大空祐飛さんが花組に異動して、ちょうど一年が過ぎました。
……早いものですね。本当に。
ほとんど卒業公演のつもりで通いつめた「Hollywood Lover」。
月組ファンでもあった猫にとっては、月組から卒業したら、あとはもう余生くらいに思っていたのに。
今、あんなにも楽しそうに、そして何より幸せそうに舞台に立っている祐飛さんを観るたびに、涙がでるほど幸せな気持ちになります。
何度も書いていますが、暖かく迎えてくださった花組のみなさまには、心から感謝しています(; ;)。ありがとう!
…と、いうわけで、
今日観たわけではないのですが、先週遠征したときの花組公演のレポートを。
正月休みに観てから、半月。
一番「変わった」!と思ったのは、まとぶんのタムドクでした。
いかにも裏のない「真っ白な」二枚目っぷりに終始した役作りから、少しずつですが懐の深さを感じさせる王者像を創りつつあったと思います。
小池さんの作品って、割と単純な「勧善懲悪」モノになりやすいのですが(←それこそ“宝塚的”潤色の天才、と呼ばれるゆえん)、私みたいなひねくれたファンには、それだと物足りなかったりするんですよね。でも、タムドクがなぜ王位を拒否するのか?が見えてくると、ドラマが重層化して面白くなってくるんです。
ヨン・ホゲが玉座を欲するのは、ある意味当然のお約束。それだけではドラマとして弱い(ひねくれ度が足りない)。
なぜタムドクが玉座を拒否するのか?
命を救ってくれたキハをさえ疑わなくてはならない父王を幼い頃から見てきて、そんな立場になりたくないと思っていた、から。
だからこそ、父王の死を知って、「自分はヤン王のようではなく、“愛に満ちた世界”を創るために王になるのだ」という自覚を得て、神器を集める決意をしたのだ……
という流れがきっちり見えてきたのが、すごく納得できました。
あとは、まとぶんの癖なのかな?すこーし早口なのと、台詞の語尾を少し切り捨てるように言うのが一本調子で乱暴者っぽい口調になりがちなのが変われば、すごく良いんじゃないかと思います(はぁと)
「街へ独りで出たことがないんだ…(こんなんじゃ)君を案内できない」という台詞とか、これはアランじゃなくて深窓の皇子様なんだから、あんまりぶっきら棒に言わないで、ゆっくり間をとって落ち着いて喋ってほしいんですよね。
可愛い女の子の前で緊張している、っていう芝居ともまた違うし。
あと、キハはホントはやっぱり、もう少し歳上の役作りでお願いしたいなあ。
ホゲ様を相手にしているときは良い感じなのに、まとぶん相手になると途端に純情少女になるのが……それだけタムドクが素敵だってこと!?って感じなんですけど(汗)、
特に、この「独りで出たことがないんだ…」の場面は、
タムドクが王として自分の進むべき道に迷っているときに、王たるべき彼を認め、守ろうとしてくれた初めての女なわけですから。
もっともっと大人な、タムドクを守ってあげたいくらいの感じでいいと思うんですよね…。
今のままじゃ、何もわからない子供に「あなたは王だもの、きっと素敵な王様になるわ!」とかなんとか言われてその気になっちゃった莫迦皇子、みたいじゃないですか(T T)。
そして、そのチュシンの王の目覚めを目前で見たホゲは惑う。
…俺は、何のために玉座を望むのか?と
チュシンの星の輝く夜に生まれたから?
王座を切望していた母(本当は、自分が玉座に座りたかった)のために?
(幼い頃から王たるために鍛錬を重ねてきた)自分自身への褒美として?
タムドクは、世界を支配するためではなく、新しい世界を創るために、
忌避してきた玉座を希むことにした。
…ならば、自分は?
