髭が広がる…世紀末ウィーン
2007年5月13日 宝塚(雪)行って参りました。雪組エリザベート。
旅の主目的は違ったんですが、そちらはもう終わってしまった公演ですので、またいずれ。
天気にも恵まれて、楽しい旅でした。
あちらでご一緒させていただいたみなさま、どうもありがとうございましたm(_ _)m。
さて。
雪組版「エリザベート」。
えーっとね。
すんごく!楽しかったです。ホントに。
基本的な演出は、月組版をベースにしていて特に大きな変更はなかったと思います。
ただ、全体的なトーンとしてシシィがフィーチャーされ、「トートとシシィ編」になっていた月組版に比べて、「トート主役」が前面に出ているなーと思いました。
月組でのサエコ(彩輝直)さんのトートは、その佇まいがまさに「幻想」の存在。もともと私の中のトートのイメージは森川久美さんのコミック版「エリザベート」のトートだったので、それに一番近くて、本当に大好きでした(歌以外は)。
影ながらエリザベートを見守り、「現世を生きるのは君には辛いことでしかないのに、なぜ執着するの?僕のところに早く来ればいいのに。この隔り世なら、君は自由になれる。僕は君に、自由を与えてあげられるのに…」、と寂しく呟く。
ウィーン版でいう「エリザベートの心の影」とはまたちょっと違う、寂しい影のような、「シシィが苦しむことで自分も苦しむ」、そんな存在。
それに比べると、今回の雪組版は、はっきりと「トート主役」、「人格のあるトート」を打ち出していたと思います。ビジュアルは、サエコさんとは違う意味で「この世のモノとは思えない」存在感たっぷりの素晴らしさでしたが、水さんのトートは表情豊かにエリザベートに恋し、誘惑し、拒否されると怒りに震え、また次のたくらみを考える、「生身の存在」でした。
…人間かどうかはよく分かりませんでしたが…。
なので。
「エリザベート」という作品が、「宝塚版」に戻ったな、と思いました。
シシィを見守る「死」ではなく、
シシィに「恋」する「死」、という構図に。
シシィのとなみ(白羽ゆり)ちゃんも、無邪気で子供で、最後の最後まで天然で世の中のこと何もわかっていなくて、自分のことしか考えていなくて、
でも、圧倒的に美しかった!(←ここ重要)
まだ多少迷いがあるみたいでしたけれども、私は今の方向もすごく面白いと思いました。
今までの「シシィ」像、特に花総さんや白城さんの「シシィ」像に囚われる必要はないと思うので。
ただ、もう少し追求しほしいなー、と。
…要は、「宮廷におさまりきらない個性」があればいいと思うんですよ。
ハナちゃんはそれを「繊細さ」で表現していましたが、本来はもっと「強迫観念」的なモノであったはず。
「国家」というものに縛られて、「自分であること」を認められない。19世紀の前近代の人間ならそれは当たり前のことでした。
でも、シシィは父親から自由主義的な思考を与えられた、どちらかと言えば進歩的な「近代人」です。
日本で言えば、川上貞奴が江戸城の大奥に入るようなもの?(←全っ然違うだろうが!)
バイエルン公女としての自分の個性もアイデンティティも完全に否定され、王権神授説の信者たちの中、「全てを王家に捧げること」だけを請求される。
その焦り、個性を認めてもらえない怒りを、となみちゃんは結構ストレートに出していたと思いますが、それはそれで良い、アリだ、と私は思うのです。
ただ。
となみちゃんの「ぽわわん」とした可愛いところは、役者として一つの個性だし、私の大好きなところではあるのですが、それは史実の「エリザベート」とは残念ながらかけ離れた個性なので。
そこの溝を埋める努力が、もう少し必要なのではないかと思いました。
演出の小池さんが誉めていらっしゃったとおり、結婚式の翌朝、ゾフィーが現れた時の「何か?」という台詞の自然さ、その台詞を言った時の浮き上がりっぷりは、まさに「シシィ」!だったので。
そこから組み立てていくシシィもありだと思うし、水くんも実に個性的なトートを作っているから、二人で舞台上でぶつかりあって、どんどん深みにハマってみてほしいです。
もっともっと。
幕があいて、わずかに一週間。
まだまだ公演はこれからですから。
がんばれ!!
