愛するわが街の若人たち
2009年4月9日 宝塚(星) コメント (4)星組東宝劇場新人公演「My Dear NewOrleans」を観劇してまいりました。
なのですが。
実は、まだ本公演を観ていないのです……(^ ^;ゞ
なので、作品についてはとりあえずコメントしません。純粋に、印象に残ったキャストだけ、簡単にメモを残させていただきます。
ジョイ・ビー (安蘭 けい) 真風 涼帆
がんばってました。いや本当に。
トウコさんのを観ていないので、歌はあまり気にならず。元々台詞の声が好みなので、それだけで100点満点の20点くらい下駄をはかせてしまう(汗)し、さらにその抜群のスタイル(ビジュアル)でさらに20点プラス、みたいな感じなのですが(^ ^;ゞ、
とにかく“真ん中に立つ華”として育てたいと劇団が思うのも当然だな、というのはすごく納得しました。
ただ。
作品が難しかったね!!
作品にはコメントしないと書きましたが、やっぱりちょっとだけ書いちゃいます。
これって景子さんお得意のメロドラマですよね?ラストシーンなんてもろ「Hollywood Lover」だし。
特に大きな矛盾もなく、人間心理として間違ったこともやってない。ただ、ちょっと展開とか性格とか事件に対する反応が類型的にすぎるだけ。これって、宝塚一般でいえば、十分“中の上”以上の作品だと思うんですよね。類型的だからこそ解りやすいし、一般受けもしやすいわけで。
だけど、こういう作品が“佳作”になるか“凡作”になるか、それはけっこう演出次第だし、また役者次第でもあるんだろうなあ、と思ったのでした。
「ハロー!ダンシング」ですでに目立っていた真風くんは、十分に逸材だと思うし、本当によくがんばっていたと思います。あえてトウコさんの役をやらせることで勉強させたかった劇団側の気持ちもわかる。真風くん自身の成長のためには、今回主演することも大切だったのでしょう。それは、なんとなくわかるような気がします。
でも、残念ながら、今回の新人公演は、完全に“勉強の場”でした。“勉強中”という札を下げていたような印象。真面目な貌は男らしくて結構かっこいいのに(言われるほど水くんに似てるとは私は思わないのですが)、笑うと途端に可愛らしくなってしまう若者には、ジョイはまだ随分と遠い役だったと思います。
「スカーレットピンパーネル」の群衆の隅っこで、長い手足をいっぱいに伸ばして伸び伸びと踊っていた彼女が大好きで、今回の主演もかなり期待して楽しみにしていただけに、ちょっと残念だな、というのが感想でした。
次はぜひ、プルキルあたりで新境地をひらいてほしい!(^ ^)。
ルル (遠野 あすか) 蒼乃 夕妃
芝居上手でスタイルが良くて、大好きなまりもちゃん。もともとあまり華やかな顔立ちの人ではありませんが、豪華な衣装と黒塗りがきれいに似合って、『ニューオーリンズ一美しいクレオール』と呼ばれるのも違和感なく、存在感がありました。
ヤクザな弟レニーと、恋しい男ジョイとの間で揺れる女心が哀しくて、「キーン」のわがまま娘が本当にいい女になったなあ、と感心。あの柔らかさと包容力が、彼女の魅力ですね。
ただ、ところどころ、あすかちゃんの台詞回しなんだろうなあと思わせる癖があったのが気になりました。まぁ、とは言ってもあすかちゃんのルルを観たわけではないので、気のせいだと良いのですが。
シスター・サラ (美穂 圭子) 夢咲 ねね
かーわーいーいーーーーーっ!!
美穂さんがこの役をやっている姿が全く想像できません。とにかく可愛い。優しくて思いやり深く可愛らしいシスターでした。声がとにかく可愛い。あんなシスターがいたら毎日教会に通っちゃうぞ私(←なにか違う)。聖歌隊の面々が羨ましいぞ。
芝居としては特に何か特筆することもないのですが、10年という歳月が過ぎたことを全く感じさせなかったのは、いいのかな。他のメンバーもあまり感じさせなかったから(衣装も同じだし)そういう演出なのでしょうか。
歌は一瞬なんですね。あれは、新公演出の上田久美子さんの愛?それとも、せっかく美穂さんが出演なさっているのに元々あれしか歌わないのでしょうか…?
