若人たちの太王四神記【4】
2009年3月8日 宝塚(花) コメント (2)東京宝塚劇場花組新人公演「太王四神記」。
昨夜、90期のほとんど書き上げて、最後にちょっと付け加えようかなー、とか思っていたところで、データがあっさりと消えてしまいました。
くすん。
というわけで、せっかくの連続更新も、14日間で止まってしまった……(T T)。
いや、だから何、って感じですけど(汗)。すみません。また今日からがんばります(^ ^)。
というわけで、90期の面々です。なんだか、花組研5も芸達者な人が多い期ですねぇ♪予想外にお気に入りが多くって、ちょっとびっくり(@ @)。
大神官(芽吹幸奈/絵莉千晶)
さすがは実力派の大神官さま。何の違和感もなく、安定した芝居と存在感と、そして、貫禄!研5とは思えない落ち着きっぷりがとってもステキでした。
新公では最初の神託がカットされているので(ヒョンゴの説明だけ)、芝居として作り上げるのが難しかっただろうなあ、と思うんですよね。本公演では、あの場面だけで“大神官”の立ち位置も存在意義も説明されてしまうわけで、そこを飛ばされてしまうと“どんな人物か”を見せる場面がなくなってしまうから。
そのあたり、くみちゃん&生田さんはどう出るのかなーと思っていたのですが……。
エキセントリックに憑依状態になって神託を授ける場面はないんですけど、今思い返してみると、あれっ?無かったっけ?と思ってしまうくらい自然に“大神官サマ”でした。位の高さと、慈愛に満ちた雰囲気。エキセントリックな場面がないせいか、母のようにタムドクを見守ってきた雰囲気も感じられて、とても良かったです。
アルバイトは、最初のポンファ通りくらいしか気がつかなかったなあ…。やわらかな量感のある人なので、情愛の深い役が似合いますね。そういえば、一幕ラストの「チュシンの星~♪」という影ソロは、本公演は絵莉さんがやっていらっしゃるみたいですけど、新公はやっぱりくみちゃんだったんでしょうか?キレイな声でした。
チョ・ジュド(彩城レア/紫峰七海)
いろんな意見があると思いますが、私は結構ネコちゃんのチョ・ジュド、好きでした。
本公演とは全然違う、ネコちゃんらしい“野心にあふれる小者”っぷりをちゃんと作っていたのが良いなあ、と思って。
ふみかのチョ・ジュドは、本当に格好良くて男前で頭よさそうで大物感が漂っていて、ヨン・ガリョの懐刀らしさがすごくあって。この作品世界で一番のワルはお前だろう?という感じさえ受けたのですが。
ネコちゃんは声も高いし、動きも小さくて、なんだか本当に“小者”って感じだったんですよ……。あんなに野心満々なくせに!
でも、それは一概に“悪いこと”だとは言いきれなくて。
しゅん様のヨン・ガリョが、本役のはっちさんとは全然違う、優しくてちょっと優柔不断な、真面目で控えめなパパだっただけに、その隣で野心をむき出しにガツガツ事態を転がそうと企むチョ・ジュドと、チョ・ジュドを手玉にとって操ろうとするプルキルの悪意に満ちたやり取りが、すごく面白かったんです。
ネコちゃん自身が意識して作った役作りではなかったかもしれませんが、生田さんが巧く指導したなー、という感じでした。
実際ネコちゃんは今まで、スッとした二枚目役なのにやりすぎて“野心家”で“下心ありあり”みたいに見えてしまう、ということがありましたので、今回ちょっと新境地だったんじゃないかと思います。こういうアプローチもあるんだ、ということに気づいたところで、もう一度自分の演技を考えてみてほしいなあ。特に、声のトーンと口調の工夫を。キャラクターに見合った声と口調で喋れるかどうか、っていうのは、芝居を組み立てる上で、すごく重要なことだと思うので。
歌える人なので、台詞の声ももうちょっとコントロールできるはず!がんばれ!
