子供たちのサウダーデ
2009年3月25日 宝塚(月) コメント (2)昭和女子大学人見記念講堂にて、月組公演「SAUDADE(サウダージ)」を観劇してまいりました。
著名な数学者にしてエッセイストである藤原正彦さんの「数学者の休憩時間」に収録されたエッセイ「父の旅、私の旅」(氏の父上である新田次郎が書いた小説の取材地をめぐる旅行エッセイ)で、繰り返し語られる「サウダーデ」というポルトガル語の言葉。
ここで語られる「サウダーデ」、そして、それに触発されて読んだ新田次郎の「孤愁-サウダーデ」(ポルトガルの外交官モラエスの伝記)に描き出された「サウダーデ」。
私は、「SAUDADE」とこの「サウダーデ」が全然一致しておりませんで(汗)。
プログラムを読んで、はじめて「あ!あのサウダーデか!」と気づいたのでした。
理由がよく判らないのですが、私、どうやら「サウダージ」を「サルヴェージ」と勘違いしていたみたいなんですね。本来は沈んだ船や積み荷の引き揚げ、曳航などをすることを言う言葉ですが、「沈んだものを引揚げる」⇒「隠されたものを暴く」あるいは「喪われたものを探す」などの連想があって。
SF作家のオースン・スコット・カードの「辺境」シリーズにも「サルヴェージ」という短編があるんですが、それが結構「喪われたものを惜しむ」みたいなテーマだった(多分)ので、それと勘違いしたんだと思います。はい。
……ひとつ、質問。
普通の方は、「サウダージ」と聞いたらサザンを思い浮かべるのでしょうか?ポルノグラフィティ?それとも、盛田隆二さん著の小説「サウダージ」?
(←自分が普通ではない自覚はあるらしい。良かった良かった)
ちなみに。
「国家の品格」で、すっかり人気作家になってしまった藤原氏ですが、私は彼の「若き数学者のアメリカ」がものすごく好きで、彼の作品はほぼ読んでいます。どころか、藤原さんの講義があればいそいそと出かけていたくらい、普通にファンです(笑)。
本職の数学の授業なので、私なんぞが聞いても、判るのは“てにをは”と接続詞くらいでしたが(^ ^;ゞ。
前置きが長くなってすみません。
瀬奈さん率いる月組精鋭(全員精鋭だけどな!)13人による、ショーアクト「SAUDADE」。
作・演出は稲葉太地さん。えーっと、「Halleluya!…」以来で、観るのは二作目、かな?(新公演出は何度か観てますが)
うーーーーん。
面白かったけど、芝居としては脚本が(あるいは表現力)弱く、ショーとしてはダンスが弱い、全体にちょっと中途半端だったかな、という感想でした。
せっかくショースター★瀬奈じゅんを中心にした座組なのに、なんか生かしきれていなかった印象。
いくら不世出のショースターでも、独りで二幕もたせるって大変なことなんでしょうね(@ @)。(桐生)園加にしてももりえちゃん(青樹泉)にしても、バウでのセンター経験もあるんだし、もっと場面を任せても良かったのでは?
稲葉さんにはもう少し考えてほしかったような気がします。
麻子さんが魅力的なショースターであることは間違いないし、歌も踊りも、何をやらせても安心だし、彼女を中心にしてショーを創るのはさぞ楽しいだろうなあ、と思うんですよね。
だけど、もう少しなんていうか、麻子さんの“新しい魅力”も知りたかったし、月組っ子たちにも、“今まで観たことがない魅力”を出させてあげてほしかったなぁ、と。
そして。
プログラムを読むと、「SAUDADE」」という言葉をかなり重要視していらっしゃるようですが。
私は正直、全体を通してあまり「サウダーデ」を感じられず…。
「サウダーデ」の持つ負のイメージ、「嘆き」の割合の高いウェットな感情が見つけられなくて、むしろ強かったのは「ここではないどこか」への憧憬だったような気がしたのです。
「サウダーデ」は「ノスタルジー」とは違う言葉。今回の稲葉さんの「SAUDADE」は、どちらかというと「ノスタルジー」に近い感情を取り扱っているように見えます。より「憧憬」に近い、「ちょっとセンチだけれどもプラス方向のイメージ」のみが残った幻想への回帰を夢見るものがたりだから。
だけど、「サウダーデ」は、もっと痛い言葉なのではないか、と思うのです。負の方向に大きく揺れる心。それでも、それがあるからこそ強くなれる、という強い意志。喪われたものに惜別の涙を流して、泣き伏して、それでもそれを自分の芯に抱いたまま、再びたちあがり、歩き出すのが人間なのだ、と。
自分が今居るところは、自分が選んだ道。だから、それを悔やみはしない。
