フィフティ・フィフティ【5】
2009年7月22日 宝塚(花)華耀きらり様、お誕生日おめでとうございます★
パメラ、大好きでした(*^ ^*)次公演も、素敵なきらりんにお会いできますように(はぁと)
何十年に一度の日食(しかも雨降り)の日にお誕生日だなんて(^ ^)。……きらりん、日食見たかなあ?(猫は全然ダメでした/涙)
というわけで、「フィフティ・フィフティ」の続き。
第三場(カークの決心)
ベンソン村の景。前髪をちょっと立てているだけの、ふんわりした髪型のカーク(望海風斗)と、父親のコールマン村長(眉月凰)が、親子喧嘩の真っ最中。
「おらは警察の試験に合格したんだ。街に出て警官になる!」
「村を捨てるのか!?」
「違う!」
……内容は結構深刻なのに、方言が不自然なので、言い争いに迫力がないのが残念(; ;)。
今作で、“ベンソン村”の方言として喋らせているのは、どのあたりの言葉なんでしょう。台詞の多いメンバーのほとんど(主演二人、ヒロイン二人、モーリス、キャシー、ビリー)は都会に出た経験があるってことで標準語で喋っているんですけど、コールマン村長とカークの二人は……台詞は多いわ演説はあるわ喧嘩はするわ、で大変そうでした。
「親父は勝手だ!最初は長男が家を継ぐもんだから次男は都会に出て一人立ちしろって言って、兄貴が都会に出ると次男は残れって……!」
親のエゴだなあ、良くも悪くも。兄貴には選択の権利が与えられ、弟には兄の択ばなかった道を進む義務が生じる。まあ、兄弟なんてそんなものです。兄は幼い頃から親からの干渉とプレッシャーに抗いつづけ、弟は弟で、親の無関心に傷ついて。姉妹だって同じ。どこも同じなんですよね、たぶん。
聞いていたヘレン婆さんが間に入って、親子喧嘩はひとまず中断…するんですが。
…これに続く一連の会話は、正直、もうちょっとコンパクトにまとめられたんじゃないか?と思いました。良い台詞も有るんですけど、でも、本筋とはあまり関係ないので。
石田さんの一番最初の構想では、「老人ばかりの村」というところにもっと深い意味があったんじゃないか?と思うんですよね。ヘレン婆さんがこの場面の最後に語る、「“別れ”の訓練をする村」というアイディアが、そもそもの設定だったんじゃないか、と。
実際の舞台脚本では、ベンソン村が救われるのは全然違うアイディアなので、この場面での会話は、ほとんど意味がなくなっているんですが。
…いや、結構良い話をしているんですよ?カークの「自分が幸せにならねば人を幸せにはしてあげられねぇ!」とか。「老い先短い老人が犬を飼うのは、(犬の将来なんぞクソクラエっていう)老人のエゴだ」っていうヘレン婆さんの名言も、ラストへの伏線になる大事な台詞だし。
でも、やっぱり、中途半端な感じがあるのは否めないかな、と。
突然奥から飛び出してきて、「村を捨てるのか!?」「裏切り者!」と口々にカークを責める“村人たち”(神房、鳳龍、花輝、桜帆)とかもそうなんですけど、なんか唐突なんですよね、なにもかもが。
それよりも、ジョナサンとヴィクターの出会いの場面を作ってほしかったなぁ~、なんて思ったり(^ ^;ゞ。
あ、でも。
“幸せな人”とは、夜寝る前に、次の朝起きるのを楽しみにできる人、っていうヘレン婆さんの台詞は、とても納得できました。
ジョナサンやヴィクターが、「明日の朝」を楽しみにしてベッドに入るとは思えないから。
「新しい自分との出会い」だとか、村長の「子育ても人生も、計画どおりにはいかないもんだ」とか、後に何度も繰り返されるテーマが、だいたいここで揃うんですよね。
そういう意味では大事な場面なんですけど、逆に、“テーマを全部並べるための場面”になってしまっていたのが勿体無いとゆーか、ちょっと残念な気がしました。
ところで。
下手側のベンチで、なんだかんだ作業をしながら仲良く話したり、男たちの会話に口を挟んだりするパメラとクララが、めっちゃキュートで女らしくて、可愛いです(*^ ^*)。
第四場(事件)
舞台の下手端の女三人の会話で暗転、舞台は都会に戻って、上手よりのベンチでファストフードにかぶりつくジョナサンとヴィクターにスポット。
そこに、奥からモーリスが登場。
「おお!俺のぶち込まれてた刑務所が見えるじゃねえか!」
「ちったあ反省しましたか」
「ばーか、誰が反省なんかするかよ!そんなんで反省するくらいなら、ハナっからヤクザなんかやってねえよ」
……もしもし?モーリス、あんたギャングじゃなかったの?それとも、“ギャング”の日本語訳って“ヤクザ”なのか……?
