、次の日にバザールで出会って、一生懸命謝るんですよね。案外素直だし、可愛いし、憎めない男なんです」
とゆー、聞きながらつい爆笑してしまったコメントとか(^ ^;ゞ

ただ、リックという男の大事なところは、平等思想を明解に打ち出す格好良さと、イルザに対してうじうじと未練を残す駄目男の可愛らしさの両面を持っていて、しかもそのギャップがすごく大きいところだと思うんですよね。
「リアルな男ではないだけに、男役として演じるにあたって、男の駄目さを見せるというのは非常に難しい(女っぽくなり易い)のですが、リアルな男性には弱さもあるのが当然なので、中途半端にせずに、弱さは弱さとして曝け出したほうがいいだろう、と思って、思い切ってうじうじしています」
というコメントが、すごく納得でした。そのほうが、ラストの格好良さが映えるんですよね(*^ ^*)。


リックの、店の従業員に対する公平さや正義感などから
「オスカルを連想しました」
と遥さんがコメントしていましたが、たしかに通じるものがあるのかもしれないな、と納得しました。男装した美少女の突っ張ったところが“男役らしさ”であり、リアルな中年男性のしたたかな弱さが“懐の深さ”になっているという違いがありますけれども、根っこのところは同じなんだな、と。


「宙組についての今の印象は?」
という質問に対しては、
「群衆の芝居が凄い」
と即答。よく言われるコーラスの素晴らしさ、ということもあるようですが、
「舞台上にいる全員が、その時代に生きているのが素晴らしい」という言い方をされていたので、小芝居の見事さにも感心されたみたいでした。


このトークショーの時の話ではありませんが、先日行われた祐飛さんのお茶会でも似たような質問がありまして、そのときに
「宙組っ子の芝居の創り方って、私(大空)の創り方とすごく良く似ているんです。皆が“○○という人物を演じよう”とするんじゃなくて、“○○としてその時代を生きよう”としてくれる」
というコメントがあったことに、凄く感動したんですよね。


たしかに、今回の群衆たちの小芝居は、観どころ満載すぎてもうお腹一杯(; ;)って感じになるくらいなんですが。まあ花組も月組も凄いんですけど、宙組の小芝居はまたちょっとタイプが違うな、という気はします。
それにしても、ここで面白かったのは、遥さんの小芝居観察力(^ ^)。
「回想シーンのカフェでも、トイレに行ったり、グラスの汚れを見つけてクレームをつけたり、、、」
と畳み掛けるようにいろんな話をされる遥さんに、祐飛さんも少し気おされたように
「そ、そうなんですよ!!よく観ていらっしゃいますねえ」
と感嘆の声。
「そういえば、おたくのバーテン(サッシャ/春風弥里)、時々客に勧める振りして盗み飲みしてますよ!」
「え”、そうなんですか?こんどちょっと注意しておきます」
というやりとりもあったりして、めっちゃ面白かったです。
#ちなみに、注意したのかしていないのか不明ですが、サッシャの盗み飲みは、今のところエスカレートする一方です(^ ^)。



この後すぐに、すみ花ちゃんが登場するので、いったん切りますね(^ ^)。
続きは、また、いずれ。

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