ポン引きのボブ (美稀 千種) 本城 くれは
友人に、「ニューオーリンズの街で、派手な上衣を着ている男は誰?」と訊ねたら、それはみきちぐの役だと教えていただきました。ってことは、本城さんだったってことですよね…?あまりの色っぽさ(?)に惚れまして、後半ずーっと追いかけてしまいました(汗)。カッコよかったです。とっても。
しかし、あの衣装をみきちぐが着るの?想像できない……。
ジュール・アンダーソン (立樹 遥) 十碧 れいや
いやー、一目観た瞬間に“これはしいちゃんの役にちがいない!”と思いました(^ ^)。
93期の「とあれいや」さん。すごい大抜擢だったんですね。ルル、ジョイ、ネティと4人で歌うナンバーが見せ場になると思うんですけど、下級生のわりにはよくがんばっていたと思います。
主役の真風くんと並んで、「がんばってます!」という札が出てる感じでしたけど(^ ^;
アルバート・ジョーダン (涼 紫央) 天寿 光希
こちらも、幕開き早々に登場した瞬間、絶対すずみんの役だ!と思いました(^ ^)。
美しい人だな、と観るたびに思います。最初の場面での、ジョイとの程よい距離感。芝居の声色や間の取り方で、ちゃんとそういう立ち位置を明確にみせてくれるあたりが好きです。
そして圧巻だったのは、物語の中盤、1917年のニューオーリンズに登場したときの、その「異世界」感。南部に登場した「ニューヨークの薫り」を、まだ若いのによく表現してのけたなあ、と、もちろん肌があまりにも真っ白だったり意味もなくど金髪だったりすることで外見から違いを出しているのもあるんですけど、それにしてもあの浮き上がりっぷりは見事でした。
これからが本当に楽しみな人です(*^ ^*)。
レニー (柚希 礼音) 美弥 るりか
カッコよかった!声が好きな人なので、あんなに出番も台詞もいっぱいある役だとそれだけで幸せです。
ただ、あまりにも二枚目すぎて、ちょっと脚本の“レニー”のイメージから逸脱してしまったような気がしました。レニーは本来、もう少し頭が悪いチンピラの役なんじゃないのかなあ?
みやるりは、見た目も声もものすごくシャープで、“切れ者”感があるんですよね。そういう人が、あんなに格好良く、というか“ハンサム”かつ“スマート”に作ってしまうと、物語自体が崩壊してしまう。
彼が愚かだから「ねえちゃんとしあわせになるために」無茶な仕事なんぞに手をだそうとするわけで。シスコンでジコチュウだから姉さんに泣きついてくるわけで。
そういう、「しようのない男」であることが彼の魅力なのだから。
みやるりのレニーだったら、そんな無茶してドジを踏むはずもないし、ドジを踏んだからと言ってパニクった挙句姉さんのところに泣きついてきたりもしなさそう。姉さんの気持ちにも、もっと早くちゃんと気づいてあげられた、んじゃないのかなあ。
とにかく、一人の役者としてのみやるりを高く評価している私ですけど、今回の作品の「レニー」役はちょっと無理があったな、というのが正直な感想でした。
……あああ、みやるりのジョイ、観てみたかったなあ………。
ゲイブ (夢乃 聖夏) 壱城 あずさ
暑苦しいほど熱くて、激しいゲイブ。愛にも憎しみにも正直で真っ直ぐな、愛されるべき人。
っていうか、この役良い役ですよねぇ……。しーらんも本当に体当たりで演じていましたが、とても良かったと思います。メイともお似合い(はぁと)。
っていうか、みやるりのジョイにしーらんのレニーではいけなかったんだろうか、と……。
いや、真風くんも好きなんですけど。作品として、というか、芝居として、そんなキャストも観てみたかった…。
バディ (和 涼華) 大輝 真琴
オリヴァー (彩海 早矢) 如月 蓮
二人とも可愛かった!なんだか、星組子役専科の二人がずーっと並んで芝居しているのを観ているだけで楽しかったです。