ムショ暮らしもそう悪いもんじゃない、冷暖房完備で三食つき、薬もタダなんだぜ♪と嘯くモーリスに、
「そんな連中のために、俺たちの貴重な税金が使われてるなんてねえ」
と、どう考えても税金を払ったことのなさそうな結婚詐欺師が突っ込むなよ。
でも。インチキブローカーったって、いちおう不動産を動かしているからには何らかの資格をとって事務所を登記しているはず。ヴィクターはともかく、ジョナサンは一応、税金も払っているんじゃないのか…?
「こないだの業務妨害の件で、お前たちの命を狙っている組織があるらしいから、気をつけろ」
と、物語を進めるために必要な情報を落としていくモーリス。っていうか、このために二人を探してたんだよね、この人。優しいヤクザ ギャングだなあ。
そんな場の、後ろのほうにひっそりと登場して、ドラマティックに泣き崩れる芝居をしているキャシーがめっちゃ可愛いです。
オーディションにまた落ちて、傷心のあまり泣き叫ぶ……お芝居をするキャシー。たしかに巧い。ジョナサンが
「キャシー、君は完璧すぎたんじゃないかなあ?」
と言うのも、わかるような気がします。っていうか、天咲さんって本当に空気を動かせる人なんだなあ…。
そんなキャシーを、モーリスが宥めながら連れ去った後。
「き・み・た・ち、こないだは銀行で、えらく派手にやってくれたそうじゃありませんか?」
ちょっと高めの甘ったるい声で呼びかけられる。
拳銃を構えて威嚇してくる、変な人。銀華水くん、渾身の一場面。 なかなか思うように怯えてくれない二人に焦れて地団駄を踏みながら拳銃を振り回すあたり、本当に芸が細かいっていうか、なんていうか……。
いやー、本当に面白いんですけどこの人。大好きだ☆
「俺は百発百中だぞ!」と自慢しておいてあっさり外した上に、跳弾で自分の足を傷つけるヒットマン。
痛みにのたうちまわる彼が、本当に面白いんですけど。どうしたら。
彼が落とした銃を拾おうとして、もみ合いになるジョナサン。音楽も変わり、さっきまでの爆笑モードとは掌をかえしたような緊迫感の中、はずみで引き金をひいてしまう……
ばさりと倒れるヒットマン。
銃を握ったまま、呆然と立ちすくむジョナサン。さっきまでの自信家で尊大な仮面が壊れて、怯えた子供の貌がのぞく。俺は今、何をした?夢でも見ているのか…?と。
細かく震える肩をちからづくで抱き寄せて、上手袖へ走り抜けるヴィクターが、とても男前(*^ ^*)。でも、めおちゃん、撃った直後の「ジョナ…サン…?」の呼びかけで笑いをとっちゃいかんだろ。せっかくみつるがいい芝居をしているので、客席の緊張が切れないよう、もうちょっと工夫がほしかったです。(石田さんの指示なのかな?)
