宝塚花組 日本青年館公演「銀ちゃんの恋」。
【10/26 色々間違いを見つけたので、だいぶ加筆修正しました】
今日は、初代ヤスの汐風幸(現・片岡サチ)さんがご観劇されていらっしゃいました。
……かーわーいーいーーーーーーっ!!
カーテンコールで祐飛さんがご紹介された後、立ち上がって大きく拍手してくださって。
祐飛さんも、みつるくんも、他のメンバーも、めちゃくちゃアピールしまくってました(笑)。
元はといえば花組配属の幸ちゃん。その頃花組にいたメンバーはこの公演には誰も出演されていないけど、月組時代に可愛がっていただいた祐飛さん、「ノバ・ボサ・ノバ」初舞台の85期(真野すがた、華形ひかる)、、、、めおちゃんとちあき(白鳥かすが)は月組で数作一緒にやっているし、幸ちゃんのサヨナラだった「花の宝塚風土記/シニョール・ドンファン」初舞台の89期(望海風斗、嶺乃一真、初輝よしや)もいるし。案外同じ舞台に立った人は多いんですね。あ、もちろん邦さんのことはよーーーくご存知でしょうし。
祐飛さんが幸ちゃんラヴ(はぁと)なのは有名な話(?)ですが、みつるくんも初舞台の雪組「ノバ・ボサ・ノバ」で、ルーア神父だった幸ちゃんのお手伝いをしていたくらいファンなんだそうですね!!(*^ ^*)。それで今、幸ちゃんの代表作の一つであるヤスを演じているなんて、すごい運命だなー……。
祐飛さんも、憧れのノンさんの銀ちゃんが回ってくるなんてすごい強運の持ち主だと思っていましたが、みつるくんも凄いなあ。
今の花組に、今のメンバーで「銀ちゃんの恋」再演、という大仕事が回ってきたのは、間違いなく正真正銘の奇跡であり、かつ運命でもあったのだ、と、すごく納得してしまったりしました(笑)。
相変わらずおっとりした笑顔で、大きな拍手を送ってくれた幸ちゃん。夏前に観た「道元の冒険」の片岡サチさんは、なんといっても坊主頭でしたから(^ ^;、美しいウェーブのかかった黒髪を軽くまとめて降ろした美女っぷりにうっとりしてしまいました。
祐飛さんもみつるくんも、他のメンバーも、嬉しかったでしょうねぇ~♪♪
さあ!あとは小夏(風花舞)と橘(樹里咲穂)あたりのご来場をお待ちしているのですが………
……忙しいみたいだから、無理かしらん(T T)。
と、いうわけで。
二幕全20場の、やっと4場まで終了した私のレポート。
………公演は、余す所あと2日4公演………
第五場A 専務と橘
専務(眉月凰)、橘(真野すがた)、秘書・中山(初姫さあや)、3人の幕前。
一言で説明するなら、橘が専務に「銀の字がレコードも出てミュージカルも主演って、こりゃちょっとおかしいんじゃないスかぁ?」とクレームをつけて、専務と秘書になだめられつつ、専務の愚痴を聞かされる場面、なのですが。
専務の穏やかな大人っぷり、
橘のさりげないスターっぷりもさることながら、
なんといっても、秘書・さあやのオモシロっぷり!!がはじけまくる場面、でございます。
専務の指示には絶対服従しつつ、橘に対しては言い方はキツいわ、ボードで殴るわ、やりたい放題。
子供の「気になる子ほど苛めたい」ではありませんが、ここはやはり、橘さんと中山秘書の間には『ナニカ』ある、と思いたくなるのも仕方ないです。絶対この二人、デキてるからっ!!
ああ、この二人の場面をもっと観てみたいわ~!
橘さんは、モノクロの柄シャツに白っぽい縦ストライプのシンプルなスーツ。めおちゃんの長身・細身のスタイルに良く似合う、シャープな衣装。
直前まで銀ちゃんの“センスがセンスしちゃってる”ぎんぎらぎんにさりげなくない衣装を散々見せ付けられていたので、橘さんがものすごく格好良くスマートに見えます(^ ^;
かっこいーーーー♪
で。ちょっと考えたこと。
この時、季節はいつなんでしょうね?
