神奈川のソウル・オブ・シヴァ
2009年10月12日 宝塚(星)星組全国ツアー公演「ソウル・オブ・シバ」。
4年前に初演されたときは、「長崎しぐれ坂」とセット。専科の轟さんが特別出演、そして、トップ娘役だった檀れいさんのサヨナラ公演でした。
一回しか観られませんでしたが、デュエットダンスの後、トレンチコートを羽織って大階段を上がっていく檀ちゃんの後姿を、今でも鮮明に思い出せます。
……逆に言うと、それ以外は本当に思い出せない(^ ^;
特に、シヴァ神のイメージが全然違うような気がするのですが、どちらかというと、その後に上演された全国ツアー版が元になっているんでしょうか?そちらは観ていないので解らないのですが。
幕が開くと、舞台の中央に靴が置いてある。
下手の花道から現れる、白い影。すーっと音もなく舞台の真ん中まで出てきて、スポットライトの輪中に入り、靴を履き替える。
白い衣装に白い靴だったのを、淡い水色の靴に履き替えるのがちょっと不思議でした。逆の方がよかったのでは?あるいは、もっと強い色か。なんでわざわざあの色なんだろう…。
軽やかにタップで踊りだすナタラージャ。ヒンドゥー教ではシヴァ神の化身で踊りの王ですが、礼音くんの「踊りの王」はとても可愛い。しかし、ヒンドゥー教の設定なのに何故タップ?タップはインド人のものでもあるんだろうか(byロシアンブルー)
シヴァ神(鳳稀かなめ)が現れて、三人の妻たちと共に歌いだす。
三人の妻は、英真なおき・百花沙里・毬乃ゆい。いやー、迫力の妻たちで、小顔長身のシヴァ様は取って食われてしまいそうで心配な感じでした(汗)。
下級生たちも出てきて群舞が始まり、一通り踊った後で、群舞の後ろに金の衣装に着替えた礼音くんが登場。ナウオンで「オギャー!」と言われていたところですね。周りを囲むのが、あかし(彩海早矢)・どいちゃん(鶴美舞夕)・しーらん(壱城あずさ)・れんた(如月蓮)・天寿光希くんという、私にいったいどうしろと的な豪華メンバーだったのですが、振りが単調でちょっと残念な感じでした。せっかく踊れるメンバーが揃っているのになあ(T T)。
ねねちゃんは金髪のストレートの鬘で華やかに登場。すごく可愛い♪
いったん場面が切れると、シヴァ神と三人の奥方が幕前に。テルくんは非常に可愛らしく、お茶目な雰囲気でした。礼音くんがナタラージャ(踊りの王)になるのをすっごく楽しみにしているパパ、って感じ。親莫迦というか、ただのファンとゆーか。
ナウオンの礼音くんに対する態度とか観ていると、どこか痒いというか、バカップルと呼んでいいですかとゆー気になる(^ ^;ゞ ただ、ああいう甘えたなところが、舞台では出すことも隠すことも自在になりつつあるのが頼もしいな、と思いますね。……お兄ちゃんなキャラクターだけはまだ想像できないけど。
次は、ブロードウェイの劇場街。
楽屋口から出てくる世紀の大女優、レディ・ドリーム(夢咲ねね)。
ねねちゃんは十分に可愛いんだけど、気迫が足りない、かも。嫣然と微笑んだだけで光り輝いていた、退団間近のベテラン・檀ちゃんと比べるつもりはないんですが…、作品として、あの場面を仕切るだけの気迫が無いと役として成り立たないんですよね。
月組時代は、下級生の頃から立っているだけで雰囲気があるタイプだったんですが、最近は、そういう無鉄砲なところが封印されてしまったような気がします。学年も立場上がって、逆に舞台の怖さに気づいてしまったのかなあ?(しょぼん)
レディ・ドリームが立ち去ると、プロデューサー役のあかしが、道端に立ち竦む青年レオンに声をかける。礼音くんの衣装が、ナウオンでも話していた「皆で描いた」衣装、ですね(^ ^)。手形とか似顔絵とか、もっとしっかり視れば良かったなあ。
あかしの靴を綺麗に磨いて、お代をたっぷり貰うレオン。ここはご当地アドリブが入ることになっているらしく、私のときは「崎陽軒のしゅうまい弁当」でした(^ ^)。皆さん、二回公演後のご飯は崎陽軒だったのかしら?