チャンミ(遼かぐら/華耀きらり)
近衛隊ですっかりお気に入りになったかぐらちゃん。本公演では終始黒い軍服に身を包み、禁欲的な色気と男前な激しさで目立っている人ですが、新公はうって変わって薔薇色の華やかな衣装に身を包み、化粧も髪型も華やかに、表情も色っぽくて良かったです。基本的に、トラジの店の女の子たちが出てくる場面はどれも目が泳いでいて余り役に立たないのですが、存在感もあったと思います。
意識して声を聞いたのは初めてでしたが、意外と良い声だなあ(←緊張してたけどね!)。
アルバイトはあまり気がつかなかったのですが、ヤン王葬儀の場の兵士はキリッとしていて格好良かった♪本公演では赤の一族の服を着て、結構攻撃的な表情で動き回っている場面ですが、新公は無表情に、微動だにせず立っているのをついつい注目してしまった(笑)。
プログラムを見て気づく。二幕ラストの阿佛蘭寺にも出てたんですねぇ。気がつかなかったなぁ…(T T)。
コ将軍(煌雅あさひ/扇めぐむ)
文句無く格好良かったです。渋くて立派で押し出しがよくて、すっごい素敵!
「銀ちゃんの恋」で、輝良まさとくんと並んでいる姿をずっと見ていたので、どちらかと言えば小柄で、歌もダンスもイケてて……ちょうど「銀ちゃん」初演に出ていた卯城薫さんみたいなイメージの人かと思っていたのですが、いやー、全然違った(汗)。おとめを見て愕然としましたよー!まさか祐飛さんより大きいなんて!!(@ @)。
「銀ちゃん」の頃よりちょっと痩せたんでしょうか?なんだか、パッと見た感じのバランスが違ってて、一時期の樹里咲穂さんに似てるような気がするー、とか思ってみたりしました(汗)。
……もとい。
本公演では普通に兵士だったりコムル村の民だったりするアーサーですが、新公はコ将軍、ということで、ちょっとした仕草にも別人かと思うような重々しさがあったのが印象的でした。なんていうか、強そうなの(*^ ^*)。チュムチの剣をはじく場面だけじゃなくて、とにかく出てくるだけで、不思議と「強そう!」という気がする。
武人としての動きが完全に身についた人、と思わせる何かがあるんでですよね。……何が違うんだろう。わかんないんですけど。
下級生の癖に、どうしてそんなに押し出しがいいのよ貴方(涙)。
とにかく声の良さで得をしている人ですが、今回はそれだけでなく、コ将軍のタムドクやヤン王に対する情愛が感じられたのが凄く良かったです。なんだか、ヤン王が身罷られてからは、だいもんタムドクを父親みたいな目をしてみてるんだよね。で、ラストのホゲとタムドク一騎打ちを見ながら、大きな目をさらに大きく見開いて、うるうるさせていたのが印象的。…今にも泣くんじゃないかと思いました。
そうか、コ将軍はタムドクとホゲの友情を知っている数少ない人の一人なんですね……(二人っきりのときはタメ口の仲であることまで知っている)。切なかっただろうなあ…。
子ホゲ(梅咲衣舞/白華れみ)
本公演では子ヒョンゴの衣舞ちゃん。ちょっと寂しげな美貌が、まっつ(未涼亜希)の子供時代にぴったりでしたが、新公の子ホゲも無邪気に元気で可愛かったです。ただ、ヨン・ホゲの鳳真由ちゃんがかなりの丸顔なので、細面の衣舞ちゃんがどう育つとああなるんだろう?と素朴に疑問に思ってしまいましたけれども(^ ^;。
とにかく、れみちゃんの勢いのある子ホゲとは全く違う役作りでした。タムドクも全然違うから、あれはあれでいいんでしょう、きっと(汗)。
声がちょっと不安定だったのですが、何か迷いでもあったのでしょうか?本公演の子ヒョンゴでは全然違和感ないのに…。うーん、ちょっと子ヒョンゴが良すぎて、私個人の期待値が高すぎたかもしれません。
アルバイトは、ひたすら町民と兵士をとっかえひっかえやっていた印象。ヤン王葬儀の場では巫女さんだったんですね(プログラム見て知りました)。あ、あと、阿武蘭寺の産婆か。うーん、気がつかなかったなぁ…(すみません)。
チョロ・審判(瀬戸かずや/真野すがた・煌雅あさひ)
いやー、めおちゃん(真野すがた)とは随分雰囲気の違うチョロでした。まず、登場での荒くれ感が違う!カグン将軍のらいらいが、息子を溺愛する父親みたいだ、という印象はらいらいの項で書きましたが、瀬戸くんのチョロも、カグン将軍に対する態度が全然違うんですよね(*^ ^*)。
『チュシンの星の夜』に城が火天会に襲われた後、おそらく城主(眉月凰)は、神器をその身に収めた息子をカグン将軍に任せて逃がし、自分は残って火天会と闘い死んだ……んですよね?