自分の手の中に何もないことに気づいたとき、“英雄”としてのホゲは、壊れてしまう。
他人(母だけど)の希みを自分の望と見間違えたときから、少しずつ始まっていた崩壊が、自分の真実の希みが何か見失ったことを知って、歯止めが外れてしまう。
そこにつけこんだプルキルの悪意が、怖かった。
最初に観たとき、私はごく素直に「どうしてプルキルはそんなにホゲに執着するんだろう?」と思ったんですよね。
実はホゲが好みのタイプだったのか?とか、勝手に邪推してたりしたんですけど(苦笑)。
今回あらためて観て、プルキルは最初から知っていたのかもしれないな、と思いました。
最初から、ホゲがチュシンの王ではないことを知っていた。
チュシンの王ではないからこそ、自分の付け入る隙がある。
自分の思うように操ることができるだけの、隙が。
炎の巫女の預言を与えて、ホゲの魂を闇に堕し、自分のものにする。
英雄でもある彼をうまく操って、神器を集めさせる。真実のチュシンの王が座る玉座でないならば、神器さえあればどうにでもなる。
……そんなことを考えていそうな感じ。
真実のチュシンの王が座ってしまえば、神器を集めたくらいでどうなるものでもない。
それこそ、チュシンの王の血を引く子供の血で神器を洗うとか、そういう困難な儀式を必要とする。
…だったら、嘘で玉座を埋めてしまえばいい、と。
そうしてホゲは、「あなたこそチュシンの王なり」との預言を与えてくれた炎の巫女に縋りつく…。
それは最初から、愛ではなく、執着だった。
自分がキハを愛していないことを知りながら、
キハが自分を愛していないことを知りながら、
それでもキハを手放すことができない。キハがいなければ、自分はチュシンの王でいることができないから。
紅玉と引き換えにキハをプルキルに渡したとき。ホゲは自ら、炎の巫女の預言さえ否定する。
「俺はチュシンの王ではない。…だが、そんなことは関係ない」
俺は、高句麗の王になるのだから、と。
どんな国を創るのか。
ここに到ってもまだホゲははっきりとしたイメージを持つことができない。
彼は英雄。偉大な王を得て仕えることができることが、彼にとっても国にとっても一番の幸せ。
そして、その次の幸せは、平時の王となることだった。
でも、今は変革の時代。チュシンの星が輝きを放った後。
平時の王は勤まっても、導く先の見えない英雄に、変革を乗り越えることは出来ないだろう。
…“チュシンの王”でなければ。
ところで。
キハとホゲの「愛の無い結婚」の場面での、騎馬隊長の(祐澄)しゅん様(チョク・ファン将軍)の芝居が変わっていたんですけど……いつからなのっっ!?
正月休みに観たとき、ホゲ様をじぃーーーーーっと凝視するチョク・ファンの視線の強さに、真剣に心が震えたんですけどっ!
なんか、こないだは普通にパーティーの客と談笑していて、ホゲ様の方なんて全然見てなかったんですけど(T T)。ええーーーっ、なんでぇー?小池さんに注意されたんでしょうか…ぶつぶつ。
靺鞨(まっかつ)での戦闘場面で、ホゲの方針(虐殺してでも神器の情報を集めろ)に真っ向から反対したチョク・ファン。私は、この場面を見るたびに、小野不由美さんの「十二国記」シリーズの短編集、「華胥の幽夢」に収録された「乗月」を思い出します。
「王」の間近で、その「王」の悪政に悩んだ重臣が、王を討った、その後の物語なのですが。
重臣がその「王」のことを語る場面がとても印象的で。
『今から思えば』と、小野氏の筆は地の文で喝破する。
『彼は、王の転落をあれ以上見ていたくなかったのだ。なぜそんな、自らに泥を塗るようなことをする、自らを玉座と誉れから追い落とすようなまねをするのだ、と叫びたかった』
話自体は「太王四神記」とは全く関係のない物語なのですが、この靺鞨での場面と、その後の結婚式でのチョク・ファン将軍の苦しみは、そういうことなのかな、と思ったんですよね。
武芸には自信のあった自分でさえ、「腕を磨いて出直します!」と言わざるをえない英雄が、誰からも愛されて、市民たちにも人気のある御曹司が、なぜそんな愚かな真似をするのか!?と。
虐殺などしなくても、無理な戦争を始めなくても、
そもそも神器などなくてもいいじゃないか!…と。
『チュシンの王』でなければ王座に就けないわけではない。
実際、ヤン王は神剣を胸に享けて死んだ。ということは、「真の王」ではないということ。
4つの神器を集めなくても、玉座に就くことはできるのだ。
タムドク皇子を斬って、天地神堂を切ればいい。
どうせ五部族会議(選帝候みたいなもの)はヨン・ガリョに掌握されている。
放っておいてもホゲを推すはず。
なのになぜ、罪を犯してまで『チュシンの王』にそんなに拘る?
