宝塚大劇場にて、雪組公演「風の錦絵/ZORRO」を観てまいりました。
月組バウ公演「二人の貴公子」の続きは、すみません、後回しにさせてください。
なんだか書きたいことがいっぱいあって溢れてしまいそうなので(笑)、忘れないうちに雪組さんを、ってことで。
『風の錦絵』
石田さんの日本もののショー。
えーっと、たぶん、私は初めて観る……と、思います。っていうか、過去にやったことがあるんでしょうか彼は。 <全編和物のショー。
ショーの一部になんちゃって和物な場面を入れるのは得意な印象がありますけどね。「ミレニアム・チャレンジャー」の「大漁ソーラン」、好きだったなあ。あれがあったから、今回のショーは結構楽しみにしていました。その期待は、裏切られなかった……かな?
#私にとっての「ソーラン」初演は、湖月さんではなくて1000days劇場の樹里ちゃんですが(^ ^)。
というか、去年は「黎明の風」「殉情」「銀ちゃんの恋」と、再演二本を含む高打率だった石田さん。
今回も含めて、ここ数年間洋ものをやっていないような気がするのは気のせいでしょうか?
何かあったっけ。「黎明」の前も「大阪侍」だし……
……も、もしかして、2005年の「ワンダーランド」まで遡るのでは?石田さんの“洋物”って。
おお。「和物」の印象が強い谷さんがここ数年洋物ばかりだなあとは思っていたのですが、その分石田さんが和物をやっていたんですね。……いや、「銀ちゃん」は日本ものだけど、和物ではない、ような気が…言葉の定義って難しいなあ(汗)。
話がちょっと飛んでしまいましたが、面白かったです。とっても。
私は、和物のショーで真剣に通ったのは「花の宝塚風土記」と「MAHOROBA」くらいなんですが、嵌りまくった「MAHOROBA」には及ばないにせよ、結構好きなショーです。
一番好きなのは、風林火山かなあ。皆かっこいい!!中でも、テルくん(凰稀かなめ)の美しさにはちょっと見惚れました。顔にかかる髪の確信犯ぶりが素晴らしい。ああ、大劇場まで行っておいて良かった! ほぼテルくんを観にいったようなもの(他の皆様&チギちゃんは東宝でお会いできる)だったので、予想以上の美しさに満足しました(^ ^)。
テルくんといえば、ちょうど今日、星組さんの「太王四神記」のポスターが劇団公式サイトにアップされましたね♪ なんて美しい…(*^ ^*)。祐飛さんのホゲさまとは全く違うキャラになりそうですが(タムドクもキハも全然違いそうですし)、新しい組に行っても、がんばってほしいと思います!
風の盆も、後ろの鏡が効いていて、いい雰囲気でした。ああいう演出は巧いなあ、と感心。しかも、石田さんさすが!と思ったのは、松本さんを独りで踊らせずに下級生もたくさん出したこと!プロと一緒に舞台に立つことで下級生も勉強になったでしょうし、観客にとっては観るべきところがたくさんあって楽しい場面になりました(^ ^)。
菊人形も面白かったなあ…。
一回しか観ていないのと、プログラムを買い損ねたのであまり細かい流れが思い出せないのですが(すみません)、卒業する谷やん(谷みずせ)がすごく可愛かった(笑)。
とにかく、見所が多くて飽きないショーでしたね。私には日本舞踊の良し悪しはあまりよくわからないのですが、衣装の着こなしが粋なのはさすが雪組さん、と思いました。
お化粧は、キレイな人はきれいだけど、下級生は他の組とそんなにレベル変わらないかも。日本物の雪組、と呼ばれてはいても、ここ最近はご無沙汰でしたもんね。水くんがトップになってからは、中日/全ツの「星影の人」くらい?あのときは結構下級生まで皆きれいだなーと思ったのですが。
幕開きの坊さんとかはアイディアだなーと思うし、AQUA5の使い方も巧いなーと感心しましたが、目明しのとなみちゃんはちょっとやりすぎかも?最初の登場はあれでもいいんですが、オープニングの間に着替えてしっとり踊る場面くらい創ってあげてほしかった。
ああいうおきゃんなキャラもとなみちゃんの魅力ではありますが、お芝居の方もそんな感じなので、せめてショーではもう少しいろんなとなみちゃんに会いたかったです。
……ミュージックサロンに期待しろって?チケットがあればねー(悄然)。
『ZORRO ~仮面のメサイア』
谷さんの後物のお芝居。
でも、フィナーレが長いので、同じ後物でも「マリポーサの花」よりは大分短いような?
いやーーーーー、なんというか。
あちこち綻びがあるあたりは谷さんだなあ、とは思っちゃいましたけど、でも、ホントに面白かったですよ!!
