ME AND MY GIRL in博多【5】
2008年8月21日 宝塚(月) コメント (4)月組博多座公演「ME AND MY GIRL」。
●パブ
応接間から外出の準備をするビルと、ヘザーセット&召使。
ヘザーセットにコートを着せ掛けるのは同じですが、一人になった召使の星那由貴くん(大劇場では彩星りおん)の、ニコニコ笑顔が可愛かったです。銃を渡しながらすごーく嬉しそうに“ご主人さま”に尻尾振ってる感じで(^ ^)。
頭が小さくて可愛かったです。いつも結構目立つところに立っていて、かーなーりー小芝居していらっしゃいました(笑)。
パブのマスターは鼓英夏さん。
大劇場のえりおっと(姿樹えり緒)は、普通に真面目で温かみのあるマスター、って感じでしたが、鼓さんは相変わらず小芝居系でちょこまか動いてました(^ ^)。しっかし化粧が変わったような気がする……痩せたせいかな?すごいキレイになっててびっくりしました。
やっぱりのぞみ(楠恵華)ちゃんに似てるー(小芝居せずにはいられないキャラクター含めて)
ピアニストは海桐望さん。本当に弾いているようにしか見えなくて、ものすごく凝視してしまいましたが、指の動きといい、腕の動きといい、明らかに強弱もきちんとつけて弾いてましたね。実際に音を出しても大丈夫だったんじゃないかと思うほど危なげない感じでした。
大劇場で弾いていたしの(朝桐紫乃)ちゃんは、どちらかといえば客とのコミュニケーションの雰囲気が秀逸で大好きだったのですが。うーん、海桐くん、すごいなー。
(今気づいたんですが、ピアニストは朝桐→海桐なんですね)(←だからなんだとゆーんだ)
パブの客が、たぶん…あまり自信はないのですが、
上手側のベンチに座っているのが翔我つばきくんと五十鈴ひかりちゃん、ピアノ回りは、ピアノの上手側にいるのが篁くんと真愛涼歌ちゃん、ピアノの向こう側が、上手から美宙果恋ちゃん、凜華もえちゃん、貴澄隼人くん&愛那結梨ちゃん……だったと思います。
五十鈴くんはこういうときも達者ですねー。ちょっと前まで、何をやっても可愛らしくなってしまって“シャープさ”“男役らしさ”を出すのに苦労されているように思っていたのですが、今回はすごく自然体でも普通に男らしくて良かったです。
新公最終学年が近づいた頃って、本当に凄い勢いで“男役”になっていかれますよね、みなさん。観るたびにびっくりします。
翔我くんは、召使の時のカチッとセットした髪よりも、この時とか、二幕のランベスの街角の通行人の時のちょっとラフにしたときの方がカッコイイです。笑顔が結構華やかで印象に残る。ただ、公演時間のほとんどを召使で過ごすので、そっちの髪や化粧をもう少し工夫したほうが……と思いましたが。
篁くんは、観るたびに違う小芝居をしていて、なんだか何をやっていたのか覚えていません。ただ、ビルがサリーと会話していて銃を向けてきたとき、驚きのあまり自分にビールをぶっかける芝居は、毎回やっていたような気がします。だんだん派手になってきてましたけど。
慌てて拭いてあげる涼歌ちゃんが、日によって「大丈夫?」とか「冷たくない?」とか、そんな感じで話しかけながら優しく拭いてあげている回と、「ホントにドジなんだから!もうっ!」って感じで乱暴にゴシゴシ拭いている回があったんですけど、あれはアドリブなんでしょうか。事前打ち合わせしているんでしょうか…。
この二人が面白すぎて、下手側の4人があまりチェックできなかったのが残念です。本公演でも、毎回いろいろやってて楽しそうだったなあ、あの連中…。
ビルとサリーについては。
もう何も言葉が出ないほど、とにかく可愛くて可愛くて、切なくて。
しずくサリーの、「ビルにわからせる方法を考えればいいんだよ!」という明るい口調が、思いっきり泣かせてくれました。
新公の時は、しずくサリーの突き抜けたような真剣さに“この子はまだ子供すぎて、それがどういうことか判ってないんだ”、と、ものすごく切なくなったのですが。
博多の、『歳上の恋人の前ですこーし背伸びしているサリー』は、ものすごく朗らかに、明快に同じ台詞を言ったんですよね…。“本当はわかっているのに、現実から目を逸らしている”ように見えて、また違う意味で切なくなりました。
園加のジョン卿は、この場面、本当に秀逸でした。
目元に色気があるんですよねー、このひとは。ビルとサリーのやりとりを、ちょっと目を細めて眺めるさまが、めっちゃくちゃカッコイイ。
大人の男の色香が漂って。
そして、この瞬間に、ジョンは“サリー”という女の子を知るんですね。育ちの悪い、競馬場にいけばそこらにいくらでもいて、貴族の自分に誘いをかける下品な女の子たちのお仲間くらいに思っていた彼が。
必死で虚勢をはって、あごをあげて涙をこらえているサリーをみて。
ある意味、恋をするんだと思う。
いや、“恋していた自分”を、思い出したのかな?