結婚式で食い入るようにホゲ様を見凝めるしゅん様を見ながら、そんな妄想の声を聴いていたのですが。
……違ったのか……ちぇっ(涙)
まぁ、チョク・ファン将軍は最後までホゲについているわけで(←そりゃそうだ)、
そんなに思い詰めて、チョク・ファンがホゲを討ってしまったら話がひっくり返ってしまうので。
仕方ないかな、と思ったりもしつつ(汗)。
世間一般では、こういう(食い入るようにホゲを凝視している)イメージがあるのはイルス(日向燦)のようですが。
イルスさんは、元々ヨン家の家司みたいなので、ある意味ホゲに従うのは当たり前なんですよね。
元々騎馬隊長という役職にあり、ヨン家の者ではないはずのチョク・ファンが惚れてしまう(←妙な意味ではありません)ところが好きだったんだけどなー。なんといっても、イルスはホゲに従うばかりで反論がないところが萌え足りない(苦笑)。
ホゲ様のラストで、全身で絶叫するマメちゃんと、小さく呟きながら(←ほとんどマイクには入ってない)、呆然と崩れるしゅん様。私はストイックな人に弱いのかなあ(*^ ^*)。
.
……早いものですね。本当に。
ほとんど卒業公演のつもりで通いつめた「Hollywood Lover」。
月組ファンでもあった猫にとっては、月組から卒業したら、あとはもう余生くらいに思っていたのに。
今、あんなにも楽しそうに、そして何より幸せそうに舞台に立っている祐飛さんを観るたびに、涙がでるほど幸せな気持ちになります。
何度も書いていますが、暖かく迎えてくださった花組のみなさまには、心から感謝しています(; ;)。ありがとう!
…と、いうわけで、
今日観たわけではないのですが、先週遠征したときの花組公演のレポートを。
正月休みに観てから、半月。
一番「変わった」!と思ったのは、まとぶんのタムドクでした。
いかにも裏のない「真っ白な」二枚目っぷりに終始した役作りから、少しずつですが懐の深さを感じさせる王者像を創りつつあったと思います。
小池さんの作品って、割と単純な「勧善懲悪」モノになりやすいのですが(←それこそ“宝塚的”潤色の天才、と呼ばれるゆえん)、私みたいなひねくれたファンには、それだと物足りなかったりするんですよね。でも、タムドクがなぜ王位を拒否するのか?が見えてくると、ドラマが重層化して面白くなってくるんです。
ヨン・ホゲが玉座を欲するのは、ある意味当然のお約束。それだけではドラマとして弱い(ひねくれ度が足りない)。
なぜタムドクが玉座を拒否するのか?
