演劇フォーラム 月組「まほろば」について
2007年10月29日 宝塚(月)花組さん、大劇場千秋楽おめでとうございます。
そして。
オサさん、
立さん、
としこさん、
ひーさん、
きよみちゃん、
ご卒業おめでとうございますm(_ _)m。
まだ公演も観ていない身で、全く実感がわかないのですが。
明日のCSニュースで映像を観たら、少しは「あぁ、本当だったのか…」と思うのでしょうか…?
ファンのみなさまも、お疲れさまでした。(まだ終わってないのいかな…?)
チケットが取れるかどうかわかりませんが、
東京でお待ちしております、ので。
一休みしたらまたリフレッシュして、お稽古がんばってくださいね。
何かと精神的にも肉体的にもお忙しいでしょうから、休む時にはゆっくり休んで、お身体を大切にしてくださいますように……。
さて。
西の空の下ではトップさんのさよなら公演が佳境を迎えた頃に。
私は東の空の下、東宝劇場で行われた「第五回 演劇フォーラム」に参加して参りました。
テーマは「まほろば〜遙か彼方YAMTO」。
月組生の出演は、大空祐飛、霧矢大夢、遼河はるひ、桐生園加。
出演者が発表になった時から、“あれ?タイトルロールの麻子さんは?”と思っていたのですが。
……今日気づいたんですが、もしかして麻子さん、かなみちゃんと二人でオサさんと見送りに大劇場に行ってたりする?(^ ^;ゞ
いや、もちろん冗談です。っていうか、もしそうだったら(←だから違うって)園加も連れて行って欲しかっただろうね、きっと(笑)。
「パリの空よりも高く」の時のフォーラムが麻子さん、かなみちゃん、祐飛さん、きりやんだったから、今回半分が入れ替わって、ちょっと新鮮なメンバーでした。
でもでも!なんだか今回、ジェンヌ同士で話す場面が全然なくて、一問一答式に一人づつ学年順に質問にコメントするだけ、だったのがちょっと…いや、かーなーりー残念だったなあ〜〜。
第一部は、渡辺武雄さんと三隅治雄さんを講師に、「宝塚の民俗舞踊シリーズ」について。
1914年生まれの渡辺さんは、「火の島」で芸術祭賞を受賞したショー作家で、現・宝塚歌劇団名誉理事、ですが。な、なんと宝塚歌劇団と同い歳!!93歳とはとても思えない若々しさで、玉野和紀さんの50歳どころの騒ぎじゃなかったです(汗)。
お話の内容もしっかりしているし、目も耳も矍鑠として、何より記憶力がすごい!(←多分、猫より記憶力あると思う)。それに、長時間集中力が続くのも凄いなー、と。肉体的にも精神的にも、本当にお若いんだなぁと感心しました。
国内外の民俗芸能・伝統芸能の研究者である三隅さんは、ずいぶんお若く見えましたが、それでも80歳だったのか(汗)。お二人とも、“歳を取らない妖怪”に仲間入りできそうだな…。
お話は、渡辺さんが民俗舞踊にハマってからの情報収集の話と、主な作品のスライドを見ながら作品についてのコメントを中心に。司会の織田さんがうまく仕切られてて、とてもわかりやすかったです。……渡辺さんの口調がなんともいえず眠気を誘うリズムで、ちょっと危険な時もありましたけれども(苦笑)、話自体はとても面白かった〜!
日本の伝統芸能に関しては、どこの大学の研究室よりも宝塚が一番資料が揃っている、という話をどこかで聞いたことがありますが。
「池田文庫」というその膨大な資料を揃えられたご本人のお話を聞くことができたんだなー、と、あらためて感慨深いです。(民俗学のプチオタクなので、私)
第二部は、学習院大学の吉田敦彦名誉教授を講師に、「ヤマトタケル」について。
えーっと。
第一回、第二回のフォーラムでは、ジェンヌさんは最後の座談会のみ出席で、それまでは講師だけだったのですが。
今回は、この第二部に祐飛さんと霧矢さんがゲストで出席されたので、かなり驚きました。第三回の星組さんの時はどうだったんだろう…?
