真っ赤で熱い砂の海【3】
2008年7月16日 宝塚(花)ふと気がついたんですが。
私、「殉情」についての感想が途中なんですよね、まだ。なんたって、GO(暁郷)くんがどんなにカッコよかったか書いてない!!
Bチームの初日前に書こうと思っていたのに…早いもので明日が初日かぁ〜。
どなたも待ってはいらっしゃらないかもしれませんが、とりあえず、一段落ついたら書かせてくださいませ。
そして、ちー(蓮水ゆうや)ちゃん。
遠くから応援していますのでがんばってねっっ!ああ、初日映像が楽しみです☆
さて、花組東宝劇場公演「RED HOT SEA」。
お魚さんたちの群舞が終わって暗転すると、下手花道に釣り人さんたちが登場。
同時に上手花道に光が入って、
白いスーツの男、登場。
ポーズをつけて、鮮やかに空気を変える。気障な手の動き、たくましい肩のライン。
…あのかっこいい人、誰?と、初見時に真顔思ったのは私だけでしょうか…
一緒に出てくる二人は、まっつ(未涼亜希)とみつる(華形ひかる)。三人とも白いスーツで、祐飛さんは藍のシャツ、お二人は少し渋めの紅のシャツ。し、白いスーツですよあなた!ありえない衣装だらけのこのショーで、唯一のスーーーーーツっっ!!(絶叫)
こほん。
妖精さん(愛音羽麗)からサングラスを受け取って、三人で仲良く歌いながら銀橋へ。
いまひとつ歌詞が聞き取れない(←かろうじて聞き取れるのはまっつのみ)のですが、とにかく「海へ行こう、遊びに行こう」(祐飛)「大きな貝殻拾おう」(みつる)「女の子みつけよう」(まっつ)みたいな話をしているらしい。
大劇場ではなんとなく距離を感じた三人ですが、東宝にきたら、ずいぶん仲良くなってて吃驚。まだまだ探りあってる部分もあると思いますが、振りどおりに動くのではなく、ちゃんと互いの目を見て動けるようになったんだなー、と。
単純に振りや歌が身体に入って自由に動く余裕ができたってことなのか、
祐飛さんが花組さんに慣れてきた証なのか、
…やっと、下級生が祐飛さんに馴れてきてくれたってことなのか(^ ^;ゞ
銀橋を渡りきると、そこは海。
かもめが一羽、舞いこんでくる。
桜一花嬢のかもめは、絶品です。
上手の袖から駆け込んでくる白い鳥。つつっと駆けてきて、ふわっと跳ぶ。
音もなく、ただ風が舞うように。
純白の衣装に、鳥の象徴でもある白い羽根の髪飾り。
ちいさな顔がいつもよりもっと小さく見えます。細い身体はもっと細く。
そして、小さな身体が大きく見える、ふわっっと舞い上がった高いジャンプ。
上手袖から、次々に舞いこんでくるかもめたち。
ずっと月組ファンだったので、月組の娘たちほどカッコイイ娘役さんは他にはいない、と思っていました。
その気持ちは今も変わりませんが、花組の娘役さんたちの可憐な美しさは、また全然違う種類の特別さなんですね。
本当に本当にみんな可愛い。
かもめたちの愛らしさ、透明感、そして儚げな非現実感。生まれたばかりの赤ん坊のような、手に取るのが怖いような柔らかな脆さ。
ずっと一花ちゃんばかり見てしまっていたのですが、こないだは(華耀)きらりんと(天宮)菜生ちゃんにハマりました。二人とも首から肩にかけてのラインがきれいで、羽根飾りが良く似合って、腕が長くて表現力があるの(*^ ^*)。
ひっきりなしにポジションが変わるので、追いかけるの大変なんです(T T)。時々視界の端をかすめた(野々)すみ花ちゃん、次回はちゃんと観るぞ!