ってな話を書き始めると止まらないのですが。
フランツとゾフィー(間違いなくこの公演の成功の功労者はこの二人だ!)の話を始めたらもっと長くなるので。
先に髭の話をしたいと思います。(←?)
私は今まで、いわゆる「髭役」の人に惚れたことはあまりありませんでした。
外部のミュージカルでも、こないだのジキル&ハイドの某弁護士さんが初めてなくらいで。
基本的にビジュアル重視の私は、髭役って芝居においては重要で大好きな役がたくさんありますけれども、ビジュアルで「ステキっ!!」と目がハートになったことってほとんど記憶にないのです。
(←自慢げに書くことじゃないな)
しかし。
今回の雪組公演。
素敵な人は、みんな髭つけてるよ!?
まず最初に引っかかったのは、ルドヴィカの灯奈美さんが親戚一同の前でヘレネのお見合いの話をする場面。
なんかすごーくカッコイイ親戚のオジサマがいる…アレ誰?
…ひ、ひろみ(彩那音)ちゃんっ!?(いやマジで)
さすがにパンフレットをそういう意味ではチェックしていなかったので、あんな処でバイトしていることも知らなかったのですが。
本当に仰天しました。
カッコイイよ。
あの童顔なのにサンタクロース髭(え?)がよく似合ってる。
っつーか、ステキだ!
そしてその次は。
待ってましたのらぎ(柊巴)ヒューブナー。
ちょっと待って。カッコイイよこの人。
見る前から、キタロウ(緒月遠麻)シュヴァルツェンベルクはさぞ似合うだろうと思っていたんですよ。
そして思ったとおりよく似合って自然に格好良かったんです。いかにも軍人、って感じで重厚さがあって。
で、個人的に、童顔丸顔のらぎには「絶対似合わない」髭をどうするのか、と、興味津々(←悪趣味)だったんですけど。
…かっこいい。
ねぇ、本当にかっこいいよ。
私の目、おかしい?曇ってる?贔屓目になってる?そうなの?ねぇ?
どなたか普通の目線で感想を教えてください……。
谷みずせちゃんも、元々スッとした美形ですけど、お髭もすんごい似合ってました。
イケメン重臣たち、最初の執務室くらいはせっかくのイケメンを生かして髭無しでくると思っていたのに…
髭つけたらもっとイケメンだった……詐欺だろソレ……
それにしても本当にイケメン揃いだった〜!
しかも雰囲気が、ハマコゾフィーのハーレムではなく、ナガ(飛鳥裕)さんグリュンネの寵童たちだった。グリュンネ伯爵の寵愛を得て養子にでも入り、引き立てて貰って出世の道を拓いた貧乏貴族たちなんですよきっと。だってみんな野心満々ですごかったもん!
ハマコゾフィーは、信頼するグリュンネに推薦されるままに登用し、身近においていたに違いない。
別に宦官って訳ではないので、そういう奉仕もしているかもしれませ(←どこまで行くつもりだお前)
そして。
フランツ(彩吹真央)!
あなたは絶対髭をつけた方がステキです。
フィナーレで下手花道からせり上がって来た時、髭がないからがっかりしてしまったくらい(汗)。
渋さと厳格さ、そしてほの見える甘い優しさ。
こんないい男なのにねぇ、シシィの男の趣味ってどうかと思うわ…(←見た目で判断すんな)
ユミコさんの髭、キャリエールの時はあまり似合ってないと思ったんですけどねぇ。髭顔も進化するんだなぁと実感しました。
さすが研究熱心なユミコさんらしいエピソードです。
そして。
エルマー(彩那音)!
あなたも髭つけた方がステキです♪
ただ、髭つけてしまうと細かい表情が見えにくいので、その辺はもう一工夫の必要があるかも。
あと、マイクの位置が悪いのか、髭の付け方のせいなのか、台詞の声が若干くぐもって聞こえたのが残念でした。声に力がないとあの役は弱くなってしまうので…。
シュテファンの沙央くらまさんとか、蓮城まことさんとかの方が台詞の通りが良かったのは、マイクなのか発声なのか…月組時代も、雪に来てからのこの1年間の舞台でも、いつでもひろみちゃんの一番の魅力は「声」の良さだったので、今回の公演だけなぜダメなのかわからないのですが。
あ、というか最初の親戚のオジサマの場面も特に問題なかったんだよね。本当にエルマーだけ、声に力が無い感じがする。
せっかくの声が行かせる良い役なので、なんとか解決して、がんばってほしいです!
