新日フィルのミュージカル
2009年9月26日 ミュージカル・舞台すみだトリフォニーホールの「ベスト・ミュージカル 〜新日本フィルハーモニー交響楽団とともに〜」に行ってまいりました。
ミュージカル界からの出演は、石井一孝・岡幸二郎・鈴木綜馬・伊東恵里・和音美桜の5人。
石井さんが地元出身だと仰っていたので、そのご縁でしょうか。
二年前、文京シビックセンターでやった「タナボタ企画★スペシャル」みたいなものを想像していたのですが、今回はごくごくごくごく真面目な、『ミュージカルWithオーケストラのコンサート』、でした。
まずは曲目を。
最初に、プログラムを見た瞬間に予想したキャストと実際のキャストの両方を書いています(予想キャストが違っていた場合は、 線で消去。正解はそのまま)
ACT1
●シーズンズ・オヴ・ラヴ(RENT) 全員
●愛せぬならば(美女と野獣) 鈴木綜馬
●アイ・フィール・プリティ(WEST SIDE STORY) 和音美桜
●サンセット・ブールバード(サンセット・ブールバード) 石井一孝
●愛した日々に悔いはない(コーラスライン) 伊東恵里
●シーイング・イズ・ビリーヴィング(アスペクツ・オヴ・ラヴ) 岡幸二郎&和音美桜
●ラック・ビー・ア・レイディ(ガイズ&ドールズ) 鈴木綜馬
●私はイエスがわからない(ジーザス・クライスト・スーパースター) 伊東恵里
●ゲッセマネ(ジーザス・クライスト・スーパースター) 石井一孝
●明日への階段(ルドルフ) 岡幸二郎
ACT2
●ブイ・ドイ(ミス・サイゴン)岡幸二郎 コーラスのみ
●ホワイ・ゴッド・ホワイ(ミス・サイゴン) 石井一孝
●すべての山に登れ(サウンド・オヴ・ミュージック)伊東恵里 岡幸二郎
●アイ・アム・ザ・スターライト(スターライトエクスプレス) 鈴木綜馬&伊東恵里 海宝直人
●オール・アイ・アスク・オヴ・ユー(オペラ座の怪人) 和音美桜&岡幸二郎 石井一孝
●ソー・イン・ラヴ(キス・ミー・ケイト) 鈴木綜馬
●メイク・アワ・ガーデン・グロウ(キャンディード)石井一孝 岡幸二郎
●私だけに(エリザベート)岡幸二郎 伊東恵里
●闇が広がる(エリザベート) 鈴木綜馬&石井一孝
アンコールは、全員で「エニイ・ドリーム・ウィル・ドゥ」 (ヨセフと不思議なテクニカラーのドリームコート)でした。
一幕は全問正解だけど、二幕は全滅に近い(^ ^;ゞ。受け狙いで「私だけに」を岡さんに振ったのが敗因か(↓)。
オープニングの衣装は、男性陣は黒タキ(?)、女性陣は、恵里ちゃんが青のドレス、たっちん(和音美桜)が白を基調のドレス。恵里ちゃんはエレガントに美しく、たっちんは膨らんだスカートで娘役っぽく可愛くまとめていました。
一幕の前半は、オーケストラ独特のテンポ感にちょっと乗り切れていない印象があったかも。
多分ほとんど合わせていないんでしょうね。ぶっつけ感ありありで、「Seasons Of Love」のハーモニーもちょっと微妙だったし。
「愛せぬならば」「I Feel Pretty」はどちらも持ち歌なのでとても良かったんですが、石井さんの「サンセット・ブールバード」はだいぶ苦戦していたような気が。指揮者も後ろにいるからお互い見れないし、ああいう変拍子の曲は難いのかな。
畳み掛けるような5拍子のリズムが忙しなく歌い手も聞き手も追い詰めていく曲なのに、オーケストラらしい(?)ちょっとゆっくり目のテンポで、微妙に5拍子のラスト一拍を長めに取るので“畳み掛ける”印象が弱い。あまり「交響楽団」向きの曲ではないのかもしれません。日本では上演されていない作品なのでなかなか聴けない名曲。せっかく石井さんが歌ってくれたのに、残念でした。
これで動揺したのか、私の期待度が高すぎたのか(ごめんなさい)、「ゲッセマネ」も思ったより伝わってくるものがなくて「……」と思ってしまいまった。ごめんなさい石井さん。