ただ、純粋に寂しいだけ。自らの選択の結果として棄ててきたものではあっても、喪われたことにかわりはないから。
切ないのは、実は“そういう人生も択べた”から、なのではないでしょうか。今ここに居る自分を認めた上で、愛した上で、“でも、違う自分もありえたかもしれない…”という幻想に遊ぶ。
…そんな心意気がないと、FADOは詠えないと思うから。
そんなことを考えながら一幕のショーが終わり、二幕の芝居が始まったときに。
あ、と思ったのでした。
…ああ、これは、子供たちの「サウダーデ」だったのか、と。
何かを択んで何かを棄てたことのない子供たちが、自分たちの責任でなく喪ったもの、奪われたもの。それに惜別の涙を流しながら、必死で背伸びして未来を探そうとしている物語だったのか、と。
なるほど、と納得して、でもちょっと納得しきれないものが残ったりもして…。
一幕で好きだったのは、「夜の蝶」の萌花ゆりあちゃん。
柔らかく流れるような動きが、すごく綺麗でした。やっぱりANJUさんの振り付けは良いなあ~!
あと、「人形の家」の園加。久しぶりの長髪耽美系園加でしたが、いやー、ハニーマンと同一人物とは思えませんわ。
ここは、もりえちゃんも凄く良かった!軍服似合いますよねぇ~~♪♪ルドルフが楽しみだわっ!
私は割と、子供っぽいキャラクターに惚れがちなせいか、
「ここではないどこか」に行ってみたいんだ、と憧れを笑窪に刻んで話すウェイター(宇月颯)とか、
何もわかっていない子供みたいな水兵さん(麻月れんか)とか、
「僕じゃないですよ。音楽が人を幸せにするんです」と微笑む辻音楽師(鳳月杏)とか、
イカサマだらけの奇術師の弟子(煌月爽矢)あたりの、若さと夢にあふれて未来しか見ていない子供たちが、とても魅力的に見えました(^ ^;)。
りこちゃんは、とにかく芝居の声が高すぎて、一声喋るたびに面白かったんですけど、「Hollywood Lover」といい、ああいうキャラクターはぴったりですね!一幕のダンスは良いところでキレイに踊っていて、いつの間にダンサーになったの!?と未だに驚きます(@ @)。
宇月は、ダンスは言うまでもないけど、歌も芝居も好きなので、、、もっと見せ場があるんじゃないかなあ、と小声で思っていたので、ちょっと残念。でも、相変わらず止めるべきところでピタっと止まる、無駄なタメのない鮮やかなダンスが素敵です。
煌月さんのソロ、初めて聞いたかな?なかなか聴かせますね。芝居も、ちょっと嫌味な感じがよくでてて、最後の笑顔との落差にちょっとやられました(*^ ^*)。
祐飛さんに似ていると評判の(私もずっとそう思ってた)杏ちゃんですが、今回はあまり思いませんでした。祐飛さんが痩せちゃったからかな?元々、踊りだすと全然似てない(だって杏ちゃん踊れるもん)んですけどね(^ ^;ゞ。
稲葉さんも、この4人はすごく気に入っているみたいでしたね★良い子たちだなあ~。
上級生陣は、まぁなんといってもナホちゃん(越乃リュウ)が凄かったー!
あんな色っぽい男になった今になっても、素はやっぱり乙女なんでしょうか……信じられん。
そして、ガチャ(一色瑠加)。メンバーの中で一番キレイで耽美が似合う男役だと思うんですが、期待したほど耽美場面がなくて残念至極(←どんだけ…)。
二幕の“伯爵”は、さすがでしたね。ゆりあちゃんともお似合いの並びで、眼福でした♪
娘役4人は、それぞれヒロイン格の場面があってよかったです。芝居もそれぞれに良い役で、皆キレイで可愛い(*^ ^*)。
おときちの可愛らしさを、ひさしぶりにじっくり堪能できました♪「人形の家」で着ていた衣装が似合ってて素敵だった!二幕のお芝居もいいけど、個人的にエピローグの「黒い鷲」での男前なダンスが好きです☆
皆で一言づつ歌い継いでいくところ(多分、二幕のお芝居)で、あーちゃんの歌の別格ぶりに感動しました。いやー、真実上手い、っていうのはこういうことを言うんでしょうね…。
オトキチも十分上手いんだけど、あーちゃんの声は特別なんですね……。うーん、「エリザベート」では何をやるのかなあ…。
で。ゆりあちゃんのあのお芝居は、演出指示なんでしょうか…。夫(ガチャ)を待っているうちに、心を閉ざして人形のようになってしまった…っていう芝居なんでしょうけど、うーむ…と思ってしまった。もしそういう意図なら、夫が戻ってきたときにもう少し「人間」としての芝居をしないと、ただ単に芝居ができない人みたいに見えちゃうよー(←…えーっと)
そして。
たった独りで芝居をしていたすずな(憧花ゆりの)が、たとえようもなく美しかった!!
