フィフティ・フィフティ【3】
2009年7月20日 宝塚(花) コメント (2)梅田芸術劇場公演「ME AND MY GIRL」、そして宝塚バウホール公演「フィフティ・フィフティ」、千秋楽おめでとうございます!
花組は「太王四神記」が終わってから長らくバラけていましたが、どれもこれも(哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2、オグリ!、ME AND MY GIRL、巴里祭、フィフティ・フィフティ)本当に良い作品に恵まれて、花組ファンとして、とっても幸せな数ヶ月でした(^ ^)。……財布はだいぶ薄くなりましたが(T T)。
次の「外伝ベルサイユのばら」にはあんまり期待しないようにしてはいますが(涙)、藤井さんの新作ショーにすべての期待をかけて(^ ^)楽しみにしています!
楽からほんの数日で、イギリスだのアメリカだのから“おフランス”へ(←そういう意味では、巴里祭組が一番楽なのかな?)(いや、そういう問題じゃないだろう)モードを切り替えなくてはならない花組生の、ご健康とご活躍を、心の底から祈りつつ。
と、ゆーわけで、「フィフティ・フィフティ」ネタバレありで感想を書かせていただきたいと思います。
楽も終わったのに引っ張るのは個人的に抵抗があるんですが、どうかご容赦をm(_ _)m。
開幕前
のどかなカントリーウェスタン調の音楽が流れる中、二人の開演アナウンスが入ります。
みつるくんとめおちゃんって、意外と声質が似てますよね。トーンがだいぶ違うので、ナマ声は全然違うんですけど、録音のアナウンスだと意外とわかりにくい…。
第一場A(都会の孤独)
モノトーンでまとめた、ショーの一場面っぽい抽象的なセットに、シャープなゲーム系の音楽。
さっきまでののんびりムードは冗談だったのか、と思うほど、全然雰囲気の違う舞台美術と音楽に、ちょっとびっくり。
モノトーンの逆パターンの衣装でまとめた二人が、めちゃくちゃカッコいいです。
ダンスのテクニックでみつる、スタイルでめおちゃん、それぞれ目を惹くコンビ。今まで、同期のわりに本公演でもあまり並んでいるのを観たことがなかった二人ですが。持ち味が全然違うせいか、お互いがお互いをを引き立てる良いコンビだなあ、と思います。きちんと自立していて、依存がないところが凄く好き(*^ ^*)。
そして。小柄なみつるの方が男っぽくて、長身でスタイルのいいめおちゃんは繊細で柔らかい雰囲気、というギャップが、なんかツボ(^ ^)。この二人だと、敵対する関係ってあまり想像できないなあ……。漫画「時の地平線」(諏訪緑著)の孔明と士元とか、そういう関係の作品を観てみたい気がします(だから誰にもわからない話をするなっつーの)。
で。
この場面の主役は、もちろん85期のお二人なんですが、猫的には後ろのメンバーが非常にツボでした。
「ゲームの青年」夕霧らい、「ヘッドホンの少年」煌雅あさひ、「メールの少女」梅咲衣舞。抽象的なセットに嵌めこまれた、マネキンのような現実味のない三人。
そして、ATMか何かの機械に、「暗証番号を入れてください」と言われてパニックしている「老女」邦なつき。
機械が使えない「老女」が、そこらを通りがかる若い連中に尋ねる。
「飛行機のチケットが取りたいんだけんどぉ……」
機械に仕えている若い男(煌雅あさひ)は、冷たく言い放つ。
「飛行機なら、携帯でもパソコンでも、コンビニの機械でも簡単に取れるぜ!」
便利な世の中になったよなあ、と、自分の主を褒め称えながら。
自分の主が、全ての人の主だと信じて疑わず、に。
……ここの邦さんは、何か用事があって都会に出てきたヘレン婆さんなんでしょうか…?