カンミ城と西百済が、その後どのような運命を辿ったのかわかりませんが、火天会はサビ城からもあっさり引揚げたところをみると、カンミ城も神器を家捜ししがてら、皆殺しにしてあっさり焼き棄てたはず。その後、どこかに逃げて潜んでいたカグン将軍&チョロの主従が城に戻っても、城は廃墟、兵士は全滅……そんな状況だったのではないか、と。
そんな中、カグン将軍とチョロがどうやって城を再建し、西百済を強兵の国として再興したのか、たぶんドラマにも描かれちゃいないんだろうな、と思うのですが。
瀬戸くんのチョロは、(私の思い過ごしかもしれませんが)ちょっとした“盗賊団の首領”としても通用しそうな荒くれ感があって、「ああ、苦労したんだねぇ…」と素直に思ったんですよ(苦笑)。
なのに、タムドクのおかげで神器から解放され、美貌を取り戻すと、いきなり王子様になるところがステキ(はぁと)。
二枚目の戦士らしい姿を取り戻したチョロを、すっごい嬉しそうにカグン将軍が見凝めているのがツボでした!
武道大会での審判は、本公演とは演出が全く違っていて、4軍の紹介場面が丸ごとカットされていたのであまり目立つ役ではなくなっていましたが、それでも滑舌が良くて声も良かったです。アーサーの響きの深い声にくらべると、ちょっと硬質の、カーンと通る声ですね。次はぜひ、歌も聴いてみたいです。
チュムチ(夏城らんか/朝夏まなと)
本公演では、冴月瑠那ちゃんと並んでまぁくんにぴったりついているシウ族の一人を演じている夏城さん。チュムチの出ている場面は殆ど出るので、いい勉強になったんじゃないかなーと思います。
笑顔が明るくて、根っから優しそうな、ほんわかした印象のある人ですが、チュムチは予想以上にぴったり似合ってました。ゆゆちゃんとの並びも、本当にそこだけ花が咲いたように可愛らしくてうっとり♪♪ 声も優しいし、とにかく何もかも優しくて可愛い印象の人ですね!あまり荒くれ者っぽさは無く、田舎から都会に出てきて、わくわくして未来に夢をいだいている少年っぽさがありました。良い子だなあ~♪
タルビ(瞳ゆゆ/野々すみ花)
かーわーいーいーーーーーっ!!
丸顔にくりんとした大きな瞳。幼い見かけのようだけど、本公演で遊女(?)をやっているだけあって色っぽくてコケティッシュ。夏城さんとの並びもお似合いで、ホント可愛かったです(惚)。
本公演では、「カンミ城に向かうぞ!」⇒「腹が減っては戦は出来ん。誰か料理の出来る知り合いはいないか?」⇒「俺に心当たりがあるぜ!!」(←概略)という流れで連れてこられるタルビですが、新公ではここも演出が変わって、カンミ城に向かう前にタムドクチームが出てくるのがそもそも一回だけ。戦の準備をするぞ!という場面が丸ごとカットされて、パソン特製の鎧を身に着けて出てきたタムドク一行の中に、別れを惜しむ恋人たちが一組。それが、チュムチとタルビでした。
別れを惜しむその様子を見て、ヒョンゴ(違うかも?)が「腹が減っては戦は出来ん。ちょうどいいから、一緒に来てくれないか?」とタルビに頼み、タルビがチュムチの方を一瞬振り返って「はい!(^ ^)」とついてくる……と言う流れになっていて、何の疑問もなく、むしろ本公演より納得できる構成になってました!
…生田さん、すげー。この場面を削った数分で、本公演なら何か追加できただろうに、もったいない気がするよ(涙)。
とにかく、タルビの登場にとってつけた感が無くなっているので、かえってチュモンとタルビのラブラブな印象が強くなっていたと思います。由舞パソンに「帰ったらタルビと夫婦になるんだろう?」からかわれる場面も、夏城くんの満面の笑顔の柔らかさ、情の深さに、おもわず感動してしまったくらい、良い場面になっていました(*^ ^*)。
あーあ、それにしてもゆゆちゃん可愛いなーーー。
今日のところは以上に。
……すみません、ルナちゃん(冴月瑠那)のチュモンだけ、長くなりすぎなので後日アップしますね☆
っていうか、最近ちょっとルナちゃんに嵌りすぎだ私……。
.