なにはともあれ。
12人が、一人残らずセンターを見て、ひたすらセンターについていって、特に下級生の二人なんてもう“必死”って顔に書いてありましたけど(^ ^;ゞ、すごく楽しそうだったから、何も不満はないです!
とにかく、この年度末のど平日なのに、一回観ることができて満足です(はぁと)。
.
著名な数学者にしてエッセイストである藤原正彦さんの「数学者の休憩時間」に収録されたエッセイ「父の旅、私の旅」(氏の父上である新田次郎が書いた小説の取材地をめぐる旅行エッセイ)で、繰り返し語られる「サウダーデ」というポルトガル語の言葉。
ここで語られる「サウダーデ」、そして、それに触発されて読んだ新田次郎の「孤愁-サウダーデ」(ポルトガルの外交官モラエスの伝記)に描き出された「サウダーデ」。
私は、「SAUDADE」とこの「サウダーデ」が全然一致しておりませんで(汗)。
プログラムを読んで、はじめて「あ!あのサウダーデか!」と気づいたのでした。
理由がよく判らないのですが、私、どうやら「サウダージ」を「サルヴェージ」と勘違いしていたみたいなんですね。本来は沈んだ船や積み荷の引き揚げ、曳航などをすることを言う言葉ですが、「沈んだものを引揚げる」⇒「隠されたものを暴く」あるいは「喪われたものを探す」などの連想があって。
SF作家のオースン・スコット・カードの「辺境」シリーズにも「サルヴェージ」という短編があるんですが、それが結構「喪われたものを惜しむ」みたいなテーマだった(多分)ので、それと勘違いしたんだと思います。はい。
……ひとつ、質問。
普通の方は、「サウダージ」と聞いたらサザンを思い浮かべるのでしょうか?ポルノグラフィティ?それとも、盛田隆二さん著の小説「サウダージ」?
(←自分が普通ではない自覚はあるらしい。良かった良かった)
ちなみに。
「国家の品格」で、すっかり人気作家になってしまった藤原氏ですが、私は彼の「若き数学者のアメリカ」がものすごく好きで、彼の作品はほぼ読んでいます。どころか、藤原さんの講義があればいそいそと出かけていたくらい、普通にファンです(笑)。
本職の数学の授業なので、私なんぞが聞いても、判るのは“てにをは”と接続詞くらいでしたが(^ ^;ゞ。
前置きが長くなってすみません。
瀬奈さん率いる月組精鋭(全員精鋭だけどな!)13人による、ショーアクト「SAUDADE」。
作・演出は稲葉太地さん。えーっと、「Halleluya!…」以来で、観るのは二作目、かな?(新公演出は何度か観てますが)
うーーーーん。
面白かったけど、芝居としては脚本が(あるいは表現力)弱く、ショーとしてはダンスが弱い、全体にちょっと中途半端だったかな、という感想でした。
せっかくショースター★瀬奈じゅんを中心にした座組なのに、なんか生かしきれていなかった印象。
いくら不世出のショースターでも、独りで二幕もたせるって大変なことなんでしょうね(@ @)。(桐生)園加にしてももりえちゃん(青樹泉)にしても、バウでのセンター経験もあるんだし、もっと場面を任せても良かったのでは?
