「キサラギ」〜ファンの愛。
2007年8月15日 映画 コメント (8)映画「キサラギ」を観てまいりました。
月組レポートの続きは明日書かせていただきますね。
今はもう、こっち吐き出さないとダメになりそうなんで。
るなこさまのレポートを拝見して以来、絶対に見るぞ、と思いつつ………終了間際の今頃行ってみたわけですが。
#るなこさまのステキレポートにTBさせていただきます。
http://diarynote.jp/d/69135/20070718.html
いやぁもう、これは。
だれかのファンになったことがある人は、絶対に観たほうがいい!!
小栗旬、ユースケサンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之。ほぼ、この素晴らしく個性的な5人しか出てこないワンシチュエーションコメディ。脚本の古沢良太さんは、三谷幸喜氏の「12人の優しい日本人」などなど…に憧れて“一度はワンシチュエーション物を作ってみたい”と思っていたそうですが…やっぱりこの分野といえば三谷だよね!という気は確かにします。
でも、もしこの作品がこのキャストで舞台化されていたなら。
2007年My Bestお芝居部門で、「Confident」とトップを争…うのは無理かな。でも、「ヘイズ・コード」と2位争いはしたかもしれない。
とりあえず、映画部門では文句なくトップ確定ですわ♪
…他には映画観ていませんが…(汗)。
もとい。
ネタバレを避けると何も書けないのが苦しいのですが。
「遅れてきた清純派」アイドル・如月ミキが自殺して、早1年。
一周忌に、ファンサイトの初オフ会が開かれる。
そんなところから、物語は始まります。
時間スキップなしの、2時間のオフ会をそのまま2時間流す、究極のワンシチュエーション。
熱心なミキマニアの“家元”(小栗旬)。彼がファンサイトの管理人だったんだろうなあ。小栗くん、舞台では何度か観ていますが、しっかりした芝居をする人ですよねー♪
今回も、個性的なメンバーを手堅くつないで事件をまとめ、物語を成立させてくれました。
なんていうのかな。
作品の主役ではないんですけど、観客の共感を引き出す役ですよね。
だれかの「ファン」になったことがある人なら、
だれかを必死で応援したことがある人なら、
だれかの幸せを心の底から祈ったことがある人なら、
絶対に小栗くん扮する“家元”に共感せずにはいられない、と思う。
楽しいはずのオフ会に、一人生真面目な顔をして乗り込んできて、シリアスな話題をはじめる“オダ・ユージ”(ユースケサンタマリア)。
実は私の知人が彼の親戚だったりするので、勝手に親近感を持っていたりします(個人的に面識があるわけではありませんが)。
彼の芝居のいいところは、ああいう芝居でも表情を読ませないところ。
あの、ミステリアスな生真面目さがいいんです。
『主役』のいない作品ですが、メインになって事件を動かすのは彼ですし、作品全体の評価がやっぱり“オダ・ユージ”次第で決まると思うんですよね…。本当にはまり役だったと思います。最初にキャスティングが決まったのが彼だ、というのもすごく納得です。っていうか、彼ありきの企画だったんだろうな……。
香川照之さんがアイドルオタクかよっっ!?と思ったキャスティングでしたが。
その名(ハンドルネーム)も「いちご娘」……(^ ^;ゞ
挙動不審、態度最悪、そして……
なによりも。
登場するなり、いきなりごま塩アタマにカチューシャをつける、そのキョドリっぷり。
あからさまに怪しすぎて、笑うしかない感じでした(滝汗)。
福島の山奥から、6時間かけて東京さ出てきた“安男”(塚地武雅)。いやあの、福島県出身者として言わせてもらうと、福島って広いので確かに6時間かかるところはあるけどさ、っていうか県内を東西に行こうとすると6時間どころじゃなかったりするけどさ………
……リンゴ腐ってないし!!とか言いたくなってしまいますが。
いやあの、
…福島いいとこなんですよ。って、それはテーマと何の関係もないんですけど。
元気で調子がよくてちょっとウザい“スネーク”(小出恵介)。
この人がまた………
マジ、ウザい。
すごいなあ。実際に身近にいたら嫌だろうなー、と思うことはあっても、映像の中なのに本気で「ウザっ!」と思わせてしまうその役者魂。「のだめカンタービレ」でもいい味だしてましたけど、いや〜、いい役者ですね。
