東宝劇場にて、月組「夢の浮橋」の新人公演を観劇してまいりました。
……でも、その前に。
星組の安蘭けいさん、遠野あすかさんの後任として、
柚希礼音くん、夢咲ねねちゃんの就任が正式に発表されました。
礼音くん、ねねちゃん、おめでとう!!
正直、あれ?まだ発表されてなかったんだっけ?とか思ってしまったりしましたが(^ ^;ゞ、
とにかく。
トウコさん、あすかちゃんの後任ではプレッシャーもあるでしょうけれども、せっかく若くして就任したのですから、これからがんばって大輪の花を咲かせて欲しいな、と思います。
たまたま、なんですけど、85期(礼音くん)も89期(ねねちゃん)も月組で同期全員のロケットをしていたコンビ、なんですね。
85期の本当の初舞台だった雪組さんの大劇場公演「ノバ・ボサ・ノバ」は、私が初めて観た「初舞台生公演」でした。
あれから10年。初舞台から見守ってきた二人が、今、星組でコンビを組む。
良い作品に恵まれて、幸せなトップ生活になりますように。
心の底から祈っています。
同時に発表された組替えの3人(凰稀かなめ/星へ、早霧せいな/雪へ、天咲千華/花へ)も、新しい組で新しい自分を見つけて、輝いてくれますように。
……とりあえず、、、、雪組さんは大劇場まで観に行くしかないのかな……(T T)。
ってなとこで、本題・「夢の浮橋」新人公演。
演出は、本公演と同じく大野拓史。
ああ、大野さんはコレがやりたかったのか、と納得しました。
全く同じ脚本・演出で、全く違う物語世界を立ちあげてのけること、それ自体が。
本公演の、甘やかで昏い、気持ちよく“罪”に浸って現世を否定する倒錯的な無常観と、
新人公演の、真っ直ぐで涼やかな、「乗り越える」強さと「振り向かない」強靭さを併せ持つ貴族精神と。
どちらも大野さんの「源氏」であり、大野さんの「タカラヅカ」でもあったのだろう、と思います。
残念ながら、本公演も一回しか観ていないので演出的な違いの詳細を指摘することはできないのですが、光源氏の存在感とか、秋好中宮や夕霧の立ち位置とか、観ていての印象はかなり違いましたね。
役者の個性による役の人物のキャラクターの違い以上に、演出手法というか、「世界観」の違いが鮮明で驚きました。
どちらが好きか、というのは好みの問題だと思うのですが、私は、新人公演の世界観が好きでした。
薫から数珠を受け取り、自分の運命を受け入れて玉座に向かう明日海匂宮の、ピンと伸びた背と、振り向くことのない潔さ。匂宮から光る君へ向かうベクトルが弱まって、薫への気持ち(=過ぎ去った幼い時間へのリスペクト)が明確になっていたのも印象的でした。
そのあたりをあえて弱めて、“罪”への怯えと光る君への執着を表に出した本公演も面白い試みだったのですが、どちらが好きかと問われるのであれば、私は新人公演の方が好きだ、としか言いようがありません。
演出意図自体は本公演の方が面白いので、うまく嵌ればそちらの方が気に入ったと思うのですが……。汚いものをじっと見凝めてしまう、嫌なものなのに何故か執着してしまう……そういう心理は理解できますし、そういう芝居も非常に好きなのですが、あえて「タカラヅカ」の、それも大劇場作品でそれを観たいと思わないので。
夢々しいものを求めるニーズにも対応しなくてはならない大劇場作品で、中途半端にやってほしくない。昏い方向に向かっていく物語は、中途半端にやると、どうしても気持ちよく不幸に浸ってしまうように見えてしまって非常に不愉快なものになってしまうものですから。
物語がどんなに悲惨でも、挫けずに前を向いて、あるいは足元をしっかりと見て、一歩一歩進んでいこうとする物語が、私は好きです。
どんなに悲しい、択びたくない道であっても、自ら択んだ以上は自覚をもって振り返ることなく歩いていく物語が、私は好きです。
…こんなコトを考えるのも、本公演と新公が同じ作品とは思えないほど違っていたから、ですo(^-^)o
殆ど同じ一つの脚本で、全く違う二つの物語を創り上げた立ち上げた大野さんと月組っ子たちに、プロージット。
…キャストごとの感想は、また後日☆
.
……でも、その前に。
星組の安蘭けいさん、遠野あすかさんの後任として、
柚希礼音くん、夢咲ねねちゃんの就任が正式に発表されました。
礼音くん、ねねちゃん、おめでとう!!
