日本の興行界は間違っている。
…というか。
ウチの会社は間違っている…………
いや、単に私の能力が足りないだけのことかもしれませんが。
どうにもこうにも仕事が終わらず、大坂侍は観られずに終わってしまいました(号泣)。
観たかったよー、観たかったよー、観たかったよーーーーー!
やっぱりバウに行っておけばよかったなあ。
………しょんぼり(っていうか、反省)。
気をとりなおして、レ・ミゼラブルのお話でも。
☆★☆♪祝!20周年♪☆★☆
というわけで、20周年スペシャルキャストを観てまいりました。
一番嬉しかったこと!
2幕、エポニーヌの名曲「オンマイオウン」の後、
バリケードが最初に完成して学生たちが登場するところの曲が、10周年版(=オリジナル)に戻っていましたーーーーーっ!!
学生たちの数少ない見せ場の一つ、ソロフレーズ歌い継ぎを削ってアンジョルラスのソロになっていた2003年版が許せなかったので、そこが元に戻ったことは、高く評価したいです。
でも。
一番悲しかったこと。
バリケードでの一夜が明けて、アンジョルラスが「市民は来ない…子供あるものと女たちは去りなさい」と歌う時。
それ受けてフィイ(学生の一人)が歌いだす「共に飲もうReprise」が、残念ながら復活していなかったこと。
ここを復活してくれたら、もうあんまり大きな声では文句言わないから、ぜひ戻してくださいまし!!>東宝さま
他にもチョコチョコ変わってましたが、まぁ、根本的にオケの編成と編曲を戻していただかないとあの重厚な音が出なくて…。どうしたって感動は薄れるちゃうんですよね、あの音響だと。シンセの音はどうしても軽いので。
でももう、それは仕方のないことなんだろうなぁ…。
とりあえず。
編成を戻して、編曲も基本戻して、アンサンブルのソロを全部戻していただければ、(なるべく)文句言いませんってば!
…などと、いきなりとってもディープな話から始めてしまいましたが。
この日記を読んでくださっている方で、東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」をご覧になったことがない方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか…?
「レ・ミゼラブル」。
「ミス・サイゴン」と同じくブーブリル&シェーンベルクコンビが作った、ロンドンミュージカルの金字塔。
素晴らしい音楽と舞台装置。しっかりした人物設定で、半ば通し役の“アンサンブルが主役”と言われたこの作品によって、多くの役者が育ち、華開いて、東宝ミュージカル全盛時代を築きあげてきました。
人物の造形的な深さと凄み。時間的な制約もあって、ユゴーによる長大な原作の持つ魅力にはかなわない部分もありますが、ミュージカル独特の「音楽」というイメージ喚起に強〜い味方の存在によって、複雑なストーリーをシンプルに見せ、心を奪う。
宝塚を見慣れた目には大変に暗い(←物理的に。19世紀パリの照明状況に合わせているので基本的にもの凄く暗い)作品ですが、OGは今回渚あきさんが大役で出演されています。私はまだ観ておりませんが、おおむね芝居は高く評価されているようです。
う〜ん、いつ観にいこうかな〜。
さて。
私は今回、20周年スペシャルキャストの回を観て参りました。
キャストは以下のとおり。
ジャン・バルジャン 別所哲也
ジャベール 鹿賀丈史(SP)
エポニーヌ 知念里奈
ファンテーヌ 岩崎宏美(SP)
コゼット 富田麻帆
マリウス 藤岡正明
テナルディエ 斎藤晴彦
テナルディエの妻 阿知波悟美
アンジョルラス 岡幸二郎(SP)
指揮は若林さん(多分初見?)。
私は佐藤さんの指揮でのテンポ感が身体に染み付いているので、他の方の指揮になかなか慣れないのですが、佐藤さんはもうレ・ミッズは振られないのでしょうか…(涙)。
もともとは、鹿賀さんのジャベール(初見!)と岡幸二郎さんのアンジョルラスを目当てに取ったチケット。
…うん、私にとってはやっぱり、岡さんのアンジョルラスこそが永遠のアンジョルラスなんだな、とあらためて実感。
森田さんも、今拓哉さんも、吉野圭吾さんも、坂元健児さんも、(他は未見)皆さんそれぞれによいところもあり、いまひとつなところもあり、という感じでしたが。
岡さんも、ダメなところはもちろんアチコチにあるのですが。
だけど。
私にとっては。
…早く、岡さんを超えるアンジョルラスを観たいと思います…。
(←そういうことは、キャスティングされている人を全員ちゃんと観てから言いましょう)
鹿賀さんジャベールは、10年来、私のドリームキャストでした。
滝田バルジャンのファンであった私にとって、滝田バルジャン&鹿賀ジャベールの組み合わせは想像しただけで涎が出そうなほど本当に夢で。
初演から観ている人がどれほどうらやましかったことか…。
前回の2000回記念スペシャルのときは、チケットが取れなくて観ることが叶わなかった鹿賀ジャベール。
「観る」という夢が叶ってしまうと、もっと「彼の体調が万全のときに観たかった」とか、「全盛期に」とか思ってしまうのですが…
でも、そうは言ってもやっぱり“さすが”でした。
観ることができて本当によかったです。
岩崎宏美さんのファンテーヌは、ただただ懐かしい…。
最後に観てから、もう5年はたっているんですね。歌は相変わらずのすばらしさ。ちょっと痩せてしまって、もともと細いのにさらに一回り小さくなったような気がしましたが、綺麗でした。
本役で出演するのは難しいと思いますが、スペシャルで時々出てくれたら嬉しいな(涙)。
別所さんのバルジャンは、2003年に観て非常に感銘を受け、こりゃまずは別所さんでしょう、くらいの気持ちで取ったのですが。
…あれ?おとなしくなってる…?