第五場A(二人の女)
緊迫した場面をぶった切るように、客席登場のパメラとクララ。
タイトルテーマ「フィフティ・フィフティ」を踊りながら歌ってっくれます。残念ながら通路際の席は取れなかったのですが、とにかく二人とも可愛くてもうもう(壊)。
舞台にあがると、ネコちゃんとアーサー、花峰さん、天真くんの4人が出迎えて、紗幕前で6人のミニショー。場面転換のための単なるつなぎなんですけど、とにかく6人とも可愛くて可愛くて、石田さんありがとう!!な場面でした(単純)。あー、花峰さんの控えめな笑顔に癒される…。
第五場A(逃亡者)
紗幕があがると、舞台中央に車のセット。運転席にジョナサン、助手席にヴィクター。
「疲れただろう?運転、交代しようか?」
と話しかけるヴィクターの口調が、ものすごく優しくて、ちょっとくらっときて、
「いや、いい。何かしていたほうが気がまぎれる」
と応じるジョナサンのクールな男前っぷりに、惚れました。
ナビが壊れて地図もない。それでも、ひたすらに、どこか、へ。
「ま、いいか。どうせ計画なんぞない、成り行き任せの人生なんだから」
「人生の面白さは、計画外のところにあるのかもしれないな…」
そこに、後ろから追いすがってくる白バイ。
「前の車、止まれ~~!」
と言われ、諦めて停車するジョナサン。
「こんな夜中に、二人でドライブか」
と問われ、慌ててカップルの振りをする二人。
どうやら、私が最初に観たのが、二人の初キスの回だったようなのですが。
その後はもう、回を重ねるごとにエスカレートする一方だったみたいですね……(@ @)。
……いや、いいんですけど、私は楽しかったし。
でも、別に、そこ、カップルの振りをする必要も意味もないよね?ふつーに友達同士だってドライブくらいするだろうし、普通カップルの振りしてキスシーンで誤魔化すのは、一方だけが顔が割れていて、その顔を隠すため、だから。
ってことは、あれは純然たるファンサービスってことですよね…?いや、たしかに楽しかったですけど(^ ^;ゞ
しかし、当然のように男役がみつるで女役がめおちゃんなのが、めっちゃ納得できてしまった(^ ^;ゞ。実際、車を降りて普通に立った状態(=明らさまにめおちゃんの方が長身)でさえ、みつるが腕を回す側で違和感なかったもんなあ…。不思議だ。
いや、でも、逆でも普通に嵌ったと思うんですけどね。一回くらい、逆パターンやってくれたりしなかったのかなあ…?(真顔)(みつるの女役に無理があるんじゃないかと思います先生)
免許証を確認して、本部に報告しようとするカーク。
いつのまに造ったのか、ものすごいリーゼントから目が離せません。よく、あのヘルメットの中に入ったもんだ(感心)。
二人の名前を報告する前に、指名手配されている二人の名前を聞き、免許証の名前と一致していることに気づく。
……そして、
逃げられない二人をベンソン村に連れて行けば、強制移住者二人、出来上がりだ!
これで村は救われる!!かも??と思いついた……らしい。
……え?本当に……?
余談ですが。
車から降りた後、罪悪感と、将来への不安のストレスで胃が痛くなるジョナサンに、
「大丈夫!医療費は、タダだ(はぁと)」
とのーてんきに言うヴィクターが大好きです。
舞台は暗転、下手端に電話のセットとキャシーとモーリスが登場。
受話器を奪い合い、電話コードに絡まりながら、「心配していたのよ」と労わり、「ヒットマンは生きている」と伝えて。
「でも、当分は帰ってくるな。指名手配されているから」
「…え?帰れない?なんで。……拉致されて、監禁されてるですってぇ~~っ!」
ベタな感じで状況を伝え合って、暗転(^ ^)。
第六場(再会)
高らかなファンファーレで始まる、ベンソン村の会合。
若者 村人たちが、腰まわりに馬の着ぐるみ(?)を着て、歌い、踊る。ネコちゃんの溌剌とした笑顔、花峰さんの花のような笑顔。馬を着ていないメンバーも実に楽しそうで、大好きです。はい。
ばっちりリーゼントのだいもんが真ん中で踊り、その隣でソロをとるのはアーサー。いやーーー、相変わらずいい声だわ(はぁと)ああ、格好良いったら☆
一曲終わると、村長だったかトレバー助役だったかが、「定住を考えてくれている若者を二人、紹介します」と、ジョナサンとヴィクターを皆に紹介します。
ここで、前に出てきて、ヴィクターを口説いている花蝶しほちゃんがめっちゃ可愛いです。もう一人は誰だったかな…(ごめんなさい)二人とも可愛かったです♪
僧服をまとったヴィクターがまずご挨拶。その間に、下手奥から登場したパメラとレベッカ(菜那くらら)が、舞台奥の壇上からクララを探しつつ、ふと前に立つヴィクターに目を留める。
分かりやすい“一目惚れ”の演出は特にありませんでしたが、ちゃんと、『あ、惚れたな…』とわかる芝居でした。可愛い(はぁと)
自治体の職員を名乗るジョナサンが挨拶を始めようとしたところで、クララが上手から登場。壇上からパメラが呼びかけると、ふと顔をあげたクララと、ジョナサンの視線が絡み合う。
