宝塚花組 日本青年館公演「銀ちゃんの恋」、初日おめでとうございます!



銀ちゃん(祐飛さん)もヤス(みつるくん)も、なんとか声は出たようで、なによりでございます。声が出ないと始まらない台詞劇ですからねぇ(^ ^;ゞ
重畳重畳。

でも、小夏(すみ花ちゃん)と橘(めおちゃん)がちょっとヤバそうな感じだったのは少し心配。特に小夏は泣きの芝居が重要なので、気をつけてコントロールしてほしいなーと思います。
泣いたり笑ったりの1週間、最後までどうぞよろしくお願いいたします!




初代銀ちゃんの久世星佳さんもいらしてくださったそうで、さぞ祐飛さんも嬉しかったことでしょうね(*^ ^*)。久世さんも、可愛い愛弟子が自分の当たり役を再演してくれて、感慨深いだろうなぁ……。
初演とはずいぶん雰囲気の違う、花組版の「銀ちゃん」ですが、楽しんでくださったなら幸せです♪
風花舞さんとか汐風幸ちゃんとかはいついらしてくださるのかな☆(←来るものと思い込んでる)







さて。それでは、こないだの続きを少し。


橘が去った後(そして助監督の鈴木が追いかけていった後)、残った監督に、銀ちゃんが抗議をします。

「この映画は、この倉丘銀四郎が主役なんですか?それとも橘なんですかぃ?」

銀ちゃんは、要するに『土方歳三が主役なら、土方の見せ場である池田屋が最高のクライマックスであるべきである。そのためには、演出として一番盛り上がる(話題になる?)“階段落ち”は欠かせない』
ということが言いたいらしい。

ヤスたち銀ちゃん一家の子分たちも、ヤンヤヤンヤと囃し立てる。
「階段落ちのねぇ新撰組なんて、なぁ!」

…初演の頃なら「クリープを入れないコーヒーみたいだ」とゆー感じなんでしょうかねぇ(^ ^)。





で、ちょっと重たい音楽が入って、紗幕があがる。

第一場D 『御開帳』

プログラム読んで、このシーンタイトルには物凄くウケました(笑)。そっかー、「御開帳」なのか!!

ちなみに、ここでお披露目されるのは、階段です。
…13段の、木組みの階段。



ま、大劇場の26段(でしたっけ?)の大階段を見慣れている宝塚ファンにしてみれば、まぁ可愛らしい中階段(♪)って気がどうしてもしてしまうんですけど(滝汗)、そこはホラ、ココロのキレイなヒトにしか見えない、巨大な階段があるんですよたぶん(^ ^;ゞ





「東京から呼んだスタントマンが、この階段見て、ビビッてけぇっちまったんだよ」
大道寺監督(悠真倫)が、吐き捨てるように言う。

大道寺監督は、いい大学を出て東洋映画に就職し、スター監督として名を馳せている人なわけですが。
ある意味、銀ちゃんやヤスにも負けないほどの、ものすごい映画馬鹿なんですよね。ずいぶん無茶なこともやってきた。そのたびに、助監督の鈴木くん(白鳥かすが)みたいな人が苦労してフォローして、今までやってきたんでしょうね。

「俺だってやりてぇんだよ…」

無念をこめてそう呟いて、

「誰が死んでくれるワケ!?」

…で、大部屋連中にヤツアタリ。


さっきまで「階段落ちのない新撰組なんて!」と囃していた大部屋俳優たちが、階段の下でお互いに押し付けあいのおしくらまんじゅう。一番弱いジミーが最初にドツかれ、次にトメが蹴り飛ばされ、ヤスが投げ捨てられて

「美術部さんがせっかく作ってくれた階段だけど!!1/3にぶった切ってセコい階段落ちでもやりますか!?」

マコト(夕霧らい)の刀を奪い取って振り回す監督が、コワいです…。




けっ、と思いっきり吐き棄てて下手へ立ち去る監督。いやー、ドツき方も堂に入ったもんです。
…斬られ役、ってのはあるけど、ドツかれ役ってのもあるんでしょうかねぇ、技術として。銀ちゃんが乱暴をはたらくときの受け身の巧さは、上級生になるほど巧いなあと思うんですよね。やはり経験がものをいうのかな、こういうのも。

いや、それにしても、ヤスの受けの巧さは絶品です!身体柔らかいんですねぇ~(*^ ^*)。
猫は、長年祐飛さんのヤスを観てみたい!と切望していたんですけど、あらためて舞台で観てしまうと無理があるなー、と。身体の硬い祐飛さんがあんな役をやったら、初日の翌日から代役が立つんじゃないでしょうか。身体中あざだらけで、打ち身捻挫で朝起きたら動けなくなってそう……。
やはり銀ちゃんで正解だったのかも(ちょっと寂)。




監督が去った後、ちょっと俯いていた銀ちゃんが、顔をあげておもいっきりキレる。

「このぉ、根性なしがああああああ~~~っ!!」

子分たちを一人ひとり殴りつける銀ちゃん。
さすが銀ちゃん、監督のドツきとは格が違います。……やっぱり祐飛さん、宛書だよなぁ……。





殴りつける効果音にかぶさるように軽やかな音楽が入り、

「ぎんしろうさまぁ~~♪」という黄色い声が入ってからのことは、また、後日。




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