東宝劇場での「ME AND MY GIRL」新人公演。やっと半分きました!……がんばります。



幕間のミニショー。
ランベス・ウォークの幕が降りて、休憩かな?と思っていると、そのまま音楽が入ってライトが入る。
あれ?と思っていると…

上手からまん(貴千碧)ちゃん&もえ(麗百愛)ちゃん、下手から煌月爽矢さん、舞乃ゆかちゃんが登場。本公演フィナーレの最初の銀橋(青樹・龍・メイ役)の衣装で、4人ともめちゃくちゃ可愛かったです。
これ、どっちも同期コンビなんですよね。なんだか幸せそうな二組でした♪

しかし…せっかくまんちゃんともえちゃんが組んでるのに、踊らないなんてっ!(T T)。銀橋でもちょっとくらいなら踊れるはずなのにー。
ゆかちゃんは、目立つ場面はここだけだったかかな?いつどこに居ても可愛いんですけどね(はぁと)。かなり抜擢だと思うんですけど、齋藤さん好みの可愛らしさなのでしょうか。みあちゃんの方が好みかと思うんですが…(←齋藤さんを何者だと思っているんですか)



幕が開くと、図書室。
あれ?と思う暇もなく芝居が始まるんですが、まるっと一場面カットとは、齋藤さんも思い切ったことするな、と思いました(やっぱり今回の新公脚本は齋藤さんだったらしいですね)。

ビルとサリーの可愛いいやり取り。
サリーは、この前にマリアからビルと別れるように、それも、ビルが追いかけて行くことのないよう“はっきりと”別れることを依頼されているんですよね。そして、それを“あごで受け止めてスマイル♪しようと”している。そこの部分が丸ごと省略されてしまったわけですが、しずくちゃんのサリーは、場面がないなりに、その決意をしっかりと表現できていたと思います。

ビルの幸せだけが、彼女の希みだ、と。


そして、そんなサリーの想いに、ビルはぜんぜん気づかない…。
新しい家族を得て、有頂天なビル。一生懸命歴史を覚え、礼儀作法を覚え、どんどん知らない言葉を喋るようになっていくビル。
当たり前みたいに「ずっと一緒に」なんて言われても、あたしはいったいどうしたらいいの?傍にいたらいけないことだけは、わかる。だったらランベスに戻るしかない…サリーはそこしか知らないんだから。

「いちどハートを喪くしたら…」

でも、それでもサリーは幸せなのが、痛いほどわかる。
ビルはメイフェアで幸せになれるんだ、と、本当に本気で信じているから。

…痛いほど胸は苦しくても、自分は自分で、ランベスで幸せに生きていけると判っている。
だから、幸せ。ビルが幸せだから、だからあたしは、幸せ。


自分を犠牲にするという気持ちがこれっぽっちもないところが、しずくサリーの良さだったと思います。今の自分はメイフェアにふさわしくない。だから、ビルの傍にはいられない。たったそれだけの、端的な事実が見えているサリー。

端から見ていると本当にけなげで一途で。
ほんとに可愛いよお〜〜〜(*^ ^*)。




サリーが出て行くと、入れ違いにビルが戻ってくる。
マリアと共に。

二幕のマリアは、羽咲まなちゃん。りおんくんに比べるとずいぶん小柄でしたが(笑)、ヘアフォード家の歌は素晴らしかったです(*^ ^*)。

先祖さんたちも、それはそれは素晴らしかった……しかし!!
…すみません。あまりにも忙しくて、観るのに精一杯で、容量オーバーしました……(T T)。
とりあえず、本公演は全員男役さんなんですが、新公は結構娘役がいたのが面白かったです。大きさがいろいろで(笑)。しかし(都月)みあちゃんはホントに目立つな…(小さいのと、仕草に特徴があるので)。
五十鈴さんがいると思わなかった(本公演でも入っているから)のでびっくりしたんですが、あれは誰のポジションだったっけ?五十鈴さんが入るなら、りおんくんやゆりやんも入れて良かったんでは、と思うんですが、このへんは影コーラスでしたね。さすがに厚みのあるコーラスでした。