専務と秘書は着たきりすずめなので季節がわかりにくいのですが、橘さんの服と「カレンダーの詳細はまだ本決まりではない」という専務の発言から察するに、6月か7月くらい…ってことになるのでしょうか?
そうなると、この前場の「ヤスのアパート」も、同時期かちょっと前くらい。銀ちゃんもヤスも案外厚着なので、まだ5月くらいなのかもしれませんね。(昨日の日記には「暑い夏の夜」とか書いちゃってますけど私/汗)
それから、この場面でのさあやの重大発言。
「専務は、倉丘銀四郎も、橘さん、あなたも東洋映画・同期のサクラのニューフェースとして、どちらも大切に考えていらっしゃるのです」
えーっと。
2幕に出てきますが、銀ちゃんは「いっぱしの(若手)スター」として認識されてから、このときまでに10年以上経っているのですよね(ヤスと出会ってから10年だから)
ちなみに、原作では33歳。ヤスとは同い年か一つ違いくらい、っていう印象。
…デビューして、ある程度名前が売れてから10年以上たつ人を、「ニューフェース」って………
映画界では、初主演=「ニューフェース」ってことになるんでしょうか……?
【注記 夜野愉美さまよりコメントをいただきました。「ニューフェース」は、いわゆる「新人俳優」というのとは意味が違って、映画業界では、普通の会社で『今年度入社』とかというのと同じ意味なんだそうです。役者としてのデビュー年じゃなくて、その映画会社に入った年ってこと…なんでしょうね。ポンっ!】
っていうか。
それ以前の問題として。
銀ちゃんをカレンダーの表紙にし、レコードも出してミュージカルにも主演させようということを決めた『東京本社』で決定権を持つ人は、いったいどういう根拠で銀ちゃんを選んだのでしょうか。
目が高いんだか、低いんだか。(←失礼な。目が高いに決まってんじゃん)
東洋映画が斜陽になってるのは、テレビの隆盛とか関係ないような気がしてきちゃう私は、銀ちゃんの大ファンですけど、なにか?(^ ^;ゞ
第五場B 任侠一代
小夏の“女優として”の絶頂期、銀ちゃんと付き合い始めたばかりの頃の、任侠ものの撮影風景。
第4場(ヤスのアパート)のラストに、「銀ちゃん、あの頃に戻りたいよ…」と呟いて倒れる小夏。それを受けての、これは回想シーンということになるのですが。
…残念ながら、セット準備と着替えの都合で専務と橘と秘書の場面が間に入るので、ちょっとわかりにくかったですね。第一場と同じメンバーが同じ役で出ていたりするし。
もう少しフォローがないと、話が見えなくなる危険があるかも、と心配になったのですが…どうなんでしょうか。普通に初見でわかるものなのでしょうか…?
三味線の音が流れて紗幕があがると、舞台中央に13段階段。(←あれ?この頃からあるのか?美術部さんが「新撰組」のために作ってくれたんじゃなかったの?)