…っていうか、良かったよ遅刻しなくて(汗)。
それにしても、吉田さんは面白かった(溜息)
話が全然止まらない。司会が口を挟む隙のない、滔々とした語り口。途中で何度も「もう時間がないのでここは飛ばして」と言いながら、それでも全然、終わる気配も無く…(笑)。配られた資料の半分にやっと辿り着いたくらいで無理矢理終わらせて(司会が)、それでも多分、大幅に時間オーバーしたんじゃないかと思います。第一回と第二回にはあった休憩が飛ばされていたので(^ ^;ゞ。
…なんだかね、改めて吉田さんの講演会とかがあったら、行ってみたいです(笑)。半日くらいかけて行われる、社会人セミナーみたいなのを希望。だって、多分1時間や2時間じゃ今日の二の舞になるだけだと思うし(爆)。
で。
本日のテーマを手短に言うならば。
「ヤマトタケルの物語は、日本固有の神話ではなく、ギリシア神話のヘラクレス伝説と非常に似た部分がある」
ということを切り口に、日本神話のグローバル性のお話をなさりたかったんじゃないかと思います。
多分ソレは、第3部第4部で「まほろば」のグローバル性、コスモポリタニズムについて語るための前振りとして、「ヤマトタケル神話のグローバルさについて何か話してください」みたいな依頼をされたんじゃないかなー、と、
…これは私の勝手な推測ですが。
でも。そのテーマ、くくりが大きすぎたんじゃないでしょうか?
そもそもイザナギ・イザナミの国生み神話自体、東南アジアからオセアニアに広く見られるタイプの神話で、日本人の源流を探る手がかりとして研究されているテーマですし。
ヤマトタケルの時代を、ギリシア神話の「英雄時代(ホメロスが詠った時代)」と比較する試みも結構古くからあったようですし。
今回、吉田さんが主に語られたのはヤマトタケル神話とヘラクレス伝説との類似性だったのですが、「なるほど〜!!」と思った点もたくさんありました。
ただ、ヘラクレス伝説自体、日本においてはオリンポス神話やトロイ伝説等みたいに有名ではないので、まずは“ヘラクレス伝説”の最初から話をしなくてはならず、それに時間を取られて肝心の話に辿り着かなかった…という感じでしたね。
まぁ、演劇協会さんも、吉田さんがA3紙に3枚という資料を持ち込んできた時点でどうして内容(量)を確認しなかったんですかねぇ…。
せっかく配られたのに、時間切れで3枚目は全く無視(涙)。北欧神話とインド神話の一部がコピーされていたのですが、これについては吉田さんはどういう話をするつもりだったのか、すごーく知りたい〜!
ただ。講義のテーマが「ヤマトタケルとヘラクレスの類似性」なので、舞台上で話を聞いているサダルさんとサルメさんにはコメントのしようがなかったのが残念。
途中で1,2回、祐飛さんがマイクを手で持って何か言いたげにしていたんですが、吉田さんも織田さんも全く気づかず……(T T)ううう、ひたすら残念。
それにしても、宝塚ファンを相手にした講演会で、しかもジェンヌが同じ舞台に上がっているとはとても思えないほど、……スミレコードぶっち切りまくりの講演でした(汗)。
いっそ吉田さんだけだったら、あの伝法な口調も、もっと気楽に楽しめたかもしれないなーと思ったりしちゃいました…。んー、微妙…。
っていうか、いやもう、ヤマトタケル役の麻子さんがいなかったことを感謝すべきかも。ご本人がいたら、結構いたたまれなかったんじゃ…(怖)。
そして。ほぼ話が終了したところで、織田さんから
「ヤマトタケルもヘラクレスも、やっとご臨終を迎えられたところで、隣に控えていらっしゃる大空さん・霧矢さんが扮するサダルとサルメというのは、一言でいうとどんな神様なんですか?あ、一言でいいんですよ、一言で。簡単にお願いします」
という、ある意味実にナイスな突っ込みが入りました。
サダルは、沖縄の方の言葉で「先導する」とか「先に行う」とか言う意味があり、天孫降臨神話において、天の八街(やちまた)で天孫ニニギノミコトを迎える猿田彦神は、この「サダル」から来ているという説がありますが、吉田さんは、この説でした。
そして。この猿田彦神(道祖神)と、天孫と一緒に降臨してきた女神・天宇受売尊が結婚して出来た子孫が、「猿女(サルメ)」一族。
ってことは。一族名と同じ「サルメ」を名乗る霧矢さんが族長で、偉大な先祖の元の名を与えられた祐飛さんが将軍(?)、みたいな感じなんでしょうかね。
……霧矢さんは、族長じゃなくて隊長だけどね(←キリーズブートキャンプの)。
落ちがついたところで、とりあえずいったん切ります。
このコーナーでの祐飛さん霧矢さんの様子を、がんばって思い出してみまーす(笑)。
.
