しらとりはかなしからずや空の蒼うみのあをにも染まずただよふ(和山牧水)
……それがなにか、と問われれば返答に困ってしまうのですが。
大空祐飛さんが、ディナーショーで歌った主題曲「SORA」を聴きながら、なんとなくそんな一文が頭に浮かんでいました。
祐飛さんは、何かを脱いじゃったんだなー、と、
なぜそんなことを思ったのか、自分でもよくわからなかったのですが、
16年間まとい続けてきた“なにか”を脱ぎ捨てて、ホントウのジユウなそらを舞う、白い鵬。
空の蒼にも、海の碧にも、月光にも、花の色にも染められない、真っ白な大翼。南の平野を目指す、図南の翼。
舞台を飾る白い翼の形をしたセットが、ひどく象徴的でした。
「スコットの背には翼があったの…」
ゼルダの細い、怯えたような、声さえ聴こえてくるような気がして。
なのに、そこに立つSORAの、そのリアルな存在感は。
誰かによって奪われた翼さえ、自分の力で修復してのけてしまいそうな力強さは。
…このひとは、もしかしてもしかしたら、ホントウに凄いのかもしれない……、
そんなことは、もしかしたら、ご贔屓さんがピンでやるディナーショーを観たら、誰だって思うことなのかもしれません。
…そう思うことができるからこそ、ファンは痛いものでいられるのだから……、と、
我ながら不思議なくらい、感慨は深くて。
全体に、MCの少ないディナーショーだったと思います。普通、オープニングに2、3曲歌ったら一回MC入れますよねぇ?
でも今回は、全体が芝居仕立てであるせいか、半分すぎるくらいまでMCナシでした。祐飛さんって、お茶会とかのトークはめっちゃ面白いけど、こういうMCはあんまり得意じゃないっぽいから…かな?
唯一のトークのお題は、東京では「あなたにとっての奇跡は?」でした。(宝塚ホテルでは「大空祐飛と“ハジメマシテ”したときの印象は?だったらしい。それも聴きたかったわ…)
「誰にだって、一生に一度“うっおー、これは奇跡だ!!”と思う瞬間がありますよね?…あれ?ない?……ま、いずれありますよ♪」
軽妙な合いの手を入れながらトークを進めていく祐飛さんを見ながら、
『いえあの、あなたに(一方的に)出会って、このディナーショーのチケットを無事ゲットして、この年度末のくそ忙しいど平日に会社をだまくらかしてここに座っている自分が一番の奇跡ですってば!』と思ったひとが、
…とりあえず30人くらいは居たんじゃないかと思いつつ(笑)
(白華)れみちゃんの奇跡は、小さいころに、台風の後でお祖母ちゃんの家に行ったら瓦が落ちてきたのに、額を切っただけですんだこと、だそうです。
祐飛さんが「そのせいでそんなに面白いキャラになったの?」と突っ込んでいらっしゃいました。(ちょっとしつこく)
で、その後「面白いといえば、(初姫)さあやも相当面白いよね?」とさあやちゃんにふって。
ゆ「さあやの奇跡も瓦?」
さ「いえ、違います」
と言って、自分の奇跡を語るさあやちゃん。さあやちゃんの奇跡は、下級生の頃、日本ものの子役をやっていたら、ぽろっと鬘が落ちてしまって、あわてて拾ってぱっと被ったらちゃんとまっすぐになってた!といもの。
ゆ「それは奇跡だねぇ。(皆拍手)あれ?でも、瓦じゃないってことは、じゃあ(←そのじゃあの意味がわかりません)、その面白さは生まれつき?」
さ「…ってことになりますね」
ゆ「それもさあやの奇跡だねっ!!」
…そんな一生懸命な突込みを、暖かく微笑んで見守りつつ、
「そうですね」
と笑ってくれる、包容力のある可愛いさあやが、私はものすごく大好きです。
(桜)一花の奇跡は、UFOを見た事。
い「光るものが、すーっと来て、ここでとまって、次の瞬間ぱっとこっちに異動して、で、ぱっと消えちゃったんです!」