マリアの若い頃って、サリーみたいだったではないかしら?
気が強くて、自分が信じたことは譲らなくて。
…そう、博多座を観て初めて思いました(ごめんなさい)。
ビルのためにはあたしが傍にいない方がいい、と気づいたら。
ビルのために、あたしはいなくならなくちゃ、と決めたら絶対に譲らない。
貴族だってランベスっ子だって、信じたことに殉じる気持ちは同じなのだ、と。
彼らには彼らの価値観があり、ルールがあるけれども、少なくとも“愛する人の幸せを祈る”気持ちは、同じなのだ、と。
自分が、こんなふうに真っ直ぐに誰かに想いを捧げたことがあっただろうか。
……ある。
懐かしい、幼い日々に。
「サリーのために、マリアをなんとかしてやろう」と思った気持ちは、
半分は「ビルとサリーは、今までどおりランベスで暮らした方が、彼らも幸せだし(恋人たちを引き裂くなんていけないよマリア!)、我々も幸せだ(私たち、一ペニーも貰えませんわ!)」
という気持ち。
でも、残りの半分は、
「マリアにさくらんぼを落としてあげたように、サリーを幸せにするために出来ることは何だろう?」
だったはず。
ビルの教育で四苦八苦するよりも、そんなことは忘れて、今までどおりやることにしたほうが、マリアも幸せに違いない、と。
園加ちゃんは、意外と秘めた想いの伝わる芝居が巧いひとだなーと思うんですよね。感情を開放する役だと、ついテンションが上がりすぎて声も高くなっちゃうし、早口になってしまって台詞が一本調子になってしまいがちだけど、「天の鼓」の博雅とか、抑えた芝居が素敵だったような気がする。(←そこまで書いておいて“気がする”ってオイ…)
とにかく、パブでのジョン卿は、ピアノの陰からビルとサリーを見守るところから、サリーの「一度ハートをなくしたら」を聴きながら、溜息をついてはけるまで、ほんとにほんとにダンディで素敵でした(はぁと)
●ヘアフォード邸のテラス
大劇場から引き続きのワーシントン・ワーシントン夫人(天野ほたる)が美しい。抜群の美しさと優雅さにうっとり〜♪
ビルが登場した瞬間の、マリアやジャッキーの得意げな顔!本当に可愛いです。
紫乃ちゃんジャスパー卿の、「あれは誰かね?」に、自信満々で応える「ウィリアムですよ!」という声に、つい笑ってしまいます。あまりにも嬉しそうで、“声に花が咲いている”感じなので。
ジャスパー卿、ちゃんと普通で自然な「おじいさん」なのがとっても嬉しいです。ジャスパー卿は“変な人”じゃないんだよー!(涙)。紫乃ちゃんはスタイルがいいので、“歳をとって身体は思い通りに動かないけれども、昔はカッコよかったんだろうなあ”、ってふつーに思えるのがいい!