「愛と死のアラビア」に通った過去を捨てたい猫的には、「これは組ファンなら通うでしょ!?」とゆー感じ。
1800年代初頭のスペイン領カリフォルニア。
この時代のカリフォルニアの人種構成がよく判らないのですが(←無知ですみません汗)、
征服者であるスペイン人(オリバレス総督/テル)は白人。
現地には、彼らによって搾取される富裕農民層(ディエゴ/水、ロリータ/となみ)と、総督におもねる層(メンドーサ/ユミコ、ガルシア/キタロウ)がいて、どちらかといえば後者の方が身分が低いんだけど、権力側にいるので立場が強い、ってな感じなんですよね?
そして、彼ら(総督以外)は基本的にスペインからの入植者たち、つまり、人種的には白人。ってことは、当時のカリフォルニアには白人だけで3階層あって、さらにその下に“被征服民”であるネイティブアメリカン(ベルナルド/キム、ブラックエルク/ヒロミ)がいた、ってことですよね…。
この「人間」たちの4層構造を、もう少し判りやすく整理して描き出すことができていたら、結構感動的な物語になったのでは…と思うんですよね。こういうのは台詞で説明されても混乱するばかりで、もっと日常的なエピソードの積み重ねで自然に描き出すべきなのですが、そういう枝葉のエピソードが谷作品には全く無いのが残念。
人間関係も複雑だし、それによって対立軸が複数になるので解りにくくなっちゃうんですよね。
総督&現地社会の底辺層チームによる、入植者たちへの抑圧。
スペイン人たちとネイティブたちの征服戦争。
その二つの闘いと、オリバレス総督が支持するナポレオン戦争がエピソードとして入り乱れていて、なにがなにやら……(T T)。
結局、ディエゴとメンドーサが相容れなかったのは、お互いが身をおいていた闘争の内容が違っていたわけで。まったく噛み合っていなかったのがちょっと拍子抜けなくらいでした。
幼馴染だったんなら、そのくらいの過去は聞いておけよ!>ディエゴ、と、胸倉つかんで言ってやりたい。
…と、まぁ、細かいことはおいといて。
ゾロはかっこいいし、ロリータは可愛いし、メンドーサ大佐は真っ黒いし、ベルナルドはかなり新境地だし、ブラックエルクは存在感あるし、オリバレス総督は美しいし……それぞれに個性的なキャラクターが集まっていて、面白かったです。
一番印象に残ったのは、最後の最後に結構攫ってくれた花帆杏奈ちゃんの“ゆっくり系”総督夫人(総督夫人らしい場面はそこだけでしたが…)と、全編を笑いで彩ってくれた緒月遠麻のガルシア軍曹、でした。
ああ!そういえば今日は、新人公演だったんですよね!真那春人くんのガルシア軍曹はどうだったんでしょうか(^ ^;ゞ。
いや、そのまえに、がおりちゃんとみなこちゃんがどうだったのか気になってならないのですが~~!!
ご覧になった方、お願いだから教えてください(祈)。
あとは、、、
キムちゃんは台詞がないと余計に顔芸しちゃうんだなあ…(でもそういう暑苦しさがキムちゃんの魅力なんだろうなあ)、とか、
酒場の主人のにわにわ(奏乃はると)が久しぶりに出番も多くてカッコよかった、とか、
その弟子(?)の帆風成海ちゃんが可愛かった、とか、
フェリペ神父様の真波そらちゃんが、色気がありすぎてそんな神父はヤバいだろう!と思ったとか、
ロリータに振り回される侍女コンビの大月さゆちゃん、舞羽美海ちゃんが死ぬほど可愛かったとか、
ネイティブチームの彩風咲奈ちゃんが相変わらず可愛くて、それでいいのか?と思ったとか、
…夜の稲妻の愛原実花ちゃんは、本当に台詞ひとつ、目線一つで観客を泣かせる力のある人なんだなあ、とか。
そんなことをつらつら想いながら観ておりました。
ま、とりあえず。
「太王四神記」のホゲ様につづき、『死ぬ前に言わなくちゃならないこと』が多い役は大変だなあ……と、大劇場を観てもバウを観ても思いましたね。
そういえば「忘れ雪」もなかなか死ななかったっけ…。「マリポーサの花」なんて、取っ組みあいの喧嘩してたしな。
そう思うと、万感の思いをこめて一言喋って逝ったヤスは、偉かったんだなあ……。
……死なないけど。
そんなところでしょうか。簡単ですみません。
テルくん、千秋楽まで、そして星組へ行ってからもがんばってくださいね。
チギちゃんに会える東宝も、とても楽しみです♪がんばれー。
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月組バウ公演「二人の貴公子」の続きは、すみません、後回しにさせてください。
なんだか書きたいことがいっぱいあって溢れてしまいそうなので(笑)、忘れないうちに雪組さんを、ってことで。
『風の錦絵』
石田さんの日本もののショー。
えーっと、たぶん、私は初めて観る……と、思います。っていうか、過去にやったことがあるんでしょうか彼は。 <全編和物のショー。
ショーの一部になんちゃって和物な場面を入れるのは得意な印象がありますけどね。「ミレニアム・チャレンジャー」の「大漁ソーラン」、好きだったなあ。あれがあったから、今回のショーは結構楽しみにしていました。その期待は、裏切られなかった……かな?
