東京宝塚劇場にて、月組新人公演「ミー&マイガール」を観劇してまいりました。
ま、ま、まだ本公演を大劇場で一回しか、それも初日あいてそんなに経っていない頃に観たっきりなので……(^ ^;ゞ、細かい話は、というか「作品として」の話は、東宝での本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
…が。
とにかく。
吃驚するほど、別の作品でした。
あちこち摘んで、二幕をまるっと休憩無しの2時間に収めた脚本。
二幕は、クロケットの場面が丸々カットされていきなり図書室のから始まるので、本公演を観ていない人には何故サリーが去らなくてはならないのか解りにくいかもしれません。が、それ以外はほとんど違和感なく、「エリザベート」みたいにルキーニが説明して済ませちゃうみたいな裏技を使うこともなく、大事な場面はほとんどあった印象でした。(結構カットされているんですけどねぇ。サリーのソロとか)
特に、真っ先にカット対象になりそうな調理場の場面(←下級生はここしか出番がない)がちゃんとあったのが嬉しかったです。
この、実に良く出来た新公バージョンの脚本って、誰が作ったのでしょうか…?初演時に作られてそのまま使われているの?それとも、今回の新公のために新しく起こしたのかな…?
今回はビルとサリーは役替りしなかったけど、今まではしてたんですよね?トップコンビに役替りがあったら、さすがに休憩無しだと観ているほうも辛いんじゃ、という気もするのですが。
もし、この脚本が今回のための新バージョンで、しかも書いたのが新公演出の齋藤吉正さんだったとしたら、
GOOD JOB!
って言いたいです(^ ^)。
…っていうか、もしそうだとしたら、「エル・アルコン」で、長い話を100分にまとめようとして自爆していたのは何故なんだ……?
おいといて。
今回、演出が誰なのか全然知らなくて、開演アナウンスを聞いて「へー、齋藤さんって未だ新公演出なんてやってたんだー(←もっと若手演出家がやるもんだと思っていた)」くらいに思ったのですが。
すみません。
ごめんなさい。
齋藤さんの演出は、「新公演出」の域を超えていたな、と。
私はまだ東宝を観ていないので、あくまでも大劇場との比較、になりますが。
三木さんが麗しさと実力を兼ね備えたトップコンビにあわせて「愉しくてお洒落なショー」として演出したこのロンドンミュージカルを、これまた新公主演コンビのキャラクターにあわせて、きちんとしたお芝居として演出しなおされていました。
いやー、見事だった。
キャスト陣のあまりのピュアさ、若さ、そしてあまりにも切ないキモチに、切実なキモチに、何度も涙が出ました。
「嬉しいことね、ミー&マイガール♪」と歌い、踊る、幸せな恋人たちを観ているだけで、幸せすぎて涙が出る。
かなしいくらい愛おしい、愛すべき二人。打算も計算もない、ただ相手の幸せだけを夢見る子供たちの、恋。
全編が「芝居」になったことで、ラストのビルの叫びがものすごく胸に刺さりました。
120分のお芝居の間中、溜めに溜めてきた感情が爆発する瞬間。
ああ、この作品は、ビルとサリーが役替りしてはいけないんだな。
可愛い月っ子たちに、もっといろんな役を経験してほしくて、
ビルもサリーも役替りすればいいのに、と思っていた自分がちょっと恥ずかしい。
この作品を芝居として成立させるためには、ビルとサリーは最初から最後まで同じ人が演じないとどうにもならない。だって、ホント心底からのキモチを120分積み重ねてきて、初めて感動できるラストになるんだから。
…作品については本公演をもう一度観てから、なんていいつつ、ついつい長くなってしまいました。ごめんなさい。
印象に残ったキャストについて、まずは一言ずつ。
明日海りお(ビル)
文句なしです。美貌と歌と芝居と、どれも新公メンバーでは飛びぬけてる。声がよくて、間が良くて、相手の芝居を受けてビルとして返せる。…役者なんですよね。以前から月組新公の立役者の一人でしたけど、しみじみと成長したなあ、と思いました。
ぜひ、いずれ主演になった暁には本公演でビルを演じていただきたいです!(真顔)
羽桜しずく(サリー)
ナマの舞台では、美貌だけで全てが許されることはありません。
でも、しずくちゃんのサリーは予想外(←ごめん)に素晴らしかった!!歌はまだまだがんばってほしいけど、とにかく芝居が良かったです♪
星組時代から、お芝居好きなんだろうな〜、とは思いつつも、技術面の弱さでそうは見えない部分があったのですが。
でも、今回で結果を出したと言っていいんじゃないかな。あれだけの美貌に、芝居心もOK!あのサリーだったら、そりゃー伯爵の地位を捨てて追いかけたくもなるよね……(*^ ^*)
博多がとことん楽しみです♪♪
彩星りおん(マリア)
素晴らしかった!!絶賛!!
