花組の若人たち【ムハンマド・アリ一家】
2008年7月31日 宝塚(花)東宝劇場 花組新人公演「愛と死のアラビア」
エジプト太守一家の章。……ちょっとは華やかになるといいなあ。
ムハンマド・アリ(星原美沙緒)扇めぐむ
貫禄!!
今回の新公、一番の功労者はこの人だった、と思います。
専科の重鎮が、今までの積み重ねで作り上げた難しい役ですが、過不足なく貫禄で演じきってくれました。素晴らしかった!
名場面のだいもんとの会話が、自然に“親子”で。もともと、長兄のイブラヒムがまだ20歳なくらいで、ムハンマドもそんなに歳ではないんですよね。30代後半か、せいぜい40そこそこというところ。
歴史に残る「ムハンマド・アリ」としての人生はまだまだこれから始まるわけで、そういう“曲者感”を良くみせてくれたと思います。(←べた褒め)
長としての挨拶も、下級生たちに目をくばっていたんだろうなーと思いました☆素の扇くんを知っているわけでは無いんですが、おおらかで優しい人、っていうイメージがあるんですよね。
88期も、次が最後の新人公演。長として勤めるのもさぞ大変でしょうけれども、がんばっていただきたいです♪
デジュリエ大佐(夏美よう)夕霧らい
一家の人間ではないんですけど、謁見の場には必ずいらっしゃる人なので、ついでに。
カチっとした軍服の似合いよう、押し出しの良さ。ハンサムでスタイルが良くて、王子様ではない「生身の男」の格好良さがありました。
私の中に、らいらいは祐澄さんとセットで出てくるという思い込みがあって、しかも、毎回お二人の並びの美しさに萌えていたのですが。今回、場面の端にさりげなく、でも存在感を持ってピンで立っているお姿を観ながら、ちょっとうっとりしてしまいました(^ ^;ゞ
いやはや。
声が良くて、芝居も落ち着きがある。トマスを諭すところも、「太守はいつも新しい武器をほしがりますが…」とか訴えてイブラヒムに反論されるところも、ちゃんと人間味があって。
アラブ世界を泳ぎ渡る西洋人の抜け目のなさと、“別世界”へのある種の憧れと、両方が垣間見えるのが良いなあ、と思いました。
同期のせいか、ムハンマド・アリとの親しみが本公演よりあって、逆にイブラヒムは、ちょっと敵愾心が強い感じでしたね(^ ^)。
アミナ(邦なつき)芽吹幸奈
こちらも専科さんの役を見事にこなしていらっしゃいました(はぁと)
おっとりとした優しさと、でも一筋縄ではいかない底の深さ。さすがに懐の大きさや温かみは邦さんには負けますが、父上が30台後半くらいなら、母上は下手すると20台かもしれない(!)わけで。
あのくらい野心が仄みえるアミナでもいいのかも。
削られてしまったストーリー(原作どおり、トマスを助けるために母上が動くところ)があったら面白かったろうな、と思わせるお芝居でした。
幸奈ちゃんは、他にも幕開きの女奴隷(舞城のどか)にナイルの精(新公のみ)と驚くほど出番も多くて、正直「あれっ?幸奈ちゃんってそんなに凄いダンサーなんだっけ?」と思ったりもしたのですが。
アミナ様は本当に素敵でした☆
マブルーカ(絵莉千晶)華耀きらり
……ものすごく綺麗だった……。
めちゃくちゃ甘口ですみません(^ ^;ゞ
元々ちょっとキツめの釣り目が色っぽくて大好きなんですけど、女官長では普段より大人っぽい化粧をされていて。黒い衣装と相俟って、びっくりするほど美しかったです。
なんとも言えない『雰囲気』がある役者、なんですね。
いつもと違った低めの柔らかな声を綺麗にコントロールされていたことにも驚きました。ナイリに「お嬢さまにしかできないお役目を…」というところも、小娘を黙らせる威力がありましたし。
