ファンタージエンの宇宙
2007年7月10日 宝塚(宙)宙組公演の話、お芝居だけ書いてショーをまだ書いていませんでした(^ ^;ゞ。
ちょっと諸々忙しくて(主に仕事が)間があいてしまいましたが、忘れないうちに書いてしまいたいと思います。
…今日の新公はどうだったのかなーーーーーぁっ?CSニュース映像がとっても楽しみです♪♪
「宙 FANTASISTA!」
作・演出 藤井大介、作曲 高橋城。
最初に。私は藤井作品、どれも大好きです。
まぁ、正直なところ、オリジナルの脚本はどうかしらと思うことが多いんですが(苦笑)。ショーにおけるイメージの想起力、舞台の作り方、緩急、ホントに優れたものを持っている人だなあと(勝手に)思っています。
…ま、特異な色彩感覚は大事な個性ってことで。(←いいのかそれで)
残念ながら月組の大劇場作品はご担当いただいたことがないので、私は「藤井作品に本気で通い詰めた」経験は今のところ無いのですが。
今回のショーは、(まぁ好みもありましょうが)宙組にご贔屓さんがいらっしゃる方は楽しく通えるのではないでしょうか?
…通いたいよーーーーーっ。
キラキラしてて、楽しくて、愉快で、可愛い、
そんな、梅雨の晴れ間の青空のような、
ついさっきまで降っていた雨粒が、木立や草の葉の上でキラキラ光っているような、
そんな空間を創り出す、魔法の杖を持ったひとたちと過ごす一時間。
藤井さんのショーを観るたびに、「おもちゃ箱をひっくり返したような」という陳腐な形容句が浮かびます。
子供の絵本に出てくるような、「絵に描いたような」王子さまの誕生。
子供の読本に出てきそうな、夢に見たとおりの A Boy Meets A Girl Story。
子供の頃に絵本で読んだとおりに、次々に起こる事件や襲いかかる苦難に耐えて旅を続ける王子さま。
そして最後に、覚えているとおりのハッピーエンドで華やかに終わる物語。
シンプルで可愛らしい、夢のお話。
そのキラキラ感が、お芝居ではちぐはぐ感のあった宙組の「若さ」とマッチして、楽しい空間をつくっていたのだと思います。
しかーし。
月を皮切りに、
火星(MARS)、
水星(MARCURY)、
木星(JUPITER)、
金星(VENUS)、
土星(SATURN)、
そして、太陽(SUN)、って…
…一週間、なのね?太陽系ではなくて?
この辺が、藤井さんクオリティ、だわ(^ ^)。
一番好きだった場面は、文句なく「MARS」。
「MOON」の、のーてんきで実に楽しそうなバニーボーイたちのダンスがはけて、一息つくかつかないかのうちに出てきたお二人。
フォボスとダイモス、という役名なことは後で知りました。
というか、ともちん(悠未ひろ)と珠洲(春希)さんであることにも、しばらく気が付きませんでした。
とにかく色っぽくて凄かった…。
珠洲さんがダンサーなことは、「ファントム」の従者で「一人しか目に入りません」状態になったときから知っているのですが。
…ともちんって、ダンサーだったんですか…?(←え?いやマジで)
いやあの。
ダンスの技術的なことはよくわかりませんが。
大好きな珠洲さんと大好きなともちんのデュエットダンス♪♪
幸せでした。
プログラムに書いてあります。
火祭りを司るチャネル(北翔海莉)が「神秘的に歌」い、
フォボスとダイモスが「妖しく踊る」、と。
まさに「神秘の歌」と「妖艶なダンス」。
この3人で創りうる世界の広さと深さに、目眩がしそうでした。
そして。
舞台奥に囚われた少女・MARS。
他の星では、星の名前がついているのはすべてタニちゃんなのに、ここだけウメ(陽月華)ちゃんに星の名が捧げられる。
火の星、
怒りの星、
戦いの星・火星。
この場面で。
男たちを従え、羽山紀代美さんの振付で空気を切り裂くウメちゃんを見凝めながら。
いつか。
いつか、萩尾望都の「スターレッド」を宝塚でやる時がきたら。
(←絶対やりません)
是非!ウメちゃんの星(セイ)で。 (←だからやらないって)