階段上でスポットを浴びる小夏。黒(?)っぽい地に銀文様の着物にピンクの帯、髪もすっきりまとめて粋な美しさです。
でも、「姐さん」に見えるかというと……びみょー。町娘に見えないことも、ない。
紅い唐傘をひろげて、階段を降りはじめる姐さん。両脇を守る「舎弟(煌雅あさひ、輝良まさと)」は、着物の裾を腿までからげた勇ましい姿。むき出しの白い脚が、下級生にしてはしっかりと男役でかっこいいです。(とくに輝良くん)
それを阻むように、平場にわらわらと登場する「刺客(トメ=日向燦、マコト=夕霧らい、嶺乃一真、初輝よしや)」たち。
マコトはまだこの世界に入ったばかりで、これが初舞台というエピソードをCSで話していましたね。初台詞の「姐さん、おいのちを!」という台詞がひっくり返ってしまい、喉元をおさえて首を傾げている仕草が可愛いです(←本番中ですけど……)。
トメさんはもうだいぶベテラン、という設定のようで、「ヨシマサ」という名前もついていて、刺客たちのリーダー格で殺陣も中心になるし、台詞もある。…となると、「ヤスのアパート」で銀ちゃんが「台詞もねぇ役ばっかりで、申し訳ないと思ってるよ…」と言ってたのが気になりませんか?ベテランのトメさんだけでなく、初舞台のマコトにまで台詞あんじゃん!って。
単純に、この程度じゃ台詞アリに数えられない、って話なのか、あるいは、この頃までは銀ちゃんにももう少しチカラがあって、台詞のある役を子分のためにもらってくる(作らせる)ことくらい容易な話だったのか……、
謎だらけ。
嶺乃&初輝は、この頃にはもう橘一党に入っているのかしら…?
橘は最初テレビデビューだったはずなので、まだ誰の下にもついていなかった頃なのかもしれませんね。残念ながら台詞はありませんが、結構良い動きをしていて、将来の斬られ役として有望そう☆
ちなみに、撮影スタッフは、カメラマンが「新撰組」と同じふみか(紫峰七海)。でも、服が違うからもしかしたら別人かも?
下手でカメラのコードを持って動きやすいようフォローしているスタッフの徳子(梅咲衣舞)さんは、本来はヘアメイク(床山?)さんのはず。
今日はじめて気がついたのですが、この場面のカメラマンと徳子さんは恋仲、という裏設定があるらしい(^ ^)。銀ちゃんの“クサくてながーーーーい”芝居の間に、カメラを固定して(←銀ちゃんが動かないから)イチャイチャしているのを目撃してしまいました(*^ ^*)。
ふみか、役得やなあ~!!
撮影が終わった後、小夏に「こなっちゃ~ん!良かったよ~~!!」とわざわざダッシュで言いに来る衣舞ちゃんが可愛い☆と、ほほえましく思っていたのですが。
……芝居なんて観てないじゃん>徳子さん。もしかして、あれはただの褒め殺しだったの?
「姐さん、渡世の義理だ。勘弁しておくんなせぇ」という刺客たちに対して、
「賭場育ちの女を、舐めたらいかんばい!」と啖呵を切る小夏姐さんが、めっちゃカッコイイ!!です。
そこに、大向こう(客席)から声がかかる。
「待てぇい!」
客席の上手通路に、スポット。
銀ちゃんの登場。
数日前の日記で、「流れる動画は、リアルタイムを装っているけど実は録画なんじゃないか」なんぞという疑惑を述べたりもしましたが、青年館で再度観て、確認しました。間違いなくリアルタイムです。
疑ってすみませんm(_ _)m。
目の眩むようなスポットを浴びながら、「スター」銀四郎が舞台に向かう。
「銀次!銀次じゃなかか…?お前、いつ娑婆に?」
銀ちゃん、プログラムには「銀四郎」で載っているだけなので漢字は間違っているかもしれませんが、とりあえず小夏姐さんは「ぎんじ」と呼びかけます。ちょっととまどったような目の動きが色っぽい。
「義兄弟の盃を戴いた先代の法要にも間に合わず、姐さんには渡世の義理を欠いたままで…面目ねぇ」
と一礼して、助太刀を申し出る銀ちゃん。
かっこいい!……とにかくカッコイイです。着流しがあんなに似合う人、めったにいないんじゃ、と思うほどカッコイイ。
この場面、もっと長くてもいいのに…といつも思います(笑)。
で、着流しで剣を振るう銀ちゃんの格好良さは素晴らしいんですが、この殺陣の一番のみどころは、トメさん!