金を稼いだことが嬉しくて、ストリートの仲間たちと踊りだすレオン。乞食の格好で、小芝居しながら踊る水輝涼くんと梅園紗千さんが可愛い☆いや、他のストリートメンバーも皆可愛いんですけど、、、乞食のだぼだぼ衣装に包まって、にっこにこで踊る水輝。実に可愛い♪
シヴァ神が、遠眼鏡を片手に嬉しそう~~!にレオンを視ていたのは、ここだったかな?(違っていたらすみません。幸せそうなテルくんの笑顔しか覚えてない…)
テルくん、綺麗な人なのにシヴァ神の鬘はどれもあんまりイケてなかったような…。貌が小さすぎて、ボリュームのある鬘をかぶると負けてしまいがちな気がするんですよね…。「風の錦絵」の戦場の形状記憶鬘は死ぬほど似合っていたけど、絶妙のバランスで作られているから、ちょっとでも崩れると(-"-; になってしまう……。地毛でやっている場面はどれも綺麗なのに(; ;)。
レオンのショースターとしての才能を見抜いた(←そりゃそうだ)プロデューサーが、彼をスカウト。……そうか、だから彼は、次の場面でバレエ教室にレッスンを受けに来ているんですね。納得。
バレエ教室でバーレッスンをする下級生たち。キトリ(稀鳥まりや)ちゃんが落ちこぼれの少女で優等生が妃咲せあらちゃん、というのがすごく不思議でした。初演は、となみちゃんがオチコボレでコトコトが優等生、という、非常に説得力のあるキャスティングで、あまりに説得力がありすぎて「…いいのか?」とゆー感じだったのですが、キトリちゃんのコケ方は、あまりにもわざとらしいっす。その脚は、誰がどう見てもダンサーの脚だろう(^ ^)。
でも、そんな無理くりなところも含めて、すごく可愛いです(←ただのファン)
せあらちゃんはすごく天然で可愛くて、負けん気の強そうなオチコボレを優しく助け起こしてくれる優しい美少女、という感じ。キトリちゃんとの並びがなんだか微笑ましい。顔だけじゃなくて、姿の綺麗な人ですね。今回の全ツは歌にダンスに大活躍で、芝居もショーも、全ての場面に出ていたような気がします。
何度やってもできなくて、「もう駄目だあ~」と泣き崩れるキトリちゃん。そこに現れるレオン。そっと手を差し伸べて、一緒に踊ろうと誘ってくれます。最初はおずおずと、次第に大胆に踊りだすキトリちゃん。
せっかくキトリちゃんが礼音くんと組んで踊るのに、踊れない設定なのがとても残念。他の場面もあまりこれ!というダンスシーンがなくて、もっと思いっきり踊って欲しかったなあ…。
暗転して、幕前であかしがレディ・ドリームへの切ない恋を歌いあげる。
そして、このショーの最大の見所(多分)、クラブの場面へ。
いやー、もう、かっこいいっす………。星組男役陣、万歳。
いやもう、どいちゃんが格好良すぎるっ!!(壊)しーらんも、可愛いばかりじゃなく、色気もあって良かった。あと、おもむろにマイクスタンド持って出てきて、もったいぶって歌いだすクラブシンガーの水輝くんがめっさ良かったです。水輝らしくて。
……この場面には、テルくんも出してあげて欲しかったなあ(; ;)。
中詰めは、ラスベガスのショー。
シヴァ神と三人の妻たち+コトコトの歌でスタート。礼音くんと娘役さんたちの場面を挟んでロケットへ。ロケットセンターは海隼人さんだったんですね。スタイル良くて綺麗な人だなあと思ったけど、誰だか解らなかった(涙)。
黒髪のねねちゃんが登場して、リリアンダルマ(正式名称不明)で礼音くんと激しいデュエットダンス。スタイル抜群のねねちゃんに、あの衣装は最終兵器のような気がします。ただのダルマより色っぽいよ……。礼音くんとの、挑みあうような挑戦的なダンスがとても好きです。難しい振り付けですが、これは新場面なんでしょうか?檀ちゃんがあの衣装を着ていたのは覚えているんだけど、もしかしてJAZZ MANIAの時の記憶とごっちゃになってるのかな…?