稲葉さんにはもう少し考えてほしかったような気がします。
麻子さんが魅力的なショースターであることは間違いないし、歌も踊りも、何をやらせても安心だし、彼女を中心にしてショーを創るのはさぞ楽しいだろうなあ、と思うんですよね。
だけど、もう少しなんていうか、麻子さんの“新しい魅力”も知りたかったし、月組っ子たちにも、“今まで観たことがない魅力”を出させてあげてほしかったなぁ、と。
そして。
プログラムを読むと、「SAUDADE」」という言葉をかなり重要視していらっしゃるようですが。
私は正直、全体を通してあまり「サウダーデ」を感じられず…。
「サウダーデ」の持つ負のイメージ、「嘆き」の割合の高いウェットな感情が見つけられなくて、むしろ強かったのは「ここではないどこか」への憧憬だったような気がしたのです。
「サウダーデ」は「ノスタルジー」とは違う言葉。今回の稲葉さんの「SAUDADE」は、どちらかというと「ノスタルジー」に近い感情を取り扱っているように見えます。より「憧憬」に近い、「ちょっとセンチだけれどもプラス方向のイメージ」のみが残った幻想への回帰を夢見るものがたりだから。
だけど、「サウダーデ」は、もっと痛い言葉なのではないか、と思うのです。負の方向に大きく揺れる心。それでも、それがあるからこそ強くなれる、という強い意志。喪われたものに惜別の涙を流して、泣き伏して、それでもそれを自分の芯に抱いたまま、再びたちあがり、歩き出すのが人間なのだ、と。
自分が今居るところは、自分が選んだ道。だから、それを悔やみはしない。
ただ、純粋に寂しいだけ。自らの選択の結果として棄ててきたものではあっても、喪われたことにかわりはないから。
切ないのは、実は“そういう人生も択べた”から、なのではないでしょうか。今ここに居る自分を認めた上で、愛した上で、“でも、違う自分もありえたかもしれない…”という幻想に遊ぶ。
…そんな心意気がないと、FADOは詠えないと思うから。
そんなことを考えながら一幕のショーが終わり、二幕の芝居が始まったときに。
あ、と思ったのでした。
…ああ、これは、子供たちの「サウダーデ」だったのか、と。
何かを択んで何かを棄てたことのない子供たちが、自分たちの責任でなく喪ったもの、奪われたもの。それに惜別の涙を流しながら、必死で背伸びして未来を探そうとしている物語だったのか、と。
なるほど、と納得して、でもちょっと納得しきれないものが残ったりもして…。
一幕で好きだったのは、「夜の蝶」の萌花ゆりあちゃん。
柔らかく流れるような動きが、すごく綺麗でした。やっぱりANJUさんの振り付けは良いなあ~!
あと、「人形の家」の園加。久しぶりの長髪耽美系園加でしたが、いやー、ハニーマンと同一人物とは思えませんわ。
ここは、もりえちゃんも凄く良かった!軍服似合いますよねぇ~~♪♪ルドルフが楽しみだわっ!
私は割と、子供っぽいキャラクターに惚れがちなせいか、
「ここではないどこか」に行ってみたいんだ、と憧れを笑窪に刻んで話すウェイター(宇月颯)とか、
何もわかっていない子供みたいな水兵さん(麻月れんか)とか、
「僕じゃないですよ。音楽が人を幸せにするんです」と微笑む辻音楽師(鳳月杏)とか、
イカサマだらけの奇術師の弟子(煌月爽矢)あたりの、若さと夢にあふれて未来しか見ていない子供たちが、とても魅力的に見えました(^ ^;)。
りこちゃんは、とにかく芝居の声が高すぎて、一声喋るたびに面白かったんですけど、「Hollywood Lover」といい、ああいうキャラクターはぴったりですね!一幕のダンスは良いところでキレイに踊っていて、いつの間にダンサーになったの!?と未だに驚きます(@ @)。
宇月は、ダンスは言うまでもないけど、歌も芝居も好きなので、、、もっと見せ場があるんじゃないかなあ、と小声で思っていたので、ちょっと残念。でも、相変わらず止めるべきところでピタっと止まる、無駄なタメのない鮮やかなダンスが素敵です。
煌月さんのソロ、初めて聞いたかな?なかなか聴かせますね。芝居も、ちょっと嫌味な感じがよくでてて、最後の笑顔との落差にちょっとやられました(*^ ^*)。
祐飛さんに似ていると評判の(私もずっとそう思ってた)杏ちゃんですが、今回はあまり思いませんでした。祐飛さんが痩せちゃったからかな?元々、踊りだすと全然似てない(だって杏ちゃん踊れるもん)んですけどね(^ ^;ゞ。
稲葉さんも、この4人はすごく気に入っているみたいでしたね★良い子たちだなあ~。
上級生陣は、まぁなんといってもナホちゃん(越乃リュウ)が凄かったー!