#私にとっての「ソーラン」初演は、湖月さんではなくて1000days劇場の樹里ちゃんですが(^ ^)。
というか、去年は「黎明の風」「殉情」「銀ちゃんの恋」と、再演二本を含む高打率だった石田さん。
今回も含めて、ここ数年間洋ものをやっていないような気がするのは気のせいでしょうか?
何かあったっけ。「黎明」の前も「大阪侍」だし……
……も、もしかして、2005年の「ワンダーランド」まで遡るのでは?石田さんの“洋物”って。
おお。「和物」の印象が強い谷さんがここ数年洋物ばかりだなあとは思っていたのですが、その分石田さんが和物をやっていたんですね。……いや、「銀ちゃん」は日本ものだけど、和物ではない、ような気が…言葉の定義って難しいなあ(汗)。
話がちょっと飛んでしまいましたが、面白かったです。とっても。
私は、和物のショーで真剣に通ったのは「花の宝塚風土記」と「MAHOROBA」くらいなんですが、嵌りまくった「MAHOROBA」には及ばないにせよ、結構好きなショーです。
一番好きなのは、風林火山かなあ。皆かっこいい!!中でも、テルくん(凰稀かなめ)の美しさにはちょっと見惚れました。顔にかかる髪の確信犯ぶりが素晴らしい。ああ、大劇場まで行っておいて良かった! ほぼテルくんを観にいったようなもの(他の皆様&チギちゃんは東宝でお会いできる)だったので、予想以上の美しさに満足しました(^ ^)。
テルくんといえば、ちょうど今日、星組さんの「太王四神記」のポスターが劇団公式サイトにアップされましたね♪ なんて美しい…(*^ ^*)。祐飛さんのホゲさまとは全く違うキャラになりそうですが(タムドクもキハも全然違いそうですし)、新しい組に行っても、がんばってほしいと思います!
風の盆も、後ろの鏡が効いていて、いい雰囲気でした。ああいう演出は巧いなあ、と感心。しかも、石田さんさすが!と思ったのは、松本さんを独りで踊らせずに下級生もたくさん出したこと!プロと一緒に舞台に立つことで下級生も勉強になったでしょうし、観客にとっては観るべきところがたくさんあって楽しい場面になりました(^ ^)。
菊人形も面白かったなあ…。
一回しか観ていないのと、プログラムを買い損ねたのであまり細かい流れが思い出せないのですが(すみません)、卒業する谷やん(谷みずせ)がすごく可愛かった(笑)。
とにかく、見所が多くて飽きないショーでしたね。私には日本舞踊の良し悪しはあまりよくわからないのですが、衣装の着こなしが粋なのはさすが雪組さん、と思いました。
お化粧は、キレイな人はきれいだけど、下級生は他の組とそんなにレベル変わらないかも。日本物の雪組、と呼ばれてはいても、ここ最近はご無沙汰でしたもんね。水くんがトップになってからは、中日/全ツの「星影の人」くらい?あのときは結構下級生まで皆きれいだなーと思ったのですが。
幕開きの坊さんとかはアイディアだなーと思うし、AQUA5の使い方も巧いなーと感心しましたが、目明しのとなみちゃんはちょっとやりすぎかも?最初の登場はあれでもいいんですが、オープニングの間に着替えてしっとり踊る場面くらい創ってあげてほしかった。
ああいうおきゃんなキャラもとなみちゃんの魅力ではありますが、お芝居の方もそんな感じなので、せめてショーではもう少しいろんなとなみちゃんに会いたかったです。
……ミュージックサロンに期待しろって?チケットがあればねー(悄然)。
『ZORRO ~仮面のメサイア』
谷さんの後物のお芝居。
でも、フィナーレが長いので、同じ後物でも「マリポーサの花」よりは大分短いような?
いやーーーーー、なんというか。
あちこち綻びがあるあたりは谷さんだなあ、とは思っちゃいましたけど、でも、ホントに面白かったですよ!!
