柊巴さんと山科愛さんが去年の11月16日に宝塚雪組を卒業され、新しい生活をスタートされた日から、丸一年が過ぎました。
新しい生活のスタートから数えてちょうど一年目の今日、阪急交通貸切の司会とトークショー(ランチつき)をされる……というのは、阪急交通社さんが考えたのか、らぎちゃん側から売り込んだのか。
猫は残念ながら参加できず。それでも、諦めきれずに予約するだけは予約はしたものの、予定通り(?)無駄になりました……
なんで月の中旬の、しかも火曜日の真昼間なんだよ(涙)。祐飛さんのお披露目初日だって早々に諦めたってのにー。
なんとか午前中だけ休みをとってトークだけでも!……と思っていたのに、急に午前中にミーティングが入って、結局無理でした(T T)。13日のお披露目初日に続き、会議中に最初から最後までめっちゃ不機嫌で挙動不審な平社員、って、どうよ(- -;ゞ。
ご参加された方、どうぞ私に、少しでもいいのでらぎちゃんの様子を教えてくださいませm(_ _)m。この一年間のお話とかもしてくださったんですよねぇ、きっと。……しょぼ~ん。
と、いうわけで。
らぎちゃんもいつかきっと観にいくであろう雪組全国ツアー公演「情熱のバルセロナ/RIO de Bravo!」のことでも。
今日で富山が終わって、次は新潟ですね。
……水さん、やたらに雨とか雪とか降らしちゃ駄目ですよ(^ ^)。
昨夜の予告どおり、ラファエルの仲間たちについて。
ひろみちゃん(彩那音)は、仲間うちでも兄貴分っぽいエンリケ。浅黒い肌が精悍で、格好よかった(はぁと)。ギターを爪弾く場面があるのですが、さすがに堂にいってますね♪さりげない芝居がやっぱりうまいなあと思いました。
(大湖)せしるくんのファノは、芝居的には賑やかしっぽい感じであまり見せ場みたいなものはなかったのですが、いやー、シャープな美貌に黒塗りが良く似合ってる…(感心)。こういう等身大の役は安心して見ていられますが、そろそろ、もう少し格の高い役がついてもいいのになー、と思います。
麻樹ゆめみさんは、ラファエルが定宿っぽくしている酒場の歌手(女主人?)のロジータ。
今回は芝居としてはあまり見せ場は無かったですが、歌はさすがでした(*^ ^*)。
ヒメ(舞咲りん)は、ラファエルの女、ファニータ。
ラファエルとファニータの恋愛模様は結構微妙で。ラファエルがリンダに憧れていることがかなり明確に表現されているので、ファニータはすごく切ない感じがしました。でも、そうは言ってもこの二人は一緒に暮らしているっぽい場面もあったりするので、ファニータの片思いって感じでもないし。微妙…。
まあ、脚本的なところはおいといて、ヒメとキタロウの並びはとても綺麗でにあってました。がっつり踊る場面がなくてちょっと残念。今回は芝居も歌もヒメが大活躍で、とても良かったです。
……この次が、きゃびぃ(早花まこ)になるのか……!!まだまだ下級生だと思っていたのに!(衝撃)
きゃびぃは、ラファエルの妹・モニカ。「もう17歳」(by ラファエル)だそうです(^ ^)。いやーーーー、可愛い!ちょっと小生意気でむこうみず、というか、考えなしなところがよく見えて、嵌り役だなあと思いました。お転婆で気が強くて、コケティッシュで気紛れな子悪魔タイプ。なのに、全然いやみがなくて可愛い。……いいなあ、似合うなあ(*^ ^*)。
沙月愛奈ちゃんは、酒場の場面の冒頭で踊る三人のダンサーのセンターが一番目立つ場面になる、かな?とっても魅力的で良かったです!彼女、少し雰囲気が変わりましたか…?痩せたのかな?化粧が変わった?なんだか急に可愛くなった気がして、目に入るとついおいかけてしまいました(汗)。
他にも、花夏ゆりんちゃんとかひーこちゃん(笙乃茅桜)とか、可愛い子がいっぱいいて超目移りしまくりでした。ゆりんちゃんはオスマシしてても可愛いけど、ひーこちゃんは表情の豊かさで好きになったんですよね。芝居のできる人だと思うので、もう少し使ってくれたら嬉しいのになあ。
男役では、あとはモニカ(きゃびぃ)の恋人(?)ディエゴの祐輝千寿さんが目立ってたかな?