キャストが発表されたときから「…え、絵莉さんの役…?」と不安だったのですが、予想外に良い出来で、とても嬉しかったです(^ ^)。
……幕開きのソロがなくて良かったぁ………ありがとうもえりちゃん!凄く良かったよ!!(こっそり呟き)
ナイリ(桜一花)天宮菜生
あの一花ちゃんが“身体の小ささを武器にして”作り上げた“まともでない少女”の役を、転向したばかりで娘役としてのスキルの低い菜生ちゃんにやらせるのは…無理があるだろうな、とは予想していたのですが。
……うーん、苦戦してましたねぇ…。
もともと歌える人なのでソロは良かったですし、衣装が違うのはもう仕方のないことですし。台詞も達者で、別に「ふつうのお嬢さん」程度だったら何も問題なかっただろうな、と思うのですが。
いかんせん、『ナイリ』としては無理が…(T T)。
ショーでは凄く可愛く笑えているのですが、役を作ったうえでの表情の見せ方が、まだ全然わかっていないんだなーと思いました。
月組だったらあれもありなんだけどなぁ。元々、月娘は強くて当たり前、顔芸やってなんぼなので。でも、花娘は可愛くて当たり前で、“娘役らしい表情の作り方”自体が一つの『芸』なんですね…。
……サミーラの野々すみ花ちゃんと逆の方が、二人とも勉強になったような気がしました。それがちょっとだけもったいなくて、とても残念な気がします。
ファハマ(野々すみ花)梅咲衣舞
サラーン(天宮菜生)菜那くらら 他、女官たち
名前のある二人も含めて、みんなホントに可愛かったです♪
ファハマとサラーン、本公演ではかなり印象的な二人ですが(背が全然違うのがツボなのです)、新公はちょっとおとなしすぎたかなー?
本公演でも、アミナ様に乞われてトマスが故郷の歌を歌う場面で、後ろの女官たちがドキドキしながらトマスを“憧れ”の目で見たり、くすくす笑ったりしているのが超お気に入りで、いつもオペラグラスで舐めるように見ているのですが。
月野姫花ちゃん(きらりん位置?)が、トマスさまをう〜っとり!と眺めてみたり、立ち上がったナイリを見て騒いでいたり、凄く表情豊かだったのがすごくツボでした。
本公演でナイリの後ろにいるときは温和しいのに(^ ^)、なんでだ…。
トゥスン(壮一帆)嶺乃一真
娘役さんを書き始めたら、止まらなくなってしまいました。ごめんなさい。
嶺乃くん、本公演のメドヘッドで初めて認識したのですが、メドヘッドの延長線上にあるトゥスンだなあ、と思いました。
可愛くて、幼くて、身が軽くて、でも頭もちょっと軽い。そんな印象。
砂漠の夜、トマスのテントを訪ねてきて「カイロに行くことになったんだ。両親に紹介したいから、一緒に来てくれ」というトゥスン。
アノウドをどうすればいいんだ、と問われて「インシャラー」と答えるトゥスン。
……裏表のない『主役の親友』役の壮ちゃんが大好きな猫としては、あの率直さ、トマスが好きとなったらもう絶対大好き!誰にも譲らない!というガキっぽさがトゥスンの魅力だと思っているんですが。
嶺乃くんのトゥスンは、あまりにも子供すぎて、「大人のガキっぽさ」ではなくてただの子供に見えてしまったのが残念でした。
声がもう少し低くなるか、笑顔がもう少し男役らしい笑顔になるか、立ち居振る舞いにもう少し落ち着きがあるか、どれか一つでもいいから、それがあれば全然違うと思うのですが……(- -;ゞ
あまりにも可愛らしいので、てっきり下級生だと思っていたのですが、だいもんや浦輝くんと同じ89期なんですね!(@ @)
す、すみません、無知で…(^ ^;ゞ
とりあえず、太守一家はこんなところかな?