命を救ってくれたキハをさえ疑わなくてはならない父王を幼い頃から見てきて、そんな立場になりたくないと思っていた、から。
だからこそ、父王の死を知って、「自分はヤン王のようではなく、“愛に満ちた世界”を創るために王になるのだ」という自覚を得て、神器を集める決意をしたのだ……
という流れがきっちり見えてきたのが、すごく納得できました。
あとは、まとぶんの癖なのかな?すこーし早口なのと、台詞の語尾を少し切り捨てるように言うのが一本調子で乱暴者っぽい口調になりがちなのが変われば、すごく良いんじゃないかと思います(はぁと)
「街へ独りで出たことがないんだ…(こんなんじゃ)君を案内できない」という台詞とか、これはアランじゃなくて深窓の皇子様なんだから、あんまりぶっきら棒に言わないで、ゆっくり間をとって落ち着いて喋ってほしいんですよね。
可愛い女の子の前で緊張している、っていう芝居ともまた違うし。
あと、キハはホントはやっぱり、もう少し歳上の役作りでお願いしたいなあ。
ホゲ様を相手にしているときは良い感じなのに、まとぶん相手になると途端に純情少女になるのが……それだけタムドクが素敵だってこと!?って感じなんですけど(汗)、
特に、この「独りで出たことがないんだ…」の場面は、
タムドクが王として自分の進むべき道に迷っているときに、王たるべき彼を認め、守ろうとしてくれた初めての女なわけですから。
もっともっと大人な、タムドクを守ってあげたいくらいの感じでいいと思うんですよね…。
今のままじゃ、何もわからない子供に「あなたは王だもの、きっと素敵な王様になるわ!」とかなんとか言われてその気になっちゃった莫迦皇子、みたいじゃないですか(T T)。
そして、そのチュシンの王の目覚めを目前で見たホゲは惑う。
…俺は、何のために玉座を望むのか?と
チュシンの星の輝く夜に生まれたから?
王座を切望していた母(本当は、自分が玉座に座りたかった)のために?
(幼い頃から王たるために鍛錬を重ねてきた)自分自身への褒美として?
タムドクは、世界を支配するためではなく、新しい世界を創るために、
忌避してきた玉座を希むことにした。
…ならば、自分は?
自分の手の中に何もないことに気づいたとき、“英雄”としてのホゲは、壊れてしまう。
他人(母だけど)の希みを自分の望と見間違えたときから、少しずつ始まっていた崩壊が、自分の真実の希みが何か見失ったことを知って、歯止めが外れてしまう。
そこにつけこんだプルキルの悪意が、怖かった。
最初に観たとき、私はごく素直に「どうしてプルキルはそんなにホゲに執着するんだろう?」と思ったんですよね。
実はホゲが好みのタイプだったのか?とか、勝手に邪推してたりしたんですけど(苦笑)。
今回あらためて観て、プルキルは最初から知っていたのかもしれないな、と思いました。
最初から、ホゲがチュシンの王ではないことを知っていた。
チュシンの王ではないからこそ、自分の付け入る隙がある。
自分の思うように操ることができるだけの、隙が。
炎の巫女の預言を与えて、ホゲの魂を闇に堕し、自分のものにする。
英雄でもある彼をうまく操って、神器を集めさせる。真実のチュシンの王が座る玉座でないならば、神器さえあればどうにでもなる。
……そんなことを考えていそうな感じ。
真実のチュシンの王が座ってしまえば、神器を集めたくらいでどうなるものでもない。
それこそ、チュシンの王の血を引く子供の血で神器を洗うとか、そういう困難な儀式を必要とする。
…だったら、嘘で玉座を埋めてしまえばいい、と。
そうしてホゲは、「あなたこそチュシンの王なり」との預言を与えてくれた炎の巫女に縋りつく…。
それは最初から、愛ではなく、執着だった。
自分がキハを愛していないことを知りながら、
キハが自分を愛していないことを知りながら、
それでもキハを手放すことができない。キハがいなければ、自分はチュシンの王でいることができないから。
紅玉と引き換えにキハをプルキルに渡したとき。ホゲは自ら、炎の巫女の預言さえ否定する。
「俺はチュシンの王ではない。…だが、そんなことは関係ない」
俺は、高句麗の王になるのだから、と。
どんな国を創るのか。
ここに到ってもまだホゲははっきりとしたイメージを持つことができない。
彼は英雄。偉大な王を得て仕えることができることが、彼にとっても国にとっても一番の幸せ。
そして、その次の幸せは、平時の王となることだった。
でも、今は変革の時代。チュシンの星が輝きを放った後。
平時の王は勤まっても、導く先の見えない英雄に、変革を乗り越えることは出来ないだろう。
…“チュシンの王”でなければ。
ところで。
キハとホゲの「愛の無い結婚」の場面での、騎馬隊長の(祐澄)しゅん様(チョク・ファン将軍)の芝居が変わっていたんですけど……いつからなのっっ!?