銀ちゃんと対峙したとき、銀ちゃんのアップを邪魔するかたちになったトメ。銀ちゃんに指摘され(邪魔だ、どけ!という手振りまでかっこいい/苦笑)、カメラを振り返って物凄い顔をして避けていく。
本当の撮影現場では、あーゆーことがあったら撮り直しなんだろうか。それとも、あのくらいなら編集でどうにかなるものなんでしょうか………?
刺客どもを撃退して、おもむろに“姐さん”を口説き始める銀ちゃん。
…“姐さん”ってことは、“義兄弟の盃を交わした先代”の女、ってことですよね……?
そういう存在に、あんなに露骨に言い寄っていいもんなのか、と思わないでもないのですが。
…まぁ、カッコイイから全て許すけど(笑)。
口説きながら、まっすぐにカメラに向かう銀ちゃんの迷いの無さがとっても素敵。台詞の間も、怪我を手当てされているときも、常にカメラの位置を意識し、カメラ目線で動く銀ちゃん。
すげーーーー、プロだなあ……。
そして、無視される格好になる小夏の、笑いをこらえた笑顔がめっちゃキュートです。
演歌調の歌を一曲歌い、小夏と並んだポーズで決めたところで、撮影終了の声がかかる。
さっき逃げてったトメさんが慌てて戻ってきて、ペコペコと平謝り。
本当に、トメさんの顔芸は、ししとうでもここでも、見逃せません!
スタッフたちもはけて、舞台上に銀ちゃんと子夏だけが残る。
銀ちゃん、ちょっと息を吸って、さりげなーいふうを装いつつ、実は結構緊張した面持ちで、
「小夏ぅ、荷物まとめて、俺のマンションに来い」
「銀ちゃん…?」
「一緒に住まねぇかって言ってるんだよ!」
「銀ちゃん!嬉しい!」
愛を確かめ合い、手をつないではけていく、幸せな二人。
……5年前の、幻…
第6場 ヤスのスタント
小夏の出産費用を稼ぐため、危険なスタントに挑むヤス。
この場面のチェックポイントは、3つ。
・ヤスのダミーを勤める真瀬はるかさんの、ヤスの声(たぶん録音)にあわせた動作の面白さと間の巧さ。
・助監督・ちあきが持つガチンコの文字(作品タイトルを書いているつもりらしいのですが、日替わりで違うので要チェック!)
・ヤスの付き人をしているジミーの、おろおろと心配そうな様子。めっちゃ可愛いです。
飛び降りた(←真瀬くんが)後、助監督とジミーに運ばれてくるヤス@よれよれバージョンの爆発頭が、すごく可愛い(←え?)です。あと、白い粉を大量に吹くのですが、一階席のかーなーり隅々まで漂う龍角散の匂いで咳き込む人多数なのでご注意くださいませ。
取り急ぎはこのあたりで。これでやっと、1幕の半分くらいまで来たでしょうか…?ううう、まだ先はながーーーーいのね(T T)。
.
【10/26 色々間違いを見つけたので、だいぶ加筆修正しました】
今日は、初代ヤスの汐風幸(現・片岡サチ)さんがご観劇されていらっしゃいました。
……かーわーいーいーーーーーーっ!!