モニカと争ってフランシスコと喧嘩をはじめるまでの展開はちょっと強引なんですけど(汗)、物語が動くきっかけをつくる(=きっかけになる)人、なんですよね。
場面の最初、仲間たちが皆で踊る群舞の場面でも、ずっとモニカと踊っているんですよねー、ディエゴさんは。ダンスが終わって会話が始まってからも、ずっと二人で寄り添って(イチャイチャして、とも言う)いるあたりも芸が細かいなーと思いました。実は私は、初見では全然見てなくて、二回目に初めて気がついたのですが。よかったらみなさん注目してあげてくださいね♪上手の方でやってたと思います♪
香音有希さんもよかったです。スタイルがいいと目立ちますねー♪この人も巧い人なので、もう少し芝居で使ってくれるとと良いんだけどなあ…。
あとは、、、、セルバンテス伯爵と、大公の仲間(?)たちと、リンダの侍女のマチルダと、、、それくらい、かな?
セルバンテス伯爵(ロザリアの婚約者)は、キング(蓮城まこと)。優しくておとなしい貴族のぼんぼんっぽさは凄く良かったです。もともと見た目も優しげだし、雰囲気も明るくて前向きな感じがキャラクターとしてはっきり見える(見えすぎる)タイプなので、もう少し「包容力」とか「裏の本音」みたいなものが表現できるようになったら鬼に金棒なのに……と思いました。
大公(未来優希)の“仲間たち”の筆頭は、なんといっても昨夜もMVPに挙げた、大公妃の花帆杏奈。
本筋にも何も絡まない、いわゆる『ちょい役』だと思うのですが……空気の読めないぶっ飛ばし方が最高に面白かったです。
カルロス長官のにわにわ(奏乃はると)と、パボーン侯爵夫人のリサリサ(涼花リサ)の『悪巧みコンビ』も、息のあったコンビでした♪。にわにわは、表情豊かに、ちょっとコメディチックな『悪者』を楽しげに演じ、リサちゃんは、なんというか、典型的な『悪女』をこちらも実に嬉しそうに演じていらして、本当に素晴らしかった(感心)。
リサちゃん、ちょっと豊満な感じの上流階級の女が本当に良く似合いますね!かおりちゃんのリンダほどではないにせよ、これもかなりのあたり役だな、と思いました♪
大公の直属の部下(?)サンドロの彩夏涼さん。立ち姿が思ったより華奢で、もう少し凄みがないとこの役には物足りないかも、と思いました。綺麗な人なんですけどね。
そのさらに部下?になるのかな?プログラムには「密偵」と書いてあるあずりん(梓晴輝)。いやー、怪しくていいです。闇に生きるモノの雰囲気をもっているところがいいですね♪
リンダ公爵夫人の侍女で、ラファエルの幼馴染・マチルダは、85期の神麗華さん。
とても目立つ役ですが、手堅くまとめていたと思います。……それにしても、全ツに5人か。雪組85期はすごいなあ…。
面白いなあ、と思ったのが、マチルダが貴族の社会と庶民の社会(酒場)を繋ぐ架け橋になっているところでした。フランシスコの友人、として登場するラファエルですが、これだけの身分の違いがあって何故と思っていると、ちゃんと「マチルダ」というミッシング・リングが見つかるんですよ。ラファエルの幼馴染として育ち、メレンデス公爵家で働くようになったマチルダが、女主人が世話をする美少年とも親しくなり、彼とラファエルを引き合わせることになるまでにも、一つや二つのドラマはありそうですが、そういうのは観客の想像に任されているんですよね。