あとはどの場面も好きですが。
やっぱり「SATURUN」かな。
タイタンSのすっしー(寿つかさ)さんと、ミマス女Aの大海亜呼ちゃんが凄くて、素晴らしくて、まるっきり別世界みたいで。
かなり集中して観てしまって、疲れました(^^)v
全体的にタニちゃんの「可愛くて王子さま」な魅力がすごく出ていて、さすが宛書の藤井さん、と感心していたのですが。
一つ残念だったのは、荻田さんが星組さんの「ロマンチカ」博多座公演でタニちゃんから引き出した色っぽさ・圧倒的な迫力・「センター」に惹き付ける吸引力といったモノが、まったく出てこなかったこと。
藤井さんは「キラキラ☆可愛い」ばかりではなく、必ず「毒々しく妖艶な」場面を半々くらいでいれてくるのですけれども。
今回、「MARS」はそういう意味で大きなアクセントになりましたが、それに続く「MARCURIUS」がちょっと弱かったかな、と。
…っていうか。
蘭寿とむくんの奮闘努力に期待します…。
とむくん、せっかく水色のストレートロングでキレイに登場しているのに、「めくるめく官能」「妖しい色気」どころか、タニち
ゃんと二人で「元気溌剌ダンスバトル!」なんだもんなぁ……。
だからといって、みっちゃんはもっと苦しいし(涙)。
ともちんはまだ色気がある方だけどタイプ違うし、七帆くん十輝くん以下はまだまだ問題外だし…
どうすれば、あのタニちゃんの色気を引き出すことができるんだろうか。
もう一度荻田さんに登場していただくしかないんだろうか。
それとも。
…単に(湖月)わたるさんが偉大だった、とか…?
あの祐飛さんを華奢な少女に見せることができたわたるさんだからこそ、あのタニちゃんさえ、中性的に、色っぽくなることができたのだろうか…?
そ、そ、そ、そんなぁ(嘆)。
耽美(になるはずだった、いや、いつか耽美になる予定の)水星の後に、神秘あるいは神聖のイメージの場面(木星)がくるあたり、いかにも藤井さんらしい構成だなあと思うのですが。
この場面でホルストの「木星」、いえ、藤井さん的には平原綾香さんの「ジュピター」をイメージしているのかなと思いましたが、この曲を使うとは…
個人的に、ホルストの「木星」という名曲中の名曲は、もう少し敬意をもって扱って欲しかったな…と思ってしまいました。
編曲とか、音質とか。
まぁ、著作権が切れて10年以上がたち、「ジュピター」の大ヒットからでさえ何年もたった今頃になってこんな事を言うのは野暮の極み、と、
頭ではちゃんとわかっているのですけれども。
ちょっと意味は違いますが、次の金星で使われる「Venus」も、元歌のファンの方はちょっと微妙だったんじゃないでしょうか。
私などはあまり気にはなりませんでしたが。
本来、「レビュー」というのは「今年一年のニュースを振り返ってお見せ(レビュー)します」みたいなトコロから始まったそうなので、まさに「今」流行している最先端の音楽を使うのが本来の形なのかもしれませんが。
宝塚レビューは、もう少し古き良きイメージを大事にしてほしいな、と。
せめて「懐メロ」になるまで待ってほしい、と思ってしまうんですよね。
ま、繰り言です、繰り言。
ホルストのメイン旋律を歌うたっちん(和音美桜)は、実に素晴らしかったです、はい。
最後に。
「宙FANTASISTA」のねこ的目玉。
いつどこで何をしていても、常にタニちゃんと二人で「キラキラ」していたチギーシュ(早霧せいな)と、
春風・鳳翔・蓮水の同期トリオのダルマ姿。
鳳翔さん、蓮水さん、お二人ともメチャスタイルいいですねぇ〜♪♪
っていうか、
春風さんの(×)……
……早く新公映像流れないかな〜〜〜♪♪(何を忘れたいんだオイ)
観劇してから間があいてしまったせいか、ちょっとアバウトな感想ですみません(汗)。
役替わりももう始まっているんですよね。ロドリーゴもラモンも全然違うんだろうなーと思うと☆東宝公演が待ち遠しいです。
耽美な蘭トムくんと、色っぽいタニちゃんにお会いできることを祈りつつ。
.
