月組バウホール公演「ホフマン物語」を観て、の、感想のつづき。
えーっと。
これはあくまでも「ワークショップ」なので。
……できていなかった人から先に書かせていただこうかと思います(滝汗)。
ちょっと辛口になってしまいましたが、次の公演での糧になることを信じつつ。
今回はっきりと「苦戦していた」と思ったのは、2幕4場(オランピア)までのマギー(星条海斗)でした(T T)。
アンドレス/フランツ/コシュニーユ、っていうのは、オペラでは5場(ジュリエッタ)のピティキナッチョと同じ人が演じる役で、つまりは典型的なトリックスターの役なんですよね。
物語をかき回して、調和を乱すだけ乱して、素知らぬていで立ち去っていく役。
それを、典型的な立ち役タイプのマギーが演じる?
そ、それは……難しいんじゃ?っていうか、無理だろう?今は、まだ。
また、すぐお隣に宝塚一のトリックスター、マヤ(未沙のえる)さんがいるのも辛かったかもしれませんね。どうしたって、観ていて“ああ、マヤさんとマギー、役が反対だったらなあ…”と思ってしまうのは止められませんでしたからね。
まぁ、本来なら「マヤさんに教えてもらえ!」っていうツモリも含めての配役だったんでしょうけれども。今回、マヤさんはマヤさんで、結構キャラクターの違うおじさん3役で大変そうだったし、そもそも“トリックスター”っていうのは、教えられるものではないし……(谷さん、そのくらいは理解してあげてくださいよ)。
ま、マギーにとっては、すごーくいい勉強になったはず、とは思います。こういう役って、確かにマギーの一番の弱点のような気がする。芝居を引っ掻き回すためには、場が読めないと難しいですから。
居方を掴もうとして苦しむのは、マギーみたいなタイプの役者には必要なことなのだと思います。芝居は、“自分ひとりの役をきっちり作ればいいんだ”、というものではありませんから。
マギーも、もう若手じゃないんだし…。
……次こそは、“何か”がつかめますように(祈)(^ ^)。
ジュリエッタの章のシュレーミル(ジュリエッタの求愛者)は、普通に2番手格の二枚目役でしたし、似合っててカッコよかったです。迫力ありましたねー。さすがマギー。
歌(有名な「ホフマンの舟歌」を歌う)もとても良かったです♪しかーし。もともと声量がある人な上に狭いバウホールなんですから、音響さんもう少しマイク感度を考えていただきたい、かも(涙)。
後半戦のマギーは、もりえちゃんがやっていた悪魔役。
…そりゃー似合うだろうしかっこいいでしょうねぇ〜!ああ、観たくなっちゃうよなあ(T T)。
そして、それ以上に(←ごめんなさい)観たくて観たくてたまらないのが、(青葉)みちるちゃんの召使3役。
みちるちゃんの今までのお芝居って、どちらかというと「落ち着いた」「地に足のついた」という感じだったのですが。
宝塚生活の最後に演じるのが、トリックスター。
この難しい役を学んで、そして、
…どこへ行くというの?みちるちゃん……(泣)。
マヤさんは、ルーテル酒場のおやじと、アントーニアの父親クレペルと、オランピアの創造者スパランツァーニと、ジュリエッタの下僕ピティキナッチョ。
一番似合っていたのはピティキナッチョで良いとして(背中に垂らした白い羽飾りが天使の羽みたいで、後姿がめっちゃキュートでした♪)、意外に苦戦していたのがクレスペルだったような気がしました。
クレスペルって、亡き妻を愛し、娘を愛する「普通の父親」なんですよね。
マヤさんの演じる「普通の父親」像、
……これにひっかかるのは、先入観、というものなのかもしれませんが……。
五十鈴ひかりちゃんをはじめとする、ルーテル酒場のホフマンの仲間たち、は、
一生懸命、だったなあ…(しみじみ)。
五十鈴さんはさすがに巧かったけど、結構新公などで役がついているはずのマグ(流輝一斗)ちゃんとかが案外とへろへろだったのが意外でしたねぇ。
マヤさんと五十鈴さんでなんとか場をもたせていた印象だなあ。