昨夜、90期のほとんど書き上げて、最後にちょっと付け加えようかなー、とか思っていたところで、データがあっさりと消えてしまいました。
くすん。
というわけで、せっかくの連続更新も、14日間で止まってしまった……(T T)。
いや、だから何、って感じですけど(汗)。すみません。また今日からがんばります(^ ^)。
というわけで、90期の面々です。なんだか、花組研5も芸達者な人が多い期ですねぇ♪予想外にお気に入りが多くって、ちょっとびっくり(@ @)。
大神官(芽吹幸奈/絵莉千晶)
さすがは実力派の大神官さま。何の違和感もなく、安定した芝居と存在感と、そして、貫禄!研5とは思えない落ち着きっぷりがとってもステキでした。
新公では最初の神託がカットされているので(ヒョンゴの説明だけ)、芝居として作り上げるのが難しかっただろうなあ、と思うんですよね。本公演では、あの場面だけで“大神官”の立ち位置も存在意義も説明されてしまうわけで、そこを飛ばされてしまうと“どんな人物か”を見せる場面がなくなってしまうから。
そのあたり、くみちゃん&生田さんはどう出るのかなーと思っていたのですが……。
エキセントリックに憑依状態になって神託を授ける場面はないんですけど、今思い返してみると、あれっ?無かったっけ?と思ってしまうくらい自然に“大神官サマ”でした。位の高さと、慈愛に満ちた雰囲気。エキセントリックな場面がないせいか、母のようにタムドクを見守ってきた雰囲気も感じられて、とても良かったです。
アルバイトは、最初のポンファ通りくらいしか気がつかなかったなあ…。やわらかな量感のある人なので、情愛の深い役が似合いますね。そういえば、一幕ラストの「チュシンの星~♪」という影ソロは、本公演は絵莉さんがやっていらっしゃるみたいですけど、新公はやっぱりくみちゃんだったんでしょうか?キレイな声でした。
チョ・ジュド(彩城レア/紫峰七海)
いろんな意見があると思いますが、私は結構ネコちゃんのチョ・ジュド、好きでした。
本公演とは全然違う、ネコちゃんらしい“野心にあふれる小者”っぷりをちゃんと作っていたのが良いなあ、と思って。
ふみかのチョ・ジュドは、本当に格好良くて男前で頭よさそうで大物感が漂っていて、ヨン・ガリョの懐刀らしさがすごくあって。この作品世界で一番のワルはお前だろう?という感じさえ受けたのですが。
ネコちゃんは声も高いし、動きも小さくて、なんだか本当に“小者”って感じだったんですよ……。あんなに野心満々なくせに!
でも、それは一概に“悪いこと”だとは言いきれなくて。
しゅん様のヨン・ガリョが、本役のはっちさんとは全然違う、優しくてちょっと優柔不断な、真面目で控えめなパパだっただけに、その隣で野心をむき出しにガツガツ事態を転がそうと企むチョ・ジュドと、チョ・ジュドを手玉にとって操ろうとするプルキルの悪意に満ちたやり取りが、すごく面白かったんです。
ネコちゃん自身が意識して作った役作りではなかったかもしれませんが、生田さんが巧く指導したなー、という感じでした。
実際ネコちゃんは今まで、スッとした二枚目役なのにやりすぎて“野心家”で“下心ありあり”みたいに見えてしまう、ということがありましたので、今回ちょっと新境地だったんじゃないかと思います。こういうアプローチもあるんだ、ということに気づいたところで、もう一度自分の演技を考えてみてほしいなあ。特に、声のトーンと口調の工夫を。キャラクターに見合った声と口調で喋れるかどうか、っていうのは、芝居を組み立てる上で、すごく重要なことだと思うので。
歌える人なので、台詞の声ももうちょっとコントロールできるはず!がんばれ!
