今日は、雪組東宝劇場公演と花組全国ツアー公演のW千秋楽でした。

…個人的には、他にも「僕たちの好きだった革命」とか「この森で、天使はバスを降りた」とか「タンゲーラ」とか、いろんな公演の千秋楽が被りまくりで(汗)。どれも観たかったな~、と思うのですが……

今回は、迷ったのですが花組全国ツアーを選んで、グリーンホール相模大野へ「哀しみのコルドバ/RED HOT SEA 2」を観劇してまいりました。






でも、その感想を書くまえに……

鞠輝とわさん、
穂月はるなちゃん、
たにやん(谷みずせ)、
ゆり香紫保さん、

そして………
となみちゃん、

ご卒業おめでとうございます!

みなさまのこれからのご活躍を、健康を、いえ、なによりも、
お幸せを、心からお祈りしています!!(泣笑)









と、いうわけで。
私は、雪組さんの別れの涙雨の余波に、神奈川の地で濡れてまいりました(^ ^)。

こちらはこちらで、小さな別れ。
祐飛さんが花組公演に組子として出るのは最後で。
しかも、「哀しみのコルドバ」も「RED HOT SEA2」も大好きな猫は、この作品を(このメンバーでは)二度と観ることができないことがとても寂しかった(T T)。

祐飛さんのリカルド・ロメロ、優しくて公正で生真面目で真摯で、、、、本当に優しくて、いい男だったなあ…(*^ ^*)。
二度とあのロメロに逢えないことが、とてもさびしいです。




「哀しみのコルドバ」。

武蔵野公演以来、半月以上ぶりの観劇でしたが、皆本当に良くなって、柴田さんの作品をきちんと理解し、表現しようとしている人が増えたなあ、と思いました。
柴田作品って本当に展開に隙がないというか、ひとつひとつの伏線がきちんと最後に意味を成すところが凄い!と思うのですが、全体の構成が複雑なだけに、役者を選ぶ作品だとも思うんですよね。
最初の宴会で、ビセント(愛音羽麗)とメリッサ(華耀きらり)が舞台の端と端で見凝め合って苦しそうにしているところとか、アンフェリータ(桜一花)に一目惚れしているフェリペ(真野すがた)とか……がきちんと表現できていないと、その後の展開で“えーっ、なんで!?”“吃驚したなぁ~”になってしまいがちなので。

そのあたりは、役者も勿論がんばらないといけないんですけど、演出面でもう少し観客の目を惹く工夫をしてくれるともっと良かったのでは…とも思いましたね。


舞台のど真ん中でエリオやロメロが芝居をしているときに、それを挟んで、両端で見凝め合っている恋人たちの芝居がとっても良かったので、勿体無いなあ~!!と。
あれって、普通に観ていたら気づかないんじゃないかと思うのですが……そんなことないのかなあ??

二人とも、近くにいるひとに話しかけられればそちらに反応しつつ、ちょっとした隙に相手を盗み見て……いるつもりなのに、ハッと気づくとがっつり凝視している、みたいな芝居がすごく可愛くて。
しかも、そんなビセンテを心配そうに後ろで見守って、声をかけるべきかそっとしておくべきか悩んでいるアルバロ(未涼亜希)がまた、いい貌してるんですよねぇ~(*^ ^*)。


まっつのアルバロは、エリオとロメロの決闘の場面でも凄く良い芝居をしていて、こういう人がいると柴田芝居もやりやすいだろうなあ、と思いました。


でも、演出面でもっともっと質を上げることはできたと思いますよっっ!!>中村さん(涙)。




千秋楽の決闘の場面(母親たちの告白)で、まとぶんのエリオは、母親を責めながら滂沱の涙を流していましたのですが。
それを辛そうに、切なげに見守るロメロがまた、すごく良かった(; ;)。
すーっと音もなく近寄って、す、と手を差し出す仕草に込められた、温かないたわり。
かける言葉をあぐねて、結局何も言わずに背を向ける優しさ。

ラストシーン、運ばれていくエリオに背をむけて、空を見凝めて立ち尽くすリカルドの胸に去来した気持ちを想像するだけで、泣けてきました。
彼は本当に、エリオというマタドールを認めて、愛していたんだろうなあ。

あの幕切れも、余韻があって良いんですよねぇ(T T)。
夕陽に染まったアリーナ、
鳴り響く音楽、
悲しみにくれる群像、

そして、そこから少し離れて空を見上げ、思い出を噛み締める男。

「エリオ・サルバドール」を語るには、言葉はいらない。
ただ、アリーナの砂の上に立ってみればわかるのだ、と。





「RED HOT SEA2」

いや~~~~、花組っ子は皆可愛い過ぎます~~~(はぁと)
娘役も男役も、本当に本当に(語彙少なすぎ)みんな可愛いっ!