ここは、各場面のヒロインたちも普通に酒場の客として存在するので、娘役さんたちのチェックに忙しく、下級生があまり覚えられませんでした……。反省っ。名前ついてるのココだけなのにさーーーーっ!(涙)
二クラウスの宇月颯くん。
宇月くんって、私は「暁のローマ」の新公のときから「声がいい」ってメモに書いているくらい、実はお気に入りだったのですが。
なんだか最近、急速に(特にハロー!ダンシング以来?)役がつくようになって、ちょっと驚いています。
二クラウス役は、オペラではミューズと同じ人が演じるズボン役(メゾソプラノなど、ちょっと低めの声の女性が演じる青年役)。
まぁ、今回はミューズ役として別にみっぽー(美鳳あや)ちゃんがいたので、普通に男役として演じていましたが、結構微妙な芝居をきちんとやっていたのがとても好印象でした。
この役は本来、ホフマンの才能を愛し、魂を救おうとするミューズの化身なので。
実はホフマンを「愛している」、という解釈がなりたつのです。
ジュリエッタの館でのカードゲーム(賭け事)に耽溺していくホフマンに対して「やめておけ。それ以上やるというなら俺は帰る」(ちょっと違うかも?)という台詞を吐くときの苦しそうな態度とか、観ていて痛いくらい気持ちが入ってましたね。
基本的に「ホフマンを見守る」友人、というポジションに満足していながら、見凝めることしかできなくて切ない、心が痛い、という、相反する二つの思いを抱えて。
それでも、ミューズの命ずるままに、ホフマンを追う。
彼の魂を救いたい、と、希う。
それはまるで、恋のように。
ミューズが焦がれる詩人の魂、に。
ダンサーだとばかり思っていましたが。
芝居もかなりできるということも知っていましたが。
…歌えるというのは初めて知ったような気がします。
すごい、めちゃめちゃ好みの声でした。はい。
ううう、これ以上好きな人増やしてどうするんだろ私……。
「ME & MY GIRL」の新公、何をやるんでしょうね、宇月くんは。
「ファンシーダンス」で、あれだけ出ずっぱりで大活躍させてくれた三木さんの作品だから、結構良い役つくかもしれないなあ♪
(←観る気満々です♪)
.
えーっと。
これはあくまでも「ワークショップ」なので。
……できていなかった人から先に書かせていただこうかと思います(滝汗)。
ちょっと辛口になってしまいましたが、次の公演での糧になることを信じつつ。
今回はっきりと「苦戦していた」と思ったのは、2幕4場(オランピア)までのマギー(星条海斗)でした(T T)。
アンドレス/フランツ/コシュニーユ、っていうのは、オペラでは5場(ジュリエッタ)のピティキナッチョと同じ人が演じる役で、つまりは典型的なトリックスターの役なんですよね。
物語をかき回して、調和を乱すだけ乱して、素知らぬていで立ち去っていく役。
それを、典型的な立ち役タイプのマギーが演じる?
そ、それは……難しいんじゃ?っていうか、無理だろう?今は、まだ。
また、すぐお隣に宝塚一のトリックスター、マヤ(未沙のえる)さんがいるのも辛かったかもしれませんね。どうしたって、観ていて“ああ、マヤさんとマギー、役が反対だったらなあ…”と思ってしまうのは止められませんでしたからね。
まぁ、本来なら「マヤさんに教えてもらえ!」っていうツモリも含めての配役だったんでしょうけれども。今回、マヤさんはマヤさんで、結構キャラクターの違うおじさん3役で大変そうだったし、そもそも“トリックスター”っていうのは、教えられるものではないし……(谷さん、そのくらいは理解してあげてくださいよ)。
ま、マギーにとっては、すごーくいい勉強になったはず、とは思います。こういう役って、確かにマギーの一番の弱点のような気がする。芝居を引っ掻き回すためには、場が読めないと難しいですから。
居方を掴もうとして苦しむのは、マギーみたいなタイプの役者には必要なことなのだと思います。芝居は、“自分ひとりの役をきっちり作ればいいんだ”、というものではありませんから。
マギーも、もう若手じゃないんだし…。
……次こそは、“何か”がつかめますように(祈)(^ ^)。