カーテンコールで祐飛さんがご紹介された後、立ち上がって大きく拍手してくださって。
祐飛さんも、みつるくんも、他のメンバーも、めちゃくちゃアピールしまくってました(笑)。
元はといえば花組配属の幸ちゃん。その頃花組にいたメンバーはこの公演には誰も出演されていないけど、月組時代に可愛がっていただいた祐飛さん、「ノバ・ボサ・ノバ」初舞台の85期(真野すがた、華形ひかる)、、、、めおちゃんとちあき(白鳥かすが)は月組で数作一緒にやっているし、幸ちゃんのサヨナラだった「花の宝塚風土記/シニョール・ドンファン」初舞台の89期(望海風斗、嶺乃一真、初輝よしや)もいるし。案外同じ舞台に立った人は多いんですね。あ、もちろん邦さんのことはよーーーくご存知でしょうし。
祐飛さんが幸ちゃんラヴ(はぁと)なのは有名な話(?)ですが、みつるくんも初舞台の雪組「ノバ・ボサ・ノバ」で、ルーア神父だった幸ちゃんのお手伝いをしていたくらいファンなんだそうですね!!(*^ ^*)。それで今、幸ちゃんの代表作の一つであるヤスを演じているなんて、すごい運命だなー……。
祐飛さんも、憧れのノンさんの銀ちゃんが回ってくるなんてすごい強運の持ち主だと思っていましたが、みつるくんも凄いなあ。
今の花組に、今のメンバーで「銀ちゃんの恋」再演、という大仕事が回ってきたのは、間違いなく正真正銘の奇跡であり、かつ運命でもあったのだ、と、すごく納得してしまったりしました(笑)。
相変わらずおっとりした笑顔で、大きな拍手を送ってくれた幸ちゃん。夏前に観た「道元の冒険」の片岡サチさんは、なんといっても坊主頭でしたから(^ ^;、美しいウェーブのかかった黒髪を軽くまとめて降ろした美女っぷりにうっとりしてしまいました。
祐飛さんもみつるくんも、他のメンバーも、嬉しかったでしょうねぇ~♪♪
さあ!あとは小夏(風花舞)と橘(樹里咲穂)あたりのご来場をお待ちしているのですが………
……忙しいみたいだから、無理かしらん(T T)。
と、いうわけで。
二幕全20場の、やっと4場まで終了した私のレポート。
………公演は、余す所あと2日4公演………
第五場A 専務と橘
専務(眉月凰)、橘(真野すがた)、秘書・中山(初姫さあや)、3人の幕前。
一言で説明するなら、橘が専務に「銀の字がレコードも出てミュージカルも主演って、こりゃちょっとおかしいんじゃないスかぁ?」とクレームをつけて、専務と秘書になだめられつつ、専務の愚痴を聞かされる場面、なのですが。
専務の穏やかな大人っぷり、
橘のさりげないスターっぷりもさることながら、
なんといっても、秘書・さあやのオモシロっぷり!!がはじけまくる場面、でございます。
専務の指示には絶対服従しつつ、橘に対しては言い方はキツいわ、ボードで殴るわ、やりたい放題。
子供の「気になる子ほど苛めたい」ではありませんが、ここはやはり、橘さんと中山秘書の間には『ナニカ』ある、と思いたくなるのも仕方ないです。絶対この二人、デキてるからっ!!
ああ、この二人の場面をもっと観てみたいわ~!
橘さんは、モノクロの柄シャツに白っぽい縦ストライプのシンプルなスーツ。めおちゃんの長身・細身のスタイルに良く似合う、シャープな衣装。
直前まで銀ちゃんの“センスがセンスしちゃってる”ぎんぎらぎんにさりげなくない衣装を散々見せ付けられていたので、橘さんがものすごく格好良くスマートに見えます(^ ^;
かっこいーーーー♪
で。ちょっと考えたこと。
この時、季節はいつなんでしょうね?
専務と秘書は着たきりすずめなので季節がわかりにくいのですが、橘さんの服と「カレンダーの詳細はまだ本決まりではない」という専務の発言から察するに、6月か7月くらい…ってことになるのでしょうか?
そうなると、この前場の「ヤスのアパート」も、同時期かちょっと前くらい。銀ちゃんもヤスも案外厚着なので、まだ5月くらいなのかもしれませんね。(昨日の日記には「暑い夏の夜」とか書いちゃってますけど私/汗)
それから、この場面でのさあやの重大発言。
「専務は、倉丘銀四郎も、橘さん、あなたも東洋映画・同期のサクラのニューフェースとして、どちらも大切に考えていらっしゃるのです」
えーっと。
2幕に出てきますが、銀ちゃんは「いっぱしの(若手)スター」として認識されてから、このときまでに10年以上経っているのですよね(ヤスと出会ってから10年だから)
ちなみに、原作では33歳。ヤスとは同い年か一つ違いくらい、っていう印象。
…デビューして、ある程度名前が売れてから10年以上たつ人を、「ニューフェース」って………
映画界では、初主演=「ニューフェース」ってことになるんでしょうか……?