大輝くんは水色のスーツが良く似合って、やんちゃな感じがぴったりでした。
れんたくんはアフロヘアでがんばってましたが、ちょっとデカい子供、って感じで可愛かったです。
しかし。どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、バディが突然「俺ももうすぐこの街を出て行くんだ」って言い出したときは唐突さに驚きました…。景子さん、内輪受けを狙うにしても、もう少し伏線をひいてあげてもいいのでは?あまりの唐突さに、きっとこの役は和くんか麻尋くんかどちらかだろうな、と思ったら、案の定和くんでした(苦笑)。
ネティ (夢咲 ねね) 稀鳥 まりや
あらためて名前を見ると、極端なキャスティングですよねぇ。衣装はいったいどうしたんだろうか……(^ ^;ゞ。
ねねちゃんのは観ていませんが、キトリちゃんはキトリちゃんらしく、元気いっぱいなネティでした。溢れるエネルギーを、うまくコントロールしきれない少女。
91期だから真風くんより一期上なのに、どう見ても“幼馴染”には見えなかったのはご愛嬌、なのかな…。「ブエノスアイレスの風」のバックで踊っているところとかは十分に大人っぽかったので、大人の女ができない訳ではないはずなんですけど、どうも役作りをして演じると幼くなってしまう傾向がありますね。小柄なせいもあるのかなあ。個性といえば個性なんでしょうけれども。
芝居心のある人なので、もう少し役柄の幅が拡がると鬼に金棒なのになあ、と思います♪
メイ (蒼乃 夕妃) 音波 みのり
こんなところにも美人さんが!とびっくりしました。目が大きくて黒塗り化粧がよく映える。
ゲイブ(しーらん)との並びもお似合いで、いい雰囲気でした。91期なんですね。これからの活躍に期待。
ビッグ・ノーズ・ジョー (如月 蓮) 妃白 ゆあ
ジョー・コールマン (真風 涼帆) 麻央 侑希
ジョー・コールマンが、ビッグ・ノーズ・ジョーの成長後、で合ってますよね…?ビッグ・ノーズ・ジョーの妃白ゆあちゃんは可愛かったけど、成長して麻央さんになると、ずいぶん顔の感じが変わるんだなあ、と思ってしまいました(^ ^)。
せっかく聖歌隊なんだから、ちょっとソロを披露してくれればいいのに、と思いつつ。
印象に残った人はそんなところでしょうか。
新公演出は上田久美子さん。「Paradise Prince」の新公演出をされて、続けて今回…ということは、植田景子さんと組んで学んでいるところ、という感じなのでしょうか。
本公演を観ていないので演出面についてのコメントはできないのですが、キャストの芝居の組み立て方、特に元々力のある人(みやるりとか)を全くコントロールできず、芝居力の弱い人を引揚げることもできなかったことで全体のバランスを欠いた点は、「Paradise Prince」の新公のときから成長してないな、と思ってしまいました。
景子さんはそのあたりプロだと思うので、一刻も早くその技術を学んで、一人前の「座付き演出家」になってほしい、と、心の底から祈っています。
.
なのですが。
実は、まだ本公演を観ていないのです……(^ ^;ゞ
なので、作品についてはとりあえずコメントしません。純粋に、印象に残ったキャストだけ、簡単にメモを残させていただきます。
ジョイ・ビー (安蘭 けい) 真風 涼帆
がんばってました。いや本当に。
トウコさんのを観ていないので、歌はあまり気にならず。元々台詞の声が好みなので、それだけで100点満点の20点くらい下駄をはかせてしまう(汗)し、さらにその抜群のスタイル(ビジュアル)でさらに20点プラス、みたいな感じなのですが(^ ^;ゞ、
とにかく“真ん中に立つ華”として育てたいと劇団が思うのも当然だな、というのはすごく納得しました。
ただ。
作品が難しかったね!!