「愛と死のアラビア」に通った過去を捨てたい猫的には、「これは組ファンなら通うでしょ!?」とゆー感じ。
1800年代初頭のスペイン領カリフォルニア。
この時代のカリフォルニアの人種構成がよく判らないのですが(←無知ですみません汗)、
征服者であるスペイン人(オリバレス総督/テル)は白人。
現地には、彼らによって搾取される富裕農民層(ディエゴ/水、ロリータ/となみ)と、総督におもねる層(メンドーサ/ユミコ、ガルシア/キタロウ)がいて、どちらかといえば後者の方が身分が低いんだけど、権力側にいるので立場が強い、ってな感じなんですよね?
そして、彼ら(総督以外)は基本的にスペインからの入植者たち、つまり、人種的には白人。ってことは、当時のカリフォルニアには白人だけで3階層あって、さらにその下に“被征服民”であるネイティブアメリカン(ベルナルド/キム、ブラックエルク/ヒロミ)がいた、ってことですよね…。
この「人間」たちの4層構造を、もう少し判りやすく整理して描き出すことができていたら、結構感動的な物語になったのでは…と思うんですよね。こういうのは台詞で説明されても混乱するばかりで、もっと日常的なエピソードの積み重ねで自然に描き出すべきなのですが、そういう枝葉のエピソードが谷作品には全く無いのが残念。
人間関係も複雑だし、それによって対立軸が複数になるので解りにくくなっちゃうんですよね。
総督&現地社会の底辺層チームによる、入植者たちへの抑圧。
スペイン人たちとネイティブたちの征服戦争。
その二つの闘いと、オリバレス総督が支持するナポレオン戦争がエピソードとして入り乱れていて、なにがなにやら……(T T)。
結局、ディエゴとメンドーサが相容れなかったのは、お互いが身をおいていた闘争の内容が違っていたわけで。まったく噛み合っていなかったのがちょっと拍子抜けなくらいでした。
幼馴染だったんなら、そのくらいの過去は聞いておけよ!>ディエゴ、と、胸倉つかんで言ってやりたい。
…と、まぁ、細かいことはおいといて。
ゾロはかっこいいし、ロリータは可愛いし、メンドーサ大佐は真っ黒いし、ベルナルドはかなり新境地だし、ブラックエルクは存在感あるし、オリバレス総督は美しいし……それぞれに個性的なキャラクターが集まっていて、面白かったです。
一番印象に残ったのは、最後の最後に結構攫ってくれた花帆杏奈ちゃんの“ゆっくり系”総督夫人(総督夫人らしい場面はそこだけでしたが…)と、全編を笑いで彩ってくれた緒月遠麻のガルシア軍曹、でした。
ああ!そういえば今日は、新人公演だったんですよね!真那春人くんのガルシア軍曹はどうだったんでしょうか(^ ^;ゞ。
いや、そのまえに、がおりちゃんとみなこちゃんがどうだったのか気になってならないのですが~~!!
ご覧になった方、お願いだから教えてください(祈)。
あとは、、、
キムちゃんは台詞がないと余計に顔芸しちゃうんだなあ…(でもそういう暑苦しさがキムちゃんの魅力なんだろうなあ)、とか、
酒場の主人のにわにわ(奏乃はると)が久しぶりに出番も多くてカッコよかった、とか、
その弟子(?)の帆風成海ちゃんが可愛かった、とか、
フェリペ神父様の真波そらちゃんが、色気がありすぎてそんな神父はヤバいだろう!と思ったとか、
ロリータに振り回される侍女コンビの大月さゆちゃん、舞羽美海ちゃんが死ぬほど可愛かったとか、
ネイティブチームの彩風咲奈ちゃんが相変わらず可愛くて、それでいいのか?と思ったとか、
…夜の稲妻の愛原実花ちゃんは、本当に台詞ひとつ、目線一つで観客を泣かせる力のある人なんだなあ、とか。
そんなことをつらつら想いながら観ておりました。
ま、とりあえず。
「太王四神記」のホゲ様につづき、『死ぬ前に言わなくちゃならないこと』が多い役は大変だなあ……と、大劇場を観てもバウを観ても思いましたね。
そういえば「忘れ雪」もなかなか死ななかったっけ…。「マリポーサの花」なんて、取っ組みあいの喧嘩してたしな。
そう思うと、万感の思いをこめて一言喋って逝ったヤスは、偉かったんだなあ……。
……死なないけど。
そんなところでしょうか。簡単ですみません。
テルくん、千秋楽まで、そして星組へ行ってからもがんばってくださいね。
チギちゃんに会える東宝も、とても楽しみです♪がんばれー。
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