もう少し、あの空気の中に完全に溶け込んでしまえるともっと良いんですけどねぇ…。とりあえず、浮き上がってはいないのでよしとしたいです。(←偉そうにすみませんっ)
あー(花瀬みずか)ちゃん&かえ(良基天音)ちゃんのバターズビー夫妻は、こちらもなんだか普通の夫婦でしたね。あーちゃんの気合一発!!な美貌が目に眩しかったです。なんか、かえちゃんがどことなく眩しそうに自分の妻を見ていたのが可愛らしかった(笑)。
……でも。
かえちゃんが一番面白かったのは、たぶん「ランベス・ウォーク」で踊りだしてから、でしょうね……。
すごかったです。はい。いや、実際にはマギーのパーチェスターという“もっとすごいもの”があったので、最初はあまり目に入らなかったのですが………
……凄かった(@ @)。
ま、ランベス・ウォークは他にも観なくてはいけない人がたーーーっくさん居ますので、無理にとは言いませんが。
バターズビー卿は、私的にはかなりお勧めです♪
ソフィア・ブライトンは萌花ゆりあ。
美しかったー!!小さくて丸い頭の脇に垂れ下がる、大粒の葡萄の房。
なんだかとってもジューシーに見えたし、おいしそうでした。ビルでなくても思わず手を出したいかも。
声そのものはきれいで可愛い声なんですが、芝居としてはまだまだでしたねぇ。そういえば、新公でもあまり動きナシの芝居ONLYの役ってつかなかったですもんね…(同期のひまりんとか、前後の期に芝居巧者がたくさんいたので)。バウ「ホフマン物語」も、台詞がなくて歌だけの「アントニアの母」がメインだったし…。
あ、でも、ステッラは良かったんですよね。あれも台詞のみのお芝居ですが。…今回は、ちょっと残念でした。あいちゃんもみりおくんも、巧かったんだなあ…。
まぁ、まだ終わっていませんので。千秋楽までになんとかなれば!(^ ^)。
全然関係ないんですが、輝城みつるくんってどこで観たのかなーとずーっと思っていたんですが、ホフマンBチームのエリオット(Aチームは五十鈴ひかり)だったんですね!あのソロ歌ってた子か!納得!!
…すみません、話が逸れました。
ディス夫人の妃乃あんじちゃん、メイの蘭乃はなちゃん、どちらも無難な感じでした。あーちゃんの落ち着いたディス夫人と、圧倒される美しさだったしずくのメイを前提にすると、二人ともちょっと苦戦していたかなー?
でも!
メイの本番は、ビルにお尻を撫でられるところじゃなかったんです(*^ ^*)。
ランベス・ウォークが始まって、比較的最初の頃に踊りだす貴族の一人なのは同じなんですが。
舞台下手の方で、たしか響くん(←違うかも)に手を取られて踊りだすときの、不安げな手つき・足どり。
そして、うまく出来たときの嬉しそうな笑顔のチャーミングさ!!
悶えました。客席で。
もう、たまらないほど可愛かったよ〜っ!!
ランベスのメンバーも本当に素敵だし、
ビルとサリーは、もう目が離せないほどくるくる表情が変わって可愛らしいし、
パーチェスターは勝手に目に入ってくるし、
…………
誰も彼もが本当に可愛いんですけれども。
それでも。
「ランベス・ウォーク」博多座版の主役は、誰でもない、マリア夫人。
それだけは間違いない。
次第に盛り上がっていく会場を、
呆然として、
唖然として、
そして、怒りに震えてうろうろと歩き回るマリア。
それを心配そうに見ながら、結構楽しげにランベスの女の子と踊っているジョン卿。
客席降りから戻ってくるメンバーの、
テンションの高さ。
空気の熱さ。
その、真ん中で。
信頼していたヘザーセットたちが、腕をくんで踊りだしたのをみて、
ぷつん、と、マリアの理性が音をたてて切れる。
マリアの絶叫。
喉もかれよと叫んで。
……そして、踊りだす。
自暴自棄。
食事の用意が出来たと聞いて、ドアに吸い込まれていく客たち。
彼らがはけていくと、ビルの帽子を斜めに被った、洒落者の女傑が現れる。
あ。
やっぱり、マリアと、サリー、そっくりじゃん
そう。
引力にひかれて落ちてくる林檎のように、マリアの正体がすとんと落ちてくる。
ビルが愛したひとの、
ジョンが愛したひとの、
正体が。
京さんのウィンクは、それはそれは見事にコケティッシュで、思わず堕ちてしまいそうでした……。
きりやん、もう少しウィンクもがんばれ!(*~ ~*)
.