貴族的な美貌、落ち着いた物腰、よく通る声、そして歌唱力。
ぜひ博多でフルバージョンのマリアを!!と思ったけど、りおんくん日生組だった(T T)しょぼん…。
流輝一斗(ジョン)
ビジュアルは滅茶苦茶いいのに何かが薄い、物足りない、とずっと思っていた人なんですが。最後の最後にこんなに良い芝居をしてくれると、諦めきれなくなってしまいます……(T T)。
ああ、こんなに芝居ができるのに、こんなに素敵なのに、どうしてどうして(泣)引き留めたい…彼女の人生なのは判っているけど、どうにかして引き留めたいと思ってしまった…。
とにかく今は、千秋楽までよろしくお願いします、としか言えません(涙)。
紫門ゆりや(ジェラルド)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←あひるくんも良くなってるはずだから、そういうことを言ってはいけません)
彩央寿音(ジャスパー卿)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←北嶋さんは…良くなっているでしょうか…?)
華央あみり(ヘザーセット)
たたずまいのさりげなさが秀逸でした。
声が良いのは昔からですが、もしかして少し痩せたかな?ビジュアルがあまりにも渋かっこよくて、……やっぱりジョン卿観たかったよ〜〜(←お前だけだ)。
蘭乃はな(ジャッキー)
可愛い。
可愛い。
可愛い。
可愛い〜〜〜〜!!
若き日のステファーノ&ローズコンビが台詞のあるお芝居をしているだけでほくほくしちゃいました(*^ ^*)。歌は弱いけど(っていうかジャッキーの歌って難しいんですね)、魅力的だから良いんですあの役は。
個人的には、蘭乃ジャッキー&みりおジェラルド、という、お人形みたいな可愛いコンビを博多には期待していたりします♪
五十鈴ひかり(パーチェスター)
巧い!
「ロンドン・ミュージカル」のパーチェスターとして、最高の仕事をしてました。五十鈴くん博多組なんだよね。とても良かったので、博多で本役してほしいです!
歌はもちろんですけど、芝居の間がいいですよね♪笑いを取りにいくんじゃなくて、“くすっ”と洩れる感じ。マヤさんともまた違ってて、ちょっと大仰で、いかにも「ミュージカル」っぽい芝居、という印象でした。霧矢さんとよく合いそう。
逆に、後半でパーチェスターを演じたみっしょん(美翔かずき)は、どちらかといえば汐風さん系…というか、ぶっちゃけ“二枚目系の役者が演じるパーチェスター”なんじゃないかなー、と、(汐風さん版は観ていないのに、偉そうにすみません)。
お二人とも、それぞれに良かったです♪
…と、とりあえずこのあたりで。
っつか、ここに書いてない人も全員良かったんで。
とりあえず、詳細はまた後日。(どんだけ書くんだいったい…)
.