プログラムを見たのは終わった後だったんですが、台詞のある3人にちゃんと役名がついていたのにウケちゃいました(^ ^)。そうだよねー、ちゃんと名前があるのにねぇ。
3人とも、よく声を作りこんでいて良かったと思います。さすがの篁くんもちゃんと厳しい顔をしていたし(^ ^)。朝凪さん、有瀬さんはお二人とも上背があるので迫力でした。個人的に、鳳月杏ちゃんの頬のラインが祐飛さんに似ていたのがツボでした。祐飛さんのご先祖もあんな感じだったんでしょうか……。



ご先祖たちに翻弄されまくるみりおくんと、全く見えていないままにど迫力で歌いきる羽咲まなちゃんの対比が実に良かったです。
まなちゃん、以前からお芝居できる人だとは思っていましたが、さすがの貫禄ですねぇ。かっこ良かったです♪日生ではどんな役でしょうか。楽しみです♪



マリアが去った後は、男同士の本音で語ろう場面。
二幕のジョン卿は光月るうちゃん。パーチェスターはみっしょん(美翔かずき)。

るうちゃん、さすがのお芝居でした!!可愛いのに、渋い。底のない優しさと、オトナのオトコの包容力。
みりおくんの優しさとはまた違う、人生経験のある優しさを感じました。それでいてちゃんと小物感も外さない(^ ^;)。みりおくんとの芝居の相性も良かったし、なんだかいかにも「月組らしい」場面でした☆

みっしょんは、有能な弁護士というよりはヤリ手の営業マンみたい(^ ^; …パーチェスターって、本来は一幕冒頭の「お邸の弁護士」で全てのキャラクターを出して、あとはその余禄でおかしみを出すタイプの役柄なので、二幕だけやるのはすっごく難しかっただろうと思うのですが。…嵌り役だった五十鈴さんとはまた違う、みっしょんらしい可愛らしい役作りでしたね。どっしりしたキャラではなく、ちょっと刺身のツマみたいな。あれはあれで、全幕作りこんでいたら面白かったと思うのですが……
それでも、マリアが出てきたときの慌てっぷりでちゃんと笑いを取っていたのはさすが関西人(^ ^)。おとめの「好きな花」にサボテンをあげるだけありますねっ♪(・・)



呑ん兵衛たちの相談が無責任な感じにまとまったところで、マリアたちが登場。
…ぱっっ!、と逃げるパーチェスター、そろりそろりと隠れるジョン卿。お二人とも、本公演とは違うタイミングだったと思うんですが…どちらも性格がよく出ていたと思います。
そんな二人がちゃーんと視界に入っていながら、まったく無反応な羽咲マリアはとても男前でした。

連れてこられた意味がわかっていないっぽいジャスパー卿のきっしー(彩央寿音)が、とにかく間がよくてステキ。
バターズビー夫妻は、この場面だけすこーし卿(沢希理寿)の方が主導権を握っている感じ?(←先に立って歩いてくる、とか、そんな程度のことですが)
ジャッキーとジェラルドは、とにかく可愛い。二幕ジェラルドの宇月くんは、ゆりやんより少し小柄なので、ジャッキーの後をついてきた弟、みたいに見えちゃったのはいいのかなあ…と思いつつ、でも可愛かったのでOKかな、と♪



「愛が世界を回らせる」
この素晴らしいナンバー。みりおくんのビルと、るうちゃんのジョニー。可愛らしくて一生懸命でやさしい二人の、愛に満ちた場面でした。
サリーに会いたくて、今すぐ会いたくてたまらないビル。
若い二人を助けて、マリアへの愛を打ち明ける決心をしたジョニー。
愛が地球を回らせる。愛がなくちゃ生きられない。生きる意味がない!!

この可愛らしいナンバーで涙が出る自分ってどうなの?と突っ込みながら。

ぐるぐる回る世界の真ん中で、ぐでぐでと倒れこむ二人。
背中を合わせて支え合って、
「どうしてこんなにもかもぐるぐる回ってるんだろうねぇ…」
と呟くみりおくんが、可愛くて可愛くて。

ラストのオチで見せられた金時計に、一瞬全く反応しないジョニーに、そうそう、酔っ払ってる時って、反応鈍いときあるよね(^ ^)と思いつつ、

…二人とも、酔っ払いの芝居の巧さは本役以上だったよーな気がするんですけど、どゆことっ!?




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