あと、「Seasons Of Love」の後に石井さん中心に少しトークがあったんですが、残念ながらちょっと滑りまくり(T T)。テンション上がりすぎて空回りしちゃってた感じ。気心しれたメンバーだけなら盛り上れたんでしょうけど、いつもとは空間も違うし、たっちんがちょっと異分子な感じで、どうにも石井さんのテンションについていけてなかった(T T)。
たっちんもそんなにお嬢さん気質じゃないし、ディナーショーのトークとか聞いてても結構スパスパ言うタイプみたいなので、恵里ちゃんとはキャラが合いそうなんだけどなあ…。
恵里ちゃんは、ディアナもマリアもとても良かったです。さすがベテラン、高値安定。
どちらの曲も、舞台の中で歌われるのとは結構違うアレンジをしていて、それが凄く格好良かったです。こんなに格好良い曲なのか!と吃驚しました。
岡さんとたっちんのアレックス&ローズもすごく良かった。岡さんの声は相変わらず若いなあ。17歳と言われても「まあ、そういうこともあるかな」って感じ(*^ ^*)。
そして、たっちんは、ほんの十数分前にはマリアだったことなど微塵も感じさせない『大人の女』っぷりが凄い。化けたなあ〜〜!!
衣装も当たり前のように着替えて、正面から見るとほっそりとシンプルで、裾を後ろに長く曳いた白のドレス。かなり高い靴を履いたみたいで、長身の岡さんと並んでもしっくりきました。マリアの声とは違う、やわらかな含みのある低音。岡さんのピッチは少し高めなんですが、綺麗にあわせてハモッていたのはさすがでした。
素晴らしかったなあ。
一幕の締めは、ワイルドホーンの「ルドルフ」より、「明日への階段」。二幕で、ルドルフが市民に向かって演説をする場面の曲。革命を前にした市民の高揚を描いた曲で、場面としては結構心配げに見守るグループがいたり、トリックスター(昨年の帝劇公演では浦井くんが演じた)が最後に悲しげな振りをしたりするので印象としてはもっと暗いイメージがあったのですが、こうしてこの曲だけを聴いてみると、いかにもワイルドホーンらしい盛り上がりっぷりで、コンサートの中詰めにちょうどいい感じ。
それにしても、岡さんの声は本当に金管楽器の音色ですねえ。本格的な交響楽団をバックにして、4、5本のトロンボーンによるファンファーレに負けない音圧で鳴り響く声。岡さんの声はシャワーなんだな、と、何度も思うことを今回も思いました(*^ ^*)。
休憩を挟んで、二幕のオープニングはオーケストレーションによる「ブイ・ドイ」から。
コーラスメンバーは海宝直人・川口竜也・二宮優樹・菅谷真理恵・中川菜緒子・三木麻衣子の6名。ほとんどはいろんな舞台で名前を聞いているメンバーでしたが、実に力強い声の方々で。
「I Feel Pretty」の女たちから、「おお!」と思っていたんですが、「ブイ・ドイ」の、メインのメロディはオケで鳴らしてコーラスだけ入る、という構成は、鳥肌が立つほどステキでした。
一幕はちょっとへろへろしていた(ように見えた)石井さんも、持ち歌でもある「神よなぜ」からは落ち着いて、ラウルもとても良かったです。
たっちんのクリスティーヌは実に美しく、綺麗なソプラノ、そのもので。できれば綜馬さんのファントムと「The Phantom Of The Opera」を聴いてみたかったです。っていうか、次回に期待(*~ ~*)。
「全ての山に登れ」は、ぜったい恵里ちゃんだと思っていたので、男性が出てきたときには吃驚してしまいました。衣装が普通だったので、最初は岡さんだとは思わなかったよ しかし!!素晴らしかった………(惚)。聞きほれるとはこのことでしたね。金管楽器の音色で「全ての山に登れ」。凄い迫力でした♪
この後に歌ったキャンディードも素晴らしかった。なんだか、久しぶりに岡さんの声に浸った公演でした。