【注記 夜野愉美さまよりコメントをいただきました。「ニューフェース」は、いわゆる「新人俳優」というのとは意味が違って、映画業界では、普通の会社で『今年度入社』とかというのと同じ意味なんだそうです。役者としてのデビュー年じゃなくて、その映画会社に入った年ってこと…なんでしょうね。ポンっ!】
っていうか。
それ以前の問題として。
銀ちゃんをカレンダーの表紙にし、レコードも出してミュージカルにも主演させようということを決めた『東京本社』で決定権を持つ人は、いったいどういう根拠で銀ちゃんを選んだのでしょうか。
目が高いんだか、低いんだか。(←失礼な。目が高いに決まってんじゃん)
東洋映画が斜陽になってるのは、テレビの隆盛とか関係ないような気がしてきちゃう私は、銀ちゃんの大ファンですけど、なにか?(^ ^;ゞ
第五場B 任侠一代
小夏の“女優として”の絶頂期、銀ちゃんと付き合い始めたばかりの頃の、任侠ものの撮影風景。
第4場(ヤスのアパート)のラストに、「銀ちゃん、あの頃に戻りたいよ…」と呟いて倒れる小夏。それを受けての、これは回想シーンということになるのですが。
…残念ながら、セット準備と着替えの都合で専務と橘と秘書の場面が間に入るので、ちょっとわかりにくかったですね。第一場と同じメンバーが同じ役で出ていたりするし。
もう少しフォローがないと、話が見えなくなる危険があるかも、と心配になったのですが…どうなんでしょうか。普通に初見でわかるものなのでしょうか…?
三味線の音が流れて紗幕があがると、舞台中央に13段階段。(←あれ?この頃からあるのか?美術部さんが「新撰組」のために作ってくれたんじゃなかったの?)
階段上でスポットを浴びる小夏。黒(?)っぽい地に銀文様の着物にピンクの帯、髪もすっきりまとめて粋な美しさです。
でも、「姐さん」に見えるかというと……びみょー。町娘に見えないことも、ない。
紅い唐傘をひろげて、階段を降りはじめる姐さん。両脇を守る「舎弟(煌雅あさひ、輝良まさと)」は、着物の裾を腿までからげた勇ましい姿。むき出しの白い脚が、下級生にしてはしっかりと男役でかっこいいです。(とくに輝良くん)
それを阻むように、平場にわらわらと登場する「刺客(トメ=日向燦、マコト=夕霧らい、嶺乃一真、初輝よしや)」たち。
マコトはまだこの世界に入ったばかりで、これが初舞台というエピソードをCSで話していましたね。初台詞の「姐さん、おいのちを!」という台詞がひっくり返ってしまい、喉元をおさえて首を傾げている仕草が可愛いです(←本番中ですけど……)。
トメさんはもうだいぶベテラン、という設定のようで、「ヨシマサ」という名前もついていて、刺客たちのリーダー格で殺陣も中心になるし、台詞もある。…となると、「ヤスのアパート」で銀ちゃんが「台詞もねぇ役ばっかりで、申し訳ないと思ってるよ…」と言ってたのが気になりませんか?ベテランのトメさんだけでなく、初舞台のマコトにまで台詞あんじゃん!って。
単純に、この程度じゃ台詞アリに数えられない、って話なのか、あるいは、この頃までは銀ちゃんにももう少しチカラがあって、台詞のある役を子分のためにもらってくる(作らせる)ことくらい容易な話だったのか……、
謎だらけ。
嶺乃&初輝は、この頃にはもう橘一党に入っているのかしら…?
橘は最初テレビデビューだったはずなので、まだ誰の下にもついていなかった頃なのかもしれませんね。残念ながら台詞はありませんが、結構良い動きをしていて、将来の斬られ役として有望そう☆
ちなみに、撮影スタッフは、カメラマンが「新撰組」と同じふみか(紫峰七海)。でも、服が違うからもしかしたら別人かも?