長くなってしまったので、もう一回続きます♪
.
エジプト太守一家の章。……ちょっとは華やかになるといいなあ。
ムハンマド・アリ(星原美沙緒)扇めぐむ
貫禄!!
今回の新公、一番の功労者はこの人だった、と思います。
専科の重鎮が、今までの積み重ねで作り上げた難しい役ですが、過不足なく貫禄で演じきってくれました。素晴らしかった!
名場面のだいもんとの会話が、自然に“親子”で。もともと、長兄のイブラヒムがまだ20歳なくらいで、ムハンマドもそんなに歳ではないんですよね。30代後半か、せいぜい40そこそこというところ。
歴史に残る「ムハンマド・アリ」としての人生はまだまだこれから始まるわけで、そういう“曲者感”を良くみせてくれたと思います。(←べた褒め)
長としての挨拶も、下級生たちに目をくばっていたんだろうなーと思いました☆素の扇くんを知っているわけでは無いんですが、おおらかで優しい人、っていうイメージがあるんですよね。
88期も、次が最後の新人公演。長として勤めるのもさぞ大変でしょうけれども、がんばっていただきたいです♪
デジュリエ大佐(夏美よう)夕霧らい
一家の人間ではないんですけど、謁見の場には必ずいらっしゃる人なので、ついでに。
カチっとした軍服の似合いよう、押し出しの良さ。ハンサムでスタイルが良くて、王子様ではない「生身の男」の格好良さがありました。
私の中に、らいらいは祐澄さんとセットで出てくるという思い込みがあって、しかも、毎回お二人の並びの美しさに萌えていたのですが。今回、場面の端にさりげなく、でも存在感を持ってピンで立っているお姿を観ながら、ちょっとうっとりしてしまいました(^ ^;ゞ
いやはや。
声が良くて、芝居も落ち着きがある。トマスを諭すところも、「太守はいつも新しい武器をほしがりますが…」とか訴えてイブラヒムに反論されるところも、ちゃんと人間味があって。
アラブ世界を泳ぎ渡る西洋人の抜け目のなさと、“別世界”へのある種の憧れと、両方が垣間見えるのが良いなあ、と思いました。
同期のせいか、ムハンマド・アリとの親しみが本公演よりあって、逆にイブラヒムは、ちょっと敵愾心が強い感じでしたね(^ ^)。
アミナ(邦なつき)芽吹幸奈
こちらも専科さんの役を見事にこなしていらっしゃいました(はぁと)
おっとりとした優しさと、でも一筋縄ではいかない底の深さ。さすがに懐の大きさや温かみは邦さんには負けますが、父上が30台後半くらいなら、母上は下手すると20台かもしれない(!)わけで。
あのくらい野心が仄みえるアミナでもいいのかも。
削られてしまったストーリー(原作どおり、トマスを助けるために母上が動くところ)があったら面白かったろうな、と思わせるお芝居でした。
幸奈ちゃんは、他にも幕開きの女奴隷(舞城のどか)にナイルの精(新公のみ)と驚くほど出番も多くて、正直「あれっ?幸奈ちゃんってそんなに凄いダンサーなんだっけ?」と思ったりもしたのですが。
アミナ様は本当に素敵でした☆
マブルーカ(絵莉千晶)華耀きらり
……ものすごく綺麗だった……。
めちゃくちゃ甘口ですみません(^ ^;ゞ
元々ちょっとキツめの釣り目が色っぽくて大好きなんですけど、女官長では普段より大人っぽい化粧をされていて。黒い衣装と相俟って、びっくりするほど美しかったです。
なんとも言えない『雰囲気』がある役者、なんですね。
いつもと違った低めの柔らかな声を綺麗にコントロールされていたことにも驚きました。ナイリに「お嬢さまにしかできないお役目を…」というところも、小娘を黙らせる威力がありましたし。
キャストが発表されたときから「…え、絵莉さんの役…?」と不安だったのですが、予想外に良い出来で、とても嬉しかったです(^ ^)。
