昨日は、がんばって携帯から書き込みしてみたのですが……
PCから見ると、改行が出来てなかったみたいですね。読みにくくてすみません。携帯からしか見てなかったから全然気づいてませんでした。



というわけで(←何が?)
大劇場雪組公演「ソロモンの指輪/マリポーサの花」、幸運なことに千秋楽まで3回連続で観ることができました。
チケットのかみさま、ありがとう♪♪



朝かららぎちゃんとファンの皆様は、真っ白になっての楽屋入り。
みなさん笑顔で、泣いてみえる方がいないのが不思議な感じでしたが、ファンのみなさんに手を振っているらぎちゃんの満面の笑顔を見たら、納得してしまいました。
こういうのを“輝く笑顔”って言うんでしょうね。
やるべきことを終えて、新しい道に向かおうとする人の、輝き。

CSのの「わくわくカフェタイム」でご本人が言っていたとおり、「今すごく楽しい」と、心から思っていらっしゃるんだろうな、というのが本当にわかってしまう。
そして、ファンのみなさんもそれをホントに解っていらっしゃるんだな、と。



暖かな、いい入りでした。
すぐ後に続いたシナちゃんも、超可愛かった~~!!








自主的に真っ白になった猫は、
……なんだかすごーーーーく普通に作品を楽しんでしまいました(^ ^;ゞ

「ソロモン」の幕開き、未沙さんの宝石売りの口上で「今日は千秋楽~」と言ってたくらいで、
ショーも芝居も、アドリブの入る余地はほとんどなく。
ただただ、圧倒的なその世界に巻き込まれ、思考はぐるぐる回るばかりで。






でも。

暖かな、良い楽でした。

「ソロモン」で、シナキリンが人間に戻るところで大きな拍手。
そして、銀橋に走り出すラギシナに、さらに大きな拍手。
暖かな観客の目線。

新しい世界へ二人を送り出すキムちゃんの目が、いつにも増して暖かく、優しい。
新しい世界へ向かう二人を見送るひろみちゃんの目が、大きくてキラキラしてる。
新しい世界へ向かう二人とすれ違うとなみちゃんたちが、いつにも増して圧倒的な美しさで、
おままごとのような可愛らしい二人を微笑みで祝福する。


私がこのショーで一番好きな場面は、海が終わった後の嘆きの風の場面(5場)。
「白い花」のシナちゃんと、「白い風」になった85期の男役3人が水さんと踊り、
ハマコさんのひきづるような歌が心に沁みる。

「白」の4人は割とすぐにハケてしまうのですが、ヴァルキューレの群舞も好きなんです。
還らない過去への惜別と戻れない故里への郷愁、っていうのは荻田さんの創る世界の底辺をいつも流れるテーマのひとつですが、ここに一番それが溢れ出ていて、とても美しいと思うのです。




「マリポーサの花」は、昨日も書きましたが、本当にテンポが良くなりましたね!
会話の間が自然になって、ひっかかるところがほとんどない。本当に映画を見てるみたいな気持ちになります。



ただ。
「最後だ」と思ってあらためて見て、笑顔の少ない芝居だなーと思いました。
笑顔なのはショー場面のメンバーくらいで、あとはコロスも含めてずーっと真顔ばっかり。かろうじてアリシアと、コマちゃんのイヴァンくらいか、笑顔が出るのは。
らぎちゃんも、本当に笑顔なのは白い衣装でのショー場面と、あとはフィナーレのパレードのみ。フィナーレ男(6人口)も、キレイでかっこいいけどめっちゃシリアスだし。
あ、芝居のオープニングとエピローグのダンスは微かだけど笑顔か、いちおう。

まぁ、とにかく「ソロモンの指輪」の「楽園」でしっかり堪能しないと、“最後の大劇場”の満面の笑顔はほとんど見られないってことですね。……東宝にむけて心ておこうっと。





フィナーレの男(6人口)で、白い花をつけていたらぎちゃん。
ここは予想していたので、涙腺はちゃんとSTOPできました。せっかく正塚さんが愛情ひとつで出してくれた大事な場面、ちゃんと観られてよかった…(^ ^)。


パレードでは、中に着ている青いシャツに合わせて、鮮やかな青が一部に入った白い花。
こういうのって同期のみなさんが用意してくれるんだよね……まぁ雪組85期は人数多いから大丈夫だったろうけど、でも、本当にありがたい。




水さんを迎えて、銀橋に出る途中でハケていく卒業生。
そうか、ここでいなくなるのか!!とびっくりしました。銀橋出てこないんですね。知らなかった!……あれ?こないだの花組も、みほちゃんかりやんって銀橋にいなかったんだっけ?気づかなかった!!(どこ観てたんだ私!?)
(汐風)幸ちゃんは銀橋にも居た記憶があるから、サヨナラショーがある場合は違うのかな?