髪が銀髪だったから(ヘレン婆さんは白髪まじりの金髪)違うんだよね?それにしちゃ、方言が同じだったんだが……深い意味はないのかな?(悩)
らいらいも、ビリーが都会で銀行に勤めている間の自宅での姿に見えるんですが、どうなんでしょうか。いちおう別人設定なのかなあ。真っ白な肌にサラサラストレートの金髪、なんだか物凄い美少年なんですけどどうしたら(動揺)。役名に「少年」とついているアーサーより、「青年」と書かれたらいらいの方が美少年に見えるのは何故だ……どっかのギムナジウムもの、花組に来ないかなあ(←娘役の出番がないっつーの)
いやー、それにしてもカッコいいです、この場面。大好き(*^ ^*)
第一場B(ファーマーズ・フェスティバルの稽古)
暗転すると、客席通路にカウガールっぽい衣装の美女二人にスポット。
上手に(白華)れみちゃん、下手にきらりん(華耀きらり)。
真剣に聞くと結構色っぽい歌詞なんですけど(男に抱かれると自分が女と気づく…とか)、この二人が踊りながら歌うと、ただただひたすらに可愛いです(*^ ^*)。ああもう、この目に録画機能がついていればいいのに!!
二人が舞台にあがって、ベンソン村メンバー全員による群舞に。「抱いてよ 骨がきしむほど」と歌う二人がとにかく可愛いです。でも、一生懸命に二人の間に入ろうとしては蹴りだされていただいもん(望海風斗)は、もっと可愛かった、かも(はぁと)。
ああ、どうして石田作品に出る人はみんな可愛くなってしまうんでしょうか……。
村長(眉月凰)と、その次男・だいもんの言い争いから、ベンソン村の現状を説明するナンバーに。
「村には産業がない」
「村には財源がない」
「村には若者がいない」
マイナー調の曲に合わせて、寂しい言葉が続いたところで。
「いるのは牛と豚だけ(T T)」
という歌にあわせて、舞台中央でポーズを取る、ブルくん(朝陽みらい)とカウちゃん(紗愛せいら)。
この、着ぐるみに着られた二人が死ぬほど可愛い です。
まさか石田さんが、こういう秘密兵器を出してくるとは思いませんでした。初見で死ぬかと思った……。笑いをこらえきれなくて、窒息しそうでした。ええ。
またこの着ぐるみが可愛いんです。おしりが大きくて、手も足もちゃんと偶蹄類なの。すごーくホンモノっぽいの!!手と足だけは!!!
その手で、バスケット持ったりマイクを持ったり、結構片付け要員なんですよね……大変だったろうなあ……。
っていうか、あの衣装でちゃんと踊ってたのが真面目に凄い!と思いました。ダブルターンとか、ちゃんとやっていたような気がする……あの大きなおしりはかなり空気抵抗ありそうだし、バランスがいつもと全然違うだろうに。しかも!!あの足(靴)でターンしたりジャンプしたり……凄すぎる(@ @)。靴が大きすぎるので怪我が心配だよー。あんな激しい踊りがなくても、居るだけで十分可愛いのに。
ダンスナンバーが終わって芝居になると、二人で遊びはじめるんですけど。だるまさんころんだ(たぶん)したり、かくれんぼ(たぶん)したり……後方なので、バウの前方席だと見え難いんですが、とにかく可愛いです。ううう、DVDの特典映像に、牛さん視点がほしい(^ ^;(←そもそもDVDは出るんでしょうか…?)
あ、それから。
あの着ぐるみ、みつるくんが着たがってましたんで、ぜひとも組本でお願いします!
えーっと。どこまで書いたっけ。…あ、ベンソン村の現状を語る歌の途中までか。
牛さんたちがポーズを取ってキメると、同じメロディだけどコードがメジャーに変わって、ヘレン婆さんが歌いだす。
「ベンソン村には自然がある。人情がある。泥棒もいない……」
邦さんのソプラノは、味があって良いですね(^ ^)
しかし。「泥棒がいない」=「何も取るものがない」という現実が…
「後継者がいない」「市町村合併」「このままではベンソン村はなくなる!」
というコーラスで、ナンバーは終了。
……えーっと。
後継者になりそうな若者は、そこでいっぱい歌い踊ってますけど? …なんて突っ込んじゃいけないんですよね?
あの美少女の群れも、美青年たちの群れも、気のせいなのよねっ!!