ま、ま、まだ本公演を大劇場で一回しか、それも初日あいてそんなに経っていない頃に観たっきりなので……(^ ^;ゞ、細かい話は、というか「作品として」の話は、東宝での本公演を観てから書かせていただきたいと思います。
…が。
とにかく。
吃驚するほど、別の作品でした。
あちこち摘んで、二幕をまるっと休憩無しの2時間に収めた脚本。
二幕は、クロケットの場面が丸々カットされていきなり図書室のから始まるので、本公演を観ていない人には何故サリーが去らなくてはならないのか解りにくいかもしれません。が、それ以外はほとんど違和感なく、「エリザベート」みたいにルキーニが説明して済ませちゃうみたいな裏技を使うこともなく、大事な場面はほとんどあった印象でした。(結構カットされているんですけどねぇ。サリーのソロとか)
特に、真っ先にカット対象になりそうな調理場の場面(←下級生はここしか出番がない)がちゃんとあったのが嬉しかったです。
この、実に良く出来た新公バージョンの脚本って、誰が作ったのでしょうか…?初演時に作られてそのまま使われているの?それとも、今回の新公のために新しく起こしたのかな…?
今回はビルとサリーは役替りしなかったけど、今まではしてたんですよね?トップコンビに役替りがあったら、さすがに休憩無しだと観ているほうも辛いんじゃ、という気もするのですが。
もし、この脚本が今回のための新バージョンで、しかも書いたのが新公演出の齋藤吉正さんだったとしたら、
GOOD JOB!
って言いたいです(^ ^)。
…っていうか、もしそうだとしたら、「エル・アルコン」で、長い話を100分にまとめようとして自爆していたのは何故なんだ……?
おいといて。
今回、演出が誰なのか全然知らなくて、開演アナウンスを聞いて「へー、齋藤さんって未だ新公演出なんてやってたんだー(←もっと若手演出家がやるもんだと思っていた)」くらいに思ったのですが。
すみません。
ごめんなさい。
齋藤さんの演出は、「新公演出」の域を超えていたな、と。
私はまだ東宝を観ていないので、あくまでも大劇場との比較、になりますが。
三木さんが麗しさと実力を兼ね備えたトップコンビにあわせて「愉しくてお洒落なショー」として演出したこのロンドンミュージカルを、これまた新公主演コンビのキャラクターにあわせて、きちんとしたお芝居として演出しなおされていました。
いやー、見事だった。
キャスト陣のあまりのピュアさ、若さ、そしてあまりにも切ないキモチに、切実なキモチに、何度も涙が出ました。
「嬉しいことね、ミー&マイガール♪」と歌い、踊る、幸せな恋人たちを観ているだけで、幸せすぎて涙が出る。
かなしいくらい愛おしい、愛すべき二人。打算も計算もない、ただ相手の幸せだけを夢見る子供たちの、恋。
全編が「芝居」になったことで、ラストのビルの叫びがものすごく胸に刺さりました。
120分のお芝居の間中、溜めに溜めてきた感情が爆発する瞬間。
ああ、この作品は、ビルとサリーが役替りしてはいけないんだな。
可愛い月っ子たちに、もっといろんな役を経験してほしくて、
ビルもサリーも役替りすればいいのに、と思っていた自分がちょっと恥ずかしい。
この作品を芝居として成立させるためには、ビルとサリーは最初から最後まで同じ人が演じないとどうにもならない。だって、ホント心底からのキモチを120分積み重ねてきて、初めて感動できるラストになるんだから。
…作品については本公演をもう一度観てから、なんていいつつ、ついつい長くなってしまいました。ごめんなさい。
印象に残ったキャストについて、まずは一言ずつ。
明日海りお(ビル)
文句なしです。美貌と歌と芝居と、どれも新公メンバーでは飛びぬけてる。声がよくて、間が良くて、相手の芝居を受けてビルとして返せる。…役者なんですよね。以前から月組新公の立役者の一人でしたけど、しみじみと成長したなあ、と思いました。
ぜひ、いずれ主演になった暁には本公演でビルを演じていただきたいです!(真顔)
羽桜しずく(サリー)
ナマの舞台では、美貌だけで全てが許されることはありません。
でも、しずくちゃんのサリーは予想外(←ごめん)に素晴らしかった!!歌はまだまだがんばってほしいけど、とにかく芝居が良かったです♪
星組時代から、お芝居好きなんだろうな〜、とは思いつつも、技術面の弱さでそうは見えない部分があったのですが。
でも、今回で結果を出したと言っていいんじゃないかな。あれだけの美貌に、芝居心もOK!あのサリーだったら、そりゃー伯爵の地位を捨てて追いかけたくもなるよね……(*^ ^*)
博多がとことん楽しみです♪♪
彩星りおん(マリア)
素晴らしかった!!絶賛!!