スターライトエクスプレスは、鈴木さんの声が素晴らしくて、うっとり聴いていました。
相手役(?)が誰だろう?と思っていたら、コーラスの海宝さんでした。元チップなんですね(^ ^)。お名前だけは記憶にあって、チップだったか、シンバだったか…と思っていたのですが、紹介してくれてありがとう>岡さん。綜馬さんの野獣と共演したこともあるそうで、たぶん私も一回くらい観ているんじゃないかと思います(^ ^)v。綜馬さんに「…20年ぶり、くらいかな?」と言われて、すかさず「今21歳なので、そんなはずは…」と突っ込んでいたのがおかしかったです。
残念ながら、一番の高音でひっくり返ってしまいましたが、難しいフレーズをよくがんばっていたと思います!
綜馬さんは、「So In Love」もそりゃー素晴らしくて。もう、綜馬さんで上演されたら絶対観にいくのになあ(涙)。
岡さんの声が金管楽器なら、綜馬さんは弦楽器だな、と。深く響く柔らかな低音。ヴィオラかチェロの、豊かな響き。
恵里ちゃんの「私だけに」は、今までに聴いたことがないような解釈のシシィでした。
歌いだしの凛とした雰囲気。中盤から後半にかけての声の明るさ、力強さ。
宮廷に閉じ込められた哀れな小鳥ではなく、堂々と正面玄関を突破して出て行く戦士のような、力強い「私だけに」。公演の中で、シシィという役として歌うのではなく、この曲一曲をただ聴かせるために歌う歌手の、素晴らしい芝居っぷり。そうか、表現者はここまでやって良いんだな、と感心。
もっと聴きたかったよー。
「私だけに」が恵里ちゃんだったので、次の「闇が広がる」は、伝説の岡&石井か!?と期待したりしてみましたが、綜馬さん&石井さんでした。
いや、全然まったく不満は無いですが。いやはや、綜馬さんのトートも、実際の公演ではありえない配役なんですよね(T_T)。あ、でも、代役には入っているのかな?おお〜、代役公演を観てみたいぞ!
石井さんのルドルフも、とても良かったです。やっぱり石井さんのテノールは、二枚目の青年役なら全て似合う声なんだなあ(しみじみ)。
……アンコール前のトークで、「ずいぶん年取ったルドルフ」だの「今まで組んだ中で一番濃い」だの「彼だったら生き残りそう」だの言われてましたが(^ ^)、まあ、芝居で通してやるわけじゃないんで(^ ^)。この曲一曲を聴くなら、こんな素晴らしいドリームキャストも無いかも、というキャストでした。
実力派のミュージカル俳優5人をそろえ、交響楽団を丸ごとバックにしたコンサート。
練習期間も取れなかったり、いろいろ大変でしょうけれども、こういう催しも定期的にやってほしいなあ、と心から思います。歌唱力と芝居心を兼ね備えたメンバーで、ミュージカルを愛している人々に、いろんな組み合わせで色んな歌を歌って欲しい。それこそ、ワイルドホーンが一曲だけだったのはとても残念だし、フランスミュージカル「ロミオとジュリエット」あたりも聴いてみたい。
スケジュールを合わせるのも大変そうですが、デュエットももっといろんな曲が聴きたかったなあ。恵里ちゃんとたっちんで「あんな男に/私は愛してる」(WSS)とか「In His Eyes」(ジキル&ハイド)とか。岡&石井で「彼のためなら」(蜘蛛女のキス)とか。
今回のメンバーがすごくバランスがいいので、つい色々と考えてしまいます。
またこういう催しがありますように!と祈りつつ。
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ミュージカル界からの出演は、石井一孝・岡幸二郎・鈴木綜馬・伊東恵里・和音美桜の5人。
石井さんが地元出身だと仰っていたので、そのご縁でしょうか。
二年前、文京シビックセンターでやった「タナボタ企画★スペシャル」みたいなものを想像していたのですが、今回はごくごくごくごく真面目な、『ミュージカルWithオーケストラのコンサート』、でした。