ジュリエッタの章のシュレーミル(ジュリエッタの求愛者)は、普通に2番手格の二枚目役でしたし、似合っててカッコよかったです。迫力ありましたねー。さすがマギー。
歌(有名な「ホフマンの舟歌」を歌う)もとても良かったです♪しかーし。もともと声量がある人な上に狭いバウホールなんですから、音響さんもう少しマイク感度を考えていただきたい、かも(涙)。
後半戦のマギーは、もりえちゃんがやっていた悪魔役。
…そりゃー似合うだろうしかっこいいでしょうねぇ〜!ああ、観たくなっちゃうよなあ(T T)。
そして、それ以上に(←ごめんなさい)観たくて観たくてたまらないのが、(青葉)みちるちゃんの召使3役。
みちるちゃんの今までのお芝居って、どちらかというと「落ち着いた」「地に足のついた」という感じだったのですが。
宝塚生活の最後に演じるのが、トリックスター。
この難しい役を学んで、そして、
…どこへ行くというの?みちるちゃん……(泣)。
マヤさんは、ルーテル酒場のおやじと、アントーニアの父親クレペルと、オランピアの創造者スパランツァーニと、ジュリエッタの下僕ピティキナッチョ。
一番似合っていたのはピティキナッチョで良いとして(背中に垂らした白い羽飾りが天使の羽みたいで、後姿がめっちゃキュートでした♪)、意外に苦戦していたのがクレスペルだったような気がしました。
クレスペルって、亡き妻を愛し、娘を愛する「普通の父親」なんですよね。
マヤさんの演じる「普通の父親」像、
……これにひっかかるのは、先入観、というものなのかもしれませんが……。
五十鈴ひかりちゃんをはじめとする、ルーテル酒場のホフマンの仲間たち、は、
一生懸命、だったなあ…(しみじみ)。
五十鈴さんはさすがに巧かったけど、結構新公などで役がついているはずのマグ(流輝一斗)ちゃんとかが案外とへろへろだったのが意外でしたねぇ。
マヤさんと五十鈴さんでなんとか場をもたせていた印象だなあ。
ここは、各場面のヒロインたちも普通に酒場の客として存在するので、娘役さんたちのチェックに忙しく、下級生があまり覚えられませんでした……。反省っ。名前ついてるのココだけなのにさーーーーっ!(涙)
二クラウスの宇月颯くん。
宇月くんって、私は「暁のローマ」の新公のときから「声がいい」ってメモに書いているくらい、実はお気に入りだったのですが。
なんだか最近、急速に(特にハロー!ダンシング以来?)役がつくようになって、ちょっと驚いています。
二クラウス役は、オペラではミューズと同じ人が演じるズボン役(メゾソプラノなど、ちょっと低めの声の女性が演じる青年役)。
まぁ、今回はミューズ役として別にみっぽー(美鳳あや)ちゃんがいたので、普通に男役として演じていましたが、結構微妙な芝居をきちんとやっていたのがとても好印象でした。
この役は本来、ホフマンの才能を愛し、魂を救おうとするミューズの化身なので。
実はホフマンを「愛している」、という解釈がなりたつのです。
ジュリエッタの館でのカードゲーム(賭け事)に耽溺していくホフマンに対して「やめておけ。それ以上やるというなら俺は帰る」(ちょっと違うかも?)という台詞を吐くときの苦しそうな態度とか、観ていて痛いくらい気持ちが入ってましたね。
基本的に「ホフマンを見守る」友人、というポジションに満足していながら、見凝めることしかできなくて切ない、心が痛い、という、相反する二つの思いを抱えて。
それでも、ミューズの命ずるままに、ホフマンを追う。
彼の魂を救いたい、と、希う。
それはまるで、恋のように。
ミューズが焦がれる詩人の魂、に。
ダンサーだとばかり思っていましたが。
芝居もかなりできるということも知っていましたが。
…歌えるというのは初めて知ったような気がします。
すごい、めちゃめちゃ好みの声でした。はい。
ううう、これ以上好きな人増やしてどうするんだろ私……。
「ME & MY GIRL」の新公、何をやるんでしょうね、宇月くんは。
「ファンシーダンス」で、あれだけ出ずっぱりで大活躍させてくれた三木さんの作品だから、結構良い役つくかもしれないなあ♪
(←観る気満々です♪)
.
コメント