貴族的な美貌、落ち着いた物腰、よく通る声、そして歌唱力。
ぜひ博多でフルバージョンのマリアを!!と思ったけど、りおんくん日生組だった(T T)しょぼん…。
流輝一斗(ジョン)
ビジュアルは滅茶苦茶いいのに何かが薄い、物足りない、とずっと思っていた人なんですが。最後の最後にこんなに良い芝居をしてくれると、諦めきれなくなってしまいます……(T T)。
ああ、こんなに芝居ができるのに、こんなに素敵なのに、どうしてどうして(泣)引き留めたい…彼女の人生なのは判っているけど、どうにかして引き留めたいと思ってしまった…。
とにかく今は、千秋楽までよろしくお願いします、としか言えません(涙)。
紫門ゆりや(ジェラルド)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←あひるくんも良くなってるはずだから、そういうことを言ってはいけません)
彩央寿音(ジャスパー卿)
何も言いません。木曜日から本公演で替わってください。
(←北嶋さんは…良くなっているでしょうか…?)
華央あみり(ヘザーセット)
たたずまいのさりげなさが秀逸でした。
声が良いのは昔からですが、もしかして少し痩せたかな?ビジュアルがあまりにも渋かっこよくて、……やっぱりジョン卿観たかったよ〜〜(←お前だけだ)。
蘭乃はな(ジャッキー)
可愛い。
可愛い。
可愛い。
可愛い〜〜〜〜!!
若き日のステファーノ&ローズコンビが台詞のあるお芝居をしているだけでほくほくしちゃいました(*^ ^*)。歌は弱いけど(っていうかジャッキーの歌って難しいんですね)、魅力的だから良いんですあの役は。
個人的には、蘭乃ジャッキー&みりおジェラルド、という、お人形みたいな可愛いコンビを博多には期待していたりします♪
五十鈴ひかり(パーチェスター)
巧い!
「ロンドン・ミュージカル」のパーチェスターとして、最高の仕事をしてました。五十鈴くん博多組なんだよね。とても良かったので、博多で本役してほしいです!
歌はもちろんですけど、芝居の間がいいですよね♪笑いを取りにいくんじゃなくて、“くすっ”と洩れる感じ。マヤさんともまた違ってて、ちょっと大仰で、いかにも「ミュージカル」っぽい芝居、という印象でした。霧矢さんとよく合いそう。
逆に、後半でパーチェスターを演じたみっしょん(美翔かずき)は、どちらかといえば汐風さん系…というか、ぶっちゃけ“二枚目系の役者が演じるパーチェスター”なんじゃないかなー、と、(汐風さん版は観ていないのに、偉そうにすみません)。
お二人とも、それぞれに良かったです♪
…と、とりあえずこのあたりで。
っつか、ここに書いてない人も全員良かったんで。
とりあえず、詳細はまた後日。(どんだけ書くんだいったい…)
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コメント
天海さんの新公、水さんの新公同様に未来に繋がる
実りの多い新公だったなぁと思いました。
観ることができて、ほんとに良かった♪
彩星りおんくん、まさかあなたが男役だったなんてーーー!
ほんとびっくりした!
こちらの続き、心よりお待ちしてます。
未来につながる、だけじゃなくて、絶対に本役で上演してほしい!です。そのためにも、みりおくんは組替も転向も絶対駄目!!(^ ^)。
>彩星りおんくん、まさかあなたが男役だったなんてーーー!
(笑)。良い子なんですよ〜♪♪美形だし巧いし踊れるし。
これからも注目してあげてくださいね♪