と、一生懸命みぶりてぶりで説明する一花が、また最高に可愛らしい(*^ ^*)。
ゆ「へー。ってことはたぶん、“ここ”から“ここ”に(手振りつき)異動する間に一花はさらわれたんだね」
い「…え?」
ゆ「で、戻ってきたときにはそんなふうに耳が尖がってたんだね」
い「…ああ、それで!」
一花、納得するなよそんなこと。
ゆ「耳といえば、みき(白華れみ)も耳とがってるよね?」
れ「わ、わたしですか!?」
ゆ「みきもUFO?」
れ「いえ、違います。私はさらわれてません(←そんなにきっぱり言わなくても)。でも、耳といえば祐飛さんの耳も動きますよね!」
ゆ「そうなの。あたしもこっちの耳がぱたぱたと…」
祐飛さんがUFOにさらわれた経験がある、っていうのは、いかにもありそうな気がしますね。ファンですけど。
(華耀)きらりちゃんの奇跡は、
き「小学生のころプールっ子だったので、すごく真っ黒に日焼けして、祐飛さんにちょこっと足りないくらい(手で形を描く)、の肩幅があって、すごい逆三角形だったんです。それが、多少は白くなり、(昔に比べれば)多少は華奢と言っていただけるようになったこと」
ゆ「えー!!それは凄い奇跡だ!どうやったらそんなふうに華奢になれるの?ねぇねぇ!!」
き「それは、プールをやめたから」
ゆ「…プール?プール……(小声で)プール、もともとやってないし…」
き「あ、でも、水泳もやっていないのにその肩幅があるってことが祐飛さんの奇跡ですよねっっっ!!」
奇跡のマジシャン、奇跡のプロデューサーの次は奇跡の肩幅ですか……。
「男役・大空祐飛、肩パッドはいらないぜ」という名言を残した「SPARK II」という名作もありましたねぇ、そういえば(^ ^)。
で、ここから先はこの肩幅の話題でぱーっとみんなで盛り上がってしまいました☆
「カルメン」の場面で、さあやちゃんが祐飛さんの肩に手をのせて寄り添う振りがあるのですが。
さあやちゃんは、実際にお稽古場で実物の“大空祐飛”に出会うまで、「華奢で細い男役さん」だと思い込んでいたんだそうで…。
な、なんでそんなことを思い込むんだっ!?舞台映像とかいっぺんも観たことなかったのか?それとも、舞台姿は巨大な肩パッドだと思っていたの??謎。(さすが、さあや)
まぁ、謎はともかく、そういうわけでさあやちゃんは最初のお稽古場で愕然としたのだそうで。
「肩に手をあてて寄り添おうにも、“顔が遠い!”って怒られて」みたいな話をしていましたね。わ、笑える…。
ちなみに、祐飛さんの肩は『9割自前』なんだそうです。
1割は『自前じゃない』そうですが……
100%天然モノにしか見えないのは気のせいなのか?ホントか?
そういえば、以前ファンだったマミ(真琴つばさ)さんも、藤井さんに「自前の肩幅」って言われてたっけなあ。私は肩幅のある人が好きなんでしょうか?…まぁ、男役のスタイルで一番重要なのは肩と腰、なんですけどね。(娘役は首とデコルテ)
ああ、それにしても、今の宝塚で一番肩幅があるのは誰なんでしょうねぇ?…純粋に“幅”でいったら、やっぱり宙組のともちんとかななほくんとかあのあたりなのかなあ?身体の大きさが違うもんなぁ…。
背が祐飛さんと同じくらいのグループだったら、らぎ(柊巴)ちゃんも良い勝負のような気がします。幅だけならね。厚みはだいぶ違いそうですが(^ ^)。あとは誰かなあ…?
また雑談しているうちに長くなってしまいました(涙)。
とりあえず、トークの内容を先に書いてしまったので、次は場面を追って印象を書きたいと思います。
……たぶん、8割は娘役の話になると思いますが…(滝汗)。
.