正直、あれ?まだ発表されてなかったんだっけ?とか思ってしまったりしましたが(^ ^;ゞ、
とにかく。
トウコさん、あすかちゃんの後任ではプレッシャーもあるでしょうけれども、せっかく若くして就任したのですから、これからがんばって大輪の花を咲かせて欲しいな、と思います。
たまたま、なんですけど、85期(礼音くん)も89期(ねねちゃん)も月組で同期全員のロケットをしていたコンビ、なんですね。
85期の本当の初舞台だった雪組さんの大劇場公演「ノバ・ボサ・ノバ」は、私が初めて観た「初舞台生公演」でした。
あれから10年。初舞台から見守ってきた二人が、今、星組でコンビを組む。
良い作品に恵まれて、幸せなトップ生活になりますように。
心の底から祈っています。
同時に発表された組替えの3人(凰稀かなめ/星へ、早霧せいな/雪へ、天咲千華/花へ)も、新しい組で新しい自分を見つけて、輝いてくれますように。
……とりあえず、、、、雪組さんは大劇場まで観に行くしかないのかな……(T T)。
ってなとこで、本題・「夢の浮橋」新人公演。
演出は、本公演と同じく大野拓史。
ああ、大野さんはコレがやりたかったのか、と納得しました。
全く同じ脚本・演出で、全く違う物語世界を立ちあげてのけること、それ自体が。
本公演の、甘やかで昏い、気持ちよく“罪”に浸って現世を否定する倒錯的な無常観と、
新人公演の、真っ直ぐで涼やかな、「乗り越える」強さと「振り向かない」強靭さを併せ持つ貴族精神と。
どちらも大野さんの「源氏」であり、大野さんの「タカラヅカ」でもあったのだろう、と思います。
残念ながら、本公演も一回しか観ていないので演出的な違いの詳細を指摘することはできないのですが、光源氏の存在感とか、秋好中宮や夕霧の立ち位置とか、観ていての印象はかなり違いましたね。
役者の個性による役の人物のキャラクターの違い以上に、演出手法というか、「世界観」の違いが鮮明で驚きました。
どちらが好きか、というのは好みの問題だと思うのですが、私は、新人公演の世界観が好きでした。
薫から数珠を受け取り、自分の運命を受け入れて玉座に向かう明日海匂宮の、ピンと伸びた背と、振り向くことのない潔さ。匂宮から光る君へ向かうベクトルが弱まって、薫への気持ち(=過ぎ去った幼い時間へのリスペクト)が明確になっていたのも印象的でした。
そのあたりをあえて弱めて、“罪”への怯えと光る君への執着を表に出した本公演も面白い試みだったのですが、どちらが好きかと問われるのであれば、私は新人公演の方が好きだ、としか言いようがありません。
演出意図自体は本公演の方が面白いので、うまく嵌ればそちらの方が気に入ったと思うのですが……。汚いものをじっと見凝めてしまう、嫌なものなのに何故か執着してしまう……そういう心理は理解できますし、そういう芝居も非常に好きなのですが、あえて「タカラヅカ」の、それも大劇場作品でそれを観たいと思わないので。
夢々しいものを求めるニーズにも対応しなくてはならない大劇場作品で、中途半端にやってほしくない。昏い方向に向かっていく物語は、中途半端にやると、どうしても気持ちよく不幸に浸ってしまうように見えてしまって非常に不愉快なものになってしまうものですから。
物語がどんなに悲惨でも、挫けずに前を向いて、あるいは足元をしっかりと見て、一歩一歩進んでいこうとする物語が、私は好きです。
どんなに悲しい、択びたくない道であっても、自ら択んだ以上は自覚をもって振り返ることなく歩いていく物語が、私は好きです。
…こんなコトを考えるのも、本公演と新公が同じ作品とは思えないほど違っていたから、ですo(^-^)o
殆ど同じ一つの脚本で、全く違う二つの物語を創り上げた立ち上げた大野さんと月組っ子たちに、プロージット。
…キャストごとの感想は、また後日☆
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コメント
今回の公演を観て、新公シシィはりおんさんに…という気持ちが強くなりました!
りおんさんってファンクラブは無いですかね?完璧に嵌ってしまい、お手紙も書きました。
りおんちゃんのファンクラブ……どうなんでしょうね。まだ下級生だし、本公演で役らしい役がついたこともないし……でもきっと、お手紙喜んでくださったでしょうね!
りおんちゃんもとっても可愛かったです☆なかなか続きが書けなくてすみませんm(_ _)m。気長にお待ちいただけると嬉しいです!
歌も声がぐっと前に出てきて気持ちよかったし・・・
匂宮さまを責めるところとか、ちょっとしなだれかかる姿も
可愛くてニマニマしながら観ていました~
私もりりーさまに賛成です。
絶対にシシィをお願いします~
小池先生、ここ見てますかね?←見てない、見てない
>匂宮さまを責めるところとか、ちょっとしなだれかかる姿も
ねーー、可愛いですよねっ♪♪
っていうか、すみませんなかなか続きが書けなくて(涙)>りりーさま
やはりファンクラブは無いですかね…
今度出待ちしてみます!
はにはにさま、感想ありがとうございます!
新公観たかったです…(涙涙)
可愛いでしょうねぇ……。
新公、何から書き始めようか悩んでいるうちに1週間過ぎてしまいました(滝汗)
わ、忘れないうちに書かねば…………(T T)