まずは曲目を。
最初に、プログラムを見た瞬間に予想したキャストと実際のキャストの両方を書いています(予想キャストが違っていた場合は、
ACT1
●シーズンズ・オヴ・ラヴ(RENT) 全員
●愛せぬならば(美女と野獣) 鈴木綜馬
●アイ・フィール・プリティ(WEST SIDE STORY) 和音美桜
●サンセット・ブールバード(サンセット・ブールバード) 石井一孝
●愛した日々に悔いはない(コーラスライン) 伊東恵里
●シーイング・イズ・ビリーヴィング(アスペクツ・オヴ・ラヴ) 岡幸二郎&和音美桜
●ラック・ビー・ア・レイディ(ガイズ&ドールズ) 鈴木綜馬
●私はイエスがわからない(ジーザス・クライスト・スーパースター) 伊東恵里
●ゲッセマネ(ジーザス・クライスト・スーパースター) 石井一孝
●明日への階段(ルドルフ) 岡幸二郎
ACT2
●ブイ・ドイ(ミス・サイゴン)
●ホワイ・ゴッド・ホワイ(ミス・サイゴン) 石井一孝
●すべての山に登れ(サウンド・オヴ・ミュージック)
●アイ・アム・ザ・スターライト(スターライトエクスプレス) 鈴木綜馬&
●オール・アイ・アスク・オヴ・ユー(オペラ座の怪人) 和音美桜&
●ソー・イン・ラヴ(キス・ミー・ケイト) 鈴木綜馬
●メイク・アワ・ガーデン・グロウ(キャンディード)
●私だけに(エリザベート)
●闇が広がる(エリザベート) 鈴木綜馬&石井一孝
アンコールは、全員で「エニイ・ドリーム・ウィル・ドゥ」 (ヨセフと不思議なテクニカラーのドリームコート)でした。
一幕は全問正解だけど、二幕は全滅に近い(^ ^;ゞ。受け狙いで「私だけに」を岡さんに振ったのが敗因か(↓)。
オープニングの衣装は、男性陣は黒タキ(?)、女性陣は、恵里ちゃんが青のドレス、たっちん(和音美桜)が白を基調のドレス。恵里ちゃんはエレガントに美しく、たっちんは膨らんだスカートで娘役っぽく可愛くまとめていました。
一幕の前半は、オーケストラ独特のテンポ感にちょっと乗り切れていない印象があったかも。
多分ほとんど合わせていないんでしょうね。ぶっつけ感ありありで、「Seasons Of Love」のハーモニーもちょっと微妙だったし。
「愛せぬならば」「I Feel Pretty」はどちらも持ち歌なのでとても良かったんですが、石井さんの「サンセット・ブールバード」はだいぶ苦戦していたような気が。指揮者も後ろにいるからお互い見れないし、ああいう変拍子の曲は難いのかな。
畳み掛けるような5拍子のリズムが忙しなく歌い手も聞き手も追い詰めていく曲なのに、オーケストラらしい(?)ちょっとゆっくり目のテンポで、微妙に5拍子のラスト一拍を長めに取るので“畳み掛ける”印象が弱い。あまり「交響楽団」向きの曲ではないのかもしれません。日本では上演されていない作品なのでなかなか聴けない名曲。せっかく石井さんが歌ってくれたのに、残念でした。
これで動揺したのか、私の期待度が高すぎたのか(ごめんなさい)、「ゲッセマネ」も思ったより伝わってくるものがなくて「……」と思ってしまいまった。ごめんなさい石井さん。
あと、「Seasons Of Love」の後に石井さん中心に少しトークがあったんですが、残念ながらちょっと滑りまくり(T T)。テンション上がりすぎて空回りしちゃってた感じ。気心しれたメンバーだけなら盛り上れたんでしょうけど、いつもとは空間も違うし、たっちんがちょっと異分子な感じで、どうにも石井さんのテンションについていけてなかった(T T)。
たっちんもそんなにお嬢さん気質じゃないし、ディナーショーのトークとか聞いてても結構スパスパ言うタイプみたいなので、恵里ちゃんとはキャラが合いそうなんだけどなあ…。
恵里ちゃんは、ディアナもマリアもとても良かったです。さすがベテラン、高値安定。