「……知り合い、なのか…?」
不安げなヴィクターの声で、幕。
やっと一幕終了(*^ ^*)。
構成的に、一幕は設定を説明するための短い場面の連続で、めまぐるしく話が飛ぶので混乱気味。好きな人がたくさん居すぎて、ぐったり疲れました……。
二幕は、また後日アップさせていただきますね。ちょっと先になるかもしれませんが(^ ^)。
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パメラ、大好きでした(*^ ^*)次公演も、素敵なきらりんにお会いできますように(はぁと)
何十年に一度の日食(しかも雨降り)の日にお誕生日だなんて(^ ^)。……きらりん、日食見たかなあ?(猫は全然ダメでした/涙)
というわけで、「フィフティ・フィフティ」の続き。
第三場(カークの決心)
ベンソン村の景。前髪をちょっと立てているだけの、ふんわりした髪型のカーク(望海風斗)と、父親のコールマン村長(眉月凰)が、親子喧嘩の真っ最中。
「おらは警察の試験に合格したんだ。街に出て警官になる!」
「村を捨てるのか!?」
「違う!」
……内容は結構深刻なのに、方言が不自然なので、言い争いに迫力がないのが残念(; ;)。
今作で、“ベンソン村”の方言として喋らせているのは、どのあたりの言葉なんでしょう。台詞の多いメンバーのほとんど(主演二人、ヒロイン二人、モーリス、キャシー、ビリー)は都会に出た経験があるってことで標準語で喋っているんですけど、コールマン村長とカークの二人は……台詞は多いわ演説はあるわ喧嘩はするわ、で大変そうでした。
「親父は勝手だ!最初は長男が家を継ぐもんだから次男は都会に出て一人立ちしろって言って、兄貴が都会に出ると次男は残れって……!」
親のエゴだなあ、良くも悪くも。兄貴には選択の権利が与えられ、弟には兄の択ばなかった道を進む義務が生じる。まあ、兄弟なんてそんなものです。兄は幼い頃から親からの干渉とプレッシャーに抗いつづけ、弟は弟で、親の無関心に傷ついて。姉妹だって同じ。どこも同じなんですよね、たぶん。
聞いていたヘレン婆さんが間に入って、親子喧嘩はひとまず中断…するんですが。
…これに続く一連の会話は、正直、もうちょっとコンパクトにまとめられたんじゃないか?と思いました。良い台詞も有るんですけど、でも、本筋とはあまり関係ないので。
石田さんの一番最初の構想では、「老人ばかりの村」というところにもっと深い意味があったんじゃないか?と思うんですよね。ヘレン婆さんがこの場面の最後に語る、「“別れ”の訓練をする村」というアイディアが、そもそもの設定だったんじゃないか、と。
実際の舞台脚本では、ベンソン村が救われるのは全然違うアイディアなので、この場面での会話は、ほとんど意味がなくなっているんですが。
…いや、結構良い話をしているんですよ?カークの「自分が幸せにならねば人を幸せにはしてあげられねぇ!」とか。「老い先短い老人が犬を飼うのは、(犬の将来なんぞクソクラエっていう)老人のエゴだ」っていうヘレン婆さんの名言も、ラストへの伏線になる大事な台詞だし。
でも、やっぱり、中途半端な感じがあるのは否めないかな、と。
突然奥から飛び出してきて、「村を捨てるのか!?」「裏切り者!」と口々にカークを責める“村人たち”(神房、鳳龍、花輝、桜帆)とかもそうなんですけど、なんか唐突なんですよね、なにもかもが。
それよりも、ジョナサンとヴィクターの出会いの場面を作ってほしかったなぁ~、なんて思ったり(^ ^;ゞ。
あ、でも。
“幸せな人”とは、夜寝る前に、次の朝起きるのを楽しみにできる人、っていうヘレン婆さんの台詞は、とても納得できました。
ジョナサンやヴィクターが、「明日の朝」を楽しみにしてベッドに入るとは思えないから。
「新しい自分との出会い」だとか、村長の「子育ても人生も、計画どおりにはいかないもんだ」とか、後に何度も繰り返されるテーマが、だいたいここで揃うんですよね。
そういう意味では大事な場面なんですけど、逆に、“テーマを全部並べるための場面”になってしまっていたのが勿体無いとゆーか、ちょっと残念な気がしました。
ところで。
下手側のベンチで、なんだかんだ作業をしながら仲良く話したり、男たちの会話に口を挟んだりするパメラとクララが、めっちゃキュートで女らしくて、可愛いです(*^ ^*)。
第四場(事件)
舞台の下手端の女三人の会話で暗転、舞台は都会に戻って、上手よりのベンチでファストフードにかぶりつくジョナサンとヴィクターにスポット。
そこに、奥からモーリスが登場。
「おお!俺のぶち込まれてた刑務所が見えるじゃねえか!」
「ちったあ反省しましたか」
「ばーか、誰が反省なんかするかよ!そんなんで反省するくらいなら、ハナっからヤクザなんかやってねえよ」
……もしもし?モーリス、あんたギャングじゃなかったの?それとも、“ギャング”の日本語訳って“ヤクザ”なのか……?
