雪組トップ娘役・白羽ゆり嬢が、次回大劇場公演で卒業されることが発表されました。



あすかちゃんととなみちゃん。同じ84期で、あすかちゃんは宙⇒花⇒専科⇒星、となみちゃんは月⇒雪⇒星⇒雪、ともに複数回の組替えを重ねて、12年目の春。
それぞれの個性なりに咲いた“大輪の”華が、ほとんど同時にいなくなってしまうなんて……(; ;)。
もちろん、一つの華が散れば次の花が開くのが宝塚。それはわかっているのですけれども。
でも、本当に寂しいです……。


となみちゃんを最初に“発見”したのは、「から騒ぎ」。
にっこにこのキラキラ笑顔で羽扇を扇いでいた研1のとなみちゃんに、まさに一目惚れでした。可愛かったなぁ…。
その夏に「ブエノスアイレスの風」再演があって、中国公演があって、「プロヴァンスの碧い空」があって……
翌年にはもう「LUNA/Blue Moon Blue」なんですね。あーちゃん(花瀬みずか)、(西條)三恵ちゃん、(叶)千佳ちゃん、そして、となみちゃん。“月組4羽うさぎ”(命名:猫)のデビュー作(←一作かぎりでデビューも何もないけど)。
そして、東京に来ないでベルリン公演に参加し、その夏にはもう、「更に狂はじ」でバウヒロイン。あらためて考えると、あの時となみちゃんはまだ研3だったんですね。
可愛い可愛い、お気に入りの月娘だったとなみちゃんが、祐飛さんの初ディナーショー「SELFISH!」でほとんど相手役のように組んでくれて、猫はすごく幸せだったなぁ……。

「SELFISH!」を最後に雪組に組替えしたとなみちゃん。ヒロイン路線を突っ走り、星組に異動してすぐトップに就任。星組でわたるさんと二作、雪にもどって水さんと4作。宝塚伝統の大役アントワネットでお披露目して、正塚さんから谷さんまでバラエティに富んだ計6作。幸せなトップ生活だったのではないかと思います。

私が一番好きだった役は……「追憶のバルセロナ」のセシリア(フランシスコ/絵麻緒の昔のフィアンセで、アントニオ/成瀬の夫人)かなあ。なんというか、「一人では生きていけない」弱さと脆さが前面に出ていながら、「夫を支えて生きていく」ことはできる強さを持っている矛盾がすごく好きだったんです。「Romanced PARIS」のパトリシアもそんな感じ。だから、正塚さんはとなみちゃんという女優がすごく気に入っていたんだと思う。「Practical JOKE」の時も下級生ながら可愛くて目立っていたし、「愛するには短すぎる」のバーバラも良かったし。まぁ、たしかに「マリポーサの花」のセリアは苦戦してましたけどね…。

そして、天然素材の天使そのものだったシシィも大々大っ好き!でした。あれは「エリザベート」という作品として今までにない新解釈だったし、トートが主役の宝塚版でしかありえないシシィだった。国を滅ぼすほどの純粋さ。大人(フランツ&ゾフィ)と子供(シシィ)の対比。男を滅ぼし、国の命運を傾けてさえ、軽々と天へ舞い上がる白い翼。心の底から、ウィーン版が来日した裏でこういう解釈で舞台を創った小池さんの才能に感服したものです。

あすかちゃんは、理性的で気の強い、自立した、でも内面は可愛らしくてけなげな女性像を得意としていましたが、となみちゃんは、どちらかというと一人では立っていられない、脆くて感情に流されやすく、子供のように純粋で正直なタイプの女性がよく似合う女優。たぐい稀な美貌、ドレス栄えするデコルテ、ファンタジックな存在感。もっと悪女(?)系の役を観てみたかった人なので、「カラマーゾフの兄弟」のグルーシェニカ(アグラフェーナ)をすごく楽しみにしているのですが。
……レディ・ゾロで最後かー。元月娘らしく、男前な新境地をひらいてくれると嬉しいのですが。……谷さんかーー……。

「更に狂はじ」「花供養」「星影の人」と、和物もよく似合うとなみちゃんには、石田さんのショーの方が楽しみかも(^ ^)。っていうか、「カラマーゾフ」追加で探そう…。




となみちゃんがいつかは卒業するのはわかっていたし、星組時代とあわせてトップとして6作目ともなれば「そろそろ…」というのも予想の範疇内ではありましたが。
だからといって寂しさが薄れるものではないんだなー、としみじみ思ったりして。

なにはともあれ、あと2作。
悔いのないよう、チケットをGETしたいと思います。









……すっかりとなみちゃんの発表で忘れられてしまった感がありますが、私にとってはもう一つ、スルーできない重大なクリスマスプレゼントがありました。

■遼河 はるひ ディナーショー(追)<出演者>
(月組)遼河はるひ
(月組)美鳳あや、美翔かずき、沢希理寿、彩星りおん

■霧矢 大夢 ディナーショー(追)<出演者>
(月組)霧矢大夢
(月組)羽咲まな、舞乃ゆか、紗那ゆずは

■遠野あすか ミュージック・サロン <出演者>
(星組)遠野あすか
(星組)彩海早矢、夢乃聖夏、水輝 涼


とりあえず、これから私のことは予言者と呼んでください。
……となみちゃんのミュージックサロンの出演者を予言するのはやめておきます。怖いから。


で、私に破産しろと。そういうことですね?この座組は。
年度末のくそ忙しい3月に、太王四神記、逆転裁判、ミュージックサロンにディナーショー二つ、そして月バウとドラマシティ……(泣)
だって3月だよ?今年の祐飛さんのディナーショーでさえギリギリの無理矢理だったのに。しかもこの時って、藤原竜也くんの「ムサシ」があって、荻田作品があって、……きっと他にもイロイロあるはず(涙)。どーしろと(T T)。

……年が明けたら、ゆっくり考えます……しょぼん。


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