そして。
オサさん、
立さん、
としこさん、
ひーさん、
きよみちゃん、
ご卒業おめでとうございますm(_ _)m。
まだ公演も観ていない身で、全く実感がわかないのですが。
明日のCSニュースで映像を観たら、少しは「あぁ、本当だったのか…」と思うのでしょうか…?
ファンのみなさまも、お疲れさまでした。(まだ終わってないのいかな…?)
チケットが取れるかどうかわかりませんが、
東京でお待ちしております、ので。
一休みしたらまたリフレッシュして、お稽古がんばってくださいね。
何かと精神的にも肉体的にもお忙しいでしょうから、休む時にはゆっくり休んで、お身体を大切にしてくださいますように……。
さて。
西の空の下ではトップさんのさよなら公演が佳境を迎えた頃に。
私は東の空の下、東宝劇場で行われた「第五回 演劇フォーラム」に参加して参りました。
テーマは「まほろば〜遙か彼方YAMTO」。
月組生の出演は、大空祐飛、霧矢大夢、遼河はるひ、桐生園加。
出演者が発表になった時から、“あれ?タイトルロールの麻子さんは?”と思っていたのですが。
……今日気づいたんですが、もしかして麻子さん、かなみちゃんと二人でオサさんと見送りに大劇場に行ってたりする?(^ ^;ゞ
いや、もちろん冗談です。っていうか、もしそうだったら(←だから違うって)園加も連れて行って欲しかっただろうね、きっと(笑)。
「パリの空よりも高く」の時のフォーラムが麻子さん、かなみちゃん、祐飛さん、きりやんだったから、今回半分が入れ替わって、ちょっと新鮮なメンバーでした。
でもでも!なんだか今回、ジェンヌ同士で話す場面が全然なくて、一問一答式に一人づつ学年順に質問にコメントするだけ、だったのがちょっと…いや、かーなーりー残念だったなあ〜〜。
第一部は、渡辺武雄さんと三隅治雄さんを講師に、「宝塚の民俗舞踊シリーズ」について。
1914年生まれの渡辺さんは、「火の島」で芸術祭賞を受賞したショー作家で、現・宝塚歌劇団名誉理事、ですが。な、なんと宝塚歌劇団と同い歳!!93歳とはとても思えない若々しさで、玉野和紀さんの50歳どころの騒ぎじゃなかったです(汗)。
お話の内容もしっかりしているし、目も耳も矍鑠として、何より記憶力がすごい!(←多分、猫より記憶力あると思う)。それに、長時間集中力が続くのも凄いなー、と。肉体的にも精神的にも、本当にお若いんだなぁと感心しました。
国内外の民俗芸能・伝統芸能の研究者である三隅さんは、ずいぶんお若く見えましたが、それでも80歳だったのか(汗)。お二人とも、“歳を取らない妖怪”に仲間入りできそうだな…。
お話は、渡辺さんが民俗舞踊にハマってからの情報収集の話と、主な作品のスライドを見ながら作品についてのコメントを中心に。司会の織田さんがうまく仕切られてて、とてもわかりやすかったです。……渡辺さんの口調がなんともいえず眠気を誘うリズムで、ちょっと危険な時もありましたけれども(苦笑)、話自体はとても面白かった〜!
日本の伝統芸能に関しては、どこの大学の研究室よりも宝塚が一番資料が揃っている、という話をどこかで聞いたことがありますが。
「池田文庫」というその膨大な資料を揃えられたご本人のお話を聞くことができたんだなー、と、あらためて感慨深いです。(民俗学のプチオタクなので、私)
第二部は、学習院大学の吉田敦彦名誉教授を講師に、「ヤマトタケル」について。
えーっと。
第一回、第二回のフォーラムでは、ジェンヌさんは最後の座談会のみ出席で、それまでは講師だけだったのですが。
今回は、この第二部に祐飛さんと霧矢さんがゲストで出席されたので、かなり驚きました。第三回の星組さんの時はどうだったんだろう…?