神さん自身も、ラファエルを訪ねてくるときは下町らしいオレンジの衣装に包まって歩き、お邸ではキッチリとした制服(?)で…という切り替えができてたのはさすがでした。切り替えがよすぎて別人みたいな気もしましたが(汗)、芝居としては良かったと思います♪
この物語には、いくつもの恋模様が色濃く描かれています。
一番華やかで、物語の根幹にあるのが、フランシスコとロザリアの、まさしく『情熱的な』恋。
彼女に逢えるのならば牢獄の中も天国だ、と呟くフランシスコに、もう少し狂気があったらもっといいのになあ、とも思ったのですが、水さんのクールな外見の中に秘められた思い、というのが演出上のポイントになっているんだろうな、とも思いました。
そして、二人をとりまく、ルイス⇒リンダ⇒フランシスコという流れと、セルバンテス⇒ロザリアという感情の流れ。そしてもちろん、一番の問題となる大公⇒リンダの横恋慕。
その他にも、ラファエルとファニータ、モニカとディエゴ、モニカとフランシスコ、カルロス長官とパボーン侯爵夫人、、、、そして、ラファエル⇒リンダまで、いろいろな恋模様が絡み合い、すれ違いながら、物語は転がっていく。
どこまでも、どこまでも。
根本的な話として、「この作品は名作ですか?」と問われたとすれば、「まあ、27年前の作品ですからねぇ…」「しかも演出は中村さんですし」としか言いようがない感じなのですが。
でも、面白かったです。
「情熱」とは、悲劇につながる感情なのだな、と思いました。
自分の命も、人生も、全てを投げ出して乞い求める感情を、「情熱」というのでしょう。
そこには「勘定」はないのですから。
観劇後の帰り道。電車の中で、この物語の主要登場人物の10年後、というのを考えてみました。
リンダとルイスは、たぶんセビリアかコルドバあたりの豪壮な邸で、穏やかに過ごしているんじゃないかな。ルイスは髭を生やして、リンダも、そろそろ白髪が出始めて。
でも、そんなことに大騒ぎはせずに、あるがままを受け入れて。
ロザリアは、ラスト前のモノローグで自ら語ったとおりの人生を歩んでいるんでしょうか。
それとも、やっぱりマリア様への誓いを守ることはできず、情熱のままに何かをしでかしてしまうのかなあ……。みなこちゃんのロザリアは、どちらも可能性あり!という感じで、そこがすごく魅力的だったと思います。
フランシスコは……
おとなしく大司教様になって、案外楽しげに政界を泳いでいるような気もします。
でも、少なくとも彼は自らたてた誓いは守るような気がするなあ。ロザリアにはもう逢わないと決めたなら、逢わないような気がします。この事件を、「人生にただ一度の恋」として、大切に守って生きていきそうなイメージ。
ラファエルは、やっぱり大公に何かを仕掛けて殺されるとしか思えない。そうして、遺されたファニータのおなかにはラファエルの子が……とか、メロドラマの王道をいきそうな気がしてなりません。
……10年後だったら、モニカが兄の復讐のために大公を付け狙っていそう(^ ^)。
この物語の中で、一番気の毒なのはセルバンテス伯爵(キング)だと思うのですが。
彼は、幸せになれるのでしょうか?(真顔)。みんなが幸せになれたらいいんですけどねぇ…。
なんだかちょっと中途半端になってしまったような気がしますが、とりあえず、こんなところで。
.