作品にはコメントしないと書きましたが、やっぱりちょっとだけ書いちゃいます。
これって景子さんお得意のメロドラマですよね?ラストシーンなんてもろ「Hollywood Lover」だし。
特に大きな矛盾もなく、人間心理として間違ったこともやってない。ただ、ちょっと展開とか性格とか事件に対する反応が類型的にすぎるだけ。これって、宝塚一般でいえば、十分“中の上”以上の作品だと思うんですよね。類型的だからこそ解りやすいし、一般受けもしやすいわけで。
だけど、こういう作品が“佳作”になるか“凡作”になるか、それはけっこう演出次第だし、また役者次第でもあるんだろうなあ、と思ったのでした。
「ハロー!ダンシング」ですでに目立っていた真風くんは、十分に逸材だと思うし、本当によくがんばっていたと思います。あえてトウコさんの役をやらせることで勉強させたかった劇団側の気持ちもわかる。真風くん自身の成長のためには、今回主演することも大切だったのでしょう。それは、なんとなくわかるような気がします。
でも、残念ながら、今回の新人公演は、完全に“勉強の場”でした。“勉強中”という札を下げていたような印象。真面目な貌は男らしくて結構かっこいいのに(言われるほど水くんに似てるとは私は思わないのですが)、笑うと途端に可愛らしくなってしまう若者には、ジョイはまだ随分と遠い役だったと思います。
「スカーレットピンパーネル」の群衆の隅っこで、長い手足をいっぱいに伸ばして伸び伸びと踊っていた彼女が大好きで、今回の主演もかなり期待して楽しみにしていただけに、ちょっと残念だな、というのが感想でした。
次はぜひ、プルキルあたりで新境地をひらいてほしい!(^ ^)。
ルル (遠野 あすか) 蒼乃 夕妃
芝居上手でスタイルが良くて、大好きなまりもちゃん。もともとあまり華やかな顔立ちの人ではありませんが、豪華な衣装と黒塗りがきれいに似合って、『ニューオーリンズ一美しいクレオール』と呼ばれるのも違和感なく、存在感がありました。
ヤクザな弟レニーと、恋しい男ジョイとの間で揺れる女心が哀しくて、「キーン」のわがまま娘が本当にいい女になったなあ、と感心。あの柔らかさと包容力が、彼女の魅力ですね。
ただ、ところどころ、あすかちゃんの台詞回しなんだろうなあと思わせる癖があったのが気になりました。まぁ、とは言ってもあすかちゃんのルルを観たわけではないので、気のせいだと良いのですが。
シスター・サラ (美穂 圭子) 夢咲 ねね
かーわーいーいーーーーーっ!!
美穂さんがこの役をやっている姿が全く想像できません。とにかく可愛い。優しくて思いやり深く可愛らしいシスターでした。声がとにかく可愛い。あんなシスターがいたら毎日教会に通っちゃうぞ私(←なにか違う)。聖歌隊の面々が羨ましいぞ。
芝居としては特に何か特筆することもないのですが、10年という歳月が過ぎたことを全く感じさせなかったのは、いいのかな。他のメンバーもあまり感じさせなかったから(衣装も同じだし)そういう演出なのでしょうか。
歌は一瞬なんですね。あれは、新公演出の上田久美子さんの愛?それとも、せっかく美穂さんが出演なさっているのに元々あれしか歌わないのでしょうか…?
ポン引きのボブ (美稀 千種) 本城 くれは
友人に、「ニューオーリンズの街で、派手な上衣を着ている男は誰?」と訊ねたら、それはみきちぐの役だと教えていただきました。ってことは、本城さんだったってことですよね…?あまりの色っぽさ(?)に惚れまして、後半ずーっと追いかけてしまいました(汗)。カッコよかったです。とっても。
しかし、あの衣装をみきちぐが着るの?想像できない……。
ジュール・アンダーソン (立樹 遥) 十碧 れいや
いやー、一目観た瞬間に“これはしいちゃんの役にちがいない!”と思いました(^ ^)。
93期の「とあれいや」さん。すごい大抜擢だったんですね。ルル、ジョイ、ネティと4人で歌うナンバーが見せ場になると思うんですけど、下級生のわりにはよくがんばっていたと思います。
主役の真風くんと並んで、「がんばってます!」という札が出てる感じでしたけど(^ ^;
アルバート・ジョーダン (涼 紫央) 天寿 光希
こちらも、幕開き早々に登場した瞬間、絶対すずみんの役だ!と思いました(^ ^)。
美しい人だな、と観るたびに思います。最初の場面での、ジョイとの程よい距離感。芝居の声色や間の取り方で、ちゃんとそういう立ち位置を明確にみせてくれるあたりが好きです。
そして圧巻だったのは、物語の中盤、1917年のニューオーリンズに登場したときの、その「異世界」感。南部に登場した「ニューヨークの薫り」を、まだ若いのによく表現してのけたなあ、と、もちろん肌があまりにも真っ白だったり意味もなくど金髪だったりすることで外見から違いを出しているのもあるんですけど、それにしてもあの浮き上がりっぷりは見事でした。
これからが本当に楽しみな人です(*^ ^*)。
レニー (柚希 礼音) 美弥 るりか
カッコよかった!声が好きな人なので、あんなに出番も台詞もいっぱいある役だとそれだけで幸せです。
ただ、あまりにも二枚目すぎて、ちょっと脚本の“レニー”のイメージから逸脱してしまったような気がしました。レニーは本来、もう少し頭が悪いチンピラの役なんじゃないのかなあ?