声が出ていないのか、音響さんの調整ミスなのかわかりませんが、あまり覇気のないバルジャンで、ちょっと拍子抜けしました。
まだ初日があいたばかりで、別所さん自身このシーズンで何度目のバルジャン?という感じでしたが。(鹿賀さんの前ではただのファンだったし…)。
別所さんに限らず、まだ初日あいて一週間という状況なので探り探りやっている印象が残りました。
キャストも手探り、照明も手探り、音響も手探り。
今回とにかくキャストが多い(1役に3〜4人がキャスティングされ、メインキャストだけでも30人以上)ので、稽古が十分にできていないんだろうな、まだ私が観ているコレはまだスタッフの意識としてはプレビューなんだろうな(でも価格は正規料金さ ^ ^;ゝ)、と思わせてしまう出来でした。
まぁ、公演はまだ始まったばかり。7月くらいになればきっとまたあの熱い夏がやってくるのだと思います。
今上演されているのは、一部は戻ったとはいえ「短縮版」であることに変わりはありませんので、あまり強くはお勧めできませんが。
数年ぶりに観劇して、やはりこの作品が私のミュージカルファン人生の原点なんだな、と深く感じ入ったことはご報告しておきます♪
20年。
20年前の東宝ミュージカルは、基本的に座長がいるのが当たり前。
そんな東宝が、「アンサンブルが主役」といわれたこの作品をよくぞ持ってきて、よくぞ全役オーディションをしたものだ、とあらためて感心してしまいます。
前回は公演も終盤近くに観にいって、もの凄い盛り上がりだったので、
今年の公演も、これから盛り上がって盛り上がって、熱い夏を乗り切れるようがんばってくれていると思います。
どうぞ、この名作ミュージカルを、観客もキャストもスタッフも一緒に楽しみ、満足できますように……
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…というか。
ウチの会社は間違っている…………
いや、単に私の能力が足りないだけのことかもしれませんが。
どうにもこうにも仕事が終わらず、大坂侍は観られずに終わってしまいました(号泣)。
観たかったよー、観たかったよー、観たかったよーーーーー!
やっぱりバウに行っておけばよかったなあ。
………しょんぼり(っていうか、反省)。
気をとりなおして、レ・ミゼラブルのお話でも。
☆★☆♪祝!20周年♪☆★☆
というわけで、20周年スペシャルキャストを観てまいりました。
一番嬉しかったこと!
2幕、エポニーヌの名曲「オンマイオウン」の後、
バリケードが最初に完成して学生たちが登場するところの曲が、10周年版(=オリジナル)に戻っていましたーーーーーっ!!
学生たちの数少ない見せ場の一つ、ソロフレーズ歌い継ぎを削ってアンジョルラスのソロになっていた2003年版が許せなかったので、そこが元に戻ったことは、高く評価したいです。
でも。
一番悲しかったこと。
バリケードでの一夜が明けて、アンジョルラスが「市民は来ない…子供あるものと女たちは去りなさい」と歌う時。
それ受けてフィイ(学生の一人)が歌いだす「共に飲もうReprise」が、残念ながら復活していなかったこと。
ここを復活してくれたら、もうあんまり大きな声では文句言わないから、ぜひ戻してくださいまし!!>東宝さま
他にもチョコチョコ変わってましたが、まぁ、根本的にオケの編成と編曲を戻していただかないとあの重厚な音が出なくて…。どうしたって感動は薄れるちゃうんですよね、あの音響だと。シンセの音はどうしても軽いので。
でももう、それは仕方のないことなんだろうなぁ…。
とりあえず。
編成を戻して、編曲も基本戻して、アンサンブルのソロを全部戻していただければ、(なるべく)文句言いませんってば!
…などと、いきなりとってもディープな話から始めてしまいましたが。
この日記を読んでくださっている方で、東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」をご覧になったことがない方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか…?