新しい生活のスタートから数えてちょうど一年目の今日、阪急交通貸切の司会とトークショー(ランチつき)をされる……というのは、阪急交通社さんが考えたのか、らぎちゃん側から売り込んだのか。
猫は残念ながら参加できず。それでも、諦めきれずに予約するだけは予約はしたものの、予定通り(?)無駄になりました……
なんで月の中旬の、しかも火曜日の真昼間なんだよ(涙)。祐飛さんのお披露目初日だって早々に諦めたってのにー。
なんとか午前中だけ休みをとってトークだけでも!……と思っていたのに、急に午前中にミーティングが入って、結局無理でした(T T)。13日のお披露目初日に続き、会議中に最初から最後までめっちゃ不機嫌で挙動不審な平社員、って、どうよ(- -;ゞ。
ご参加された方、どうぞ私に、少しでもいいのでらぎちゃんの様子を教えてくださいませm(_ _)m。この一年間のお話とかもしてくださったんですよねぇ、きっと。……しょぼ~ん。
と、いうわけで。
らぎちゃんもいつかきっと観にいくであろう雪組全国ツアー公演「情熱のバルセロナ/RIO de Bravo!」のことでも。
今日で富山が終わって、次は新潟ですね。
……水さん、やたらに雨とか雪とか降らしちゃ駄目ですよ(^ ^)。
昨夜の予告どおり、ラファエルの仲間たちについて。
ひろみちゃん(彩那音)は、仲間うちでも兄貴分っぽいエンリケ。浅黒い肌が精悍で、格好よかった(はぁと)。ギターを爪弾く場面があるのですが、さすがに堂にいってますね♪さりげない芝居がやっぱりうまいなあと思いました。
(大湖)せしるくんのファノは、芝居的には賑やかしっぽい感じであまり見せ場みたいなものはなかったのですが、いやー、シャープな美貌に黒塗りが良く似合ってる…(感心)。こういう等身大の役は安心して見ていられますが、そろそろ、もう少し格の高い役がついてもいいのになー、と思います。
麻樹ゆめみさんは、ラファエルが定宿っぽくしている酒場の歌手(女主人?)のロジータ。
今回は芝居としてはあまり見せ場は無かったですが、歌はさすがでした(*^ ^*)。
ヒメ(舞咲りん)は、ラファエルの女、ファニータ。
ラファエルとファニータの恋愛模様は結構微妙で。ラファエルがリンダに憧れていることがかなり明確に表現されているので、ファニータはすごく切ない感じがしました。でも、そうは言ってもこの二人は一緒に暮らしているっぽい場面もあったりするので、ファニータの片思いって感じでもないし。微妙…。
まあ、脚本的なところはおいといて、ヒメとキタロウの並びはとても綺麗でにあってました。がっつり踊る場面がなくてちょっと残念。今回は芝居も歌もヒメが大活躍で、とても良かったです。
……この次が、きゃびぃ(早花まこ)になるのか……!!まだまだ下級生だと思っていたのに!(衝撃)
きゃびぃは、ラファエルの妹・モニカ。「もう17歳」(by ラファエル)だそうです(^ ^)。いやーーーー、可愛い!ちょっと小生意気でむこうみず、というか、考えなしなところがよく見えて、嵌り役だなあと思いました。お転婆で気が強くて、コケティッシュで気紛れな子悪魔タイプ。なのに、全然いやみがなくて可愛い。……いいなあ、似合うなあ(*^ ^*)。
沙月愛奈ちゃんは、酒場の場面の冒頭で踊る三人のダンサーのセンターが一番目立つ場面になる、かな?とっても魅力的で良かったです!彼女、少し雰囲気が変わりましたか…?痩せたのかな?化粧が変わった?なんだか急に可愛くなった気がして、目に入るとついおいかけてしまいました(汗)。
他にも、花夏ゆりんちゃんとかひーこちゃん(笙乃茅桜)とか、可愛い子がいっぱいいて超目移りしまくりでした。ゆりんちゃんはオスマシしてても可愛いけど、ひーこちゃんは表情の豊かさで好きになったんですよね。芝居のできる人だと思うので、もう少し使ってくれたら嬉しいのになあ。
男役では、あとはモニカ(きゃびぃ)の恋人(?)ディエゴの祐輝千寿さんが目立ってたかな?
モニカと争ってフランシスコと喧嘩をはじめるまでの展開はちょっと強引なんですけど(汗)、物語が動くきっかけをつくる(=きっかけになる)人、なんですよね。
場面の最初、仲間たちが皆で踊る群舞の場面でも、ずっとモニカと踊っているんですよねー、ディエゴさんは。ダンスが終わって会話が始まってからも、ずっと二人で寄り添って(イチャイチャして、とも言う)いるあたりも芸が細かいなーと思いました。実は私は、初見では全然見てなくて、二回目に初めて気がついたのですが。よかったらみなさん注目してあげてくださいね♪上手の方でやってたと思います♪
香音有希さんもよかったです。スタイルがいいと目立ちますねー♪この人も巧い人なので、もう少し芝居で使ってくれるとと良いんだけどなあ…。
あとは、、、、セルバンテス伯爵と、大公の仲間(?)たちと、リンダの侍女のマチルダと、、、それくらい、かな?