正月休みに観たとき、ホゲ様をじぃーーーーーっと凝視するチョク・ファンの視線の強さに、真剣に心が震えたんですけどっ!
なんか、こないだは普通にパーティーの客と談笑していて、ホゲ様の方なんて全然見てなかったんですけど(T T)。ええーーーっ、なんでぇー?小池さんに注意されたんでしょうか…ぶつぶつ。
靺鞨(まっかつ)での戦闘場面で、ホゲの方針(虐殺してでも神器の情報を集めろ)に真っ向から反対したチョク・ファン。私は、この場面を見るたびに、小野不由美さんの「十二国記」シリーズの短編集、「華胥の幽夢」に収録された「乗月」を思い出します。
「王」の間近で、その「王」の悪政に悩んだ重臣が、王を討った、その後の物語なのですが。
重臣がその「王」のことを語る場面がとても印象的で。
『今から思えば』と、小野氏の筆は地の文で喝破する。
『彼は、王の転落をあれ以上見ていたくなかったのだ。なぜそんな、自らに泥を塗るようなことをする、自らを玉座と誉れから追い落とすようなまねをするのだ、と叫びたかった』
話自体は「太王四神記」とは全く関係のない物語なのですが、この靺鞨での場面と、その後の結婚式でのチョク・ファン将軍の苦しみは、そういうことなのかな、と思ったんですよね。
武芸には自信のあった自分でさえ、「腕を磨いて出直します!」と言わざるをえない英雄が、誰からも愛されて、市民たちにも人気のある御曹司が、なぜそんな愚かな真似をするのか!?と。
虐殺などしなくても、無理な戦争を始めなくても、
そもそも神器などなくてもいいじゃないか!…と。
『チュシンの王』でなければ王座に就けないわけではない。
実際、ヤン王は神剣を胸に享けて死んだ。ということは、「真の王」ではないということ。
4つの神器を集めなくても、玉座に就くことはできるのだ。
タムドク皇子を斬って、天地神堂を切ればいい。
どうせ五部族会議(選帝候みたいなもの)はヨン・ガリョに掌握されている。
放っておいてもホゲを推すはず。
なのになぜ、罪を犯してまで『チュシンの王』にそんなに拘る?
結婚式で食い入るようにホゲ様を見凝めるしゅん様を見ながら、そんな妄想の声を聴いていたのですが。
……違ったのか……ちぇっ(涙)
まぁ、チョク・ファン将軍は最後までホゲについているわけで(←そりゃそうだ)、
そんなに思い詰めて、チョク・ファンがホゲを討ってしまったら話がひっくり返ってしまうので。
仕方ないかな、と思ったりもしつつ(汗)。
世間一般では、こういう(食い入るようにホゲを凝視している)イメージがあるのはイルス(日向燦)のようですが。
イルスさんは、元々ヨン家の家司みたいなので、ある意味ホゲに従うのは当たり前なんですよね。
元々騎馬隊長という役職にあり、ヨン家の者ではないはずのチョク・ファンが惚れてしまう(←妙な意味ではありません)ところが好きだったんだけどなー。なんといっても、イルスはホゲに従うばかりで反論がないところが萌え足りない(苦笑)。
ホゲ様のラストで、全身で絶叫するマメちゃんと、小さく呟きながら(←ほとんどマイクには入ってない)、呆然と崩れるしゅん様。私はストイックな人に弱いのかなあ(*^ ^*)。