チャンミ(遼かぐら/華耀きらり)
近衛隊ですっかりお気に入りになったかぐらちゃん。本公演では終始黒い軍服に身を包み、禁欲的な色気と男前な激しさで目立っている人ですが、新公はうって変わって薔薇色の華やかな衣装に身を包み、化粧も髪型も華やかに、表情も色っぽくて良かったです。基本的に、トラジの店の女の子たちが出てくる場面はどれも目が泳いでいて余り役に立たないのですが、存在感もあったと思います。
意識して声を聞いたのは初めてでしたが、意外と良い声だなあ(←緊張してたけどね!)。
アルバイトはあまり気がつかなかったのですが、ヤン王葬儀の場の兵士はキリッとしていて格好良かった♪本公演では赤の一族の服を着て、結構攻撃的な表情で動き回っている場面ですが、新公は無表情に、微動だにせず立っているのをついつい注目してしまった(笑)。
プログラムを見て気づく。二幕ラストの阿佛蘭寺にも出てたんですねぇ。気がつかなかったなぁ…(T T)。
コ将軍(煌雅あさひ/扇めぐむ)
文句無く格好良かったです。渋くて立派で押し出しがよくて、すっごい素敵!
「銀ちゃんの恋」で、輝良まさとくんと並んでいる姿をずっと見ていたので、どちらかと言えば小柄で、歌もダンスもイケてて……ちょうど「銀ちゃん」初演に出ていた卯城薫さんみたいなイメージの人かと思っていたのですが、いやー、全然違った(汗)。おとめを見て愕然としましたよー!まさか祐飛さんより大きいなんて!!(@ @)。
「銀ちゃん」の頃よりちょっと痩せたんでしょうか?なんだか、パッと見た感じのバランスが違ってて、一時期の樹里咲穂さんに似てるような気がするー、とか思ってみたりしました(汗)。
……もとい。
本公演では普通に兵士だったりコムル村の民だったりするアーサーですが、新公はコ将軍、ということで、ちょっとした仕草にも別人かと思うような重々しさがあったのが印象的でした。なんていうか、強そうなの(*^ ^*)。チュムチの剣をはじく場面だけじゃなくて、とにかく出てくるだけで、不思議と「強そう!」という気がする。
武人としての動きが完全に身についた人、と思わせる何かがあるんでですよね。……何が違うんだろう。わかんないんですけど。
下級生の癖に、どうしてそんなに押し出しがいいのよ貴方(涙)。
とにかく声の良さで得をしている人ですが、今回はそれだけでなく、コ将軍のタムドクやヤン王に対する情愛が感じられたのが凄く良かったです。なんだか、ヤン王が身罷られてからは、だいもんタムドクを父親みたいな目をしてみてるんだよね。で、ラストのホゲとタムドク一騎打ちを見ながら、大きな目をさらに大きく見開いて、うるうるさせていたのが印象的。…今にも泣くんじゃないかと思いました。
そうか、コ将軍はタムドクとホゲの友情を知っている数少ない人の一人なんですね……(二人っきりのときはタメ口の仲であることまで知っている)。切なかっただろうなあ…。
子ホゲ(梅咲衣舞/白華れみ)
本公演では子ヒョンゴの衣舞ちゃん。ちょっと寂しげな美貌が、まっつ(未涼亜希)の子供時代にぴったりでしたが、新公の子ホゲも無邪気に元気で可愛かったです。ただ、ヨン・ホゲの鳳真由ちゃんがかなりの丸顔なので、細面の衣舞ちゃんがどう育つとああなるんだろう?と素朴に疑問に思ってしまいましたけれども(^ ^;。
とにかく、れみちゃんの勢いのある子ホゲとは全く違う役作りでした。タムドクも全然違うから、あれはあれでいいんでしょう、きっと(汗)。
声がちょっと不安定だったのですが、何か迷いでもあったのでしょうか?本公演の子ヒョンゴでは全然違和感ないのに…。うーん、ちょっと子ヒョンゴが良すぎて、私個人の期待値が高すぎたかもしれません。
アルバイトは、ひたすら町民と兵士をとっかえひっかえやっていた印象。ヤン王葬儀の場では巫女さんだったんですね(プログラム見て知りました)。あ、あと、阿武蘭寺の産婆か。うーん、気がつかなかったなぁ…(すみません)。
チョロ・審判(瀬戸かずや/真野すがた・煌雅あさひ)
いやー、めおちゃん(真野すがた)とは随分雰囲気の違うチョロでした。まず、登場での荒くれ感が違う!カグン将軍のらいらいが、息子を溺愛する父親みたいだ、という印象はらいらいの項で書きましたが、瀬戸くんのチョロも、カグン将軍に対する態度が全然違うんですよね(*^ ^*)。
『チュシンの星の夜』に城が火天会に襲われた後、おそらく城主(眉月凰)は、神器をその身に収めた息子をカグン将軍に任せて逃がし、自分は残って火天会と闘い死んだ……んですよね?