……それがなにか、と問われれば返答に困ってしまうのですが。
大空祐飛さんが、ディナーショーで歌った主題曲「SORA」を聴きながら、なんとなくそんな一文が頭に浮かんでいました。
祐飛さんは、何かを脱いじゃったんだなー、と、
なぜそんなことを思ったのか、自分でもよくわからなかったのですが、
16年間まとい続けてきた“なにか”を脱ぎ捨てて、ホントウのジユウなそらを舞う、白い鵬。
空の蒼にも、海の碧にも、月光にも、花の色にも染められない、真っ白な大翼。南の平野を目指す、図南の翼。
舞台を飾る白い翼の形をしたセットが、ひどく象徴的でした。
「スコットの背には翼があったの…」
ゼルダの細い、怯えたような、声さえ聴こえてくるような気がして。
なのに、そこに立つSORAの、そのリアルな存在感は。
誰かによって奪われた翼さえ、自分の力で修復してのけてしまいそうな力強さは。
…このひとは、もしかしてもしかしたら、ホントウに凄いのかもしれない……、
そんなことは、もしかしたら、ご贔屓さんがピンでやるディナーショーを観たら、誰だって思うことなのかもしれません。
…そう思うことができるからこそ、ファンは痛いものでいられるのだから……、と、
我ながら不思議なくらい、感慨は深くて。
全体に、MCの少ないディナーショーだったと思います。普通、オープニングに2、3曲歌ったら一回MC入れますよねぇ?
でも今回は、全体が芝居仕立てであるせいか、半分すぎるくらいまでMCナシでした。祐飛さんって、お茶会とかのトークはめっちゃ面白いけど、こういうMCはあんまり得意じゃないっぽいから…かな?
唯一のトークのお題は、東京では「あなたにとっての奇跡は?」でした。(宝塚ホテルでは「大空祐飛と“ハジメマシテ”したときの印象は?だったらしい。それも聴きたかったわ…)
「誰にだって、一生に一度“うっおー、これは奇跡だ!!”と思う瞬間がありますよね?…あれ?ない?……ま、いずれありますよ♪」
軽妙な合いの手を入れながらトークを進めていく祐飛さんを見ながら、
『いえあの、あなたに(一方的に)出会って、このディナーショーのチケットを無事ゲットして、この年度末のくそ忙しいど平日に会社をだまくらかしてここに座っている自分が一番の奇跡ですってば!』と思ったひとが、
…とりあえず30人くらいは居たんじゃないかと思いつつ(笑)
(白華)れみちゃんの奇跡は、小さいころに、台風の後でお祖母ちゃんの家に行ったら瓦が落ちてきたのに、額を切っただけですんだこと、だそうです。
祐飛さんが「そのせいでそんなに面白いキャラになったの?」と突っ込んでいらっしゃいました。(ちょっとしつこく)
で、その後「面白いといえば、(初姫)さあやも相当面白いよね?」とさあやちゃんにふって。
ゆ「さあやの奇跡も瓦?」
さ「いえ、違います」
と言って、自分の奇跡を語るさあやちゃん。さあやちゃんの奇跡は、下級生の頃、日本ものの子役をやっていたら、ぽろっと鬘が落ちてしまって、あわてて拾ってぱっと被ったらちゃんとまっすぐになってた!といもの。
ゆ「それは奇跡だねぇ。(皆拍手)あれ?でも、瓦じゃないってことは、じゃあ(←そのじゃあの意味がわかりません)、その面白さは生まれつき?」
さ「…ってことになりますね」
ゆ「それもさあやの奇跡だねっ!!」
…そんな一生懸命な突込みを、暖かく微笑んで見守りつつ、
「そうですね」
と笑ってくれる、包容力のある可愛いさあやが、私はものすごく大好きです。
(桜)一花の奇跡は、UFOを見た事。
い「光るものが、すーっと来て、ここでとまって、次の瞬間ぱっとこっちに異動して、で、ぱっと消えちゃったんです!」
