久しぶりに、録画して大事にとってあった(?)「宙組エンカレッジ・コンサート」を観てみました。
たっちん(和音美桜)のために遥々バウまで観にいったコンサートなのですが………(^ ^;ゞ、ごめんなさい、お目当てさんや元々知っていた数人以外は覚えられなかったんですよね(汗)。
でも、だいぶ個人を認識した今、あらためて観ると凄く面白いです。ああ、捨てずにとっておいて良かったぁ〜。
とりあえず、「夢やぶれて」が良かったのが記憶に残っていたので、あれが花露すみかちゃんだと知って、とても嬉しいです。そうか、彼女は芝居の人かと思っていたのですが、歌手でもあるんですね。
花音舞ちゃんも素晴らしい美声(*^ ^*)。美人さんだし、これだけ歌えるんなら将来が楽しみ♪

……そして、つくづくと暁郷くんの卒業が痛い……(←今更)。




というわけで、博多座宙組公演より、「Apasionado!!2」の続き。



すみません、昨夜は眠くて、ファンタスマの歌手を書いてないことに気がつきませんでした。

えーっと。

91期の天玲美音さんと、92期の百千糸ちゃん。
月組が86期のマギーと90期のりおんと93期の花陽みらちゃんだったのに、ずいぶんと下級生で、しかも二人だけ。初日は頑張ってるなあと思ったのですが、何度か観るうちに、やっぱりもう少し迫力がほしいなーと思うようになりました(汗)。
天玲さんの声はすごく安定していて良かったし、素直な声が音楽にあっていたんですが、もう少しパンチがあるともっと良いのになあ。みっちゃんの声が癒し系なだけに、馴染んでしまって少し勿体無かったような。

ももちさんはソプラノが強みの歌手なので、音域的に苦戦していた印象。りおんは元男役だけあって、中音域に艶と迫力があったので…
あの音域を得意とする歌手は、宙組内に他に居るんじゃないか、と思っちゃいました。男役二人でもいいだろうし、ヴァレンティノの花露すみかちゃんと逆でも良かったのでは、と思うのですが。
……いえ、ももちさんも十分良かったですよ(^ ^;。上をみればきりがない、って話なので、誤解なさいませんように。







■第三夜(熱視線)

ヴァンピーロのチカへのキスで暗転すると、下手花道にスポット。
まさこちゃん(十輝くん)・ちーちゃん・大くんの三人が、花道のつけねで帽子を片手にぱたぱたと扇いでいます。すげー暑そう(実感)。
音楽が入って、慌てたようにポーズを取る三人。真ん中ポジションをめぐってまさこちゃんと大くんが醜い争いを繰り広げるのをよそに、涼しい顔で歌いだすちーちゃんがめちゃくちゃカッコいいです(*^ ^*)。
博多座は客層の違いもあるのか、こういう場面で拍手が入らないのですが、三人のじゃれ合いが楽しいのでこのままでいてほしい気がします。

♪瞳はCool、と、目元に手をあててウィンクするまさこちゃん。
♪唇はSoft、と、色っぽく微笑んで投げキスをするちーちゃん。
♪指先はSexy、と、前に伸ばした手を誘うように軽く握る大くん。
……スタイルがよくて可愛い、素敵なトリオだなあ、と思います。ええ、心から。
しかーし、最後の「ラテンラヴァー♪」のロングトーンだけは、もうちょっと聴きあってほしいなあ(涙)三回に一回くらいは調和していたんだけど、残り二回はちょっと……(T T)。



幕があがると、ナターシャ(花影アリス)とアクトリスたち。
アリスちゃん、滅茶苦茶良くなりましたね!!歌もさすがです。語る口調のヴァリエーションの幅が、もう少し広ければ完璧って感じ。月組のあいちゃんより随分と幼な妻でしたが、それはそれで、憧れのスターを語るキラキラ感があってよかったと思います。