………ううううう(苦)。
ネタバレしないようにすると何も書けない………
(月組の「マジシャンの憂鬱」もそうなんですけどね/涙)
何も書けないのですが、ひとつだけ。
この作品のテーマは、「無償の愛」だな、と感じました。
ファンがアイドルに捧げる愛の純粋さ。
そして、それに応えようとするアイドルの気持ちの純粋さ。
それは、相手がアイドルだろうとタカラジェンヌだろうと同じ、なんですよ。
誰かの“ファン”になったことがある人なら。
誰かを真剣に応援したことがある人なら。
…一度は、「あたしの・俺の応援が、彼に・彼女に負担になってしまっているんじゃないだろうか」と疑心暗鬼になってしまう瞬間がある、と思うのです。
そんな不安を、昇華してくれました。
大好きなあの人に、
今、大劇場の舞台でがんばっているあの人に、
そうだ、お手紙書こう、と………
純粋に、
ただひたむきに、
ただあなたを見ているだけで幸せになれる。
だから、
あなたの幸せが私の幸せなんだよ、と、
そんな思いを伝えたいな、と。
笑って、
泣いて、
そしてまた、笑って。
いい映画でした。
原作は舞台脚本のようですし、映画のヒットを期に、どこかで上演してくれないかなーーーー。
“オダ・ユージ”は、ぜひ、ユースケサンタマリアで♪♪
(5人ともこのキャストが理想だけどー、でもきっと無理だよね……)
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月組レポートの続きは明日書かせていただきますね。
今はもう、こっち吐き出さないとダメになりそうなんで。
るなこさまのレポートを拝見して以来、絶対に見るぞ、と思いつつ………終了間際の今頃行ってみたわけですが。
#るなこさまのステキレポートにTBさせていただきます。
http://diarynote.jp/d/69135/20070718.html
いやぁもう、これは。
だれかのファンになったことがある人は、絶対に観たほうがいい!!
小栗旬、ユースケサンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之。ほぼ、この素晴らしく個性的な5人しか出てこないワンシチュエーションコメディ。脚本の古沢良太さんは、三谷幸喜氏の「12人の優しい日本人」などなど…に憧れて“一度はワンシチュエーション物を作ってみたい”と思っていたそうですが…やっぱりこの分野といえば三谷だよね!という気は確かにします。
でも、もしこの作品がこのキャストで舞台化されていたなら。
2007年My Bestお芝居部門で、「Confident」とトップを争…うのは無理かな。でも、「ヘイズ・コード」と2位争いはしたかもしれない。
とりあえず、映画部門では文句なくトップ確定ですわ♪
…他には映画観ていませんが…(汗)。
もとい。
ネタバレを避けると何も書けないのが苦しいのですが。
「遅れてきた清純派」アイドル・如月ミキが自殺して、早1年。
一周忌に、ファンサイトの初オフ会が開かれる。
そんなところから、物語は始まります。
時間スキップなしの、2時間のオフ会をそのまま2時間流す、究極のワンシチュエーション。
熱心なミキマニアの“家元”(小栗旬)。彼がファンサイトの管理人だったんだろうなあ。小栗くん、舞台では何度か観ていますが、しっかりした芝居をする人ですよねー♪
今回も、個性的なメンバーを手堅くつないで事件をまとめ、物語を成立させてくれました。
なんていうのかな。
作品の主役ではないんですけど、観客の共感を引き出す役ですよね。
だれかの「ファン」になったことがある人なら、
だれかを必死で応援したことがある人なら、
だれかの幸せを心の底から祈ったことがある人なら、
絶対に小栗くん扮する“家元”に共感せずにはいられない、と思う。
楽しいはずのオフ会に、一人生真面目な顔をして乗り込んできて、シリアスな話題をはじめる“オダ・ユージ”(ユースケサンタマリア)。
実は私の知人が彼の親戚だったりするので、勝手に親近感を持っていたりします(個人的に面識があるわけではありませんが)。
彼の芝居のいいところは、ああいう芝居でも表情を読ませないところ。
あの、ミステリアスな生真面目さがいいんです。