…んでもって、髭もとってもステキです♪(←結局それか)
そして、とどめに。
キムーーーーーーっ!!!(絶叫)
似合う。似合いすぎる。
ありえない。
キムちゃんこそ、絶対似合わないと思っていたのに。
いくら黒塗りしたって絶対むり無理、
そう思っていたのに。
…ごめんなさい。
そういえば、ひろみちゃんの新公ルキーニもすごく良く似合っていたっけ。あの時はあんまり考えてなかったから何とも思わなかったけど。
キムといい、ひろみちゃんといい、らぎといい、童顔の方がかえって髭が映えるってこともあるのでしょうかねぇ?
それにしても、今まで私が髭萌えしなかったのは何故なんだろう。こんなに皆ステキで、たまらなくかっこいいのに。
…付け方?雪組伝統の、組外持ち出し禁止の秘法か何かあるんでしょうか。
そういえばケロさんの髭役って何かあったっけ?(美濃さん以降で)
あんまり記憶にないなぁ…似合いそうなのに(←なんか猛然と観たくなってきた)。
なんというんでしょうか。違和感がないんですよね、みんな。今まで観てきた髭役って「付けてる」感があって、どうしたって表情とかに違和感があったと思うんですけど。
月組でシュヴァルツェンベルクを演じたのぞみ(楠恵華)ちゃんも、軍服が良く似合っててかなり格好良かったけど、やっぱり微妙に違和感があったんですよね。違和感が完全に無くなるには、エリ(嘉月絵理)さんくらい経験を積まないと難しいんだろうなぁ、とか思っていたんですけど。
なのに。なんだか皆、下級生(てことないですね。もう中堅)なのに全然違和感なくて、普通に生えてる感じがしたんですよ。
また、らぎちゃんなんて、娼婦たちを観てニヤニヤしながら髭をこねるしぐさがメチャクチャやらしくて。どこでそんな仕草を覚えたのあなたはと小一時間(笑)…
…あの場面でらぎヒューブナーをガン見していた自分に、今気づきました………呆然………だから鳥さんたちを覚えていないんだな私(涙)。プチショック…
もとい。
楽しかったです、雪組「エリザベート」。
月組版を思い出せば、耳にも夢のように優しい公演でした。
あ、ダンスナンバーの素晴らしかった。そういえば他の組はこういう振付だった、と思いました(←死)。
なぜこの作品、ダンスナンバーのセンターを取るのがトートとルドルフなんだろう(涙)、と思い続けた月組公演…
いやあ、ダンスナンバーを手に汗握らずに観られるのって幸せだなあ♪
でも。
私にとっては。
あくまでも、芝居は月組版がイチバン!なんですけどね…(苦)
だけど。
楽しかったです、雪組再演版。
東宝公演を楽しみにしています♪
.
旅の主目的は違ったんですが、そちらはもう終わってしまった公演ですので、またいずれ。
天気にも恵まれて、楽しい旅でした。
あちらでご一緒させていただいたみなさま、どうもありがとうございましたm(_ _)m。
さて。
雪組版「エリザベート」。
えーっとね。
すんごく!楽しかったです。ホントに。
基本的な演出は、月組版をベースにしていて特に大きな変更はなかったと思います。
ただ、全体的なトーンとしてシシィがフィーチャーされ、「トートとシシィ編」になっていた月組版に比べて、「トート主役」が前面に出ているなーと思いました。
月組でのサエコ(彩輝直)さんのトートは、その佇まいがまさに「幻想」の存在。もともと私の中のトートのイメージは森川久美さんのコミック版「エリザベート」のトートだったので、それに一番近くて、本当に大好きでした(歌以外は)。
影ながらエリザベートを見守り、「現世を生きるのは君には辛いことでしかないのに、なぜ執着するの?僕のところに早く来ればいいのに。この隔り世なら、君は自由になれる。僕は君に、自由を与えてあげられるのに…」、と寂しく呟く。
ウィーン版でいう「エリザベートの心の影」とはまたちょっと違う、寂しい影のような、「シシィが苦しむことで自分も苦しむ」、そんな存在。
それに比べると、今回の雪組版は、はっきりと「トート主役」、「人格のあるトート」を打ち出していたと思います。ビジュアルは、サエコさんとは違う意味で「この世のモノとは思えない」存在感たっぷりの素晴らしさでしたが、水さんのトートは表情豊かにエリザベートに恋し、誘惑し、拒否されると怒りに震え、また次のたくらみを考える、「生身の存在」でした。