そう思うと、髭もじゃの男にして仕草とかも工夫していた天真みちるくんは、実に実に正しい。私が彼女を好きなのは、顔芸も凄いけど、そういう“やるべきこと”にも手抜きがないところ。やっぱり、宝塚を観に来ているんだから、本当に“後継者のいない”、爺さん婆さんばっかりの群舞を見せられても困るというのが正直な処ではあるんですが、天真くんを見ると、なんだか安心するんですよね(^ ^;ゞ。私にとっての良心、って感じなのかな……?
村人たちは、ほぼ全員登場。
センター脇は、さっきとはまた雰囲気を変えて登場するアーサーと、キラキラした笑顔で踊っているネコちゃん(彩城レア)。その後ろに、個人的にお気に入りの花峰千春さん、おっさんづくりの天真みちるくん、ちょっと崩したリーゼントみたいな髪形がなかなか良く似合っていた銀華水くん、いつもキビキビ踊っている神房佳希さんくらいまでが並んでて、最後列が、もうちょっと痩せればかなり好みのタイプなのにと観るたびに思う鳳龍あやさん、小顔でスタイル抜群の舞月なぎささん……だったかな?
「どうしたら村が救えるか」みたいな議論をするところでは皆一言づつ台詞があるんですが、方言のせいか、下級生はちょっと苦戦気味。何を言っているのかわからなかったり、タイミングが合わなくて会話になってなかったり。一言台詞って意外と難しいものなんだなあ、と思いました。
「移住者をよそ者扱いするのもよくない」
と指摘するヘレン婆さんたちに、
「そもそも、都会を捨ててこんな田舎で暮らしたい若者なんているもんか」
と言い放つパメラ(華耀きらり)。
「じゃあ、せっかく都会で働いてたお前はどうして帰ってきたんだ?男に騙されたのか?」
と突っ込んで、力いっぱい締め上げられているネコちゃんが可愛い。
「クララの前でなんてことを…」
窘めるカークは、優しい男なんだと思う。
パメラとクララ、二人のヒロインの過去を語って、場面は終了。
ところで。
この場面のだいもんの台詞で、「ファーマーズ・フェスティバルまであと一ヶ月」とゆーのがあったんですが。
物語のラストの前の場面がまさにそのフェスティバル(収穫祭)の予定日なんですよね。ってことは、この作品って、基本の部分は約一ヶ月間の物語なのか…(ラストシーンはもっとずっと後ですが)
たった一ヶ月。ジョナサンとヴィクターのそれまでの苦しみを思うと、その短さに唖然としてしまいます。
でも、そんなものなのかもしれませんね。何年もかかって溜めたダムだって、決壊するときは一瞬なんですから。人生なんて、たった一晩で何もかもが変わってしまうこともある。運命に出会う、というのは、そういうことだから。
最後に。
場面のラストで、クララの過去について話す、カークとヘレン婆さんの会話。
「都会で結婚詐欺師に騙されるなんて…」
「結婚詐欺師か……ひでえ男がいるもんだっぺ!」
…というヒキで暗転したので、絶対次はめおちゃんにスポットが来るに違いない!と思ったのに、明かりがついたらキャシー(天咲千華)とみつるだった(^ ^;ゞ 残念!!
まさか、第一場でこんなに長くなると思わなかった……(反省)14場まであるんだよ?大丈夫か?>自分
とりあえず、今夜はここまで(^ ^)
.
花組は「太王四神記」が終わってから長らくバラけていましたが、どれもこれも(哀しみのコルドバ/RED HOT SEA2、オグリ!、ME AND MY GIRL、巴里祭、フィフティ・フィフティ)本当に良い作品に恵まれて、花組ファンとして、とっても幸せな数ヶ月でした(^ ^)。……財布はだいぶ薄くなりましたが(T T)。
次の「外伝ベルサイユのばら」にはあんまり期待しないようにしてはいますが(涙)、藤井さんの新作ショーにすべての期待をかけて(^ ^)楽しみにしています!
