サンシャイン劇場にて、キャラメルボックス「容疑者Xの献身」を観てまいりました。




いやーーーー、泣いた。
泣きすぎて、まだ頭が痛いです。




原作は、推理作家・東野圭吾の「ガリレオ探偵」シリーズの初の長編にして、大評判をとった「容疑者Xの献身」。映画にもなったんですよね、たしか。相変わらず映像に興味のない猫は、原作は読んだけど(デビュー当初からの東野ファンなので)まだ見ていないのですが……。
あの純粋な心理戦を、映像で表現できるとは思えなかったんですよね。


でも、キャラメルボックスが舞台化すると聞いたとき、なにはともあれ観に行くことが決定しました。
だって、西川さんの石神って、それ宛書でしょ!?って思ったんですもん(涙)。


そして、舞台を観終わった今、強烈に映画を観てみたいです。興味津々(^ ^;。っていうか、その前に原作を読み直したいのに今手許にない(泣)。


それにしても。
キャラメルボックスは、今までにもいろんな作品をやっていますが。
東野圭吾の「ガリレオ探偵」シリーズの中でも、あえてこの「容疑者Xの献身」を持ってきたのは、主役が西川さんにぴったりだからなんだろうなあ。
たぶん、西川さんのファンで原作を知らなければ、普通に「今の」西川さんに宛書の作品だと思っちゃうんじゃないかな。っていうか、原作知ってても西川さんに宛書だとしか思えなかったしな(汗)。


プログラムのプロデューサー言を読むと、脚本・演出の成井豊さんも石神タイプなんだそうですが。類友…?



いやぁ、本当に良かったです。
石神の西川さんも勿論素晴らしかったけど、湯川(ガリレオ探偵)の岡田達也さんも、靖子の西牟田恵さんも。なにより美里(靖子の娘)の實川貴美子さんがめっちゃ可愛くて、リアル高校生に見えました(^ ^)。可愛い~!
工藤警察トリオの川原和之(間宮)、齋藤歩(草薙)、筒井俊作(岸谷)のトリオも良かった!原作とは若干イメージの違う人もいましたけど、舞台空間の中では皆さん嵌り役でした♪



基本的に原作に忠実に進むので、推理小説としてのトリック自体は大したことはないのですが(東野作品において、重要なのはトリックではなくそこに到る過程)、心理戦としての湯川と石神のやりとりが秀逸なんですよねー。
原作本のモノローグや地の文章を役者たちが素に戻って読み上げる演出って、本来なら、私はあまり好きではない手法のはずなのに、今回だけはぐっときました。役者があれだけ完璧に嵌っていると、ああいう演出がただの“説明”ではなく、“本人の心の声(モノローグ)”にちゃんと見えるからなんでしょうね。





……何を書いてもネタバレしてしまうので今は自重しますが、とにかくチケット代以上の価値があったと思います!キャラメルは当日券も必ず出すので、ぜひぜひご覧になってくださいませ!
原作既読の私がこれだけ嵌りましたが、たぶん、原作を未読の方はもっと楽しめる……ん、じゃ、ないかしら(^ ^)。



カーテンコールで、岡田さんが「珍しく二公演も追加公演を入れたら、平日昼の分がちょっと大変なことになっていて…」という話をしたあと、「では、12日の14時にお会いしましょう!」 と挨拶をシメていたので、ぜひぜひ12日(火)14時公演 を観てあげて下さいね★ と最後に付け加えつつ(笑)。


コメント

nophoto
hanihani
2009年5月12日14:30

残念、原作を読んじゃっていますが西川さん、はまってるんですね
楽しみだわ~
前回のハーフシアターの 恩田作品も宛書みたいにはまっていて2作だけあって
ハンカチ2枚使いまして、その他用にもう一枚必要だったくらいです(笑い)
5/24に行ってまいりますので、観てきたらこの下に再度感想を書きますね。
だからレスなしで・・・