鳥を模した動きの一つとして、前場同様、腕を後ろに回してひらひら動かす振りも多いのですが、微妙にお魚さんの時と違うのが面白かったです。
手首から先だけを動かすと魚っぽくて、ひじから動かすと鳥に見えるのかな?そんな単純なものではないのかもしれませんが、ちゃんと「そう見える」のがすごいなーと思いました。
この場面、基本的に歌うのは祐飛さん。
……なんでまっつじゃないんだろう、まっつの歌が聴きたいよ、と、一花ちゃんに一点集中していた初見時は素朴に疑問だったんですが。
2回目。全体を観て、やっと理解しました。
……まっつ、踊れるんだね(←今更気づくな)。さすが花組。
これは無理だ。まっつ(とみつる)に踊っていただくしかない。
最初は祐飛さんセンターで、かもめたちと戯れる(←貝殻も女の子も落ちてなくて残念だね)「男」たち三人、として踊っているのですが。
祐飛さんが歌い始めたあたりから、次第に踊りの質が変わっていく。
かもめたちはそのままで、まっつとみつるは、次第にかもめに同化していくんですね。さすがに鳥振りはやらないけど、やんちゃで楽しそうだった表情が、次第に厳しくなっていって。
やわらかなターン、軽やかなジャンプ、重力を感じさせない、足音のしなさそうな、そんな踊りに。
かもめたちと戯れる“男”から、かもめたちと同じ側にいる“精霊”への変化。さっきまで「三人」だった白いスーツが、「一人」だけになったように見える。
白い鳥、白い精霊、精霊のまとう紅いシャツが、海に落ちる紅い夕陽のカケラのようで。
男を一人残して、飛び去るかもめ。
精霊も去った蒼い海に、取り残された男。
「海」の男たちも凄く好きです。
うすい水色のえりたん(壮一帆)を中心に、少し濃い色とかなり濃い色、海の碧のバリエーションが凄くキレイ。
フィナーレの、まとぶんを出迎える海原の表現と同じ御織ゆみ乃さんの振付。このひとの創る海が、私はとても好きなのかもしれません。
イメージとしては、砂浜ではなくて岩棚みたいなところなのでしょうか?風がおさまっているときはかもめが伸び伸び歩いていて、風が出てくると波が来る感じ。盛り上がって、砕けて、戻って、また盛り上がって……寄せては返す、波。
人間を襲おうという『意思』はないけれども、何かあれば人のひとりやふたり、簡単に引きずり込める力を秘めた、海。
波と戯れる人なのか、人と戯れる海なのか。
ここは、振りが激しくてあまり正面から顔を見るチャンスがないのと、被り物が意外と邪魔で、誰が誰だかさっぱりです。
(扇)めぐむくんと(祐澄)しゅんさんが確か濃い青の衣装で、ちあき(白鳥かすが)とだいもん(望海風斗)は薄い色だったような……気がするけど、気のせいかもしれません。めぐむくんは真顔、しゅんくんはちょっと挑戦的な笑顔、ちあきは厳しい顔、だいもんはなんだか嬉しそうな顔…をしているところを見つけました。
少しすると、またかもめたちが戻ってきてしまうので、海を見ている余裕があまりないのが残念です。
海とかもめ。
海とヒト。
ヒトとかもめ。
かもめと、海と、ヒト。
観るたびに、違うことを考えています。
海とヒトが対立しているように見えた日もありました。
かもめが、ヒトを助けに舞い込んできたように見えた日もありました。
逆に、海に襲われたかもめたちを、ヒトが助けようとしているように見えた日もありました。
そして、海とかもめが結託してヒトを翻弄しているように見えたことも。
プログラムでは「海と戯れるアミーゴ」と書いてあるだけ。ってことは、振付などの意図はそうなんでしょうねぇ。なんで日によって違ってみえるんでしょうか(^ ^;ゞ。っていうか、私だけ?