礼音くん・テルくん・あかしのトリオダンスがあって、男役の総踊り(めっちゃカッコいい!!)があって、全員の総踊り。盛り上がるだけ盛り上がったところでトップコンビ他数人が抜けて、またシヴァ神に戻ったテルくんが歌い継ぎ、盛り上げて中詰めを締めくくります。
少し間をおいて、あかしが登場。
仲良く踊る二人、レオンとレディ・ドリームへのジェラシーを歌い上げる。
あかしは、歌はいまひとつ不得手だと思うんですが、気持ちが篭っていて迫力がありました。
芝居にしても歌にしても、もう少し力を抜くところと入れるところをコントロールできるようになると、舞台役者として頼りになると思うんだけどなあ……。
ミスター・アローの嫉妬心の化身(鶴美舞夕・壱城あずさ・海隼人・天寿光希)に痛めつけられるレオン。そのメンバーの誰よりも、レオンの方が大きくて強そうだと思うのは私だけでしょうか。いやー、ここもどいちゃんがクールで素敵でした。しーらん以下は、やっぱりまだひ弱いというか、可愛らしさが出てしまうような気が。
カゲソロは毬乃ゆいさん。雰囲気のあるいい歌でした♪
脚を痛めつけられて、「もう踊れない…」と絶望に沈むレオン。
舞台奥に現れるシヴァが、励ましの歌を歌う。このときのテルくんの表情が、すごく優しくて大好きです。好きな人を心から案じる貌。歌の表現力はまだまだですが、聞きやすい、良い声だなあと思います。
シヴァの妻たちや、白いインド風の衣装に身を包んだメンバーが登場。水輝くんから始まる歌い継ぎの中に、天寿くんが入っていたことにすごく驚きました。…そうか、歌手カウントされているんだなあ(*^ ^*)こんなところでソロが聴けるとは思わなかったのですごく吃驚しました。やっぱり良い声だ♪
他のメンバーはコロちゃんくらいしか判らなかったのですが。みなさん良い声で、耳福でした。
この声に呼ばれて登場できる礼音くんは、幸せだなあ、と思いながら。
フィナーレは、男役の総踊りから。ここもテルくんがいなくてとても残念(直前にシヴァ神と娘役のコーラスがあるので)。せっかくのボレロなのになー。
男役がはけて、ねねちゃん・テルくんが登場。礼音くんとトリオでの場面に。こういう場面で、二番手がソロを歌うのではなく、三人で踊るのって珍しいと思うのですが、今の星組にはすごくぴったりのラストだったような気がします。とにかくラブラブで可愛らしい三人が微笑ましい♪
いい雰囲気でした。
それにしても。
私は藤井さんのショーはどれも凄く好きで、今回も、本当に楽しかったです。よくできたショーだと思う。
ただ。
星組の前回大劇場公演「A Bientot」、博多座宙組「Apassionado!!」、花組大劇場公演「EXCITER!」、そして今回の星組全国ツアー公演「ソウル・オブ・シヴァ」。ほとんど同じ時期に、平行して新作一作+再演二作。それも、再演のうち一つは全く違う組で、もう一つも組は同じだけど上位陣のキャストは総入れ替えで、しかも半年前に今のキャストで別の作品をやったばかり。
……さすがの藤井さんもネタ切れというか、今回ばかりはスケジュール的に細かい手直しは無理だったのでしょうね……。
せっかく、柚希礼音という希代のショースターの「初めてのショー」なのに、新場面を作るのがギリギリで、『礼音くんのためのショー』に作り変えるだけの時間は無かったんだろうな、と、それがとても残念です。
それでも、十分に楽しめるレベルにまとめあげた藤井さんと、出演者の皆様の努力に感動しつつ、次の草野さんのショーも、心から楽しみにしています(*^ ^*)。
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4年前に初演されたときは、「長崎しぐれ坂」とセット。専科の轟さんが特別出演、そして、トップ娘役だった檀れいさんのサヨナラ公演でした。
