博多座にて、宙組博多座公演「大江山花伝/Apasionado!!2」を観劇してまいりました。



「あと三時間」というコメントを出したまま、放置してしまってすみません(滝汗)。
とりあえず、無事に幕が降りて、ホッとしています。


いまさらみたいですが。
祐飛さん、すみ花ちゃん、宙組デビュー、本当におめでとうございます!!






お芝居は、ああ、これが名作の誉れ高い「大江山花伝」か、と(^ ^)。
幕が開くまでテンションMAXのまま下がらなくて、いったいどうなることかと自分でも不安だったのですが、お芝居が始まった途端に落ち着きました(^^)v。
やっぱり不安だったんだろうな、と。初めて一緒にお芝居をつくるひとたちとの舞台、というもの、そのものが。

…莫迦みたい。外の舞台では、そんなの当たり前、なのに。





ということで、一応(それなりに)冷静に観ていられたんじゃないかな、と思います。
若干ですがネタバレありなので、ご注意を。


祐飛さんは、ちょっと喉が辛そうでしたけれども、翳りを抱いて光を愛し、闇に憧れる鬼を、愛情深く演じていらっしゃいました。
初日なだけに、いろいろとハプニングなのかどうなのか??というコトもありましたけれども、ほぼ、役をまっとうして息づくことができていたと思います。
対・藤子(野々すみ花)だけではなく、対・渡辺綱(北翔海莉)、対・酒呑童子(十輝いりす)、そして対・胡蝶(花影アリス)。彼を取巻くそれぞれの思惑、そして、彼が彼らに向ける想いがどれも切なくて、「ただ人として生きてみたかった」という茨木の悔恨が痛々しく胸に残りました。

柴田さんの「大江山花伝」は初めて拝見しましたので、初演とどのように違っているのか、とかは全くわかりませんが、原作の外伝にあたる、萱野とこぞ丸のエピソードが入っていたことに驚きました。祐飛さんの茨木だったら、むしろそちらをメインにした作品を観たいと思っていたくらい、痛みの深い物語ですが、あの短い時間で台詞で説明してしまうには、ちょっと難しいエピソードなんですよね……。
原作をご存じない方にあの痛みを伝えるには、もっともっと芝居を深めていかないと難しいんじゃないかな、と思ってしまいました。まぁ、
本来は演出家がなんとかする仕事だとは思うのですが、今回は、祐飛さん、がんばれ!!……って感じです(汗)。



渡辺綱のみっちゃんは、かっこよかった!
もうちょっと不器用で生真面目な猪武者らしさがあっても良かったかな、とは思いましたが。藤の葉に対する態度(彼女が断るはずがないと頭から決めているところとか)など、どちらかと言うと“良家のボンボン”っぽい役作りでしたが、あれは演出指示だったのでしょうか。
あー、でもみっちゃんの殺陣は格好良いなあ……。



酒呑童子のまさこちゃん。大柄なのを生かして大役に取り組んでいましたね。
装束もよく似合い、貫禄も充分。今日のところははだいぶ緊張していたようですが、これから祐飛さんともしっかりコミュニケーションを取って、芝居を深めていってほしいなあと思います。

しかし、学年にして8学年も違うのに、ちゃんと父と息子に見えるこの二人って……(^ ^;ゞ




胡蝶のアリスちゃんは、文句なく美しく、芝居も素晴らしかった!!
アリスちゃんって、今までは妹的な、あるいはマスコット的な役が多かった印象でしたが、今回は姐さんと呼ばれるにふさわしい艶やかさで、華のある佳い女っぷり。
鬼たちにイジられる都女たちをさりげなく庇う風情といい、一心に茨木を慕う切なさといい、気合いの入った美貌といい、「バレンシアの熱い花」新公イザベラを彷彿とさせる麗人ぶりで、可憐な藤子と素晴らしいバランスでした。
柴田作品には、本当にいつも“佳い女”が出てきますよね(嬉)だからこそ、ドラマに深みがあるんだな、と、アリスちゃんの胡蝶を見て、あらためて思いました。




藤子のすみ花ちゃんも文句なしに可憐で、なのに意志が剛くて、、、譲れない一線(茨木)を守り抜く、という真っ直ぐな気持ちが嬉しいくらいで。
ラスト、滝壺の前で手をかざし、「一歩も通さぬ!」と宣ずる藤子の凛とした美しさに、かなり惚れました(←今更)




ショーは、盛り上がりました!!
月組版も何度か観ているはずなのに、中詰め後のシーンが新場面になっていたこと以外はあまり大きな変更点に気づくことなく……

うん、やっぱりこのショー、大好きだ!!



で、その新場面。
月組の「レオン」の場面がまるっと差し替えになっていたのですが。
祐飛さんが、博多座で、迷彩服で、銃を持ってる!!

ぜんぜん違うんですけど、あの、幻の「BLUE MOON BLUE」博多座版を思い出してしまいました………。
藤井さん、ありがとうm(_ _)m。


すみ花ちゃんの白い蘭が、最高にキュートで可愛かったです(はぁと)

……あちこちで下級生に落ちたりしていたので(汗)、また後日詳しく書きたいです♪


ご挨拶は、組長のすっしーさん(寿つかさ)が穏やかな口調で。
「この公演から宙組生になった二人を紹介します」と言ってくださったときは、なんだか感無量という感じでした。……ちょっと拍手を引っ張りすぎてしまってすみません(汗)(←誰に)



祐飛さんのご挨拶は、「暑いですね!」から始まって。
夏が大好き、暑いの大好き!な筈の祐飛さんが、この冷夏にそんなことを!?と思いましたが、やっぱり、今までとは出番もやるべきことも、そしてスポットライトの光量も段違いに違うんだろうなあ、と納得したりしました。



ありがとう、と、幸せそうに繰り返す祐飛さんの姿を見ながら、

私も、ありがとう、と、

祐飛さんに。
すみ花ちゃんに。
みっちゃんに。
まさこちゃんに。
そして、宙組の皆様に。

この公演にかかわったすべての方に、100万回の「ありがとう」を、と。


わずか三週間の夢の時間を、ただただ、悔いのないように、と。

愛を込めて、祈っています。


コメント

nophoto
dasy
2009年8月4日14:23

遅ればせながら博多座公演初日おめでとうございます。

ねこ様、ドキドキしつつニコニコでご覧になってたんでしょうねぇ♪

あたらしい宙組のスタートです。熱く熱く盛り上がっていただきたいですね。


みつきねこ
2009年8月5日1:10

dasyさま、コメントありがとうございます☆
いやー、まさしく!!“ドキドキしつつ、ニコニコで”観てました(汗)なぜバレたんだ!?隠してたのにっ(^ ^;ゞ (←いや、全然隠れてないから)

新しい宙組が、今まで同様、素敵な組になれますように☆