どちらの曲も、舞台の中で歌われるのとは結構違うアレンジをしていて、それが凄く格好良かったです。こんなに格好良い曲なのか!と吃驚しました。
岡さんとたっちんのアレックス&ローズもすごく良かった。岡さんの声は相変わらず若いなあ。17歳と言われても「まあ、そういうこともあるかな」って感じ(*^ ^*)。
そして、たっちんは、ほんの十数分前にはマリアだったことなど微塵も感じさせない『大人の女』っぷりが凄い。化けたなあ〜〜!!
衣装も当たり前のように着替えて、正面から見るとほっそりとシンプルで、裾を後ろに長く曳いた白のドレス。かなり高い靴を履いたみたいで、長身の岡さんと並んでもしっくりきました。マリアの声とは違う、やわらかな含みのある低音。岡さんのピッチは少し高めなんですが、綺麗にあわせてハモッていたのはさすがでした。
素晴らしかったなあ。
一幕の締めは、ワイルドホーンの「ルドルフ」より、「明日への階段」。二幕で、ルドルフが市民に向かって演説をする場面の曲。革命を前にした市民の高揚を描いた曲で、場面としては結構心配げに見守るグループがいたり、トリックスター(昨年の帝劇公演では浦井くんが演じた)が最後に悲しげな振りをしたりするので印象としてはもっと暗いイメージがあったのですが、こうしてこの曲だけを聴いてみると、いかにもワイルドホーンらしい盛り上がりっぷりで、コンサートの中詰めにちょうどいい感じ。
それにしても、岡さんの声は本当に金管楽器の音色ですねえ。本格的な交響楽団をバックにして、4、5本のトロンボーンによるファンファーレに負けない音圧で鳴り響く声。岡さんの声はシャワーなんだな、と、何度も思うことを今回も思いました(*^ ^*)。
休憩を挟んで、二幕のオープニングはオーケストレーションによる「ブイ・ドイ」から。
コーラスメンバーは海宝直人・川口竜也・二宮優樹・菅谷真理恵・中川菜緒子・三木麻衣子の6名。ほとんどはいろんな舞台で名前を聞いているメンバーでしたが、実に力強い声の方々で。
「I Feel Pretty」の女たちから、「おお!」と思っていたんですが、「ブイ・ドイ」の、メインのメロディはオケで鳴らしてコーラスだけ入る、という構成は、鳥肌が立つほどステキでした。
一幕はちょっとへろへろしていた(ように見えた)石井さんも、持ち歌でもある「神よなぜ」からは落ち着いて、ラウルもとても良かったです。
たっちんのクリスティーヌは実に美しく、綺麗なソプラノ、そのもので。できれば綜馬さんのファントムと「The Phantom Of The Opera」を聴いてみたかったです。っていうか、次回に期待(*~ ~*)。
「全ての山に登れ」は、ぜったい恵里ちゃんだと思っていたので、男性が出てきたときには吃驚してしまいました。衣装が普通だったので、最初は岡さんだとは思わなかったよ しかし!!素晴らしかった………(惚)。聞きほれるとはこのことでしたね。金管楽器の音色で「全ての山に登れ」。凄い迫力でした♪
この後に歌ったキャンディードも素晴らしかった。なんだか、久しぶりに岡さんの声に浸った公演でした。
スターライトエクスプレスは、鈴木さんの声が素晴らしくて、うっとり聴いていました。
相手役(?)が誰だろう?と思っていたら、コーラスの海宝さんでした。元チップなんですね(^ ^)。お名前だけは記憶にあって、チップだったか、シンバだったか…と思っていたのですが、紹介してくれてありがとう>岡さん。綜馬さんの野獣と共演したこともあるそうで、たぶん私も一回くらい観ているんじゃないかと思います(^ ^)v。綜馬さんに「…20年ぶり、くらいかな?」と言われて、すかさず「今21歳なので、そんなはずは…」と突っ込んでいたのがおかしかったです。
残念ながら、一番の高音でひっくり返ってしまいましたが、難しいフレーズをよくがんばっていたと思います!