楽からほんの数日で、イギリスだのアメリカだのから“おフランス”へ(←そういう意味では、巴里祭組が一番楽なのかな?)(いや、そういう問題じゃないだろう)モードを切り替えなくてはならない花組生の、ご健康とご活躍を、心の底から祈りつつ。
と、ゆーわけで、「フィフティ・フィフティ」ネタバレありで感想を書かせていただきたいと思います。
楽も終わったのに引っ張るのは個人的に抵抗があるんですが、どうかご容赦をm(_ _)m。
開幕前
のどかなカントリーウェスタン調の音楽が流れる中、二人の開演アナウンスが入ります。
みつるくんとめおちゃんって、意外と声質が似てますよね。トーンがだいぶ違うので、ナマ声は全然違うんですけど、録音のアナウンスだと意外とわかりにくい…。
第一場A(都会の孤独)
モノトーンでまとめた、ショーの一場面っぽい抽象的なセットに、シャープなゲーム系の音楽。
さっきまでののんびりムードは冗談だったのか、と思うほど、全然雰囲気の違う舞台美術と音楽に、ちょっとびっくり。
モノトーンの逆パターンの衣装でまとめた二人が、めちゃくちゃカッコいいです。
ダンスのテクニックでみつる、スタイルでめおちゃん、それぞれ目を惹くコンビ。今まで、同期のわりに本公演でもあまり並んでいるのを観たことがなかった二人ですが。持ち味が全然違うせいか、お互いがお互いをを引き立てる良いコンビだなあ、と思います。きちんと自立していて、依存がないところが凄く好き(*^ ^*)。
そして。小柄なみつるの方が男っぽくて、長身でスタイルのいいめおちゃんは繊細で柔らかい雰囲気、というギャップが、なんかツボ(^ ^)。この二人だと、敵対する関係ってあまり想像できないなあ……。漫画「時の地平線」(諏訪緑著)の孔明と士元とか、そういう関係の作品を観てみたい気がします(だから誰にもわからない話をするなっつーの)。
で。
この場面の主役は、もちろん85期のお二人なんですが、猫的には後ろのメンバーが非常にツボでした。
「ゲームの青年」夕霧らい、「ヘッドホンの少年」煌雅あさひ、「メールの少女」梅咲衣舞。抽象的なセットに嵌めこまれた、マネキンのような現実味のない三人。
そして、ATMか何かの機械に、「暗証番号を入れてください」と言われてパニックしている「老女」邦なつき。
機械が使えない「老女」が、そこらを通りがかる若い連中に尋ねる。
「飛行機のチケットが取りたいんだけんどぉ……」
機械に仕えている若い男(煌雅あさひ)は、冷たく言い放つ。
「飛行機なら、携帯でもパソコンでも、コンビニの機械でも簡単に取れるぜ!」
便利な世の中になったよなあ、と、自分の主を褒め称えながら。
自分の主が、全ての人の主だと信じて疑わず、に。
……ここの邦さんは、何か用事があって都会に出てきたヘレン婆さんなんでしょうか…?
髪が銀髪だったから(ヘレン婆さんは白髪まじりの金髪)違うんだよね?それにしちゃ、方言が同じだったんだが……深い意味はないのかな?(悩)
らいらいも、ビリーが都会で銀行に勤めている間の自宅での姿に見えるんですが、どうなんでしょうか。いちおう別人設定なのかなあ。真っ白な肌にサラサラストレートの金髪、なんだか物凄い美少年なんですけどどうしたら(動揺)。役名に「少年」とついているアーサーより、「青年」と書かれたらいらいの方が美少年に見えるのは何故だ……どっかのギムナジウムもの、花組に来ないかなあ(←娘役の出番がないっつーの)
いやー、それにしてもカッコいいです、この場面。大好き(*^ ^*)
第一場B(ファーマーズ・フェスティバルの稽古)
暗転すると、客席通路にカウガールっぽい衣装の美女二人にスポット。
上手に(白華)れみちゃん、下手にきらりん(華耀きらり)。
真剣に聞くと結構色っぽい歌詞なんですけど(男に抱かれると自分が女と気づく…とか)、この二人が踊りながら歌うと、ただただひたすらに可愛いです(*^ ^*)。ああもう、この目に録画機能がついていればいいのに!!