カンミ城と西百済が、その後どのような運命を辿ったのかわかりませんが、火天会はサビ城からもあっさり引揚げたところをみると、カンミ城も神器を家捜ししがてら、皆殺しにしてあっさり焼き棄てたはず。その後、どこかに逃げて潜んでいたカグン将軍&チョロの主従が城に戻っても、城は廃墟、兵士は全滅……そんな状況だったのではないか、と。
そんな中、カグン将軍とチョロがどうやって城を再建し、西百済を強兵の国として再興したのか、たぶんドラマにも描かれちゃいないんだろうな、と思うのですが。
瀬戸くんのチョロは、(私の思い過ごしかもしれませんが)ちょっとした“盗賊団の首領”としても通用しそうな荒くれ感があって、「ああ、苦労したんだねぇ…」と素直に思ったんですよ(苦笑)。
なのに、タムドクのおかげで神器から解放され、美貌を取り戻すと、いきなり王子様になるところがステキ(はぁと)。
二枚目の戦士らしい姿を取り戻したチョロを、すっごい嬉しそうにカグン将軍が見凝めているのがツボでした!
武道大会での審判は、本公演とは演出が全く違っていて、4軍の紹介場面が丸ごとカットされていたのであまり目立つ役ではなくなっていましたが、それでも滑舌が良くて声も良かったです。アーサーの響きの深い声にくらべると、ちょっと硬質の、カーンと通る声ですね。次はぜひ、歌も聴いてみたいです。
チュムチ(夏城らんか/朝夏まなと)
本公演では、冴月瑠那ちゃんと並んでまぁくんにぴったりついているシウ族の一人を演じている夏城さん。チュムチの出ている場面は殆ど出るので、いい勉強になったんじゃないかなーと思います。
笑顔が明るくて、根っから優しそうな、ほんわかした印象のある人ですが、チュムチは予想以上にぴったり似合ってました。ゆゆちゃんとの並びも、本当にそこだけ花が咲いたように可愛らしくてうっとり♪♪ 声も優しいし、とにかく何もかも優しくて可愛い印象の人ですね!あまり荒くれ者っぽさは無く、田舎から都会に出てきて、わくわくして未来に夢をいだいている少年っぽさがありました。良い子だなあ~♪
タルビ(瞳ゆゆ/野々すみ花)
かーわーいーいーーーーーっ!!
丸顔にくりんとした大きな瞳。幼い見かけのようだけど、本公演で遊女(?)をやっているだけあって色っぽくてコケティッシュ。夏城さんとの並びもお似合いで、ホント可愛かったです(惚)。
本公演では、「カンミ城に向かうぞ!」⇒「腹が減っては戦は出来ん。誰か料理の出来る知り合いはいないか?」⇒「俺に心当たりがあるぜ!!」(←概略)という流れで連れてこられるタルビですが、新公ではここも演出が変わって、カンミ城に向かう前にタムドクチームが出てくるのがそもそも一回だけ。戦の準備をするぞ!という場面が丸ごとカットされて、パソン特製の鎧を身に着けて出てきたタムドク一行の中に、別れを惜しむ恋人たちが一組。それが、チュムチとタルビでした。
別れを惜しむその様子を見て、ヒョンゴ(違うかも?)が「腹が減っては戦は出来ん。ちょうどいいから、一緒に来てくれないか?」とタルビに頼み、タルビがチュムチの方を一瞬振り返って「はい!(^ ^)」とついてくる……と言う流れになっていて、何の疑問もなく、むしろ本公演より納得できる構成になってました!