セルバンテス伯爵(ロザリアの婚約者)は、キング(蓮城まこと)。優しくておとなしい貴族のぼんぼんっぽさは凄く良かったです。もともと見た目も優しげだし、雰囲気も明るくて前向きな感じがキャラクターとしてはっきり見える(見えすぎる)タイプなので、もう少し「包容力」とか「裏の本音」みたいなものが表現できるようになったら鬼に金棒なのに……と思いました。
大公(未来優希)の“仲間たち”の筆頭は、なんといっても昨夜もMVPに挙げた、大公妃の花帆杏奈。
本筋にも何も絡まない、いわゆる『ちょい役』だと思うのですが……空気の読めないぶっ飛ばし方が最高に面白かったです。
カルロス長官のにわにわ(奏乃はると)と、パボーン侯爵夫人のリサリサ(涼花リサ)の『悪巧みコンビ』も、息のあったコンビでした♪。にわにわは、表情豊かに、ちょっとコメディチックな『悪者』を楽しげに演じ、リサちゃんは、なんというか、典型的な『悪女』をこちらも実に嬉しそうに演じていらして、本当に素晴らしかった(感心)。
リサちゃん、ちょっと豊満な感じの上流階級の女が本当に良く似合いますね!かおりちゃんのリンダほどではないにせよ、これもかなりのあたり役だな、と思いました♪
大公の直属の部下(?)サンドロの彩夏涼さん。立ち姿が思ったより華奢で、もう少し凄みがないとこの役には物足りないかも、と思いました。綺麗な人なんですけどね。
そのさらに部下?になるのかな?プログラムには「密偵」と書いてあるあずりん(梓晴輝)。いやー、怪しくていいです。闇に生きるモノの雰囲気をもっているところがいいですね♪
リンダ公爵夫人の侍女で、ラファエルの幼馴染・マチルダは、85期の神麗華さん。
とても目立つ役ですが、手堅くまとめていたと思います。……それにしても、全ツに5人か。雪組85期はすごいなあ…。
面白いなあ、と思ったのが、マチルダが貴族の社会と庶民の社会(酒場)を繋ぐ架け橋になっているところでした。フランシスコの友人、として登場するラファエルですが、これだけの身分の違いがあって何故と思っていると、ちゃんと「マチルダ」というミッシング・リングが見つかるんですよ。ラファエルの幼馴染として育ち、メレンデス公爵家で働くようになったマチルダが、女主人が世話をする美少年とも親しくなり、彼とラファエルを引き合わせることになるまでにも、一つや二つのドラマはありそうですが、そういうのは観客の想像に任されているんですよね。
神さん自身も、ラファエルを訪ねてくるときは下町らしいオレンジの衣装に包まって歩き、お邸ではキッチリとした制服(?)で…という切り替えができてたのはさすがでした。切り替えがよすぎて別人みたいな気もしましたが(汗)、芝居としては良かったと思います♪
この物語には、いくつもの恋模様が色濃く描かれています。
一番華やかで、物語の根幹にあるのが、フランシスコとロザリアの、まさしく『情熱的な』恋。
彼女に逢えるのならば牢獄の中も天国だ、と呟くフランシスコに、もう少し狂気があったらもっといいのになあ、とも思ったのですが、水さんのクールな外見の中に秘められた思い、というのが演出上のポイントになっているんだろうな、とも思いました。
そして、二人をとりまく、ルイス⇒リンダ⇒フランシスコという流れと、セルバンテス⇒ロザリアという感情の流れ。そしてもちろん、一番の問題となる大公⇒リンダの横恋慕。
その他にも、ラファエルとファニータ、モニカとディエゴ、モニカとフランシスコ、カルロス長官とパボーン侯爵夫人、、、、そして、ラファエル⇒リンダまで、いろいろな恋模様が絡み合い、すれ違いながら、物語は転がっていく。
どこまでも、どこまでも。
根本的な話として、「この作品は名作ですか?」と問われたとすれば、「まあ、27年前の作品ですからねぇ…」「しかも演出は中村さんですし」としか言いようがない感じなのですが。