もう、ぼーっと観ているだけで幸せでした。
っていうか、ぼーっと観ていることしかできませんでした。
…視たいものが多すぎて。



最初から最後まで、ほぼパーフェクトに祐飛さんと組んでくれた一花。プロローグから、可愛い笑顔が何か切なげだなあと思っていたら、引き潮は泣いていたような…猫の妄想?
きらりんは、ほんのちょっとの絡みでもすかさず逃さずアピールしまくりで、めっちゃ可愛かった!!あああ、この可愛い花娘たちと同じ舞台にたって、でろでろ鼻の下を伸ばしている祐飛さんも見納めかぁ~~(しみじみ)。



アドリブは……いろいろあったんですけど(汗)。

幽霊船は……
たしか、31日の昼の部に「1ヶ月も幽霊に付きまとわれてたってこと!?こうなったら最後まで応援してよねっ!!」みたいなのがあって、
ラストは「幽霊さん、一ヶ月ありがとうございましたm(_ _)m」と、みわっちと二人で土下座してくれましたよ(爆)。

付きまとってたのは、幽霊じゃなくて観客だけどね!(^ ^)



コーヒールンバのラストは……
昼の部ではふつうにいつもの準備(?)をしてからみわっちに袖に突き飛ばされていて、
千秋楽は、、、「せん!」って言って鼻をつまんで、「しゅう!」って言いながら耳をふさいで、「らく!」って言いながら、また突き飛ばそうとするみわっちに逆襲しようとして、回し蹴りで蹴りこまれて……いたような気がします。
妖精さん、男前だったわ~(惚)。



……あれ?アドリブってそんなものだっけ?
「ウノ、ドス、トレス、、、」は普通だったし……



真飛さんの客席降りは、好き放題劇場を駆け回ってくださるので、、、アドリブというか何というか。あ、貝が次々に出てきたのが楽しかったです。たしか3つくらい配っていたはず(^ ^)。そして、最後はえらいギリギリになって、音楽が終わると同時に小階段を駆け上がって舞台に戻ってポーズ!!うわぁ間に合った!!……みたいな感じでした。
昼の部はふつーだったのになあ~。

あ。
グリーンホール相模大野には、下手の花道に客席降り用のスポットライト(ディナーショーとかで良く使われる手動のタイプ)があって、客席降りの場面になると袖から黒い服のスタッフさんがライトまでスタスタと歩いてくるのが凄くおかしかったです(^ ^)。
そのおかげで、まとぶんも祐飛さんも顔が良く見えました♪楽しかった(*^ ^*)。




ご挨拶は……
まずは組長さんが、神奈川ジェンヌを京さんから順番にご紹介。
えーっと、たしかレネちゃんあたりから投げキッスをし始めたんですよね?(……だいもんだったかな)。で、ルナちゃん、らんかちゃんと順番に可愛く投げキッスをしていって、ラストの天真くんが、投げキッスじゃなくて……手にキスしてふっと息を吹くやつで締めてくれました。さすが天真くん!と大ウケ(^ ^)。
組長さんの「元気で明るい(だったかな?)神奈川ジェンヌ」という紹介がぴったりのメンバーでした。(ちなみに、30日の公演では“お調子者の神奈川ジェンヌ”だったらしい)



で、大空祐飛が組替えとなりました、とご紹介していただきました。

「野々すみ花と二人、宙の王となります(だったかな?)お薦めです!」と(^ ^)。
それを受けて、前に出た祐飛さんは、、、
「ただいまお薦めいただきました大空祐飛です」みたいな前振りをした後、
「花組サイコー!!」 って(T T)。

「これからも花組を、そして宙組も、よろしくお願いいたします」と、明るく笑いながらも真面目な瞳で組替えのご挨拶を締める祐飛さん。

なんだか。
……嬉しいんだか寂しいんだかよく判らない涙が、私の視界をぼわっと遮って……(T T)。




そのあと、組長さんが「今後の花組の公演」について…と言って梅芸ミーマイ、バウ、巴里祭と紹介したあと、「そして、8月3日からは博多座にて大江山花伝と………アパ…?」と、(公演名はわからないながらも)宙組公演の宣伝までしていただきました(泣)。
「これら全ての公演をご覧いただくことが可能です!どうぞこれからも、よろしくお願いいたします」と。


組長さんの優しい思いやりが、しみじみと温かかったです。
……私はちゃんと、全部行くもんねっ!(←いばりんぼ)




真飛さんにも、すごく愛情のこもったメッセージをいただきました。
わざわざ振り返って、「祐飛さんがいなくなってしまうと思うと寂しい」ですってよアナタ…(T T)。


でも、「出会えたからこそ絆が出来た」と言っていただけて。


幸せでした。
大空さんって、本当に、本当に、幸せな人なんだなあ……(真顔)




花組に属した時間は、2008年1月26日から2009年6月15日までの、わずか一年半弱。
実際に「花組生」として大劇場公演のお稽古に参加した集合日から数えたら、本当に一年とほんのちょっと、なんですよね。


一年前には、自分がこんなに花組が、花組っ子が一人残らず大好きになるとは思っていませんでした。
今はとても、別れが寂しい。
温かく受け入れて、構って、可愛がって、慕ってくれた、たくさんの花組っ子たち。



真飛さんはじめ、上級生には本当にいろいろお世話になったのだろうと思います。

ありがとう。
本当に、ありがとう。




別れるわけじゃないんだよね。宝塚は一つだから。
いつだってまた逢える。

だから。



一年半、本当にありがとうございました。
心からの感謝を込めて。



(…まだ、あと半月は花組っ子だけどね!)


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