……か、かもめでこんなに長くなってどうするんだ私………。
すみません。次からはもう少しコンパクトにまとめたいと思います(←無理)
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私、「殉情」についての感想が途中なんですよね、まだ。なんたって、GO(暁郷)くんがどんなにカッコよかったか書いてない!!
Bチームの初日前に書こうと思っていたのに…早いもので明日が初日かぁ〜。
どなたも待ってはいらっしゃらないかもしれませんが、とりあえず、一段落ついたら書かせてくださいませ。
そして、ちー(蓮水ゆうや)ちゃん。
遠くから応援していますのでがんばってねっっ!ああ、初日映像が楽しみです☆
さて、花組東宝劇場公演「RED HOT SEA」。
お魚さんたちの群舞が終わって暗転すると、下手花道に釣り人さんたちが登場。
同時に上手花道に光が入って、
白いスーツの男、登場。
ポーズをつけて、鮮やかに空気を変える。気障な手の動き、たくましい肩のライン。
…あのかっこいい人、誰?と、初見時に真顔思ったのは私だけでしょうか…
一緒に出てくる二人は、まっつ(未涼亜希)とみつる(華形ひかる)。三人とも白いスーツで、祐飛さんは藍のシャツ、お二人は少し渋めの紅のシャツ。し、白いスーツですよあなた!ありえない衣装だらけのこのショーで、唯一のスーーーーーツっっ!!(絶叫)
こほん。
妖精さん(愛音羽麗)からサングラスを受け取って、三人で仲良く歌いながら銀橋へ。
いまひとつ歌詞が聞き取れない(←かろうじて聞き取れるのはまっつのみ)のですが、とにかく「海へ行こう、遊びに行こう」(祐飛)「大きな貝殻拾おう」(みつる)「女の子みつけよう」(まっつ)みたいな話をしているらしい。
大劇場ではなんとなく距離を感じた三人ですが、東宝にきたら、ずいぶん仲良くなってて吃驚。まだまだ探りあってる部分もあると思いますが、振りどおりに動くのではなく、ちゃんと互いの目を見て動けるようになったんだなー、と。
単純に振りや歌が身体に入って自由に動く余裕ができたってことなのか、
祐飛さんが花組さんに慣れてきた証なのか、
…やっと、下級生が祐飛さんに馴れてきてくれたってことなのか(^ ^;ゞ
銀橋を渡りきると、そこは海。
かもめが一羽、舞いこんでくる。
桜一花嬢のかもめは、絶品です。
上手の袖から駆け込んでくる白い鳥。つつっと駆けてきて、ふわっと跳ぶ。
音もなく、ただ風が舞うように。
純白の衣装に、鳥の象徴でもある白い羽根の髪飾り。
ちいさな顔がいつもよりもっと小さく見えます。細い身体はもっと細く。
そして、小さな身体が大きく見える、ふわっっと舞い上がった高いジャンプ。
上手袖から、次々に舞いこんでくるかもめたち。
ずっと月組ファンだったので、月組の娘たちほどカッコイイ娘役さんは他にはいない、と思っていました。
その気持ちは今も変わりませんが、花組の娘役さんたちの可憐な美しさは、また全然違う種類の特別さなんですね。
本当に本当にみんな可愛い。
かもめたちの愛らしさ、透明感、そして儚げな非現実感。生まれたばかりの赤ん坊のような、手に取るのが怖いような柔らかな脆さ。
ずっと一花ちゃんばかり見てしまっていたのですが、こないだは(華耀)きらりんと(天宮)菜生ちゃんにハマりました。二人とも首から肩にかけてのラインがきれいで、羽根飾りが良く似合って、腕が長くて表現力があるの(*^ ^*)。
ひっきりなしにポジションが変わるので、追いかけるの大変なんです(T T)。時々視界の端をかすめた(野々)すみ花ちゃん、次回はちゃんと観るぞ!