●パブ
応接間から外出の準備をするビルと、ヘザーセット&召使。
ヘザーセットにコートを着せ掛けるのは同じですが、一人になった召使の星那由貴くん(大劇場では彩星りおん)の、ニコニコ笑顔が可愛かったです。銃を渡しながらすごーく嬉しそうに“ご主人さま”に尻尾振ってる感じで(^ ^)。
頭が小さくて可愛かったです。いつも結構目立つところに立っていて、かーなーりー小芝居していらっしゃいました(笑)。
パブのマスターは鼓英夏さん。
大劇場のえりおっと(姿樹えり緒)は、普通に真面目で温かみのあるマスター、って感じでしたが、鼓さんは相変わらず小芝居系でちょこまか動いてました(^ ^)。しっかし化粧が変わったような気がする……痩せたせいかな?すごいキレイになっててびっくりしました。
やっぱりのぞみ(楠恵華)ちゃんに似てるー(小芝居せずにはいられないキャラクター含めて)
ピアニストは海桐望さん。本当に弾いているようにしか見えなくて、ものすごく凝視してしまいましたが、指の動きといい、腕の動きといい、明らかに強弱もきちんとつけて弾いてましたね。実際に音を出しても大丈夫だったんじゃないかと思うほど危なげない感じでした。
大劇場で弾いていたしの(朝桐紫乃)ちゃんは、どちらかといえば客とのコミュニケーションの雰囲気が秀逸で大好きだったのですが。うーん、海桐くん、すごいなー。
(今気づいたんですが、ピアニストは朝桐→海桐なんですね)(←だからなんだとゆーんだ)
パブの客が、たぶん…あまり自信はないのですが、
上手側のベンチに座っているのが翔我つばきくんと五十鈴ひかりちゃん、ピアノ回りは、ピアノの上手側にいるのが篁くんと真愛涼歌ちゃん、ピアノの向こう側が、上手から美宙果恋ちゃん、凜華もえちゃん、貴澄隼人くん&愛那結梨ちゃん……だったと思います。
五十鈴くんはこういうときも達者ですねー。ちょっと前まで、何をやっても可愛らしくなってしまって“シャープさ”“男役らしさ”を出すのに苦労されているように思っていたのですが、今回はすごく自然体でも普通に男らしくて良かったです。
新公最終学年が近づいた頃って、本当に凄い勢いで“男役”になっていかれますよね、みなさん。観るたびにびっくりします。
翔我くんは、召使の時のカチッとセットした髪よりも、この時とか、二幕のランベスの街角の通行人の時のちょっとラフにしたときの方がカッコイイです。笑顔が結構華やかで印象に残る。ただ、公演時間のほとんどを召使で過ごすので、そっちの髪や化粧をもう少し工夫したほうが……と思いましたが。
篁くんは、観るたびに違う小芝居をしていて、なんだか何をやっていたのか覚えていません。ただ、ビルがサリーと会話していて銃を向けてきたとき、驚きのあまり自分にビールをぶっかける芝居は、毎回やっていたような気がします。だんだん派手になってきてましたけど。
慌てて拭いてあげる涼歌ちゃんが、日によって「大丈夫?」とか「冷たくない?」とか、そんな感じで話しかけながら優しく拭いてあげている回と、「ホントにドジなんだから!もうっ!」って感じで乱暴にゴシゴシ拭いている回があったんですけど、あれはアドリブなんでしょうか。事前打ち合わせしているんでしょうか…。
この二人が面白すぎて、下手側の4人があまりチェックできなかったのが残念です。本公演でも、毎回いろいろやってて楽しそうだったなあ、あの連中…。
ビルとサリーについては。
もう何も言葉が出ないほど、とにかく可愛くて可愛くて、切なくて。
しずくサリーの、「ビルにわからせる方法を考えればいいんだよ!」という明るい口調が、思いっきり泣かせてくれました。
新公の時は、しずくサリーの突き抜けたような真剣さに“この子はまだ子供すぎて、それがどういうことか判ってないんだ”、と、ものすごく切なくなったのですが。
博多の、『歳上の恋人の前ですこーし背伸びしているサリー』は、ものすごく朗らかに、明快に同じ台詞を言ったんですよね…。“本当はわかっているのに、現実から目を逸らしている”ように見えて、また違う意味で切なくなりました。
園加のジョン卿は、この場面、本当に秀逸でした。
目元に色気があるんですよねー、このひとは。ビルとサリーのやりとりを、ちょっと目を細めて眺めるさまが、めっちゃくちゃカッコイイ。
大人の男の色香が漂って。
そして、この瞬間に、ジョンは“サリー”という女の子を知るんですね。育ちの悪い、競馬場にいけばそこらにいくらでもいて、貴族の自分に誘いをかける下品な女の子たちのお仲間くらいに思っていた彼が。
必死で虚勢をはって、あごをあげて涙をこらえているサリーをみて。
ある意味、恋をするんだと思う。
いや、“恋していた自分”を、思い出したのかな?
マリアの若い頃って、サリーみたいだったではないかしら?