ムショ暮らしもそう悪いもんじゃない、冷暖房完備で三食つき、薬もタダなんだぜ♪と嘯くモーリスに、
「そんな連中のために、俺たちの貴重な税金が使われてるなんてねえ」
と、どう考えても税金を払ったことのなさそうな結婚詐欺師が突っ込むなよ。
でも。インチキブローカーったって、いちおう不動産を動かしているからには何らかの資格をとって事務所を登記しているはず。ヴィクターはともかく、ジョナサンは一応、税金も払っているんじゃないのか…?
「こないだの業務妨害の件で、お前たちの命を狙っている組織があるらしいから、気をつけろ」
と、物語を進めるために必要な情報を落としていくモーリス。っていうか、このために二人を探してたんだよね、この人。優しい
そんな場の、後ろのほうにひっそりと登場して、ドラマティックに泣き崩れる芝居をしているキャシーがめっちゃ可愛いです。
オーディションにまた落ちて、傷心のあまり泣き叫ぶ……お芝居をするキャシー。たしかに巧い。ジョナサンが
「キャシー、君は完璧すぎたんじゃないかなあ?」
と言うのも、わかるような気がします。っていうか、天咲さんって本当に空気を動かせる人なんだなあ…。
そんなキャシーを、モーリスが宥めながら連れ去った後。
「き・み・た・ち、こないだは銀行で、えらく派手にやってくれたそうじゃありませんか?」
ちょっと高めの甘ったるい声で呼びかけられる。
拳銃を構えて威嚇してくる、変な人。銀華水くん、渾身の一場面。 なかなか思うように怯えてくれない二人に焦れて地団駄を踏みながら拳銃を振り回すあたり、本当に芸が細かいっていうか、なんていうか……。
いやー、本当に面白いんですけどこの人。大好きだ☆
「俺は百発百中だぞ!」と自慢しておいてあっさり外した上に、跳弾で自分の足を傷つけるヒットマン。
痛みにのたうちまわる彼が、本当に面白いんですけど。どうしたら。
彼が落とした銃を拾おうとして、もみ合いになるジョナサン。音楽も変わり、さっきまでの爆笑モードとは掌をかえしたような緊迫感の中、はずみで引き金をひいてしまう……
ばさりと倒れるヒットマン。
銃を握ったまま、呆然と立ちすくむジョナサン。さっきまでの自信家で尊大な仮面が壊れて、怯えた子供の貌がのぞく。俺は今、何をした?夢でも見ているのか…?と。
細かく震える肩をちからづくで抱き寄せて、上手袖へ走り抜けるヴィクターが、とても男前(*^ ^*)。でも、めおちゃん、撃った直後の「ジョナ…サン…?」の呼びかけで笑いをとっちゃいかんだろ。せっかくみつるがいい芝居をしているので、客席の緊張が切れないよう、もうちょっと工夫がほしかったです。(石田さんの指示なのかな?)