まぁ、それはともかく。


いつもどおりに幕が降りて、
組長さんのご挨拶、今後の予定(TCAスペシャルには触れず)、そして、卒業生の紹介。





「らぎちゃんが宝塚を受験しようとしたきっかけは、高校二年生の時に地元で観たツアー公演」

という話は聞いていましたが。

「部活を卒業してから1年間、ちゃんとレッスンしてから受験するつもりだったのに、記念受験のつもりで受けた一回目で思いもよらず合格」

……そりゃー、あの美貌とスタイルがあったら、私でも取るな。
でも、もう一年待てばよかったのにね!!(真顔)スタッフも今頃そう思っているに違いない…。

「雪組公演ノバ・ボサ・ノバで初舞台。それ以来、雪組一筋で、10年」

いやあの、85期は全員一人残らず月組ノバにも出てますから!!東宝では修正してください、お願い…(月ファンの呟き)。

「猛き黄金の国の新人公演で演じた沖田総司(本役・蘭香レア)を研究するうちに、嫌いだった新撰組が大好きになり

なんで嫌いだったの?ねぇ?

「Joyfull!のツアー公演で、初ソロで故郷に錦を飾り」

Joyfull!か~~。私が落ちたのもあのソロだったなあ……(懐)

「エンカレッジコンサートは、どうしても出たい!と思ってオーディションで一番に歌わせてもらった。はじめて自分で勝ち取った!と思った公演でした」

エンカレか…。行きたかったんですよねぇ、雪組も。エンカレッジコンサートという企画が好きだったので、都合がつくものはなるべく行くようにしていたんです(またやってほしいから)。
ああ、無理しても行けばよかったなあ。そうしたら、このときに落ちていたかもしれないのに…。

「昨年の中日劇場公演で、大好きな新撰組の井上源三郎として生きられたことが嬉しくて、心から楽しんで、もうこれ以上望むことも、思い残すこともなくなった気がしました」

……よ、よかったです、ここで満足して「エリザベート」で退団、とかしなくて。ホントに。
でも源さん、本当に良かったですもんね。山南さん切腹の引っ込みの後の台詞の力強さ、今でも忘れられません。


らぎちゃんの、きっと色々微妙だったであろう(笑)コメントを、キレイにまとめてくださり、

「これからは、雪組だけではなく、たくさんの世界の人にらぎの愛を届けてくれると思います」

と締めくくってくれた、優しい組長さん。
ありがとうございましたm(_ _)m。






シナちゃんの紹介もすんで、緞帳があがる。

「らぎ!」という組長の呼び声に、

「はいっ!!」と、男らしく(?)きっぱりと応えたらぎちゃん。




ど金髪をラフに固めて、宝塚歌劇団の制服・緑の袴に身を包み、ゆっくりと降りてきました。

一歩、一歩、噛みしめるように。




同期からのお花は、にわにわ(奏乃はると)から。
緑の袴に、鋭い線を描く白い花がとても映えます。

「今、とっても幸せな気持ちでいっぱいです!」

と、本当に本当に、心底幸せそうに言う、らぎちゃん。

どうして卒業生って、みんな判で捺したように同じことを言うんだろう。

みんなみんな、口を揃えて、

「幸せだ」

と。




本当に清しい笑顔で、声で、ただまっすぐに言葉を紡ぐらぎちゃん。

「『なんて楽しそうなんだろう!』なんて、少々安易な動機で受験した私ですが」

おいおい、いきなりそんな笑いを取りに来ないでください…

「入団後の芸の道は楽しいことばかりではなく、常に自分との戦いだった」

ところどころ詰まりながらも、

「でも、いつも独りではなく、雪組の仲間がいてくれました」

雪組の上級生、下級生、同期、諸先生方、スタッフのみなさま、家族、友人、お客様、ファンの皆様……お約束どおりの順番でひとつづつ数え上げ、礼の言葉を述べながら、

終始笑顔で、涙なく、
ただ、訥々と。





シナちゃんの方が、すこーし涙目で、鼻声だったような気がします。

「とても幸せで、だから今、別れが寂しい」

という切ない言葉で、かなりすすり泣きの声があがりました。

でも。

可愛いシナちゃんも、しっかりと最後は笑顔で挨拶をつとめあげて、
満面の笑顔で礼をして、後ろに下がって。




雪組トップスター・水夏希のご挨拶は、
鼻をぐすぐす言わせながらのご挨拶でした。





……泣くなよ……。





むしろ、らぎちゃんやシナちゃんが挨拶しているときより、こっちで貰い泣きしてた人多数でした。舞台上は。
でも、らぎちゃんはあくまでも笑顔でした(^ ^)。そんなに幸せか、お前!と突っ込みたかったです、私(←ぼろ泣きした人)