でも、面白かったです。
「情熱」とは、悲劇につながる感情なのだな、と思いました。
自分の命も、人生も、全てを投げ出して乞い求める感情を、「情熱」というのでしょう。
そこには「勘定」はないのですから。
観劇後の帰り道。電車の中で、この物語の主要登場人物の10年後、というのを考えてみました。
リンダとルイスは、たぶんセビリアかコルドバあたりの豪壮な邸で、穏やかに過ごしているんじゃないかな。ルイスは髭を生やして、リンダも、そろそろ白髪が出始めて。
でも、そんなことに大騒ぎはせずに、あるがままを受け入れて。
ロザリアは、ラスト前のモノローグで自ら語ったとおりの人生を歩んでいるんでしょうか。
それとも、やっぱりマリア様への誓いを守ることはできず、情熱のままに何かをしでかしてしまうのかなあ……。みなこちゃんのロザリアは、どちらも可能性あり!という感じで、そこがすごく魅力的だったと思います。
フランシスコは……
おとなしく大司教様になって、案外楽しげに政界を泳いでいるような気もします。
でも、少なくとも彼は自らたてた誓いは守るような気がするなあ。ロザリアにはもう逢わないと決めたなら、逢わないような気がします。この事件を、「人生にただ一度の恋」として、大切に守って生きていきそうなイメージ。
ラファエルは、やっぱり大公に何かを仕掛けて殺されるとしか思えない。そうして、遺されたファニータのおなかにはラファエルの子が……とか、メロドラマの王道をいきそうな気がしてなりません。
……10年後だったら、モニカが兄の復讐のために大公を付け狙っていそう(^ ^)。
この物語の中で、一番気の毒なのはセルバンテス伯爵(キング)だと思うのですが。
彼は、幸せになれるのでしょうか?(真顔)。みんなが幸せになれたらいいんですけどねぇ…。
なんだかちょっと中途半端になってしまったような気がしますが、とりあえず、こんなところで。
.
コメント
宙組さんお披露目の中、見てくださったんですね。
いつもながらいっぱい書いてくださって本当にうれしい。
全ツならではのハプニングが続出しつつ富山ですでに一部進化しているようなので、いますぐにでも飛んでいきたいんですが
市川4回で たぶん終了です。
でも、今日あらためてニュースやら稽古場やら何やら見てしまうと
もう!! 会いたい病にかかってしまっているので、仕事を放り投げて行ってしまうかもしれない(汗)
BMBアレンジ新場面、すごく好きなんですね。
初日のカツラでない、地毛のセンターパーツバージョンが
いわゆる感想やらは、ねこ様が書いてくださったことと同じようなので省きますが、私的一番のインパクトは
あの大好きなセニョールコパを、ついにまともにみることのできなかった
コパガール香音くん!
そしていきなりの大スマイルで仰天させられた、大きい人!!がいっぱい入ったロケット!
若く一直線に突っ走っていく水さんはもう相当素敵でしたが、
やっぱり主役はかおりちゃんだよね~~~~~
ハマコさんが代役の リンダだよね~~~~
そうそう、オヅキ! かっこいいですねぇ
それだけでなく、かわいいからおもしろいまで しっかりこなして
かなめちゃん共々、二人の成長っぷりがうれしい 86期好きです。
あ~~~ どこかでもう一度見たい!! です!
市川フルコンポでしたか(^ ^)さすが!
なんだか、ネットで紅い花のみなこちゃんのお腹の布がなくなったというレポートを読んで、
それを観るためだけに遠征を検討しはじめた自分に自重を求めたい感じです。
水さんの髪、二日目はセンターパーツだったんですかーーーー!!み、みたい。
コパガール(?)は最高でしたね。ロケットは全ツのお約束なので冷静にチェックしてたんですが、コパガールは衝撃でした(^ ^;。しかも、めっちゃ可愛かった!!いやー、いいもん見ました(はぁと)