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コメント
更新、ご苦労様です。(カクダン風に)
先週しゅん様に堕ちた私にはタイムリー過ぎて、赤い意図(←違うから)を感じます(^^)。
そう、チョクファンは高句麗一武道会でホゲが卑怯な武器を使う事を知らされていなかったので、タムドクにバラされた時に「ええっ!?」と驚く顔がツボでした。
チョクファンは実直な武人らしい考えで、ホゲの腕ならそんなものなくても勝てるのに…と。
単純に驚く時と、(その卑怯さに)眉を顰める時とがあって、後者の時には婚約披露パーティーで引いていたりするので、いつかホゲ様捨てられたらどうしよう(物語上ありえないから)と、ヤキモキしてました。
…そういうチョクファンだからこそ、卑怯な計画を知らされなかったのたろうなと思うし。
だから、結局最後までホゲに従う彼が、いつその覚悟をしたのかが観劇ポイントでした。…割と毎回違うように見えたので。
でも婚約披露パーティーの下手奥で男3人でいる時、砕けて話すホゲは以前の彼のようで、観ていて凄く嬉しい場面で…私はあの姉妹の姿を観られる自信がありません(……)
チョクファンが、ホゲについていく気持ちを決めるのはココしかないなと…ココを逃すと、後は「ホゲについていく覚悟」じゃなくて「状況に対して腹をくくる」になってしまうので。
で。
自分の気持ちや葛藤をこらえつつホゲに付き従うチョクファンのストイックな色気に参りました。(←結局そこかい)
そして私のイルス的ツボは、タムドクがホゲの進軍を止める場面で、タムドクに一瞬不安な顔になるイルス(なにしろ真のチュシンの王に逆らう訳だから)が、ホゲの「俺の王は俺自身だ!」の言葉にニヤッとする表情が凄くツボ。
「我が王此処に在り!」という声が、私の頭の中で勝手に聞こえてくるくらい。
そしてイルスのこの表情は、叛乱劇の悲惨な印象のある軍隊の場面を、冒険活劇に変える大きな要素のひとつだろうなと思う訳です。
ホゲファンのCulは、このつらい作品の中で、かなりイルスに救われています…。
そして隠れホゲファン疑惑のあるヒョンミョンについてはいつかお話したいです(汗)
長くなってごめんなさい。毎日寒いので、お風邪など召されませぬよう。
コメントありがとうございます~~~っ!!いつの間にかしゅん様に落ちていらっしゃったんですね☆私は初見からかーなーりーしゅん様スイッチ入っちゃって、大変でした(^ ^)。
しゅん様しゅん様言って、皆に無視されていたのが懐かしいわっ。
>…割と毎回違うように見えたので。
なるほど。毎回違うのかー。じゃあ、完全にあの芝居をやめてしまったわけではないのかしらっ!(嬉)東京に期待しよう……。
そう。ホゲが一幕ラストでテジャ城にチョク・ファンを連れて行かず、途中でキハと共に都に帰らせるのは、やはり卑怯な手を使う自分をチョク・ファンに視られたくなかったから、っていうことで良いんですよね?
武道会で規格外の槍を使ったホゲにショックを受けていた彼を、知っているから。
正月休みにはやってなかったと思うのですが、こないだ遠征したときは、ホゲ様槍の仕掛けを喝破されたときに、チラッとチョク・ファンの方を見てましたからねぇ……(←幻覚?)