みやるりは、見た目も声もものすごくシャープで、“切れ者”感があるんですよね。そういう人が、あんなに格好良く、というか“ハンサム”かつ“スマート”に作ってしまうと、物語自体が崩壊してしまう。
彼が愚かだから「ねえちゃんとしあわせになるために」無茶な仕事なんぞに手をだそうとするわけで。シスコンでジコチュウだから姉さんに泣きついてくるわけで。
そういう、「しようのない男」であることが彼の魅力なのだから。
みやるりのレニーだったら、そんな無茶してドジを踏むはずもないし、ドジを踏んだからと言ってパニクった挙句姉さんのところに泣きついてきたりもしなさそう。姉さんの気持ちにも、もっと早くちゃんと気づいてあげられた、んじゃないのかなあ。
とにかく、一人の役者としてのみやるりを高く評価している私ですけど、今回の作品の「レニー」役はちょっと無理があったな、というのが正直な感想でした。
……あああ、みやるりのジョイ、観てみたかったなあ………。
ゲイブ (夢乃 聖夏) 壱城 あずさ
暑苦しいほど熱くて、激しいゲイブ。愛にも憎しみにも正直で真っ直ぐな、愛されるべき人。
っていうか、この役良い役ですよねぇ……。しーらんも本当に体当たりで演じていましたが、とても良かったと思います。メイともお似合い(はぁと)。
っていうか、みやるりのジョイにしーらんのレニーではいけなかったんだろうか、と……。
いや、真風くんも好きなんですけど。作品として、というか、芝居として、そんなキャストも観てみたかった…。
バディ (和 涼華) 大輝 真琴
オリヴァー (彩海 早矢) 如月 蓮
二人とも可愛かった!なんだか、星組子役専科の二人がずーっと並んで芝居しているのを観ているだけで楽しかったです。
大輝くんは水色のスーツが良く似合って、やんちゃな感じがぴったりでした。
れんたくんはアフロヘアでがんばってましたが、ちょっとデカい子供、って感じで可愛かったです。
しかし。どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、バディが突然「俺ももうすぐこの街を出て行くんだ」って言い出したときは唐突さに驚きました…。景子さん、内輪受けを狙うにしても、もう少し伏線をひいてあげてもいいのでは?あまりの唐突さに、きっとこの役は和くんか麻尋くんかどちらかだろうな、と思ったら、案の定和くんでした(苦笑)。
ネティ (夢咲 ねね) 稀鳥 まりや
あらためて名前を見ると、極端なキャスティングですよねぇ。衣装はいったいどうしたんだろうか……(^ ^;ゞ。
ねねちゃんのは観ていませんが、キトリちゃんはキトリちゃんらしく、元気いっぱいなネティでした。溢れるエネルギーを、うまくコントロールしきれない少女。
91期だから真風くんより一期上なのに、どう見ても“幼馴染”には見えなかったのはご愛嬌、なのかな…。「ブエノスアイレスの風」のバックで踊っているところとかは十分に大人っぽかったので、大人の女ができない訳ではないはずなんですけど、どうも役作りをして演じると幼くなってしまう傾向がありますね。小柄なせいもあるのかなあ。個性といえば個性なんでしょうけれども。
芝居心のある人なので、もう少し役柄の幅が拡がると鬼に金棒なのになあ、と思います♪
メイ (蒼乃 夕妃) 音波 みのり
こんなところにも美人さんが!とびっくりしました。目が大きくて黒塗り化粧がよく映える。
ゲイブ(しーらん)との並びもお似合いで、いい雰囲気でした。91期なんですね。これからの活躍に期待。
ビッグ・ノーズ・ジョー (如月 蓮) 妃白 ゆあ
ジョー・コールマン (真風 涼帆) 麻央 侑希
ジョー・コールマンが、ビッグ・ノーズ・ジョーの成長後、で合ってますよね…?ビッグ・ノーズ・ジョーの妃白ゆあちゃんは可愛かったけど、成長して麻央さんになると、ずいぶん顔の感じが変わるんだなあ、と思ってしまいました(^ ^)。
せっかく聖歌隊なんだから、ちょっとソロを披露してくれればいいのに、と思いつつ。
印象に残った人はそんなところでしょうか。
新公演出は上田久美子さん。「Paradise Prince」の新公演出をされて、続けて今回…ということは、植田景子さんと組んで学んでいるところ、という感じなのでしょうか。
本公演を観ていないので演出面についてのコメントはできないのですが、キャストの芝居の組み立て方、特に元々力のある人(みやるりとか)を全くコントロールできず、芝居力の弱い人を引揚げることもできなかったことで全体のバランスを欠いた点は、「Paradise Prince」の新公のときから成長してないな、と思ってしまいました。
景子さんはそのあたりプロだと思うので、一刻も早くその技術を学んで、一人前の「座付き演出家」になってほしい、と、心の底から祈っています。
.