綜馬さんは、「So In Love」もそりゃー素晴らしくて。もう、綜馬さんで上演されたら絶対観にいくのになあ(涙)。
岡さんの声が金管楽器なら、綜馬さんは弦楽器だな、と。深く響く柔らかな低音。ヴィオラかチェロの、豊かな響き。
恵里ちゃんの「私だけに」は、今までに聴いたことがないような解釈のシシィでした。
歌いだしの凛とした雰囲気。中盤から後半にかけての声の明るさ、力強さ。
宮廷に閉じ込められた哀れな小鳥ではなく、堂々と正面玄関を突破して出て行く戦士のような、力強い「私だけに」。公演の中で、シシィという役として歌うのではなく、この曲一曲をただ聴かせるために歌う歌手の、素晴らしい芝居っぷり。そうか、表現者はここまでやって良いんだな、と感心。
もっと聴きたかったよー。
「私だけに」が恵里ちゃんだったので、次の「闇が広がる」は、伝説の岡&石井か!?と期待したりしてみましたが、綜馬さん&石井さんでした。
いや、全然まったく不満は無いですが。いやはや、綜馬さんのトートも、実際の公演ではありえない配役なんですよね(T_T)。あ、でも、代役には入っているのかな?おお〜、代役公演を観てみたいぞ!
石井さんのルドルフも、とても良かったです。やっぱり石井さんのテノールは、二枚目の青年役なら全て似合う声なんだなあ(しみじみ)。
……アンコール前のトークで、「ずいぶん年取ったルドルフ」だの「今まで組んだ中で一番濃い」だの「彼だったら生き残りそう」だの言われてましたが(^ ^)、まあ、芝居で通してやるわけじゃないんで(^ ^)。この曲一曲を聴くなら、こんな素晴らしいドリームキャストも無いかも、というキャストでした。
実力派のミュージカル俳優5人をそろえ、交響楽団を丸ごとバックにしたコンサート。
練習期間も取れなかったり、いろいろ大変でしょうけれども、こういう催しも定期的にやってほしいなあ、と心から思います。歌唱力と芝居心を兼ね備えたメンバーで、ミュージカルを愛している人々に、いろんな組み合わせで色んな歌を歌って欲しい。それこそ、ワイルドホーンが一曲だけだったのはとても残念だし、フランスミュージカル「ロミオとジュリエット」あたりも聴いてみたい。
スケジュールを合わせるのも大変そうですが、デュエットももっといろんな曲が聴きたかったなあ。恵里ちゃんとたっちんで「あんな男に/私は愛してる」(WSS)とか「In His Eyes」(ジキル&ハイド)とか。岡&石井で「彼のためなら」(蜘蛛女のキス)とか。
今回のメンバーがすごくバランスがいいので、つい色々と考えてしまいます。
またこういう催しがありますように!と祈りつつ。
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