鳥を模した動きの一つとして、前場同様、腕を後ろに回してひらひら動かす振りも多いのですが、微妙にお魚さんの時と違うのが面白かったです。
手首から先だけを動かすと魚っぽくて、ひじから動かすと鳥に見えるのかな?そんな単純なものではないのかもしれませんが、ちゃんと「そう見える」のがすごいなーと思いました。
この場面、基本的に歌うのは祐飛さん。
……なんでまっつじゃないんだろう、まっつの歌が聴きたいよ、と、一花ちゃんに一点集中していた初見時は素朴に疑問だったんですが。
2回目。全体を観て、やっと理解しました。
……まっつ、踊れるんだね(←今更気づくな)。さすが花組。
これは無理だ。まっつ(とみつる)に踊っていただくしかない。
最初は祐飛さんセンターで、かもめたちと戯れる(←貝殻も女の子も落ちてなくて残念だね)「男」たち三人、として踊っているのですが。
祐飛さんが歌い始めたあたりから、次第に踊りの質が変わっていく。
かもめたちはそのままで、まっつとみつるは、次第にかもめに同化していくんですね。さすがに鳥振りはやらないけど、やんちゃで楽しそうだった表情が、次第に厳しくなっていって。
やわらかなターン、軽やかなジャンプ、重力を感じさせない、足音のしなさそうな、そんな踊りに。
かもめたちと戯れる“男”から、かもめたちと同じ側にいる“精霊”への変化。さっきまで「三人」だった白いスーツが、「一人」だけになったように見える。
白い鳥、白い精霊、精霊のまとう紅いシャツが、海に落ちる紅い夕陽のカケラのようで。
男を一人残して、飛び去るかもめ。
精霊も去った蒼い海に、取り残された男。
「海」の男たちも凄く好きです。
うすい水色のえりたん(壮一帆)を中心に、少し濃い色とかなり濃い色、海の碧のバリエーションが凄くキレイ。
フィナーレの、まとぶんを出迎える海原の表現と同じ御織ゆみ乃さんの振付。このひとの創る海が、私はとても好きなのかもしれません。
イメージとしては、砂浜ではなくて岩棚みたいなところなのでしょうか?風がおさまっているときはかもめが伸び伸び歩いていて、風が出てくると波が来る感じ。盛り上がって、砕けて、戻って、また盛り上がって……寄せては返す、波。
人間を襲おうという『意思』はないけれども、何かあれば人のひとりやふたり、簡単に引きずり込める力を秘めた、海。
波と戯れる人なのか、人と戯れる海なのか。
ここは、振りが激しくてあまり正面から顔を見るチャンスがないのと、被り物が意外と邪魔で、誰が誰だかさっぱりです。
(扇)めぐむくんと(祐澄)しゅんさんが確か濃い青の衣装で、ちあき(白鳥かすが)とだいもん(望海風斗)は薄い色だったような……気がするけど、気のせいかもしれません。めぐむくんは真顔、しゅんくんはちょっと挑戦的な笑顔、ちあきは厳しい顔、だいもんはなんだか嬉しそうな顔…をしているところを見つけました。
少しすると、またかもめたちが戻ってきてしまうので、海を見ている余裕があまりないのが残念です。
海とかもめ。
海とヒト。
ヒトとかもめ。
かもめと、海と、ヒト。
観るたびに、違うことを考えています。
海とヒトが対立しているように見えた日もありました。
かもめが、ヒトを助けに舞い込んできたように見えた日もありました。
逆に、海に襲われたかもめたちを、ヒトが助けようとしているように見えた日もありました。
そして、海とかもめが結託してヒトを翻弄しているように見えたことも。
プログラムでは「海と戯れるアミーゴ」と書いてあるだけ。ってことは、振付などの意図はそうなんでしょうねぇ。なんで日によって違ってみえるんでしょうか(^ ^;ゞ。っていうか、私だけ?
……か、かもめでこんなに長くなってどうするんだ私………。
すみません。次からはもう少しコンパクトにまとめたいと思います(←無理)
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