アクトリスの唯一の男役は、雅桜歌ちゃん。……ちょっとデカいけど、細くて可愛いです。よね?(強制)。アシンメトリーに巻いたブロンドがよく似合って麗しいんですけど、なにかどこかがアンバランスで、不思議な気がする……何故なんでしょうね。見飽きません。
ブロンドの巻き毛に白いドレスが花音舞ちゃん、髪をきっちりとアップにしたのが花里まなちゃん、黒いドレスが千鈴まゆちゃん、ストレートボブが瀬音リサちゃん……で合ってますか?かなり歌える人が揃っているので、日替わりでいろんな人に歌って欲しい気がします(^ ^)。


「椿姫」でソロを歌う妃宮さくらちゃんは、白い大きな帽子が目印。今回、ほんとうにさくらちゃんが可愛いです(*^ ^*)。気合が感じられてとても印象的。……ただ、せっかくのソロなのに、気合ばかりが空回りして、高音部で硬くなってしまっていたたのが残念です。もっと肩の力を抜いて、落ち着いて歌えば絶対大丈夫なのに、、、、
「血と砂」のソロは花露すみかちゃん。月組のオトキチ(音姫すなお)が綺麗なソプラノだったので、花露さんのパンチの効いた豊かな声に吃驚しました。でも、あの場面にはそっちの方があっているような気がします(*^ ^*)。
「熱砂」のソロは綾音らいらさん。場面的には、もうちょっと色気がほしいような気もするんですけど(^ ^)、カッコいいです。ええ。




三つの撮影を一瞬で駆け抜けて。ルドルフ・ヴァレンティノの死のニュースが流れる。
今の今まで全盛期のルドルフの映像に見入っていたメンバーが、ふ、と顔を曇らせるところとか、段々に芝居としてまとまってきているのがすごく楽しいです。

紗幕があがると、舞台奥にソファが一つ。
月組版では舞台奥の壁面が全面鏡だったのですが、博多は普通の壁だったので、祐飛さんが歌う歌の
「鏡の中のお前 お前は誰?」という歌詞がちょっと謎(^ ^)。
あの鏡、博多まで運べなかったんでしょうかねぇ……でも、祐飛さんの芝居なら、鏡は無いほうがいいかな、と思いました。必要なのは、その場に現実に存在する鏡ではなく、彼の心の中の鏡だから。

祐飛さんルドルフのダンスは、ほんとうに一本のお芝居のよう。
初日に観たとき、一番印象に残ったのは、ラストにソファへ戻る前の、微かな微笑みを浮かべて遠くを視る、その貌でした。
今さっき、たしかにこの手の中にとじこめたはずの、夢。
それが、指の隙間から逃れでて、天へと昇っていくのを見送る貌が、なんというか、ひどく透明で。


お盆頃には、もっといろんな感情が溢れ出るのを堰きとめているような貌をしていらっしゃって。また全然違うイメージになっていて驚きました。
私は初日の方が好きなんですけど、今の、苦しげな、切なげな、痛々しい表情も良いんですよねぇ(*^ ^*)。
祐飛さんのことだから、また楽に向けて解釈が変わっていくんでしょうね。いろんな芝居を観ることができて、幸せです。


カゲソロは松風輝さん。やわらかくて幅のある良い声で(^ ^)、本当に、何度観ても聴いても良い場面です♪ いやー、祐飛さんのダンスで感動する日がこようとは。……やっぱり、トップブーツには魔法がかかっているに違いない(^ ^;ゞ





■第四夜(熱帯夜)

とりあえず。萬さんを中心にしたトリオの歌とか、花畑の皆様のことは先日書きましたので。
……えーっと、フロルの話?難しい(^ ^;ゞ なかなかフロルたちを視るのは難しいんですよね。特に今回は、本公演と違って人数が半分なので、同じメンバーがひたすらぐるぐる出てくるし。

最初のまさこちゃん(紫)の後ろは、男役さんたち。
その次の珠洲さん(赤)の後ろは、娘役さんたち。
いちくん(オレンジ)の後ろは二度目の男役さんで、大くん(ピンク)の後ろは二度目の娘役さん、だったっけか?