下手でカメラのコードを持って動きやすいようフォローしているスタッフの徳子(梅咲衣舞)さんは、本来はヘアメイク(床山?)さんのはず。
今日はじめて気がついたのですが、この場面のカメラマンと徳子さんは恋仲、という裏設定があるらしい(^ ^)。銀ちゃんの“クサくてながーーーーい”芝居の間に、カメラを固定して(←銀ちゃんが動かないから)イチャイチャしているのを目撃してしまいました(*^ ^*)。
ふみか、役得やなあ~!!
撮影が終わった後、小夏に「こなっちゃ~ん!良かったよ~~!!」とわざわざダッシュで言いに来る衣舞ちゃんが可愛い☆と、ほほえましく思っていたのですが。
……芝居なんて観てないじゃん>徳子さん。もしかして、あれはただの褒め殺しだったの?
「姐さん、渡世の義理だ。勘弁しておくんなせぇ」という刺客たちに対して、
「賭場育ちの女を、舐めたらいかんばい!」と啖呵を切る小夏姐さんが、めっちゃカッコイイ!!です。
そこに、大向こう(客席)から声がかかる。
「待てぇい!」
客席の上手通路に、スポット。
銀ちゃんの登場。
数日前の日記で、「流れる動画は、リアルタイムを装っているけど実は録画なんじゃないか」なんぞという疑惑を述べたりもしましたが、青年館で再度観て、確認しました。間違いなくリアルタイムです。
疑ってすみませんm(_ _)m。
目の眩むようなスポットを浴びながら、「スター」銀四郎が舞台に向かう。
「銀次!銀次じゃなかか…?お前、いつ娑婆に?」
銀ちゃん、プログラムには「銀四郎」で載っているだけなので漢字は間違っているかもしれませんが、とりあえず小夏姐さんは「ぎんじ」と呼びかけます。ちょっととまどったような目の動きが色っぽい。
「義兄弟の盃を戴いた先代の法要にも間に合わず、姐さんには渡世の義理を欠いたままで…面目ねぇ」
と一礼して、助太刀を申し出る銀ちゃん。
かっこいい!……とにかくカッコイイです。着流しがあんなに似合う人、めったにいないんじゃ、と思うほどカッコイイ。
この場面、もっと長くてもいいのに…といつも思います(笑)。
で、着流しで剣を振るう銀ちゃんの格好良さは素晴らしいんですが、この殺陣の一番のみどころは、トメさん!
銀ちゃんと対峙したとき、銀ちゃんのアップを邪魔するかたちになったトメ。銀ちゃんに指摘され(邪魔だ、どけ!という手振りまでかっこいい/苦笑)、カメラを振り返って物凄い顔をして避けていく。
本当の撮影現場では、あーゆーことがあったら撮り直しなんだろうか。それとも、あのくらいなら編集でどうにかなるものなんでしょうか………?
刺客どもを撃退して、おもむろに“姐さん”を口説き始める銀ちゃん。
…“姐さん”ってことは、“義兄弟の盃を交わした先代”の女、ってことですよね……?
そういう存在に、あんなに露骨に言い寄っていいもんなのか、と思わないでもないのですが。
…まぁ、カッコイイから全て許すけど(笑)。
口説きながら、まっすぐにカメラに向かう銀ちゃんの迷いの無さがとっても素敵。台詞の間も、怪我を手当てされているときも、常にカメラの位置を意識し、カメラ目線で動く銀ちゃん。
すげーーーー、プロだなあ……。
そして、無視される格好になる小夏の、笑いをこらえた笑顔がめっちゃキュートです。
演歌調の歌を一曲歌い、小夏と並んだポーズで決めたところで、撮影終了の声がかかる。
さっき逃げてったトメさんが慌てて戻ってきて、ペコペコと平謝り。
本当に、トメさんの顔芸は、ししとうでもここでも、見逃せません!