『主役』のいない作品ですが、メインになって事件を動かすのは彼ですし、作品全体の評価がやっぱり“オダ・ユージ”次第で決まると思うんですよね…。本当にはまり役だったと思います。最初にキャスティングが決まったのが彼だ、というのもすごく納得です。っていうか、彼ありきの企画だったんだろうな……。
香川照之さんがアイドルオタクかよっっ!?と思ったキャスティングでしたが。
その名(ハンドルネーム)も「いちご娘」……(^ ^;ゞ
挙動不審、態度最悪、そして……
なによりも。
登場するなり、いきなりごま塩アタマにカチューシャをつける、そのキョドリっぷり。
あからさまに怪しすぎて、笑うしかない感じでした(滝汗)。
福島の山奥から、6時間かけて東京さ出てきた“安男”(塚地武雅)。いやあの、福島県出身者として言わせてもらうと、福島って広いので確かに6時間かかるところはあるけどさ、っていうか県内を東西に行こうとすると6時間どころじゃなかったりするけどさ………
……リンゴ腐ってないし!!とか言いたくなってしまいますが。
いやあの、
…福島いいとこなんですよ。って、それはテーマと何の関係もないんですけど。
元気で調子がよくてちょっとウザい“スネーク”(小出恵介)。
この人がまた………
マジ、ウザい。
すごいなあ。実際に身近にいたら嫌だろうなー、と思うことはあっても、映像の中なのに本気で「ウザっ!」と思わせてしまうその役者魂。「のだめカンタービレ」でもいい味だしてましたけど、いや〜、いい役者ですね。
………ううううう(苦)。
ネタバレしないようにすると何も書けない………
(月組の「マジシャンの憂鬱」もそうなんですけどね/涙)
何も書けないのですが、ひとつだけ。
この作品のテーマは、「無償の愛」だな、と感じました。
ファンがアイドルに捧げる愛の純粋さ。
そして、それに応えようとするアイドルの気持ちの純粋さ。
それは、相手がアイドルだろうとタカラジェンヌだろうと同じ、なんですよ。
誰かの“ファン”になったことがある人なら。
誰かを真剣に応援したことがある人なら。
…一度は、「あたしの・俺の応援が、彼に・彼女に負担になってしまっているんじゃないだろうか」と疑心暗鬼になってしまう瞬間がある、と思うのです。
そんな不安を、昇華してくれました。
大好きなあの人に、
今、大劇場の舞台でがんばっているあの人に、
そうだ、お手紙書こう、と………
純粋に、
ただひたむきに、
ただあなたを見ているだけで幸せになれる。
だから、
あなたの幸せが私の幸せなんだよ、と、
そんな思いを伝えたいな、と。
笑って、
泣いて、
そしてまた、笑って。
いい映画でした。
原作は舞台脚本のようですし、映画のヒットを期に、どこかで上演してくれないかなーーーー。
“オダ・ユージ”は、ぜひ、ユースケサンタマリアで♪♪
(5人ともこのキャストが理想だけどー、でもきっと無理だよね……)
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コメント
明日、行きますので、また感想を書きますね。
楽しみだなぁ〜
ぜひぜひ、ごらんになったらレポってくださいね〜♪
やっぱり贔屓さんにお手紙渡す機会の多いヅカファンには
格別クるものありますよね。。!!
私なんか見た後、すぐ綺華嬢にお手紙書いちゃったりしました。
我ながら単純だ(笑)。
そしてねこさま、TBありがとうございますm(__)m
キサラギ!感想を拝見して、そうそうそうそう!と思わず書き込みしてしまいました^^;。
この映画、ヅカファンにはぐぐっと来ますよね。
私も思わず涙がつーーっと流れました。何だか救われた思いです(T_T)。
ぜひTBさせて下さいね♪
そうなんですよね。「手紙」っていうキーワード、タカラヅカファンは余計にキますよね(笑)。
素敵なレポートしてくださって、本当にありがとうございましたー!
読んでくださって、どうもありがとうございます!
嬉しいです。
私もマジ泣きましたよー。いい話ですよね、本当に。
いい映画に出会えて幸せでした♪
頭悪くておっちょこちょいなアイドル、如月ミキの純粋さは、イタいんだけど、可愛い。出てくる人たちのイタさもみんないとおしい。…しかし、如月ミキのファンって本当は何人いたんだろうか?
如月ミキchanのファンは…たぶん、おおぞらゆうひさんのファンと同じくらいいるんじゃないでしょうか?(←自虐)