気が強くて、自分が信じたことは譲らなくて。
…そう、博多座を観て初めて思いました(ごめんなさい)。
ビルのためにはあたしが傍にいない方がいい、と気づいたら。
ビルのために、あたしはいなくならなくちゃ、と決めたら絶対に譲らない。
貴族だってランベスっ子だって、信じたことに殉じる気持ちは同じなのだ、と。
彼らには彼らの価値観があり、ルールがあるけれども、少なくとも“愛する人の幸せを祈る”気持ちは、同じなのだ、と。
自分が、こんなふうに真っ直ぐに誰かに想いを捧げたことがあっただろうか。
……ある。
懐かしい、幼い日々に。
「サリーのために、マリアをなんとかしてやろう」と思った気持ちは、
半分は「ビルとサリーは、今までどおりランベスで暮らした方が、彼らも幸せだし(恋人たちを引き裂くなんていけないよマリア!)、我々も幸せだ(私たち、一ペニーも貰えませんわ!)」
という気持ち。
でも、残りの半分は、
「マリアにさくらんぼを落としてあげたように、サリーを幸せにするために出来ることは何だろう?」
だったはず。
ビルの教育で四苦八苦するよりも、そんなことは忘れて、今までどおりやることにしたほうが、マリアも幸せに違いない、と。
園加ちゃんは、意外と秘めた想いの伝わる芝居が巧いひとだなーと思うんですよね。感情を開放する役だと、ついテンションが上がりすぎて声も高くなっちゃうし、早口になってしまって台詞が一本調子になってしまいがちだけど、「天の鼓」の博雅とか、抑えた芝居が素敵だったような気がする。(←そこまで書いておいて“気がする”ってオイ…)
とにかく、パブでのジョン卿は、ピアノの陰からビルとサリーを見守るところから、サリーの「一度ハートをなくしたら」を聴きながら、溜息をついてはけるまで、ほんとにほんとにダンディで素敵でした(はぁと)
●ヘアフォード邸のテラス
大劇場から引き続きのワーシントン・ワーシントン夫人(天野ほたる)が美しい。抜群の美しさと優雅さにうっとり〜♪
ビルが登場した瞬間の、マリアやジャッキーの得意げな顔!本当に可愛いです。
紫乃ちゃんジャスパー卿の、「あれは誰かね?」に、自信満々で応える「ウィリアムですよ!」という声に、つい笑ってしまいます。あまりにも嬉しそうで、“声に花が咲いている”感じなので。
ジャスパー卿、ちゃんと普通で自然な「おじいさん」なのがとっても嬉しいです。ジャスパー卿は“変な人”じゃないんだよー!(涙)。紫乃ちゃんはスタイルがいいので、“歳をとって身体は思い通りに動かないけれども、昔はカッコよかったんだろうなあ”、ってふつーに思えるのがいい!
もう少し、あの空気の中に完全に溶け込んでしまえるともっと良いんですけどねぇ…。とりあえず、浮き上がってはいないのでよしとしたいです。(←偉そうにすみませんっ)
あー(花瀬みずか)ちゃん&かえ(良基天音)ちゃんのバターズビー夫妻は、こちらもなんだか普通の夫婦でしたね。あーちゃんの気合一発!!な美貌が目に眩しかったです。なんか、かえちゃんがどことなく眩しそうに自分の妻を見ていたのが可愛らしかった(笑)。
……でも。
かえちゃんが一番面白かったのは、たぶん「ランベス・ウォーク」で踊りだしてから、でしょうね……。
すごかったです。はい。いや、実際にはマギーのパーチェスターという“もっとすごいもの”があったので、最初はあまり目に入らなかったのですが………
……凄かった(@ @)。
ま、ランベス・ウォークは他にも観なくてはいけない人がたーーーっくさん居ますので、無理にとは言いませんが。
バターズビー卿は、私的にはかなりお勧めです♪
ソフィア・ブライトンは萌花ゆりあ。
美しかったー!!小さくて丸い頭の脇に垂れ下がる、大粒の葡萄の房。
なんだかとってもジューシーに見えたし、おいしそうでした。ビルでなくても思わず手を出したいかも。
声そのものはきれいで可愛い声なんですが、芝居としてはまだまだでしたねぇ。そういえば、新公でもあまり動きナシの芝居ONLYの役ってつかなかったですもんね…(同期のひまりんとか、前後の期に芝居巧者がたくさんいたので)。バウ「ホフマン物語」も、台詞がなくて歌だけの「アントニアの母」がメインだったし…。
あ、でも、ステッラは良かったんですよね。あれも台詞のみのお芝居ですが。…今回は、ちょっと残念でした。あいちゃんもみりおくんも、巧かったんだなあ…。
まぁ、まだ終わっていませんので。千秋楽までになんとかなれば!(^ ^)。
全然関係ないんですが、輝城みつるくんってどこで観たのかなーとずーっと思っていたんですが、ホフマンBチームのエリオット(Aチームは五十鈴ひかり)だったんですね!あのソロ歌ってた子か!納得!!