一回しか観られませんでしたが、デュエットダンスの後、トレンチコートを羽織って大階段を上がっていく檀ちゃんの後姿を、今でも鮮明に思い出せます。
……逆に言うと、それ以外は本当に思い出せない(^ ^;
特に、シヴァ神のイメージが全然違うような気がするのですが、どちらかというと、その後に上演された全国ツアー版が元になっているんでしょうか?そちらは観ていないので解らないのですが。
幕が開くと、舞台の中央に靴が置いてある。
下手の花道から現れる、白い影。すーっと音もなく舞台の真ん中まで出てきて、スポットライトの輪中に入り、靴を履き替える。
白い衣装に白い靴だったのを、淡い水色の靴に履き替えるのがちょっと不思議でした。逆の方がよかったのでは?あるいは、もっと強い色か。なんでわざわざあの色なんだろう…。
軽やかにタップで踊りだすナタラージャ。ヒンドゥー教ではシヴァ神の化身で踊りの王ですが、礼音くんの「踊りの王」はとても可愛い。しかし、ヒンドゥー教の設定なのに何故タップ?タップはインド人のものでもあるんだろうか(byロシアンブルー)
シヴァ神(鳳稀かなめ)が現れて、三人の妻たちと共に歌いだす。
三人の妻は、英真なおき・百花沙里・毬乃ゆい。いやー、迫力の妻たちで、小顔長身のシヴァ様は取って食われてしまいそうで心配な感じでした(汗)。
下級生たちも出てきて群舞が始まり、一通り踊った後で、群舞の後ろに金の衣装に着替えた礼音くんが登場。ナウオンで「オギャー!」と言われていたところですね。周りを囲むのが、あかし(彩海早矢)・どいちゃん(鶴美舞夕)・しーらん(壱城あずさ)・れんた(如月蓮)・天寿光希くんという、私にいったいどうしろと的な豪華メンバーだったのですが、振りが単調でちょっと残念な感じでした。せっかく踊れるメンバーが揃っているのになあ(T T)。
ねねちゃんは金髪のストレートの鬘で華やかに登場。すごく可愛い♪
いったん場面が切れると、シヴァ神と三人の奥方が幕前に。テルくんは非常に可愛らしく、お茶目な雰囲気でした。礼音くんがナタラージャ(踊りの王)になるのをすっごく楽しみにしているパパ、って感じ。親莫迦というか、ただのファンとゆーか。
ナウオンの礼音くんに対する態度とか観ていると、どこか痒いというか、バカップルと呼んでいいですかとゆー気になる(^ ^;ゞ ただ、ああいう甘えたなところが、舞台では出すことも隠すことも自在になりつつあるのが頼もしいな、と思いますね。……お兄ちゃんなキャラクターだけはまだ想像できないけど。
次は、ブロードウェイの劇場街。
楽屋口から出てくる世紀の大女優、レディ・ドリーム(夢咲ねね)。
ねねちゃんは十分に可愛いんだけど、気迫が足りない、かも。嫣然と微笑んだだけで光り輝いていた、退団間近のベテラン・檀ちゃんと比べるつもりはないんですが…、作品として、あの場面を仕切るだけの気迫が無いと役として成り立たないんですよね。
月組時代は、下級生の頃から立っているだけで雰囲気があるタイプだったんですが、最近は、そういう無鉄砲なところが封印されてしまったような気がします。学年も立場上がって、逆に舞台の怖さに気づいてしまったのかなあ?(しょぼん)
レディ・ドリームが立ち去ると、プロデューサー役のあかしが、道端に立ち竦む青年レオンに声をかける。礼音くんの衣装が、ナウオンでも話していた「皆で描いた」衣装、ですね(^ ^)。手形とか似顔絵とか、もっとしっかり視れば良かったなあ。
あかしの靴を綺麗に磨いて、お代をたっぷり貰うレオン。ここはご当地アドリブが入ることになっているらしく、私のときは「崎陽軒のしゅうまい弁当」でした(^ ^)。皆さん、二回公演後のご飯は崎陽軒だったのかしら?
