【1】を書いてから、一週間後に【2】を書く。
…週刊連載ですか、そうですか…。

というわけで。
「専科エンカレッジ・スペシャル」のおもいで、です。



幕開きのアナウンスは立ともみさんでした。
…っていうか、全編これ立さんのサヨナラショー?って感じの公演だったんですけどね(泣)。



最初の曲は「ラ・ノスタルジー」。
黒燕尾のオジサマ方が、渋く美しく踊りながらメドレーで歌い継ぐ。
立→萬あきら→一樹千尋→磯野千尋→箙かおる、
で、間奏を挟んで、
矢代鴻→京三紗→全員…って感じだったのかな?確か、香盤順に並んで順番に歌っていたと思います。

月組大劇場ではちょこっとしか歌われない萬さんが、ここぞとばかり美声を聴かせてくださってちょっと嬉しかった♪



「ラ・ノスタルジー」。
本公演は観たことないんですが、この曲は結構いろんなところで歌われますよね。
私の一番印象に残っているのは月組の「エンカレッジコンサート」。色っぽくていい歌なんですけど、さすがに下級生が歌うのは難しいよなー、と思ったことを覚えています。

お姉さま方が歌うこの歌は、また全然違う魅力に満ちていました。
…美しいなあ、皆……(感)。



勢揃いして名前を名乗って、さて本番。

ここで、「隣の大劇場ではTCAスペシャルを上演中なのにもかかわらず、バウホールへようこそ。こちらが本当のスペシャルですっ♪」って挨拶をしたのは、さて誰だったかな…(汗)。客席も爆笑でしたが。



最初は箙さんで、「カタリ・カタリ」。

この曲、割と最近ショーで使われましたよね?ものすごく好きな曲なのに思い出せない……情景はうっすら浮かぶのになぁ…(T T)、、、と思いながら聞き惚れていたのですが。…もしかして、リカさんのサヨナラ公演「薔薇の封印」のフィナーレですか…?
…と思ったのですが。違いましたね(汗)、「シニョール・ドン・ファン」のフィナーレですね。(コメントありがとうございました!)

前回の専科エンカレで、まず最初に落ちたのが箙さん。
いやー、相変わらず素晴らしい声ですね♪♪
立さんとか汝鳥さんは、各組公演でも結構歌ってくださるのですが、箙さんって滅多に歌わないんですよね。「リボンの騎士」を観にいく暇は残念ながら無かった(というか、時間はあってもチケットが無かった)ので、なんだかすっごく久しぶりの“箙さんの歌声”でした。

続けて、箙さんでもう一曲。「ニューヨーク・ニューヨーク」
…すみません。私にとってはこの曲=樹里ちゃん、なので…。
あの、パワフルで高音が伸びきった声に慣れているため、箙さんの渋い渋い、いぶし銀の「ニューヨーーーーーーーク♪」は……、とってもステキだったんですけど、なんだかとっても不思議な感じでした…(ごめんなさい)




そして、2番目にいきなり「最終兵器投入」な感じで登場する立さん。

スパニッシュなリズムが響いて、盛り上がったところでライトが点いて、
一曲目は「フラメンコ・ロック」。
立さんにしては珍しく、少し強めに張った声で、それこそ樹里ちゃんを彷彿とさせる響きでしたが。巻き舌の入れ方とか、語尾の抜きようがさすがベテラン、って感じで、ノリノリで、すごかった〜〜!!

スパニッシュをこの上もなくスパニッシュらしく歌う。
それが出来る人って、少ないですよね。
ある程度の年輪が必要な音楽ですから、宝塚だと結構難しい、んでしょうね…。

次の曲は、但馬久美さんが最後に歌われたという「マイ・ラスト・ダンス」。

「ダンスシューズを履いたその日から、踊ることだけだった(←ちょっと違うかも)」で始まるこの曲。サビの「なにもいらない」で既に私はボロ泣きでした…(涙)。
…今思い出しても泣ける。

立さんの過ごしてきた、数十年の重み。
私なんかにとっての立さんは、ひたすらに優しいパパで、素晴らしい声の歌手、だったのですけれども。
立さんご自身にとっての自分は、あくまでも一人のダンサーであり続けたんですね……。

…立さんの歌う、「Mr.Bojangles」を、一度聴いてみたかったなぁ、と、泣きながら、聴きながら、思っていました。
“Please, please, Mr. Bojangles, Mr. Bojangles, Mr. Bojangles, dance..."  そう呼びかけたいのは、私です…。