……幕開きのソロがなくて良かったぁ………ありがとうもえりちゃん!凄く良かったよ!!(こっそり呟き)
ナイリ(桜一花)天宮菜生
あの一花ちゃんが“身体の小ささを武器にして”作り上げた“まともでない少女”の役を、転向したばかりで娘役としてのスキルの低い菜生ちゃんにやらせるのは…無理があるだろうな、とは予想していたのですが。
……うーん、苦戦してましたねぇ…。
もともと歌える人なのでソロは良かったですし、衣装が違うのはもう仕方のないことですし。台詞も達者で、別に「ふつうのお嬢さん」程度だったら何も問題なかっただろうな、と思うのですが。
いかんせん、『ナイリ』としては無理が…(T T)。
ショーでは凄く可愛く笑えているのですが、役を作ったうえでの表情の見せ方が、まだ全然わかっていないんだなーと思いました。
月組だったらあれもありなんだけどなぁ。元々、月娘は強くて当たり前、顔芸やってなんぼなので。でも、花娘は可愛くて当たり前で、“娘役らしい表情の作り方”自体が一つの『芸』なんですね…。
……サミーラの野々すみ花ちゃんと逆の方が、二人とも勉強になったような気がしました。それがちょっとだけもったいなくて、とても残念な気がします。
ファハマ(野々すみ花)梅咲衣舞
サラーン(天宮菜生)菜那くらら 他、女官たち
名前のある二人も含めて、みんなホントに可愛かったです♪
ファハマとサラーン、本公演ではかなり印象的な二人ですが(背が全然違うのがツボなのです)、新公はちょっとおとなしすぎたかなー?
本公演でも、アミナ様に乞われてトマスが故郷の歌を歌う場面で、後ろの女官たちがドキドキしながらトマスを“憧れ”の目で見たり、くすくす笑ったりしているのが超お気に入りで、いつもオペラグラスで舐めるように見ているのですが。
月野姫花ちゃん(きらりん位置?)が、トマスさまをう〜っとり!と眺めてみたり、立ち上がったナイリを見て騒いでいたり、凄く表情豊かだったのがすごくツボでした。
本公演でナイリの後ろにいるときは温和しいのに(^ ^)、なんでだ…。
トゥスン(壮一帆)嶺乃一真
娘役さんを書き始めたら、止まらなくなってしまいました。ごめんなさい。
嶺乃くん、本公演のメドヘッドで初めて認識したのですが、メドヘッドの延長線上にあるトゥスンだなあ、と思いました。
可愛くて、幼くて、身が軽くて、でも頭もちょっと軽い。そんな印象。
砂漠の夜、トマスのテントを訪ねてきて「カイロに行くことになったんだ。両親に紹介したいから、一緒に来てくれ」というトゥスン。
アノウドをどうすればいいんだ、と問われて「インシャラー」と答えるトゥスン。
……裏表のない『主役の親友』役の壮ちゃんが大好きな猫としては、あの率直さ、トマスが好きとなったらもう絶対大好き!誰にも譲らない!というガキっぽさがトゥスンの魅力だと思っているんですが。
嶺乃くんのトゥスンは、あまりにも子供すぎて、「大人のガキっぽさ」ではなくてただの子供に見えてしまったのが残念でした。
声がもう少し低くなるか、笑顔がもう少し男役らしい笑顔になるか、立ち居振る舞いにもう少し落ち着きがあるか、どれか一つでもいいから、それがあれば全然違うと思うのですが……(- -;ゞ
あまりにも可愛らしいので、てっきり下級生だと思っていたのですが、だいもんや浦輝くんと同じ89期なんですね!(@ @)
す、すみません、無知で…(^ ^;ゞ
とりあえず、太守一家はこんなところかな?
長くなってしまったので、もう一回続きます♪
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