コメント
宙組新公以来いまひとつみたいですね。
私は景子先生の大劇場作品に信用がないので新公は可も無く不可もなしと思いましたが・・・
>でも、残念ながら、今回の新人公演は、完全に“勉強の場”でした。“勉強中”という札を下げていたような印象。
これに異論を唱えてもいいでしょか? ねこさまのblogなのに異論というのもおかしいんですが、ごめんなさい。
新人公演は「勉強の場」でいいんじゃないのかな?
それは私が2000円の席で観たからそう思ったのでしょうか?(笑)
4月から新公が研5までになったそうで、主演も実質は研3(一応研4になりたてだが)なんだし
勉強の場が実際必要なんだもん、いいと思います。
たまに先月の花組みたいなお得な新公があれば、それはそれで「儲けもの!」と感動して
新公でカチカチになって、真っ青になって勉強してくれればいいですよ。
ただ、今回みたいな研3で初新公なんて時には演出家も勉強だとお互いもったいないので演出家は本公演と同じ人がやるとかにしてくれればいいかな。
歌劇4月号の安蘭けいさんに捧げた児玉先生の言葉を見ましたか?
あれはまさにベテラントップさんが新人先生を鍛えて育ててるのが証明されてましたね。そうしてみると、くーみんは音月バウあたりをやって音月さんに育ててもらうのが
良いような気もします。ふふふ
*ジョイ・ビー (安蘭 けい) 真風 涼帆
とても良かったです。
この人は真ん中にいるべき人だと納得して終わったという感じ。
あと、真風くんの良いところはこの学年にして包容力があるところじゃないかと思う。
ルルを抱きしめたあと、二人が離れるときの指先までの包み込むようなしぐさとかに下級生の男役にたまに感じる「女の子」が無理矢理頑張ってる風を感じることが無く
私の集中力は持続することができました。
真風くんはこのまま伸びていってほしいなぁと思いますね
あと、とうこちゃんがきている衣装をいくつか頑張って着ていたことに驚きました。
とうこちゃんは中にどれだけ沢山着こんでいるのかとか、余計なことを見ながら考えて
しまったりして。
あと、これぞ!という若者は、残念ですが今のちえちゃんにはまだ育てられないと思っています。
だって、ちえちゃんは自分を律して、組を背負って、そして雪から異動したばかりのかなめも背負って
トップ娘に成り立てのねねも小脇に抱いて走らねばならないんだもん。
そんな両手背中全てふさがってる人に、もう一人「若者も育ててね☆」とは言えないだろうし
そういう意味でも今回とうこちゃんの元で1回でも主演をやる理由はあったのだと
新公をみて初めて理解できました。
そして、ちえちゃんの今後背負うものの大きさに、実は恐れおののいたのも本当です。
*ルル (遠野 あすか) 蒼乃 夕妃
私にはまりもちゃんは結構華やかな可愛い顔立ちに見えます。
そこに最近はオフ写真とかでも大人な女のシャープな雰囲気も加わってかなり好きですね。
あすかちゃんしか着こなせないと思ったお衣装をよく頑張って着ていたと思いました。
>あすかちゃんの台詞回しなんだろうなあと思わせる癖があったのが気になりました。まぁ、とは言ってもあすかちゃんのルルを観たわけではないので、気のせいだと良いのですが。
いや、癖がありましたね。台詞回しっていうのか、声色みたいなものもあすかちゃんに似せていたところが感じられて、
まりもちゃんの声で話して!と私も思いました。
*シスター・サラ (美穂 圭子) 夢咲 ねね
とても可愛かったです。本公演は衣装がぶかぶかだし、何となく地味なんだけど
シスターはすっきりときれいで、信者さんにファンができそうでした。
続く
*ポン引きのボブ (美稀 千種) 本城 くれは