チョク・ファンがホゲに就いていく決意をするのは、実は靺鞨なんじゃないかと猫は思っています。
反論する部下を説得することさえできない(説得しようともしない)ホゲに、思わず腰の剣に手をかけるチョク・ファン。でも、彼は結局、目線を逸らして手を下ろすんですよね。あのときに、「俺にはこのひとを斬ることは出来ない…」と気づいたんだと思うんですよ。
で、結婚式ではホゲの一挙手一投足に注目して、「何故この人が俺の主人なのか」を考えてるんだと思ったんですよね。そういう眼だった!絶対に!!…こないだはやってなかったけど…(涙)。本当に日替わりなのかなあ…(嘆)。
「俺の王はおれ自身だ!」のときのイルスさんの笑顔は、私もかなりツボです(^ ^)。
自棄っぱちな笑顔じゃないところがすごく好き。
でも、やっぱりしゅん様のストイックな色気には勝てない私(*^ ^*)。
>そして隠れホゲファン疑惑のあるヒョンミョンについてはいつかお話したいです(汗)
ぜひぜひ、近いうちに☆
「人には向き不向きがある」チョク・ファンの事はその程度の配慮しかしてない気がした(^^;
基本「王となるように育てられた人」だから。
でも後半でその配慮のかけらすら無くなっているホゲが素敵です。
チョク・ファンのお芝居が毎回変わるのは・・・何故なんでしょうね?
5連続2階席でオペラグラスで存分に観られて落ちたようなものなんですが、
ラストの回で、チョク・ファンはいきなり弱っち〜いヘタレになっていて、
すげえビックリしました。(タムドクや鎮護真剣や神器に対して、すごく恐れ入ってるの)
でも考えたら武人といえど一般人の彼が、神器よりホゲに目を走らせる・・・というのは物語上マズイのかなと。
1幕ラストは、煌雅あさひくんも衝撃から立ち直ったあと、
ホゲ様をあの丸い目で心配そうに見ていた芝居がきれいさっぱり無くなっていたので、
多分演出指示なんでしょうね。残念。
でもそこでも気づいたことがあって。
真の王タムドクに対して思わず膝を折るチョク・ファンと。
下段のかまえがながら剣を抜いたままのイルス。
それがこの二人のスタンスの違いなんだなと。
わからない事も多いんですが。
キハを王宮に連れていくコ将軍に「なんだと!」と激する意味がわからない・・・コ将軍がキライ程度の反応ではないし、キハに対する執着もないし、キハを送り届ける命令を果たせないことで作戦に支障が出るとも思えないし・・・
妄想激しい私は、チョク・ファンがキハを斬るか迷っていたらいいなと思うのだけど。
ホゲを惑わす害悪な女を取り除くべく、という意味で。絶対違うだろうけど。
テジャ城の計画では、役割を果たす時点で計画すべてを話しているんですよね、
部族の王子達の死体を前に、タムドクに罪を着せようとする時、チョク・ファンはその場にいるわけですから。石膏像のように表情を固めて、内心を読ませない。
命令だから従っているのか、心の整理がつかないからとりあえず割り切って仕事しているのか、ホゲのために私情を捨てているのか・・・。
少なくとも納得しているようには絶対みえないので。
婚約式(関係ないけど出席者の8割が軍人なのが銀○伝みたい)で。
キスの後、陽気に囃すイルスと、
時に複雑そうに、或いは非難めいた表情で見つめるチョク・ファンが好対照で、
見入ってしまいます・・・こういうのに弱いな自分・・・。
内面を知りたくなる人物は、私にとって危険なんだなと自覚しました(^^;;;
ヒョンミョンについては、不思議だったんですよ。
ホゲの死を、顔をゆがめて強く悲しんでくれていて「無関係なのに何故?」と
思ってしまうくらい。次の対プルキルの場面でも、火天会を怒りをもって睨みつける。
タムドクご一行様の中でひとりだけ。(シウ族の皆さんは戦闘員だから別枠で)
ヒョンゴ村長はじめ皆さんいい人だから、悪事を重ねたホゲの死に特にこだわらないから
ヒョンミョンの表情が妙に目立って気が付いた。関係ないのに何故怒る?
