宝塚歌劇団 演出家の荻田浩一氏が、退団されるそうですね。



スポニチ宝塚支局の、「グレート・ギャツビー」の記事の最後に、ちょこっと書いてありました。
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ente/takarazuka/backnumber/080913/takarazuka.html



慌てて公式サイトに行ってみたけど、何も書いてないよ(涙)。
演出家の退団は、いちいち載せないんだなあ……



荻田さん、今までだって十分外の仕事をやっているじゃないか!

どうして今までのペースじゃ駄目なの?小池さんだって、宝塚に所属したまま「エリザベート」も「モーツァルト」もやっている。別に、大作をやらせてもらえないわけじゃないじゃないか!





と、嘆きつつ。





でも、たしかにここで一度「宝塚歌劇」から離れることが、彼にとっては必要なのかもしれない、と納得している私も確かに存在しています。








「A-Rex」と「オスカー・ワイルド~或いは幸福な王子」を観たときに。
キャストを選べない「タカラヅカ」のシステムに、限界を感じてしまったのかな、と。



キャスティングから自分の好きなようにできる“外”の世界で、力を試してみたくなったのかな、と。







本当の本音を言えば。

私は、荻田さんは本質的に「与えられたキャストを一番輝かせる」方が得意なクリエーターだと思っています。

彼自身の自己評価がそうでないことは知っていますが、
そしてタカラヅカファンの大多数がそうは思っていないことも知っていますが、

あえて、観客として彼の作品を観てきて、私はそう思っている。





だって、彼は、
真実、役者の幸せを祈ってくれるクリエーターだから。

たとえ汚い役でも、苦しい役でも、役者としての幸せを噛み締めることができる役を創ってくれるひと。

役者のファンとして観ていると、いろいろと辛いことも多いのですけれども。
でも、ご本人がとても真っ直ぐに自分の役と向き合っていられる役を書いてくださるから、私も幸せになれるのです。

サヨナラが荻田作品にあたったタカラジェンヌの、幸せそうなこと。
シナちゃん、らぎちゃんの、幸せそうなこと…(T T)








……また、いつか。
いつかなんて約束はに、意味なんてないけれども。


でも、いつの日か、きっと。

謝さんのように、「外部演出家」として宝塚作品も手がけてくださることを祈りつつ。









最後の作品を、(らぎちゃんのおかげもあって)通いまくることが出来て、幸せです。

これからも、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m。





……っていうか。
「D」も「モディリアーニ」も当然のように観ますし、私にとっては、退団しようがするまいが「演出家をやめて作家になります」とか言い出さないかぎり、大きな違いではない!んですけどね(^ ^)。





ただ。
祐飛さんが結局、「螺旋のオルフェ」ただ一作で終わってしまうことがとても残念なだけ、で。
(祐飛さんが卒業後女優を続けるとも思えないし)

……荻田さん、祐飛さんが卒業する前に、一度戻ってきてくれませんかねぇ……(←無理)





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