…っていうか、良かったよ遅刻しなくて(汗)。
それにしても、吉田さんは面白かった(溜息)
話が全然止まらない。司会が口を挟む隙のない、滔々とした語り口。途中で何度も「もう時間がないのでここは飛ばして」と言いながら、それでも全然、終わる気配も無く…(笑)。配られた資料の半分にやっと辿り着いたくらいで無理矢理終わらせて(司会が)、それでも多分、大幅に時間オーバーしたんじゃないかと思います。第一回と第二回にはあった休憩が飛ばされていたので(^ ^;ゞ。
…なんだかね、改めて吉田さんの講演会とかがあったら、行ってみたいです(笑)。半日くらいかけて行われる、社会人セミナーみたいなのを希望。だって、多分1時間や2時間じゃ今日の二の舞になるだけだと思うし(爆)。
で。
本日のテーマを手短に言うならば。
「ヤマトタケルの物語は、日本固有の神話ではなく、ギリシア神話のヘラクレス伝説と非常に似た部分がある」
ということを切り口に、日本神話のグローバル性のお話をなさりたかったんじゃないかと思います。
多分ソレは、第3部第4部で「まほろば」のグローバル性、コスモポリタニズムについて語るための前振りとして、「ヤマトタケル神話のグローバルさについて何か話してください」みたいな依頼をされたんじゃないかなー、と、
…これは私の勝手な推測ですが。
でも。そのテーマ、くくりが大きすぎたんじゃないでしょうか?
そもそもイザナギ・イザナミの国生み神話自体、東南アジアからオセアニアに広く見られるタイプの神話で、日本人の源流を探る手がかりとして研究されているテーマですし。
ヤマトタケルの時代を、ギリシア神話の「英雄時代(ホメロスが詠った時代)」と比較する試みも結構古くからあったようですし。
今回、吉田さんが主に語られたのはヤマトタケル神話とヘラクレス伝説との類似性だったのですが、「なるほど〜!!」と思った点もたくさんありました。
ただ、ヘラクレス伝説自体、日本においてはオリンポス神話やトロイ伝説等みたいに有名ではないので、まずは“ヘラクレス伝説”の最初から話をしなくてはならず、それに時間を取られて肝心の話に辿り着かなかった…という感じでしたね。
まぁ、演劇協会さんも、吉田さんがA3紙に3枚という資料を持ち込んできた時点でどうして内容(量)を確認しなかったんですかねぇ…。
せっかく配られたのに、時間切れで3枚目は全く無視(涙)。北欧神話とインド神話の一部がコピーされていたのですが、これについては吉田さんはどういう話をするつもりだったのか、すごーく知りたい〜!
ただ。講義のテーマが「ヤマトタケルとヘラクレスの類似性」なので、舞台上で話を聞いているサダルさんとサルメさんにはコメントのしようがなかったのが残念。
途中で1,2回、祐飛さんがマイクを手で持って何か言いたげにしていたんですが、吉田さんも織田さんも全く気づかず……(T T)ううう、ひたすら残念。
それにしても、宝塚ファンを相手にした講演会で、しかもジェンヌが同じ舞台に上がっているとはとても思えないほど、……スミレコードぶっち切りまくりの講演でした(汗)。
いっそ吉田さんだけだったら、あの伝法な口調も、もっと気楽に楽しめたかもしれないなーと思ったりしちゃいました…。んー、微妙…。
っていうか、いやもう、ヤマトタケル役の麻子さんがいなかったことを感謝すべきかも。ご本人がいたら、結構いたたまれなかったんじゃ…(怖)。
そして。ほぼ話が終了したところで、織田さんから
「ヤマトタケルもヘラクレスも、やっとご臨終を迎えられたところで、隣に控えていらっしゃる大空さん・霧矢さんが扮するサダルとサルメというのは、一言でいうとどんな神様なんですか?あ、一言でいいんですよ、一言で。簡単にお願いします」
という、ある意味実にナイスな突っ込みが入りました。
サダルは、沖縄の方の言葉で「先導する」とか「先に行う」とか言う意味があり、天孫降臨神話において、天の八街(やちまた)で天孫ニニギノミコトを迎える猿田彦神は、この「サダル」から来ているという説がありますが、吉田さんは、この説でした。
そして。この猿田彦神(道祖神)と、天孫と一緒に降臨してきた女神・天宇受売尊が結婚して出来た子孫が、「猿女(サルメ)」一族。
ってことは。一族名と同じ「サルメ」を名乗る霧矢さんが族長で、偉大な先祖の元の名を与えられた祐飛さんが将軍(?)、みたいな感じなんでしょうかね。
……霧矢さんは、族長じゃなくて隊長だけどね(←キリーズブートキャンプの)。
落ちがついたところで、とりあえずいったん切ります。
このコーナーでの祐飛さん霧矢さんの様子を、がんばって思い出してみまーす(笑)。
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