2回目か3回目のカーテンコールで、卒業生二人を抱えた水さんが、
「私は組替えしてきたので、初舞台から二人を見守ってきたわけではないのですが、雪組に来て以来、85期には本当に助けられました。」というような前置きをしてから、
「85期万歳!」
と言ってくれたのが、とても嬉しかったです。




スタンディングオベーションの嵐の中で。
あくまでも笑顔のらぎちゃんを見凝めながら。






ありがとう、本当にありがとう、と、繰り返して。





……東京在住の猫にとっては、これからが本番、というかなんというか。
とりあえずの一区切り、という以上のものではないのですが。



らぎちゃんにとって、シナちゃんにとって、そして、お二人のファンのみなさまにとって、
悔いのない一日であったなら良かったな、と思います。
すくなくとも、私にとっては、悔いなくお見送りできた気がして、とても幸せな一日でした。

らぎちゃん、本当にいろんな幸せをありがとう。
また11月16日まで、長いようで短い2ヶ月弱を、どうぞよろしくお願いします!





コメント

nophoto
まゆ
2008年9月23日23:47

初めまして。ラギちゃんファンのまゆと申します。
千秋楽の様子を詳しく書いてくださってありがとうございました。
少し前から、ラギちゃんの事を書いてくださる方がいると知って
ちょくちょく覗かせていただいてました。
CSで少し様子を見ましたが、本当に幸せそうなラギちゃんにこちらまで幸せになりました。
みつきねこさんのチョコチョコ入る突っ込みに、うんうんとうなずきながら楽しく読ませて頂いて、またまた幸せな気持ちになりました。
ありがとうございました。


みつきねこ
2008年9月24日0:50

まゆさま
コメントありがとうございます♪♪ラギちゃんファンの方からのコメントはとっても嬉しいです♪
本当に本当に、観ているだけで幸せになってしまうくらい幸せオーラを放出しているらぎちゃんでした。千秋楽、結構無理矢理休みを取ったのですが、私なりにちゃんとお見送りすることができて、ここに書くこともできて(^ ^)、良かったです☆

また東宝が始まったらちょこちょこ書かせていただきますので、たまには遊びにいらしてくださいね♪

nophoto
はにはに
2008年9月26日18:47

らぎちゃん、笑顔が輝いていたんですね

送り出す雪85期は退団に慣れてないのでてんやわんやだった挙句
大階段での挨拶に皆で涙が止まらずに困ったと言ってました。
しゃくりあげちゃったよって・・・

同期からの花を渡すのにも緊張したそうで、かえってラギに
落ち着いてって励まされていたそうです。

ねこさまがあの85期エンカレに居なかったのが信じられませーん
らぎちゃんもしなちゃんもとっても良かったです。

色々と楽しめるエンカレ、またやってくれたらいいのにな♪

月曜日には東京に向けて集合ですね、ラスト2ヶ月って考えると
胸が痛みますが、ラギちゃんは最後に未沙さんと芝居できて
宝塚の男役人生をびしっと締められたかなって思います。
最後までしっかり目に焼き付けておこうって思ってます。

こういう時に10月号のグラフの初舞舞台生特集が85期で偶然とはいえ
キュン☆となりました。

nophoto
はにはに
2008年9月26日19:02

訂正

ねこさまがあの「85期以下の」エンカレに居なかったのが信じられませーん

です
ごめんなさい。

東宝の楽は入待ちに参加したいなって思っています。是非ご一緒しましょう(^^)v

みつきねこ
2008年9月27日1:52

そうなんですー。2回目の雪エンカレ、観てないんですよ(T T)。
自分でも信じられなくて、時々観たような気がしてしまうんですが(笑)。去年、CSで放送されているのを観て泣きました。号泣しましたとも、ええ。

エンカレ、ホントにまたやってほしいですね!(祈)
下級生のソロは、荻田作品でもないとなかなか聴けませんし、荻田さんが退団するとなったら、余計にやってほしい!



グラフの85期集合写真、なんだかボーっと見つめてしまいました(^ ^;ゞ。
初めて観た「初舞台生公演」でしたし、贔屓組にも初舞台生扱いで東京まで出てくれたので、
私にとっては89期と並んで印象深い期なのですが。
面白い子が揃ってるなあ、本当に★

一花筆頭にみんな可愛いなーーーーっ!!とか思いながら見てて
      ………あれ?…こ、これもしかしてらぎちゃんっ?……まん丸………(吃驚)
              と思ったことは、ヒミツです。



集合日、月曜日ですか……(; ;)。芝居もショーも完成度の高い作品でしたが、東京に向けて変更とかあるんでしょうか。
未沙さんとのお芝居の場面、らぎちゃんとミナコちゃんがどう作り直してくるのか、楽しみにしています!