ちょっと諸々忙しくて(主に仕事が)間があいてしまいましたが、忘れないうちに書いてしまいたいと思います。
…今日の新公はどうだったのかなーーーーーぁっ?CSニュース映像がとっても楽しみです♪♪
「宙 FANTASISTA!」
作・演出 藤井大介、作曲 高橋城。
最初に。私は藤井作品、どれも大好きです。
まぁ、正直なところ、オリジナルの脚本はどうかしらと思うことが多いんですが(苦笑)。ショーにおけるイメージの想起力、舞台の作り方、緩急、ホントに優れたものを持っている人だなあと(勝手に)思っています。
…ま、特異な色彩感覚は大事な個性ってことで。(←いいのかそれで)
残念ながら月組の大劇場作品はご担当いただいたことがないので、私は「藤井作品に本気で通い詰めた」経験は今のところ無いのですが。
今回のショーは、(まぁ好みもありましょうが)宙組にご贔屓さんがいらっしゃる方は楽しく通えるのではないでしょうか?
…通いたいよーーーーーっ。
キラキラしてて、楽しくて、愉快で、可愛い、
そんな、梅雨の晴れ間の青空のような、
ついさっきまで降っていた雨粒が、木立や草の葉の上でキラキラ光っているような、
そんな空間を創り出す、魔法の杖を持ったひとたちと過ごす一時間。
藤井さんのショーを観るたびに、「おもちゃ箱をひっくり返したような」という陳腐な形容句が浮かびます。
子供の絵本に出てくるような、「絵に描いたような」王子さまの誕生。
子供の読本に出てきそうな、夢に見たとおりの A Boy Meets A Girl Story。
子供の頃に絵本で読んだとおりに、次々に起こる事件や襲いかかる苦難に耐えて旅を続ける王子さま。
そして最後に、覚えているとおりのハッピーエンドで華やかに終わる物語。
シンプルで可愛らしい、夢のお話。
そのキラキラ感が、お芝居ではちぐはぐ感のあった宙組の「若さ」とマッチして、楽しい空間をつくっていたのだと思います。
しかーし。
月を皮切りに、
火星(MARS)、
水星(MARCURY)、
木星(JUPITER)、
金星(VENUS)、
土星(SATURN)、
そして、太陽(SUN)、って…
…一週間、なのね?太陽系ではなくて?
この辺が、藤井さんクオリティ、だわ(^ ^)。
一番好きだった場面は、文句なく「MARS」。
「MOON」の、のーてんきで実に楽しそうなバニーボーイたちのダンスがはけて、一息つくかつかないかのうちに出てきたお二人。
フォボスとダイモス、という役名なことは後で知りました。
というか、ともちん(悠未ひろ)と珠洲(春希)さんであることにも、しばらく気が付きませんでした。
とにかく色っぽくて凄かった…。
珠洲さんがダンサーなことは、「ファントム」の従者で「一人しか目に入りません」状態になったときから知っているのですが。
…ともちんって、ダンサーだったんですか…?(←え?いやマジで)
いやあの。
ダンスの技術的なことはよくわかりませんが。
大好きな珠洲さんと大好きなともちんのデュエットダンス♪♪
幸せでした。
プログラムに書いてあります。
火祭りを司るチャネル(北翔海莉)が「神秘的に歌」い、
フォボスとダイモスが「妖しく踊る」、と。
まさに「神秘の歌」と「妖艶なダンス」。
この3人で創りうる世界の広さと深さに、目眩がしそうでした。
そして。
舞台奥に囚われた少女・MARS。
他の星では、星の名前がついているのはすべてタニちゃんなのに、ここだけウメ(陽月華)ちゃんに星の名が捧げられる。
火の星、
怒りの星、
戦いの星・火星。
この場面で。
男たちを従え、羽山紀代美さんの振付で空気を切り裂くウメちゃんを見凝めながら。
いつか。
いつか、萩尾望都の「スターレッド」を宝塚でやる時がきたら。
(←絶対やりません)
是非!ウメちゃんの星(セイ)で。 (←だからやらないって)
あとはどの場面も好きですが。
やっぱり「SATURUN」かな。