二人が舞台にあがって、ベンソン村メンバー全員による群舞に。「抱いてよ 骨がきしむほど」と歌う二人がとにかく可愛いです。でも、一生懸命に二人の間に入ろうとしては蹴りだされていただいもん(望海風斗)は、もっと可愛かった、かも(はぁと)。
ああ、どうして石田作品に出る人はみんな可愛くなってしまうんでしょうか……。
村長(眉月凰)と、その次男・だいもんの言い争いから、ベンソン村の現状を説明するナンバーに。
「村には産業がない」
「村には財源がない」
「村には若者がいない」
マイナー調の曲に合わせて、寂しい言葉が続いたところで。
「いるのは牛と豚だけ(T T)」
という歌にあわせて、舞台中央でポーズを取る、ブルくん(朝陽みらい)とカウちゃん(紗愛せいら)。
この、着ぐるみに着られた二人が死ぬほど可愛い です。
まさか石田さんが、こういう秘密兵器を出してくるとは思いませんでした。初見で死ぬかと思った……。笑いをこらえきれなくて、窒息しそうでした。ええ。
またこの着ぐるみが可愛いんです。おしりが大きくて、手も足もちゃんと偶蹄類なの。すごーくホンモノっぽいの!!手と足だけは!!!
その手で、バスケット持ったりマイクを持ったり、結構片付け要員なんですよね……大変だったろうなあ……。
っていうか、あの衣装でちゃんと踊ってたのが真面目に凄い!と思いました。ダブルターンとか、ちゃんとやっていたような気がする……あの大きなおしりはかなり空気抵抗ありそうだし、バランスがいつもと全然違うだろうに。しかも!!あの足(靴)でターンしたりジャンプしたり……凄すぎる(@ @)。靴が大きすぎるので怪我が心配だよー。あんな激しい踊りがなくても、居るだけで十分可愛いのに。
ダンスナンバーが終わって芝居になると、二人で遊びはじめるんですけど。だるまさんころんだ(たぶん)したり、かくれんぼ(たぶん)したり……後方なので、バウの前方席だと見え難いんですが、とにかく可愛いです。ううう、DVDの特典映像に、牛さん視点がほしい(^ ^;(←そもそもDVDは出るんでしょうか…?)
あ、それから。
あの着ぐるみ、みつるくんが着たがってましたんで、ぜひとも組本でお願いします!
えーっと。どこまで書いたっけ。…あ、ベンソン村の現状を語る歌の途中までか。
牛さんたちがポーズを取ってキメると、同じメロディだけどコードがメジャーに変わって、ヘレン婆さんが歌いだす。
「ベンソン村には自然がある。人情がある。泥棒もいない……」
邦さんのソプラノは、味があって良いですね(^ ^)
しかし。「泥棒がいない」=「何も取るものがない」という現実が…
「後継者がいない」「市町村合併」「このままではベンソン村はなくなる!」
というコーラスで、ナンバーは終了。
……えーっと。
後継者になりそうな若者は、そこでいっぱい歌い踊ってますけど? …なんて突っ込んじゃいけないんですよね?
あの美少女の群れも、美青年たちの群れも、気のせいなのよねっ!!
そう思うと、髭もじゃの男にして仕草とかも工夫していた天真みちるくんは、実に実に正しい。私が彼女を好きなのは、顔芸も凄いけど、そういう“やるべきこと”にも手抜きがないところ。やっぱり、宝塚を観に来ているんだから、本当に“後継者のいない”、爺さん婆さんばっかりの群舞を見せられても困るというのが正直な処ではあるんですが、天真くんを見ると、なんだか安心するんですよね(^ ^;ゞ。私にとっての良心、って感じなのかな……?