金を稼いだことが嬉しくて、ストリートの仲間たちと踊りだすレオン。乞食の格好で、小芝居しながら踊る水輝涼くんと梅園紗千さんが可愛い☆いや、他のストリートメンバーも皆可愛いんですけど、、、乞食のだぼだぼ衣装に包まって、にっこにこで踊る水輝。実に可愛い♪
シヴァ神が、遠眼鏡を片手に嬉しそう~~!にレオンを視ていたのは、ここだったかな?(違っていたらすみません。幸せそうなテルくんの笑顔しか覚えてない…)
テルくん、綺麗な人なのにシヴァ神の鬘はどれもあんまりイケてなかったような…。貌が小さすぎて、ボリュームのある鬘をかぶると負けてしまいがちな気がするんですよね…。「風の錦絵」の戦場の形状記憶鬘は死ぬほど似合っていたけど、絶妙のバランスで作られているから、ちょっとでも崩れると(-"-; になってしまう……。地毛でやっている場面はどれも綺麗なのに(; ;)。
レオンのショースターとしての才能を見抜いた(←そりゃそうだ)プロデューサーが、彼をスカウト。……そうか、だから彼は、次の場面でバレエ教室にレッスンを受けに来ているんですね。納得。
バレエ教室でバーレッスンをする下級生たち。キトリ(稀鳥まりや)ちゃんが落ちこぼれの少女で優等生が妃咲せあらちゃん、というのがすごく不思議でした。初演は、となみちゃんがオチコボレでコトコトが優等生、という、非常に説得力のあるキャスティングで、あまりに説得力がありすぎて「…いいのか?」とゆー感じだったのですが、キトリちゃんのコケ方は、あまりにもわざとらしいっす。その脚は、誰がどう見てもダンサーの脚だろう(^ ^)。
でも、そんな無理くりなところも含めて、すごく可愛いです(←ただのファン)
せあらちゃんはすごく天然で可愛くて、負けん気の強そうなオチコボレを優しく助け起こしてくれる優しい美少女、という感じ。キトリちゃんとの並びがなんだか微笑ましい。顔だけじゃなくて、姿の綺麗な人ですね。今回の全ツは歌にダンスに大活躍で、芝居もショーも、全ての場面に出ていたような気がします。
何度やってもできなくて、「もう駄目だあ~」と泣き崩れるキトリちゃん。そこに現れるレオン。そっと手を差し伸べて、一緒に踊ろうと誘ってくれます。最初はおずおずと、次第に大胆に踊りだすキトリちゃん。
せっかくキトリちゃんが礼音くんと組んで踊るのに、踊れない設定なのがとても残念。他の場面もあまりこれ!というダンスシーンがなくて、もっと思いっきり踊って欲しかったなあ…。
暗転して、幕前であかしがレディ・ドリームへの切ない恋を歌いあげる。
そして、このショーの最大の見所(多分)、クラブの場面へ。
いやー、もう、かっこいいっす………。星組男役陣、万歳。
いやもう、どいちゃんが格好良すぎるっ!!(壊)しーらんも、可愛いばかりじゃなく、色気もあって良かった。あと、おもむろにマイクスタンド持って出てきて、もったいぶって歌いだすクラブシンガーの水輝くんがめっさ良かったです。水輝らしくて。
……この場面には、テルくんも出してあげて欲しかったなあ(; ;)。
中詰めは、ラスベガスのショー。
シヴァ神と三人の妻たち+コトコトの歌でスタート。礼音くんと娘役さんたちの場面を挟んでロケットへ。ロケットセンターは海隼人さんだったんですね。スタイル良くて綺麗な人だなあと思ったけど、誰だか解らなかった(涙)。
黒髪のねねちゃんが登場して、リリアンダルマ(正式名称不明)で礼音くんと激しいデュエットダンス。スタイル抜群のねねちゃんに、あの衣装は最終兵器のような気がします。ただのダルマより色っぽいよ……。礼音くんとの、挑みあうような挑戦的なダンスがとても好きです。難しい振り付けですが、これは新場面なんでしょうか?檀ちゃんがあの衣装を着ていたのは覚えているんだけど、もしかしてJAZZ MANIAの時の記憶とごっちゃになってるのかな…?