初めて名前を聞きました。というか、ねこさまが書いてくれなかったら「だれ~??」
とずっと思ってたくらいに、誰だか全くわからないカッコいい人でした。
そうか、本城さんなのねと思ってショーとかみたら、結構活躍していて
ダンサーらしいですね!身のこなしとかとてもきれいで、ほんと、素敵な人だわ
*ジュール・アンダーソン (立樹 遥) 十碧 れいや
>93期の「とあれいや」さん。すごい大抜擢だったんですね。
そうか93期だったんですよね!カッコいいのに、
残念ながら芝居が硬いのは文化祭でもそうでしたよ。
文化祭も、とあさんはスタイルが良くて、きれいだったのでダンスとかすごく素敵で
チェックしていただけに芝居は「あれれ・・・」となりましたが(笑)
あの時とあまり変わってないですね。
ものすごく貫禄見せようと頑張っていたのはよく判りました。
お芝居とかもやる気はあるという感じがするのですが、
まだ経験が少なくてどうしたらいいのか判らない
という感じがしたので、手の置き場所とか相手が離しているときの自分の居方とか
まさにこの「新公が勉強の場」なんだろうと思ってみました。
>ルル、ジョイ、ネティと4人で歌うナンバーが見せ場になると思うんですけど、
下級生のわりにはよくがんばっていたと思います。
そうそう、意外に歌は良かったのでこれからも頑張ってほしいな!
*アルバート・ジョーダン (涼 紫央) 天寿 光希
すべてに関してとても上手な人だと思う。芝居のセンスも良いし、
この役は一生懸命やってます
というのでは成り立たないだけに非常に難しかったと思う。
でもはっきりいうと、主演はやはり真風だろうなぁ~
*レニー (柚希 礼音) 美弥 るりか
私は本公演もみやるりくらいの学年の人があすかルル相手に弟をやるのが
本来の配役だろうと思いましたね。
この役は基本的に無茶な役だよね、
全然一貫性ないし、最後だって突然レコードを持って登場し、何も言わずに去ってしまうし。
ねこさまが言うように、みやるりのレニーは確かに頭が良さそうで、
あのクラブとかもママにかわって営業してしっかりと経営を黒字にして
アンダーソン氏にも認められているような気がします。
ほんとに、みやるりのジョイは観たかったなぁ~
絶対に素敵だったと思います。「いっそNYに一緒に」とかいいそうな
情熱溢れた勢いのあるジョイになって、よかったような気がします。
ところで、本役の弟ピートは「にいちゃん」以外にセリフが無かったはず。
景子先生、お願いだから、ハリラバあんなに良かったんだし、
もっと脚本ちゃんと書けると思うのですが・・・ お願いします~
やはり1ヶ月公演だと先生も脚本を書いている時間が足りないのかしら。
>っていうか、みやるりのジョイにしーらんのレニーではいけなかったんだろうか、と……。
いや、真風くんも好きなんですけど。作品として、というか、芝居として、そんなキャストも観てみたかった…。
わはは、本当に芝居の配役と生徒の柄で合わせたらこの二人でぴったりですよね♪
すごくグレードの高い「お得な」新公が観れたと思います。
(でも真風も育てないといけないんだってば)
*バディ (和 涼華) 大輝 真琴
子役が多いけど、持っているものはすごく男役度が高いと思いました。
そろそろ子役は卒業させないとまずいだろうと思う。
小さくても瞳子さんのように男役度が高い人はいるのであって
大輝さんも劇団は育ててあげるべきだろうと思いました。
*ネティ (夢咲 ねね) 稀鳥 まりや
>どうも役作りをして演じると幼くなってしまう傾向がありますね。小柄なせいもあるのかなあ。個性といえば個性なんでしょうけれども。
芝居心のある人なので、もう少し役柄の幅が拡がると鬼に金棒なのになあ、と思います♪
えーっ!そう見えましたか?