で、無理矢理考えた。
あの一行の中で、壊れる前のホゲを知っているのは、タムドクを除くとヒョンミョンだけ。
コムル村を出て都で暮らす彼は、評判を聞いたり、実際みかけたり、どこかで接点があったかもしれない。民に慕われる文武にすぐれた、それでいて鷹揚な人柄に好感を持っていたかも。
・・・少なくとも、こんな死に方をするような人物ではなかった・・・と、思ってくれているのだとしたら、私なりに納得しました。
「それにひきかえヨン・ホゲ様は〜♪」と、笑顔で歌っていたヒョンミョンだから。
その後の壊れ方を見てきたヒョンミョンだから。
対立チームの中ではもしかしたら一番ホゲに同情的だったのではないのかな?(こじつけ)
す、す、すみません……コメント書いたんですけど、なんと!!「2000字以内にしろ」というエラーが出て、データが消えてました……
さすがにコメントで2000字超えたのは初めてです。いくらなんでもしゅん様に煮えすぎだろう自分。
…というワケで、また後で書き直します!とりあえずレス無しは申し訳ないので、お詫びだけ。ごめんなさい。
早く花組が観たい、で、お二人の指摘されてる場面であれこれと確認したいです。
どうぞねこさま続けてください。
あ、でも「忘れ雪」東京リーダー降臨日の感想も宜しく(笑)
しゅん様素敵ですよねぇ~♪♪
真波そらちゃんと同じようなタイプかと思っていましたが、だいぶ違ってました(汗)。
いや、そらちゃんはそらちゃんでメッチャ好きなんですけどっ。
っていうか、「忘れ雪」……書いているうちにどんどん話が逸れていくんですけど……なぜっ!?
>1幕ラストは、煌雅あさひくんも
アーサー、あれやらなくなっゃったんですか!?うそぉ…。
東京では復活してほしいです!別にそんな、演出上まずいような芝居じゃないでしょう!?(くすん)
>真の王タムドクに対して思わず膝を折るチョク・ファンと。
>下段のかまえがながら剣を抜いたままのイルス。
そこは、私も初見からツボりました。判りやすいんですよね、あの二人。高句麗武人のチョク・ファンと、ヨン家のイルス。まぁ、ヨン家も騎馬民族っぽいので、チョク・ファンも近い部族ではあるんでしょうけれども。
そして、一度は膝を折るにも関わらず、それでもホゲを選ぶチョク・ファンが悲しいんです…。
>キハを王宮に連れていくコ将軍に「なんだと!」と激する意味がわからない
コ将軍は敵方だ、という認識はあるんじゃないでしょうか。あと、格としては同格っぽいので、「コ将軍の命令を受けるいわれはない!」という思いはあるんじゃないかな、と。
この時点でキハを斬る意思はあるかなあ……?だって、ホゲが真の王だと思っているはずですよねぇ?
ただ、このヤン王の横槍のおかげで、チョク・ファンはテジャ城に間に合ってしまうんですよね。
遠ざけておきたかったのに、帰ってきてしまった。知られてしまった…。ホゲはショックだったんじゃないのかな、と。
ドラマとしては何も描かれていないけど、ライトも当たらない隅っこで凍りついたチョク・ファンの貌を見ながら、私は勝手にそう解釈してました。………違ったのか……(T T)。
>内面を知りたくなる人物は、私にとって危険なんだなと自覚しました(^^;;;
あはは。危険だから内面を知りたくなるんですよ(*^ ^*)。
>ヒョンミョンについては、不思議だったんですよ。
>ホゲの死を、顔をゆがめて強く悲しんでくれていて「無関係なのに何故?」と
たしかに、私も不思議には思いました。
まぁ、宝塚だからそんなもんかな、と解釈してたんですけど(汗)だって、ホゲを抱くタムドクを囲んでライトエリアに入っているのは、タムドクのお仲間。ホゲの部下であるイルスとチョク・ファンの二人は、ライトの外なんですもの……(T T)。
>あの一行の中で、壊れる前のホゲを知っているのは、タムドクを除くとヒョンミョンだけ。
確かにそうですね。だからこそ、か……なるほど~~!!納得です。
ああ、東京に来るのが待ち遠しいですねぇ☆