次は、京さんで、中村中(あたる)さんのアルバムから2曲。

…中村中さん。私は昨年、初めてこのお名前を見た時、「山本山みたいですね」と放言して会社の先輩に大変に怒られたのですが(滝汗)、CDを聴かせていただいて大変感動し、強く記憶に留まるアーティストの一人です。

しかし。
京さんの声は、びょうびょうと洞を通り抜ける風の声のような、心の空洞が鳴っているような、ものすごく不可思議な響きのある声で。中村さん自身が歌うのとはまた違う、引き込まれる魅力がありました。

彼女(彼?)のバックボーンについて訥々と語る京さんの真摯な語り口といい、どこかふわふわとした現実離れした表情といい、何か別の世界に連れていかれたような気がする一時でした。

立さんが、普通に「宝塚」という世界のど真ん中で、「退団者の一閃」を放ったのだとしたら。
京さんは、最初から「宝塚」という枠に囚われたことのない、無垢な光に包まれているような感じ


…とでも言えばいいのでしょうか。



そして、次の磯野さんがまた、コッテコテの宝塚、これぞザ・男役!で(^ ^)。

構成・演出の岡田さんが、そこまで考えてこの順番を決められたのかはわかりませんが、なんかジェットコースターにでも乗っているように、終始心が揺すぶられっぱなしの時間でした…。

ホントに。


…で。
まだ一幕も終わらないけど(涙)、
とりあえず、また来週お会いしましょう…(←おい)


コメント

nophoto
初めまして
2007年9月20日1:02

いつも楽しくロムしています。
専科エンカレ、とっても行きたかったんですが都合が合わず行けなかったので…
レポとっても楽しみに待っていました♪

箙さんは飛鳥夕映えで月組に出演して下さってますよ〜!
忘れないで〜!(笑)

あと多分ですが、「カタリ・カタリ」はドンファンのフィナーレだったような気がします。
記憶を頼りにしているので間違っていたらすいません…

続きのレポも楽しみに待っています♪

みつきねこ
みつきねこ
2007年9月20日1:20

ご指摘本当にありがとうございます〜〜〜(汗)。
2カ所も間違えちゃって本当に失礼いたしました。
最近ミスが多いです。気をつけなくっちゃ。(←せめて読み直しましょう)

ドンファンのフィナーレ!そうそう!情景そのものは思い出していたのに、公演が思い出せなかった。女役が紅い薔薇に見立てられた、美しい場面でしたね。
…汐風幸ちゃんのサヨナラで、通い詰め、泣き通した公演でした。なんですぐ忘れちゃうんだろう私…(恥)

またぜひ、遊びにいらしていただけましたらとても嬉しいです。…また気が付いたことがあったら、教えてくださいませ ←多分またやらかすでしょう…m(_ _)m。

nophoto
はにはに
2007年10月11日13:32

さかのぼってレスを・・・

「ラ・ノスタルジー」を全員で歌われたのですね。
いや〜ん、素敵♪

あのショーは幕開きの歌から順番にスターが続々と出てきて
始まるので、もうそこで満足しちゃったみたいな作品だったのですが、専科の皆さんの歌い継ぎ・・・想像してる・・・
うん、素敵ですね。
この歌で始まると盛り上がりますよね〜

京さんは前回もちょっと変った歌をうたってませんでした?

カタリ・カタリ
私の思い出はターコさんの最後の公演で毬谷友子さんが歌ったのがすごく印象に残ってます。
とんちゃんは退団してから余り歌ってくれなくて、もったいないなぁ〜
大きな舞台では「メトロに乗って」で歌っていたのが最後??

nophoto
みつきねこ
2007年10月12日4:30

遡ってのレス、嬉しいです♪♪ありがとうございます〜!

京さん、言われてみれば前回は『ファイナルファンタジー8』の主題歌を歌われてましたね(笑)。良い曲で私も好きな歌でしたが、歌い出した時はビビったっけなあ(^ ^)。あとは中島みゆきでしたっけ?…考えてみると確かにスゴイかも…。

毬谷さんは、私も「メトロ…」以来ですね、歌は。ストレートプレイは結構拝見していますが。
声が本当に美しい人なので、台詞声も好きなのですが。歌のある役もたまにはやってほしいです!!本当に(というか、「メトロ…」再演切望!!です。禅ちゃ〜ん!)。