村人たちは、ほぼ全員登場。
センター脇は、さっきとはまた雰囲気を変えて登場するアーサーと、キラキラした笑顔で踊っているネコちゃん(彩城レア)。その後ろに、個人的にお気に入りの花峰千春さん、おっさんづくりの天真みちるくん、ちょっと崩したリーゼントみたいな髪形がなかなか良く似合っていた銀華水くん、いつもキビキビ踊っている神房佳希さんくらいまでが並んでて、最後列が、もうちょっと痩せればかなり好みのタイプなのにと観るたびに思う鳳龍あやさん、小顔でスタイル抜群の舞月なぎささん……だったかな?
「どうしたら村が救えるか」みたいな議論をするところでは皆一言づつ台詞があるんですが、方言のせいか、下級生はちょっと苦戦気味。何を言っているのかわからなかったり、タイミングが合わなくて会話になってなかったり。一言台詞って意外と難しいものなんだなあ、と思いました。
「移住者をよそ者扱いするのもよくない」
と指摘するヘレン婆さんたちに、
「そもそも、都会を捨ててこんな田舎で暮らしたい若者なんているもんか」
と言い放つパメラ(華耀きらり)。
「じゃあ、せっかく都会で働いてたお前はどうして帰ってきたんだ?男に騙されたのか?」
と突っ込んで、力いっぱい締め上げられているネコちゃんが可愛い。
「クララの前でなんてことを…」
窘めるカークは、優しい男なんだと思う。
パメラとクララ、二人のヒロインの過去を語って、場面は終了。
ところで。
この場面のだいもんの台詞で、「ファーマーズ・フェスティバルまであと一ヶ月」とゆーのがあったんですが。
物語のラストの前の場面がまさにそのフェスティバル(収穫祭)の予定日なんですよね。ってことは、この作品って、基本の部分は約一ヶ月間の物語なのか…(ラストシーンはもっとずっと後ですが)
たった一ヶ月。ジョナサンとヴィクターのそれまでの苦しみを思うと、その短さに唖然としてしまいます。
でも、そんなものなのかもしれませんね。何年もかかって溜めたダムだって、決壊するときは一瞬なんですから。人生なんて、たった一晩で何もかもが変わってしまうこともある。運命に出会う、というのは、そういうことだから。
最後に。
場面のラストで、クララの過去について話す、カークとヘレン婆さんの会話。
「都会で結婚詐欺師に騙されるなんて…」
「結婚詐欺師か……ひでえ男がいるもんだっぺ!」
…というヒキで暗転したので、絶対次はめおちゃんにスポットが来るに違いない!と思ったのに、明かりがついたらキャシー(天咲千華)とみつるだった(^ ^;ゞ 残念!!
まさか、第一場でこんなに長くなると思わなかった……(反省)14場まであるんだよ?大丈夫か?>自分
とりあえず、今夜はここまで(^ ^)
.
コメント
そこそこ目立つ位置にはいた気がしますがもー少しお話に絡むのは・・・
まだ先なのかな。
お話は「石田説教節」とゆーカンジでしたが(汗)
そーかもねーと聞き流しつつ楽しみました(^^)
私は結構好きな作品ですが「夢の世界」が観たい人にはアレなのかも
しれませんね(^^;
ねこさまの詳細なレポを見て「あ~そう~だった!」とまた楽しみたいです。
続きもお願いします♪
>そこそこ目立つ位置にはいた気がしますがもー少しお話に絡むのは・・・
>まだ先なのかな。
そうですねぇ。今作は、石田さんにしては名前のある登場人物が少なくて残念でした。
村人たちでも、ネコちゃんやアーサーくらいはちゃんとキャラがあっても良かったと思うのですが……
本来は「若者のいない」村、なので、群舞で踊ってるだけならまだしも、ちゃんと役をつけて物語に絡ませるとなると、あんなに格好良く出てくるわけにはいかなくて髭くらいつけておっさんで出ないといけない、っていう事情もあるのかな、と思ったりしました。
>お話は「石田説教節」とゆーカンジでしたが(汗)
>そーかもねーと聞き流しつつ楽しみました(^^)
私もです(笑)冷静に考えると、あーあんなこと言わせちゃって、と思うこといっぱいあるんですけど、観ている間は全然気にならない(^ ^)これが、石田作品が好きになれるかどうかの分かれ目なんでしょうね(^ ^)。私は大好きですが(きっぱり)。