「レ・ミゼラブル」。
「ミス・サイゴン」と同じくブーブリル&シェーンベルクコンビが作った、ロンドンミュージカルの金字塔。
素晴らしい音楽と舞台装置。しっかりした人物設定で、半ば通し役の“アンサンブルが主役”と言われたこの作品によって、多くの役者が育ち、華開いて、東宝ミュージカル全盛時代を築きあげてきました。
人物の造形的な深さと凄み。時間的な制約もあって、ユゴーによる長大な原作の持つ魅力にはかなわない部分もありますが、ミュージカル独特の「音楽」というイメージ喚起に強〜い味方の存在によって、複雑なストーリーをシンプルに見せ、心を奪う。
宝塚を見慣れた目には大変に暗い(←物理的に。19世紀パリの照明状況に合わせているので基本的にもの凄く暗い)作品ですが、OGは今回渚あきさんが大役で出演されています。私はまだ観ておりませんが、おおむね芝居は高く評価されているようです。
う〜ん、いつ観にいこうかな〜。
さて。
私は今回、20周年スペシャルキャストの回を観て参りました。
キャストは以下のとおり。
ジャン・バルジャン 別所哲也
ジャベール 鹿賀丈史(SP)
エポニーヌ 知念里奈
ファンテーヌ 岩崎宏美(SP)
コゼット 富田麻帆
マリウス 藤岡正明
テナルディエ 斎藤晴彦
テナルディエの妻 阿知波悟美
アンジョルラス 岡幸二郎(SP)
指揮は若林さん(多分初見?)。
私は佐藤さんの指揮でのテンポ感が身体に染み付いているので、他の方の指揮になかなか慣れないのですが、佐藤さんはもうレ・ミッズは振られないのでしょうか…(涙)。
もともとは、鹿賀さんのジャベール(初見!)と岡幸二郎さんのアンジョルラスを目当てに取ったチケット。
…うん、私にとってはやっぱり、岡さんのアンジョルラスこそが永遠のアンジョルラスなんだな、とあらためて実感。
森田さんも、今拓哉さんも、吉野圭吾さんも、坂元健児さんも、(他は未見)皆さんそれぞれによいところもあり、いまひとつなところもあり、という感じでしたが。
岡さんも、ダメなところはもちろんアチコチにあるのですが。
だけど。
私にとっては。
…早く、岡さんを超えるアンジョルラスを観たいと思います…。
(←そういうことは、キャスティングされている人を全員ちゃんと観てから言いましょう)
鹿賀さんジャベールは、10年来、私のドリームキャストでした。
滝田バルジャンのファンであった私にとって、滝田バルジャン&鹿賀ジャベールの組み合わせは想像しただけで涎が出そうなほど本当に夢で。
初演から観ている人がどれほどうらやましかったことか…。
前回の2000回記念スペシャルのときは、チケットが取れなくて観ることが叶わなかった鹿賀ジャベール。
「観る」という夢が叶ってしまうと、もっと「彼の体調が万全のときに観たかった」とか、「全盛期に」とか思ってしまうのですが…
でも、そうは言ってもやっぱり“さすが”でした。
観ることができて本当によかったです。
岩崎宏美さんのファンテーヌは、ただただ懐かしい…。
最後に観てから、もう5年はたっているんですね。歌は相変わらずのすばらしさ。ちょっと痩せてしまって、もともと細いのにさらに一回り小さくなったような気がしましたが、綺麗でした。
本役で出演するのは難しいと思いますが、スペシャルで時々出てくれたら嬉しいな(涙)。
別所さんのバルジャンは、2003年に観て非常に感銘を受け、こりゃまずは別所さんでしょう、くらいの気持ちで取ったのですが。
…あれ?おとなしくなってる…?
声が出ていないのか、音響さんの調整ミスなのかわかりませんが、あまり覇気のないバルジャンで、ちょっと拍子抜けしました。
まだ初日があいたばかりで、別所さん自身このシーズンで何度目のバルジャン?という感じでしたが。(鹿賀さんの前ではただのファンだったし…)。
別所さんに限らず、まだ初日あいて一週間という状況なので探り探りやっている印象が残りました。
キャストも手探り、照明も手探り、音響も手探り。
今回とにかくキャストが多い(1役に3〜4人がキャスティングされ、メインキャストだけでも30人以上)ので、稽古が十分にできていないんだろうな、まだ私が観ているコレはまだスタッフの意識としてはプレビューなんだろうな(でも価格は正規料金さ ^ ^;ゝ)、と思わせてしまう出来でした。
まぁ、公演はまだ始まったばかり。7月くらいになればきっとまたあの熱い夏がやってくるのだと思います。
今上演されているのは、一部は戻ったとはいえ「短縮版」であることに変わりはありませんので、あまり強くはお勧めできませんが。
数年ぶりに観劇して、やはりこの作品が私のミュージカルファン人生の原点なんだな、と深く感じ入ったことはご報告しておきます♪
20年。
20年前の東宝ミュージカルは、基本的に座長がいるのが当たり前。
そんな東宝が、「アンサンブルが主役」といわれたこの作品をよくぞ持ってきて、よくぞ全役オーディションをしたものだ、とあらためて感心してしまいます。
前回は公演も終盤近くに観にいって、もの凄い盛り上がりだったので、
今年の公演も、これから盛り上がって盛り上がって、熱い夏を乗り切れるようがんばってくれていると思います。
どうぞ、この名作ミュージカルを、観客もキャストもスタッフも一緒に楽しみ、満足できますように……
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