…すみません、話が逸れました。
ディス夫人の妃乃あんじちゃん、メイの蘭乃はなちゃん、どちらも無難な感じでした。あーちゃんの落ち着いたディス夫人と、圧倒される美しさだったしずくのメイを前提にすると、二人ともちょっと苦戦していたかなー?
でも!
メイの本番は、ビルにお尻を撫でられるところじゃなかったんです(*^ ^*)。
ランベス・ウォークが始まって、比較的最初の頃に踊りだす貴族の一人なのは同じなんですが。
舞台下手の方で、たしか響くん(←違うかも)に手を取られて踊りだすときの、不安げな手つき・足どり。
そして、うまく出来たときの嬉しそうな笑顔のチャーミングさ!!
悶えました。客席で。
もう、たまらないほど可愛かったよ〜っ!!
ランベスのメンバーも本当に素敵だし、
ビルとサリーは、もう目が離せないほどくるくる表情が変わって可愛らしいし、
パーチェスターは勝手に目に入ってくるし、
…………
誰も彼もが本当に可愛いんですけれども。
それでも。
「ランベス・ウォーク」博多座版の主役は、誰でもない、マリア夫人。
それだけは間違いない。
次第に盛り上がっていく会場を、
呆然として、
唖然として、
そして、怒りに震えてうろうろと歩き回るマリア。
それを心配そうに見ながら、結構楽しげにランベスの女の子と踊っているジョン卿。
客席降りから戻ってくるメンバーの、
テンションの高さ。
空気の熱さ。
その、真ん中で。
信頼していたヘザーセットたちが、腕をくんで踊りだしたのをみて、
ぷつん、と、マリアの理性が音をたてて切れる。
マリアの絶叫。
喉もかれよと叫んで。
……そして、踊りだす。
自暴自棄。
食事の用意が出来たと聞いて、ドアに吸い込まれていく客たち。
彼らがはけていくと、ビルの帽子を斜めに被った、洒落者の女傑が現れる。
あ。
やっぱり、マリアと、サリー、そっくりじゃん
そう。
引力にひかれて落ちてくる林檎のように、マリアの正体がすとんと落ちてくる。
ビルが愛したひとの、
ジョンが愛したひとの、
正体が。
京さんのウィンクは、それはそれは見事にコケティッシュで、思わず堕ちてしまいそうでした……。
きりやん、もう少しウィンクもがんばれ!(*~ ~*)
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コメント
ほんと、詳細なる報告で誰がどこにいるのか観る前に把握できて嬉しいです。
輝城みつるくんは文化祭でソロで歌っていて、すごく上手でした!!エクボも可愛くて、意外に印象に残りますよね。
つばきちゃんには、化粧は注意しておきましたが、髪型もしっかり指導入れておきます(笑)
笑顔が可愛いのでロケットで目につくかも。
ああ、もうすぐ終わってしまうなんて・・・
そして今日から星組が始まりますね。全く宝塚に関わっていると早い、早い!!
私が密かに応援している凜華もえちゃんについても書いてくださっているので嬉しいですv 成績が悪いこともあってか、目立たないんですよね(汗)顔はかわいいと思うんですが…。
はじめまして!コメントありがとうございますm(__)m。
凜華もえちゃん、美人ですよね!まだ私も覚えたばかりですが、キレイなので、これからの活躍を期待しています。
ちょっと淋しげに見えるときがありますが、個性を生かして頑張ってほしいです♪
いかがですか、博多は?(笑)みんな可愛かったでしょう〜!!
祐飛さんの観劇にあたらなかったのは確かに残念(当たった方ウラヤマ)ですが、それは「舞台に集中しなさい」という神の思し召しですよ思o(^-^)o
輝城くんのこと、情報ありがとうございます♪いい声ですよね!そしてかわいいです。
つばきくん、ロケットも可愛いけど、私はやっぱりランベスの通行人が好きかなあ…
スカーレットピンパーネルも始まりましたね〜(花が終わったんだから当たり前ですが汗)うーん、いつ行けるのかしら私…