と、一生懸命みぶりてぶりで説明する一花が、また最高に可愛らしい(*^ ^*)。
ゆ「へー。ってことはたぶん、“ここ”から“ここ”に(手振りつき)異動する間に一花はさらわれたんだね」
い「…え?」
ゆ「で、戻ってきたときにはそんなふうに耳が尖がってたんだね」
い「…ああ、それで!」
一花、納得するなよそんなこと。
ゆ「耳といえば、みき(白華れみ)も耳とがってるよね?」
れ「わ、わたしですか!?」
ゆ「みきもUFO?」
れ「いえ、違います。私はさらわれてません(←そんなにきっぱり言わなくても)。でも、耳といえば祐飛さんの耳も動きますよね!」
ゆ「そうなの。あたしもこっちの耳がぱたぱたと…」
祐飛さんがUFOにさらわれた経験がある、っていうのは、いかにもありそうな気がしますね。ファンですけど。
(華耀)きらりちゃんの奇跡は、
き「小学生のころプールっ子だったので、すごく真っ黒に日焼けして、祐飛さんにちょこっと足りないくらい(手で形を描く)、の肩幅があって、すごい逆三角形だったんです。それが、多少は白くなり、(昔に比べれば)多少は華奢と言っていただけるようになったこと」
ゆ「えー!!それは凄い奇跡だ!どうやったらそんなふうに華奢になれるの?ねぇねぇ!!」
き「それは、プールをやめたから」
ゆ「…プール?プール……(小声で)プール、もともとやってないし…」
き「あ、でも、水泳もやっていないのにその肩幅があるってことが祐飛さんの奇跡ですよねっっっ!!」
奇跡のマジシャン、奇跡のプロデューサーの次は奇跡の肩幅ですか……。
「男役・大空祐飛、肩パッドはいらないぜ」という名言を残した「SPARK II」という名作もありましたねぇ、そういえば(^ ^)。
で、ここから先はこの肩幅の話題でぱーっとみんなで盛り上がってしまいました☆
「カルメン」の場面で、さあやちゃんが祐飛さんの肩に手をのせて寄り添う振りがあるのですが。
さあやちゃんは、実際にお稽古場で実物の“大空祐飛”に出会うまで、「華奢で細い男役さん」だと思い込んでいたんだそうで…。
な、なんでそんなことを思い込むんだっ!?舞台映像とかいっぺんも観たことなかったのか?それとも、舞台姿は巨大な肩パッドだと思っていたの??謎。(さすが、さあや)
まぁ、謎はともかく、そういうわけでさあやちゃんは最初のお稽古場で愕然としたのだそうで。
「肩に手をあてて寄り添おうにも、“顔が遠い!”って怒られて」みたいな話をしていましたね。わ、笑える…。
ちなみに、祐飛さんの肩は『9割自前』なんだそうです。
1割は『自前じゃない』そうですが……
100%天然モノにしか見えないのは気のせいなのか?ホントか?
そういえば、以前ファンだったマミ(真琴つばさ)さんも、藤井さんに「自前の肩幅」って言われてたっけなあ。私は肩幅のある人が好きなんでしょうか?…まぁ、男役のスタイルで一番重要なのは肩と腰、なんですけどね。(娘役は首とデコルテ)
ああ、それにしても、今の宝塚で一番肩幅があるのは誰なんでしょうねぇ?…純粋に“幅”でいったら、やっぱり宙組のともちんとかななほくんとかあのあたりなのかなあ?身体の大きさが違うもんなぁ…。
背が祐飛さんと同じくらいのグループだったら、らぎ(柊巴)ちゃんも良い勝負のような気がします。幅だけならね。厚みはだいぶ違いそうですが(^ ^)。あとは誰かなあ…?
また雑談しているうちに長くなってしまいました(涙)。
とりあえず、トークの内容を先に書いてしまったので、次は場面を追って印象を書きたいと思います。
……たぶん、8割は娘役の話になると思いますが…(滝汗)。
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