スタッフたちもはけて、舞台上に銀ちゃんと子夏だけが残る。
銀ちゃん、ちょっと息を吸って、さりげなーいふうを装いつつ、実は結構緊張した面持ちで、
「小夏ぅ、荷物まとめて、俺のマンションに来い」
「銀ちゃん…?」
「一緒に住まねぇかって言ってるんだよ!」
「銀ちゃん!嬉しい!」
愛を確かめ合い、手をつないではけていく、幸せな二人。
……5年前の、幻…
第6場 ヤスのスタント
小夏の出産費用を稼ぐため、危険なスタントに挑むヤス。
この場面のチェックポイントは、3つ。
・ヤスのダミーを勤める真瀬はるかさんの、ヤスの声(たぶん録音)にあわせた動作の面白さと間の巧さ。
・助監督・ちあきが持つガチンコの文字(作品タイトルを書いているつもりらしいのですが、日替わりで違うので要チェック!)
・ヤスの付き人をしているジミーの、おろおろと心配そうな様子。めっちゃ可愛いです。
飛び降りた(←真瀬くんが)後、助監督とジミーに運ばれてくるヤス@よれよれバージョンの爆発頭が、すごく可愛い(←え?)です。あと、白い粉を大量に吹くのですが、一階席のかーなーり隅々まで漂う龍角散の匂いで咳き込む人多数なのでご注意くださいませ。
取り急ぎはこのあたりで。これでやっと、1幕の半分くらいまで来たでしょうか…?ううう、まだ先はながーーーーいのね(T T)。
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コメント
時間が許せばリピートしたい作品です。ゆうひさん、花組に来て本当によかったなと思いました。
引き続き、レポを楽しみにしております。
カーテンコールで、らいちゃんが朋子さんから受け取ったぬいぐるみを
さあやちゃんに投げていて、その様子があまりにも楽しそうだったので
さあやちゃんにぬいぐるみについて質問してみました。
朋子さんのぬいぐるみやリュックはきらりちゃんの私物ではなく
劇団の小道具だそうです。
いろんな小道具があるもんですねぇ。
それから、もうひとつ気になってたことを質問してみました。
ししとうのさあやちゃんは仕事に疲れて部下にあたってる
秘書なんでそうです(笑)。
頭に巻いているネクタイは部下(嶺乃くん)のネクタイを
奪ってしてるみたいです。
実際は下級生に借りてるようですが。
この作品、細かいところまで見所が多いですね。
みつきねこさん、続きのレポも待ってます。
素晴らしいレポートに感動しまくりです。私の脳は、既に崩壊しております…
ところで、「ニューフェース」っつーのは、映画会社が自社でスターを作らなきゃならなくなって、公募して入ってきた人々のことです。
第●期ニューフェースっていうのは、つまり、会社でいえば、●年度「新卒」と同じです。入社の方法を言われているだけで、これは60になっても、倉丘はニューフェースだから、って言われます。
ちなみに、小林旭が、この間「オレはニューフェースだったんで」と言ってました。
わーい、ご覧になったのですね~~♪「任侠一代」の場面、お役に立てたみたいで良かったです!
なんだか、公演中に週末が一回しかないのって辛いですよねぇ(T T)。もっともっと観たかったなー。
さあやちゃん情報、ありがとうございます!!ああ、胸キュン(^ ^)
朋子さんのぬいぐるみ、やっぱり小道具なんですねー。劇団も意外といろんなモノをコレクションしているんですねぇ~!二幕でヤスが抱きしめる熊のぬいぐるみも可愛いし、同じ場面でテーブルにひっそり立っているアライグマもめっちゃツボです。
「ししとう」のさあやは、やっぱり中山さんのままなんですね!ご確認ありがとうございます!
とにかく、一幕も二幕もさあやは最高です。「主役はアタシよっ!」と言ってくれても私は許しますわ(笑)
ニューフェースについてのコメント、ありがとうございました~~!!そういう意味があったんですね。なるほど!!
本文の方にも早速注記させていただきました。本当にありがとうございましたm(_ _)m