タイタンSのすっしー(寿つかさ)さんと、ミマス女Aの大海亜呼ちゃんが凄くて、素晴らしくて、まるっきり別世界みたいで。
かなり集中して観てしまって、疲れました(^^)v
全体的にタニちゃんの「可愛くて王子さま」な魅力がすごく出ていて、さすが宛書の藤井さん、と感心していたのですが。
一つ残念だったのは、荻田さんが星組さんの「ロマンチカ」博多座公演でタニちゃんから引き出した色っぽさ・圧倒的な迫力・「センター」に惹き付ける吸引力といったモノが、まったく出てこなかったこと。
藤井さんは「キラキラ☆可愛い」ばかりではなく、必ず「毒々しく妖艶な」場面を半々くらいでいれてくるのですけれども。
今回、「MARS」はそういう意味で大きなアクセントになりましたが、それに続く「MARCURIUS」がちょっと弱かったかな、と。
…っていうか。
蘭寿とむくんの奮闘努力に期待します…。
とむくん、せっかく水色のストレートロングでキレイに登場しているのに、「めくるめく官能」「妖しい色気」どころか、タニち
ゃんと二人で「元気溌剌ダンスバトル!」なんだもんなぁ……。
だからといって、みっちゃんはもっと苦しいし(涙)。
ともちんはまだ色気がある方だけどタイプ違うし、七帆くん十輝くん以下はまだまだ問題外だし…
どうすれば、あのタニちゃんの色気を引き出すことができるんだろうか。
もう一度荻田さんに登場していただくしかないんだろうか。
それとも。
…単に(湖月)わたるさんが偉大だった、とか…?
あの祐飛さんを華奢な少女に見せることができたわたるさんだからこそ、あのタニちゃんさえ、中性的に、色っぽくなることができたのだろうか…?
そ、そ、そ、そんなぁ(嘆)。
耽美(になるはずだった、いや、いつか耽美になる予定の)水星の後に、神秘あるいは神聖のイメージの場面(木星)がくるあたり、いかにも藤井さんらしい構成だなあと思うのですが。
この場面でホルストの「木星」、いえ、藤井さん的には平原綾香さんの「ジュピター」をイメージしているのかなと思いましたが、この曲を使うとは…
個人的に、ホルストの「木星」という名曲中の名曲は、もう少し敬意をもって扱って欲しかったな…と思ってしまいました。
編曲とか、音質とか。
まぁ、著作権が切れて10年以上がたち、「ジュピター」の大ヒットからでさえ何年もたった今頃になってこんな事を言うのは野暮の極み、と、
頭ではちゃんとわかっているのですけれども。
ちょっと意味は違いますが、次の金星で使われる「Venus」も、元歌のファンの方はちょっと微妙だったんじゃないでしょうか。
私などはあまり気にはなりませんでしたが。
本来、「レビュー」というのは「今年一年のニュースを振り返ってお見せ(レビュー)します」みたいなトコロから始まったそうなので、まさに「今」流行している最先端の音楽を使うのが本来の形なのかもしれませんが。
宝塚レビューは、もう少し古き良きイメージを大事にしてほしいな、と。
せめて「懐メロ」になるまで待ってほしい、と思ってしまうんですよね。
ま、繰り言です、繰り言。
ホルストのメイン旋律を歌うたっちん(和音美桜)は、実に素晴らしかったです、はい。
最後に。
「宙FANTASISTA」のねこ的目玉。
いつどこで何をしていても、常にタニちゃんと二人で「キラキラ」していたチギーシュ(早霧せいな)と、
春風・鳳翔・蓮水の同期トリオのダルマ姿。
鳳翔さん、蓮水さん、お二人ともメチャスタイルいいですねぇ〜♪♪
っていうか、
春風さんの(×)……
……早く新公映像流れないかな〜〜〜♪♪(何を忘れたいんだオイ)
観劇してから間があいてしまったせいか、ちょっとアバウトな感想ですみません(汗)。
役替わりももう始まっているんですよね。ロドリーゴもラモンも全然違うんだろうなーと思うと☆東宝公演が待ち遠しいです。
耽美な蘭トムくんと、色っぽいタニちゃんにお会いできることを祈りつつ。
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