…生田さん、すげー。この場面を削った数分で、本公演なら何か追加できただろうに、もったいない気がするよ(涙)。
とにかく、タルビの登場にとってつけた感が無くなっているので、かえってチュモンとタルビのラブラブな印象が強くなっていたと思います。由舞パソンに「帰ったらタルビと夫婦になるんだろう?」からかわれる場面も、夏城くんの満面の笑顔の柔らかさ、情の深さに、おもわず感動してしまったくらい、良い場面になっていました(*^ ^*)。
あーあ、それにしてもゆゆちゃん可愛いなーーー。
今日のところは以上に。
……すみません、ルナちゃん(冴月瑠那)のチュモンだけ、長くなりすぎなので後日アップしますね☆
っていうか、最近ちょっとルナちゃんに嵌りすぎだ私……。
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コメント
最近すごく目に付くというか、今まで優秀な人だけど何でもソツなくできちゃって
余り面白みが無いと思ってたのです。
でも最近知り合いが芽吹さんの役を連続して新公でやったので、本公演から注目していたら
本当に色々と上手だし、可愛い子だなぁ、演技が優しくなってきたなぁと感じられています。
実力者だけに、もう少したったほうが彼女の持ち味が生きてくるので
さっさと退団せずに10年を目指してほしいなって思って見てますよ。
瀬戸かずや・・・もっとちゃらちゃらしてるかと思ったら
本役のチョロよりもなんか普通というか、マジメなチョロでしたね。
自分自身の運命に対して怒りを感じているというのか、
原作のチョロもそういうところがあって、神器によって性格が変わってしまう瞬間があり
後から自己嫌悪みたいな・・・
水タバコが似合わないところも、若さを感じて、それはそれで「あきら、素敵~☆」
と思ってみちゃいました。むふふ
でもカッコよかったぁ~ 本公演でもカッコよくてついつい見てしまい忙しくて大変です(笑)
ねこさまが書いているようにタルビの参加の仕方がとても自然で本公演もこれでいいかもって
思いましたよ。ゆゆちゃんも可愛かったし。
梅咲衣舞ちゃんも芝居がうまくて好きです。
可愛いし、ほんと、花娘は誰をみたらいいのか集中できませーん!
本公演で子ヒョンゴの衣舞ちゃんが赤ちゃんのスジニを背負う姿が大好きです。
もうあのビジュアルの可愛さにいつもあの場面ではニヤニヤしてる怪しい私です。
新公はあれほどインパクトがなかったし、ちょっとれみちゃんの声とか話し方に
似せようとしていたのかなと感じました。
衣舞ちゃんは衣舞ちゃんでいいのだ! と言い切ってあげたい。
煌雅あさひ・・・大好きすぎて何も言えない。
コ将軍はナゼ歌がないのだー! もっと沢山見たかったです。毎回すっきりしてきて
先ずビジュアルから男役になってきているし、
声も安定しているし、もっとアピールしてもいいのにと思ってますが今回で自然にファンが
増えてるだろうなぁ
実に素敵な人だ。この人がセンターに入ってくるのが楽しみなんですが、どうでしょうか?
伸び盛りの人って本当に面白いですよね。
瀬戸くんの芝居は、
>自分自身の運命に対して怒りを感じている
というのがすごく鮮明に出ていましたね!原作もそうなんですか……おお、かっこいいなあ。
本公演のシウ部族の衣装もよく似合っていて素敵ですよねっっ(惚)。最近すごく気になる人です☆
>衣舞ちゃんは衣舞ちゃんでいいのだ! と言い切ってあげたい。
それ、私も言い切ってあげたい!やっぱりその迷いが残っちゃったんでしょうかねぇ(T T)残念至極。せっかくの生田さんなんだから、衣舞ちゃんらしい子ホゲを追求すれば面白くなっただろうに……。
本公演のスジニを背負って「眠れ…」と歌う場面、私もめちゃくちゃ好きです。切ないくらい可愛いですよね♪
アーサーはエンカレ以来のお気に入りなので、結構長い付き合いになってきた(笑)んですが、最近急激に格好良くなってきましたよね!樹里ちゃんにめっちゃ被ってみえるときがあります(*^ ^*)。声は全然違いますけどねー………。ああ、キャリエールとかフランツとか、似合いそうだなあ~!
センターも案外似合うと思うんですけどねぇ。場面をもたせられる人だし。まだあと2年ありますし、切磋琢磨してがんばってほしいです。とりあえず、本公演で台詞をくれたのは嬉しい!!小池さんありがとう!!