あんな色っぽい男になった今になっても、素はやっぱり乙女なんでしょうか……信じられん。
そして、ガチャ(一色瑠加)。メンバーの中で一番キレイで耽美が似合う男役だと思うんですが、期待したほど耽美場面がなくて残念至極(←どんだけ…)。
二幕の“伯爵”は、さすがでしたね。ゆりあちゃんともお似合いの並びで、眼福でした♪
娘役4人は、それぞれヒロイン格の場面があってよかったです。芝居もそれぞれに良い役で、皆キレイで可愛い(*^ ^*)。
おときちの可愛らしさを、ひさしぶりにじっくり堪能できました♪「人形の家」で着ていた衣装が似合ってて素敵だった!二幕のお芝居もいいけど、個人的にエピローグの「黒い鷲」での男前なダンスが好きです☆
皆で一言づつ歌い継いでいくところ(多分、二幕のお芝居)で、あーちゃんの歌の別格ぶりに感動しました。いやー、真実上手い、っていうのはこういうことを言うんでしょうね…。
オトキチも十分上手いんだけど、あーちゃんの声は特別なんですね……。うーん、「エリザベート」では何をやるのかなあ…。
で。ゆりあちゃんのあのお芝居は、演出指示なんでしょうか…。夫(ガチャ)を待っているうちに、心を閉ざして人形のようになってしまった…っていう芝居なんでしょうけど、うーむ…と思ってしまった。もしそういう意図なら、夫が戻ってきたときにもう少し「人間」としての芝居をしないと、ただ単に芝居ができない人みたいに見えちゃうよー(←…えーっと)
そして。
たった独りで芝居をしていたすずな(憧花ゆりの)が、たとえようもなく美しかった!!
なにはともあれ。
12人が、一人残らずセンターを見て、ひたすらセンターについていって、特に下級生の二人なんてもう“必死”って顔に書いてありましたけど(^ ^;ゞ、すごく楽しそうだったから、何も不満はないです!
とにかく、この年度末のど平日なのに、一回観ることができて満足です(はぁと)。
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コメント
しっかりとスターな麻子ちゃんを支えていて感心しちゃいました。
娘役さん4人は良い感じでしたね。
でもあーちゃんは、あーちゃんが演じるのに精一杯で
果たして萌花さんに上手に芝居の力をひっぱりだしてあげられたのか
すこーし疑問が残ります。
萌花さんには先生も演出はしたでしょうが、意図するところを伝えられたのか
たとえ伝えられてもゆりあちゃんがそういう芝居ができるか
もう少し誰かが面倒を見てあげる必要があったと思いました。
彼女、新公ではよくやっていたから、けして芝居が苦手ではないと思うのですが・・・
あと、もっと100倍くらい頑張ってほしいのがもりえちゃん
麻子ちゃんの退団オーラを感じさせれたいま、目の前に見本がいるのだから
何とかなって欲しいです。
今回の芝居だったら、新公卒業した学年くらいの演技にしか見えなかった。
真瀬はるかだったら、もっとうまくできそう(涙)
最近ひろみちゃんもめおちゃんも一段階段を上って頑張っているので
もりえちゃん、君もトリオ解散で月組に残りし者として階段を上がった姿を見せて欲しい!!!
責任ある地位について、ますます伸びていく器の大きさは、望外の喜びです。
一時期は結構真顔でファンしていたので、なんか嬉しい。素は乙女なのに。
ゆりあちゃんは、決して芝居は巧くはないけど、いつもあそこまで酷いわけではない!
……と思いたい(涙)。あああ、ゆりあちゃん好きなのにー。
でも、そう言われてみればあーちゃんも副組長、管理職なんですね。下級生を育てる
のもあーちゃんの仕事なのかー。……想像できない(ていうか、無理そう……)
もりえちゃんは……
がんばれ!の一言ですね。本当に。
>真瀬はるかだったら、もっとうまくできそう(涙)
……92期の真瀬くんに対抗できる人材……85期まできても結構少ないような気がしますが(汗)。
だいたい、トリオが解散すると組を出た人の方が試練が大きいので伸びるものですが。
月組85期は、娘役さんたちが男前すぎて、もりえちゃんが育つチャンスがないのかも
しれませんね………(T T)。
それでもルドルフは楽しみだ!!(言いきかせる)