礼音くん・テルくん・あかしのトリオダンスがあって、男役の総踊り(めっちゃカッコいい!!)があって、全員の総踊り。盛り上がるだけ盛り上がったところでトップコンビ他数人が抜けて、またシヴァ神に戻ったテルくんが歌い継ぎ、盛り上げて中詰めを締めくくります。
少し間をおいて、あかしが登場。
仲良く踊る二人、レオンとレディ・ドリームへのジェラシーを歌い上げる。
あかしは、歌はいまひとつ不得手だと思うんですが、気持ちが篭っていて迫力がありました。
芝居にしても歌にしても、もう少し力を抜くところと入れるところをコントロールできるようになると、舞台役者として頼りになると思うんだけどなあ……。
ミスター・アローの嫉妬心の化身(鶴美舞夕・壱城あずさ・海隼人・天寿光希)に痛めつけられるレオン。そのメンバーの誰よりも、レオンの方が大きくて強そうだと思うのは私だけでしょうか。いやー、ここもどいちゃんがクールで素敵でした。しーらん以下は、やっぱりまだひ弱いというか、可愛らしさが出てしまうような気が。
カゲソロは毬乃ゆいさん。雰囲気のあるいい歌でした♪
脚を痛めつけられて、「もう踊れない…」と絶望に沈むレオン。
舞台奥に現れるシヴァが、励ましの歌を歌う。このときのテルくんの表情が、すごく優しくて大好きです。好きな人を心から案じる貌。歌の表現力はまだまだですが、聞きやすい、良い声だなあと思います。
シヴァの妻たちや、白いインド風の衣装に身を包んだメンバーが登場。水輝くんから始まる歌い継ぎの中に、天寿くんが入っていたことにすごく驚きました。…そうか、歌手カウントされているんだなあ(*^ ^*)こんなところでソロが聴けるとは思わなかったのですごく吃驚しました。やっぱり良い声だ♪
他のメンバーはコロちゃんくらいしか判らなかったのですが。みなさん良い声で、耳福でした。
この声に呼ばれて登場できる礼音くんは、幸せだなあ、と思いながら。
フィナーレは、男役の総踊りから。ここもテルくんがいなくてとても残念(直前にシヴァ神と娘役のコーラスがあるので)。せっかくのボレロなのになー。
男役がはけて、ねねちゃん・テルくんが登場。礼音くんとトリオでの場面に。こういう場面で、二番手がソロを歌うのではなく、三人で踊るのって珍しいと思うのですが、今の星組にはすごくぴったりのラストだったような気がします。とにかくラブラブで可愛らしい三人が微笑ましい♪
いい雰囲気でした。
それにしても。
私は藤井さんのショーはどれも凄く好きで、今回も、本当に楽しかったです。よくできたショーだと思う。
ただ。
星組の前回大劇場公演「A Bientot」、博多座宙組「Apassionado!!」、花組大劇場公演「EXCITER!」、そして今回の星組全国ツアー公演「ソウル・オブ・シヴァ」。ほとんど同じ時期に、平行して新作一作+再演二作。それも、再演のうち一つは全く違う組で、もう一つも組は同じだけど上位陣のキャストは総入れ替えで、しかも半年前に今のキャストで別の作品をやったばかり。
……さすがの藤井さんもネタ切れというか、今回ばかりはスケジュール的に細かい手直しは無理だったのでしょうね……。
せっかく、柚希礼音という希代のショースターの「初めてのショー」なのに、新場面を作るのがギリギリで、『礼音くんのためのショー』に作り変えるだけの時間は無かったんだろうな、と、それがとても残念です。
それでも、十分に楽しめるレベルにまとめあげた藤井さんと、出演者の皆様の努力に感動しつつ、次の草野さんのショーも、心から楽しみにしています(*^ ^*)。
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