私はあまり気になりませんでしたし、ネティをうまく捕らえていたように思えました。
全体に本役より若い設定な感じがしたので、
きとりちゃんもあのくらいで正解だったと思うわ。
*メイ (蒼乃 夕妃) 音波 みのり
みのりちゃんは可愛い。本公演でも可愛くて視線が行きます。
純花まりいちゃんについで、これから可愛くて出てくる人かなぁと期待しています。
星組も結構隠し財産がありますよね。
まりいちゃんなんて、スカーレットピンパーネル以来、それなりに毎回お芝居に
参加しているし・・・
ところで、麻央くんは新公のあとにみたら、ショーですでに男役のダンスチームに入っているし
なかなかあちこちで顔が見えますね☆
長い感想ですみませんでした。ひとさまのblogで全くいつもごめんなさい(ぺこぺこ)
長大であたたかなコメント、ありがとうございます♪♪♪ m(_ _)m。
上田久美子さんの演出力は、たまたま2作続けて同じところに疑問を感じたので、書いてしまいました。
作品を観たことがないので、演出家(クリエイター)としての能力はまだ全くの未知数ですが、座付き演出家なんだから、「役者を育てる」ことも凄く大切な仕事だと思うんです。その、まさに「育てる」ための新人公演で、役者一人一人のレベルにあわせて芝居の中での役づくりを助け、周りとのバランスを取る、という作業が出来ないのは残念だなあ、と。
で、真風くんですが。
すみません。私は、本文でも書いてますが真風くん好きなので(汗)、彼女を否定するつもりは全くないんです。
「勉強中」って札がかかってたことが残念だったのは、「勉強中だから」じゃないんです。
『「勉強中」っていう札がかかっていたから』、なんですよ……。
新人公演は、もちろん勉強でいいんです。
たしかに、月組・花組とたまたまレベルの高い新公が続いたので期待値が上がっちゃってたところは否定しませんけど、そうそう本公演と並ぶような新公は無いってこと、解っています。
でも、なんていうのかな。もう少し、強がってほしかったんだと思います。
「勉強中だからごめんなさい」って、やってる最中に思わないでほしかったの。
どんなに拙くてもいいから、やれてなくてもいいから、出来なくて当たり前なんだから、真風くんには、真風くんのジョイを、みつけてほしかった。
包容力があって、優しくて、優柔不断で笑顔が可愛いジョイでも良いじゃないですか。
あるいは、「真似」でもOK。それならそれで、アンダーソンの十碧くんなみに、何から何まで本役の真似をして、全部吸収してあたしのものにしてやる!っていう気合を見せてくれるなら。
難しい役で、難しい作品だからこそ、それをあえて研3の初主演であてたからには、お綺麗にまとめてほしくなかった。
そして、上田さんには、もっと彼女の役作りの手助けをしてあげてほしかった。表面の形だけ整えて、「ま、新公だからこんなもんかな」とか、まさか思ってないよね!?という感じ。
そんなことを考えながら、でも本公演を見ていないから言えない部分もあって、悩みながら書いたのですが。……お気にさわられたら、すみませんm(_ _)m。
真琴くん、大好きなんだけど、本役の10年後(1928年)でも子役に見えてしまったのにちょっと苦笑しました。髪型も工夫していたのにね。でも、バディはちゃんと(可愛いけど)大人に見えたので、次あたりで大人の役が回ってくることを期待しています。
…いきなり髭役だったら笑いますけど(^ ^)。
本公演を観て、キトリちゃんのネティにちょっと納得しました。
ねねちゃんとキトリちゃん、全然キャラクターが違うけど、ジョイとの距離感は同じでしたね。
脚本的に、「お前と俺はもう…」みたいな台詞があったので、この二人は昔は付き合ってて今は別れた設定だと思っていたんですよ、私。だから、幼馴染っていっても年齢差がある感じでちょっと変だなー、と思ったのですが。本役もそうだったので、そういう設定は元々無いみたいですね(汗)。
ルルとの対比もあって、余計若く見せる必要もあったのでしょうし。
女海賊もとてもよかったし、次あたりでぜひ、大人の女を見せてほしいものです♪
音波みのりちゃんも、本城さんも、麻央さんも、いちおう本公演で何回か見つけることができました♪もうちょっとだ!がんばりたいです、なんとしてももう一回!(笑)