次のすっしーさん(黒薔薇)の後ろは、風の神である鈴奈沙也さんを中心に、オハの二人(天羽・天玲)。
次のちーちゃん(緑)から最後のみっちゃん(青紫)までは、全員が止まらずに渡って行って、最後に小柄な綾瀬あきなちゃんが可愛くはけていくと、みっちゃんが一人舞台に残り、幕があがって本舞台のピラミッドが登場、という展開。

花たちのうち、みっちゃんと珠洲さんの二人はヴァレンティノにも戦場にもまるっと出ていないので、結構しっかりと化粧を直しているのかな、と思いますが、まさこちゃん・ちーちゃん・大くん・いちくんの4人は、次にすぐ戦場に出ないといけないからそうそう化粧も替えられないはずなのですが、皆本当に可愛かったです。
初日は一人で嬉しそうににっこにこだったピンクの大くんが、お盆の頃には、ちょっとクールに男前に、と変わってきていたのが面白かったです。あと、若さ溢れるキュートなオレンジのいちくんが、だんだん色気が出てきて、正しく“女装”になってきているのがなんだか嬉しい。
まさこちゃんやちーちゃんは可愛らしさを増してきたし、みっちゃんもキュートになってきて、何度観ても幸せな場面だわ(^ ^)。

月組のときは、ピラミッドの上のアベハ(蜜蜂)に絡むのは“ヒラソルオチョ”という役名の若手男役のダルマさんたちだったのですが、今回はそのものずばり、花たちがお相手をしてくれます(幸)。んー、まさこちゃん・みっちゃん・珠洲さんとしか絡まないのは勿体無いよ(涙)。ちーちゃん以下とも絡んでほしい!っていうか、すっしーさんの黒薔薇さまにも居てほしいのになあ……。



オルキデア(野々すみ花)との色っぽく情熱的なデュエットダンスをはさんで、下手にはけていくアベハ。別れ際の、オルキデアからのパワフルな投げキスと、それに応じるアベハのウィンクが、すごく心を許した感じで幸せです。……なんて可愛いんでしょうか、二人とも。

左右から登場するロサ(薔薇)たちは、6人しかいないけど、すごく濃いです(^ ^)。とりあえず、琴羽桜子ちゃんは上手の端だったはず。すんなりと細いシルエットにあのパンツルックがよく似合ってました♪
ここの歌は、元々霧矢さんが朗々と聴かせてくれたところなので、ただでさえ厳しいのに、ちょうど音域的にも娘役には難しいところ。そういう、いろんなハンデがあるなかで、すみ花ちゃんは本当によくがんばっていたと思います(←可愛い子には甘いらしい)。
とりあえず、「熱く激しい、まるでハリケーン♪」の歌い方が色っぽくてすごく好きです(*^ ^*)。祐飛さんもそうですけど、すみ花ちゃんも台詞を語るように歌うタイプなんですよね。



全員が登場して、総踊りになったところで、黒金の衣装に着替えた蜜蜂が再登場。
ここの盛り上がりは本当に楽しいです。どこ観ていいのか迷ううちに終わってしまって、ああまた何も観なかった……と落ち込む、その繰り返しです(苦笑)。

場面が終わったあとの別れ際にも、今度はお互い熱烈な投げキッスを飛ばしているトップコンビ。なんだかなあ、可愛すぎて本当にでれでれしちゃいますよってば(汗)。




そして。

客席から登場する、雷・風・雨の三神。
夏の日の夕まぐれを冷ます夕立のように、ざあっと音をたててやってきて、すぐに去っていく嵐。



考えてみれば、祐飛さんってショーはここ二年弱、「RED HOT SEA」と「Apasionado!!」という二作続けて黒塗りの熱いショーしかやってないんですね。
“クールビューティー”がウリだった時代もあったはずなのに、不思議なものです(^ ^)。




コメント

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りりー
2009年8月20日18:19

いつも楽しく読ませていただいてます♪

百千さん、93期と書かれてますが、92期ですよ~。
まだ歌声を聴いたことがないので早く聴いてみたいです!

みつきねこ
2009年8月20日23:03

りりーさま、ご指摘ありがとうございますm(_ _)m。
解っていたのに、間違えてしまった……ごめんなさい!!本文はこっそり修正させていただきました。

歌声はすごく綺麗です。今回、お芝居の幕開きでいきなり歌っていらっしゃいますが、艶のあるなめらかなソプラノですよね。すごく好きな声です(^ ^)次の公演でもぜひ歌ってほしい!