第五場A(二人の女)
緊迫した場面をぶった切るように、客席登場のパメラとクララ。
タイトルテーマ「フィフティ・フィフティ」を踊りながら歌ってっくれます。残念ながら通路際の席は取れなかったのですが、とにかく二人とも可愛くてもうもう(壊)。
舞台にあがると、ネコちゃんとアーサー、花峰さん、天真くんの4人が出迎えて、紗幕前で6人のミニショー。場面転換のための単なるつなぎなんですけど、とにかく6人とも可愛くて可愛くて、石田さんありがとう!!な場面でした(単純)。あー、花峰さんの控えめな笑顔に癒される…。
第五場A(逃亡者)
紗幕があがると、舞台中央に車のセット。運転席にジョナサン、助手席にヴィクター。
「疲れただろう?運転、交代しようか?」
と話しかけるヴィクターの口調が、ものすごく優しくて、ちょっとくらっときて、
「いや、いい。何かしていたほうが気がまぎれる」
と応じるジョナサンのクールな男前っぷりに、惚れました。
ナビが壊れて地図もない。それでも、ひたすらに、どこか、へ。
「ま、いいか。どうせ計画なんぞない、成り行き任せの人生なんだから」
「人生の面白さは、計画外のところにあるのかもしれないな…」
そこに、後ろから追いすがってくる白バイ。
「前の車、止まれ~~!」
と言われ、諦めて停車するジョナサン。
「こんな夜中に、二人でドライブか」
と問われ、慌ててカップルの振りをする二人。
どうやら、私が最初に観たのが、二人の初キスの回だったようなのですが。
その後はもう、回を重ねるごとにエスカレートする一方だったみたいですね……(@ @)。
……いや、いいんですけど、私は楽しかったし。
でも、別に、そこ、カップルの振りをする必要も意味もないよね?ふつーに友達同士だってドライブくらいするだろうし、普通カップルの振りしてキスシーンで誤魔化すのは、一方だけが顔が割れていて、その顔を隠すため、だから。
ってことは、あれは純然たるファンサービスってことですよね…?いや、たしかに楽しかったですけど(^ ^;ゞ
しかし、当然のように男役がみつるで女役がめおちゃんなのが、めっちゃ納得できてしまった(^ ^;ゞ。実際、車を降りて普通に立った状態(=明らさまにめおちゃんの方が長身)でさえ、みつるが腕を回す側で違和感なかったもんなあ…。不思議だ。
いや、でも、逆でも普通に嵌ったと思うんですけどね。一回くらい、逆パターンやってくれたりしなかったのかなあ…?(真顔)(みつるの女役に無理があるんじゃないかと思います先生)
免許証を確認して、本部に報告しようとするカーク。
いつのまに造ったのか、ものすごいリーゼントから目が離せません。よく、あのヘルメットの中に入ったもんだ(感心)。
二人の名前を報告する前に、指名手配されている二人の名前を聞き、免許証の名前と一致していることに気づく。
……そして、
逃げられない二人をベンソン村に連れて行けば、強制移住者二人、出来上がりだ!
これで村は救われる!!かも??と思いついた……らしい。
……え?本当に……?
余談ですが。
車から降りた後、罪悪感と、将来への不安のストレスで胃が痛くなるジョナサンに、
「大丈夫!医療費は、タダだ(はぁと)」
とのーてんきに言うヴィクターが大好きです。
舞台は暗転、下手端に電話のセットとキャシーとモーリスが登場。
受話器を奪い合い、電話コードに絡まりながら、「心配していたのよ」と労わり、「ヒットマンは生きている」と伝えて。
「でも、当分は帰ってくるな。指名手配されているから」
「…え?帰れない?なんで。……拉致されて、監禁されてるですってぇ~~っ!」
ベタな感じで状況を伝え合って、暗転(^ ^)。
第六場(再会)
高らかなファンファーレで始まる、ベンソン村の会合。
ばっちりリーゼントのだいもんが真ん中で踊り、その隣でソロをとるのはアーサー。いやーーー、相変わらずいい声だわ(はぁと)ああ、格好良いったら☆
一曲終わると、村長だったかトレバー助役だったかが、「定住を考えてくれている若者を二人、紹介します」と、ジョナサンとヴィクターを皆に紹介します。
ここで、前に出てきて、ヴィクターを口説いている花蝶しほちゃんがめっちゃ可愛いです。もう一人は誰だったかな…(ごめんなさい)二人とも可愛かったです♪
僧服をまとったヴィクターがまずご挨拶。その間に、下手奥から登場したパメラとレベッカ(菜那くらら)が、舞台奥の壇上からクララを探しつつ、ふと前に立つヴィクターに目を留める。
分かりやすい“一目惚れ”の演出は特にありませんでしたが、ちゃんと、『あ、惚れたな…』とわかる芝居でした。可愛い(はぁと)
自治体の職員を名乗るジョナサンが挨拶を始めようとしたところで、クララが上手から登場。壇上からパメラが呼びかけると、ふと顔をあげたクララと、ジョナサンの視線が絡み合う。
「……知り合い、なのか…?」
不安げなヴィクターの声で、幕。
やっと一幕終了(*^ ^*)。
構成的に、一幕は設定を説明するための短い場面の連続で、めまぐるしく話が飛ぶので混乱気味。好きな人がたくさん居すぎて、ぐったり疲れました……。
二幕は、また後日アップさせていただきますね。ちょっと先になるかもしれませんが(^ ^)。
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