月組大劇場公演「ミー&マイガール」集合日。
出雲綾組長と、
組長に次ぐ最上級生の北嶋麻実さんと、
そして、86期の芝居巧者、姿樹えり緒さんの、

卒業が発表されました。


昨日発表された、トップ娘役のかなみちゃんと合わせて、4人。

月組から。
1月15日にれみちゃんが組替えして去り、
1月26日に祐飛さんが組替えして去り、
1月30日にねねちゃんが組替えして去り、

2月12日にしずくちゃんが加入して、

3月21日に初舞台生が加入して、

そして、7月6日に4人が卒業していく…。


有名な名作ミュージカルだし、
かなみちゃんのサヨナラショーがあるし、
もしかしたら複数人卒業してしまうかも?と昨夜は泣きそうに不安だったのですが。

……たきさん、まちおさん、

そして、

えりおっと……(泣)。



えりおっとを最初に覚えたのが何の公演だったのかは覚えていませんが、「長い春の果てに」かそのあたりの、かなり下級生の頃だったと思います。いかにも月組っ子らしい小芝居が楽しくて、名前もわからないのに注目していたのが“姿樹えり緒”だとわかったのは、いつだったかな?

ずっと見守っていたので、「Hollywood Lover」のヘアメークのベンが、一躍(ある意味)スターダムにのったかという勢いでブレイクしたのが凄く嬉しかったのですが。

…みちるに続き、86期の芝居巧者がまた一人……。
そんなもん、引き継がなくていいのにぃ〜〜っっ!!

学年的なこともあるのでしょうけれども、こうもポロポロと小芝居好きが卒業していくのはとてもさびしいです。今の月組は、芝居好きな下級生にとって楽しい組ではなくなってしまったのでしょうか…。それだけショーに重点がおかれているってことなのかなあ?
…芝居とショーと、両輪あってこその宝塚なんですけどねぇ(涙)。

「Hollywood Lover」で、実に実に楽しそうに役を作りこみ、深めていったえりおっと。
ベン以外の役、空港の旅行客だとか新聞記者だとか、その「世界」の空気を作る仕事を、しっかりと引き受けていたえりおっと。

「プロデューサーが、ステファーノ・グランディ監督を起用した理由を」
物慣れて落ち着いた、「仕事中のプロ」の、記者の、声。

「なんて素敵なサイン…♪」
可愛らしくて柔らかで、幸せそうな「オフの」専門家の、声。

「私の個性で輝いてみせる!」

そのとおり、誰よりも輝いていたえりおっと。

あなたは、あなたにしかないスペクトルで輝いて、

卒業しても、人生を実り豊かに楽しんでください(泣)。



まちおさん。

今となっては数少ない、“猫が月組を観始めた頃からいらっしゃる”月組生え抜きの上級生の一人。

いままで観てきたまちおさんで、一番印象に残っているのは「プロバンスの碧い空」のエディット、かなあ。実に見事な嵌り役でした。
あと、「から騒ぎ」のパーティーでのソロもすごく印象に残っています。滅多に聴けなかったけど、いい声なんですよね、本当に!
最後のフィナーレか、あるいはサヨナラショーで、歌が聴けるといいなあ…(←観るつもりか?)

 

タキさん。
多分、一番最初に観たのは「エクスかリバー」の怪しい奥方なんですよね。かなり好きでした(笑)。
それが強烈すぎて、その後は「何をしてもタキさん」に見えてしまって残念なことも多かったのですが。

私が観たなかで一番好きな役は、もう「タキさんにしかできないよねっ!」という大役。
かの、「ファントム」のカルロッタ。
この役だけは、他の人で観たいと思ったことさえなくて。
タキさんが卒業するってことは、「ファントム」も、もう宝塚では再演できないんだねと、かなり本気で思っています(^ ^;)ゞ。

そして、「アーネスト・イン・ラヴ」のブラックネル夫人。
これも他の人で見たいとは思わないなあ、考えてみれば。

「ハーンドバッグは父親ではない父親とはいえな・い・♪」

という早口言葉のような歌を、ぽんぽん飛びまくる音程を正確に当てながら滑舌よく歌ってくれて、本当に気持ちよかった!(^ ^)。

そして、昨年の「ダル・レークの恋」のおばあさま。
貫禄ある美しいおばあさまで、実に見事な存在感でした。
観るたびに見蕩れてた。


歌唱力。
それは、声がいいだけでは駄目で、

一番大切なのは表現力なのだ、と、タキさんの歌を聴くたびに思います。
悲劇であれ、喜劇であれ、タキさんが歌いだすと、その場が『ドラマ』の現場になるんですね。それだけの力を持った、歌。

タキさんの歌をたくさん聴けて、幸せです。かなみちゃんとタキさん、歌姫が二人揃っているなんて、月組ファンの特権だったなあ〜(笑)。


「ミー&マイガール」では、もちろん!マリア侯爵夫人。
東宝再演の涼風マリアしか観ていない私には、タキさんのマリアって本当に想像できないのですが、

あの歌を聴けるのは耳の喜びです。
最後まで月組をよろしくお願いいたします。


それにしても。
…月組、ちょっと管理職変わりすぎじゃないですか?(泣)。
まぁ、今年は雪組の副組長、花組の副組長、宙組の組長が卒業あるいは異動で組を離れるので、月組もおかしくないんでしょうけれども。

でもでも、タキさん月組組長に就任してわずか2作ですよ(涙)。
おかあさん、置いていかないで〜〜〜(T T)。

こんなに短期間に管理職が変わるのって、昔はあったことなのでしょうか?
少なくとも、私が観始めてからはこんなことはなかったと思うのですが。(星と雪なんて、10年間変わってないし)

ゆらさんは比較的長かったけど、うーさんも絵理さんもタキさんも2作かそこらだなんて(涙)。組が落ち着かないじゃないかー!!本当に切ないです…。

…タキさんの後は。誰が仕切ることになるのでしょうね。

個人的に希望を言ってもいいのなら、
昨年からずーっと月組に張り付いてくださっている未沙のえるさん、
あるいは、以前管理職として月組を引っ張ってくださっていた梨花ますみさんと、汝鳥ゆうさん…
この3人のうちのお一人に決まったら、とても幸せです。

…とりあえず、ナホちゃんがいきなり組長に昇格してガチャが副組長、とか…あり得ないよ、ね?
あぁ、いっそのこと、名実ともに頂点に立つ麻子さん、トップでなおかつ最上級生の麻子さんに、組長もやっていただくとか?
(←無理)

誰か、
誰かお願い、私の愛する月組に愛の手を。




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