…人間かどうかはよく分かりませんでしたが…。
なので。
「エリザベート」という作品が、「宝塚版」に戻ったな、と思いました。
シシィを見守る「死」ではなく、
シシィに「恋」する「死」、という構図に。
シシィのとなみ(白羽ゆり)ちゃんも、無邪気で子供で、最後の最後まで天然で世の中のこと何もわかっていなくて、自分のことしか考えていなくて、
でも、圧倒的に美しかった!(←ここ重要)
まだ多少迷いがあるみたいでしたけれども、私は今の方向もすごく面白いと思いました。
今までの「シシィ」像、特に花総さんや白城さんの「シシィ」像に囚われる必要はないと思うので。
ただ、もう少し追求しほしいなー、と。
…要は、「宮廷におさまりきらない個性」があればいいと思うんですよ。
ハナちゃんはそれを「繊細さ」で表現していましたが、本来はもっと「強迫観念」的なモノであったはず。
「国家」というものに縛られて、「自分であること」を認められない。19世紀の前近代の人間ならそれは当たり前のことでした。
でも、シシィは父親から自由主義的な思考を与えられた、どちらかと言えば進歩的な「近代人」です。
日本で言えば、川上貞奴が江戸城の大奥に入るようなもの?(←全っ然違うだろうが!)
バイエルン公女としての自分の個性もアイデンティティも完全に否定され、王権神授説の信者たちの中、「全てを王家に捧げること」だけを請求される。
その焦り、個性を認めてもらえない怒りを、となみちゃんは結構ストレートに出していたと思いますが、それはそれで良い、アリだ、と私は思うのです。
ただ。
となみちゃんの「ぽわわん」とした可愛いところは、役者として一つの個性だし、私の大好きなところではあるのですが、それは史実の「エリザベート」とは残念ながらかけ離れた個性なので。
そこの溝を埋める努力が、もう少し必要なのではないかと思いました。
演出の小池さんが誉めていらっしゃったとおり、結婚式の翌朝、ゾフィーが現れた時の「何か?」という台詞の自然さ、その台詞を言った時の浮き上がりっぷりは、まさに「シシィ」!だったので。
そこから組み立てていくシシィもありだと思うし、水くんも実に個性的なトートを作っているから、二人で舞台上でぶつかりあって、どんどん深みにハマってみてほしいです。
もっともっと。
幕があいて、わずかに一週間。
まだまだ公演はこれからですから。
がんばれ!!
ってな話を書き始めると止まらないのですが。
フランツとゾフィー(間違いなくこの公演の成功の功労者はこの二人だ!)の話を始めたらもっと長くなるので。
先に髭の話をしたいと思います。(←?)
私は今まで、いわゆる「髭役」の人に惚れたことはあまりありませんでした。
外部のミュージカルでも、こないだのジキル&ハイドの某弁護士さんが初めてなくらいで。
基本的にビジュアル重視の私は、髭役って芝居においては重要で大好きな役がたくさんありますけれども、ビジュアルで「ステキっ!!」と目がハートになったことってほとんど記憶にないのです。
(←自慢げに書くことじゃないな)
しかし。
今回の雪組公演。
素敵な人は、みんな髭つけてるよ!?
まず最初に引っかかったのは、ルドヴィカの灯奈美さんが親戚一同の前でヘレネのお見合いの話をする場面。
なんかすごーくカッコイイ親戚のオジサマがいる…アレ誰?
…ひ、ひろみ(彩那音)ちゃんっ!?(いやマジで)
さすがにパンフレットをそういう意味ではチェックしていなかったので、あんな処でバイトしていることも知らなかったのですが。
本当に仰天しました。
カッコイイよ。
あの童顔なのにサンタクロース髭(え?)がよく似合ってる。
っつーか、ステキだ!
そしてその次は。
待ってましたのらぎ(柊巴)ヒューブナー。
ちょっと待って。カッコイイよこの人。
見る前から、キタロウ(緒月遠麻)シュヴァルツェンベルクはさぞ似合うだろうと思っていたんですよ。
そして思ったとおりよく似合って自然に格好良かったんです。いかにも軍人、って感じで重厚さがあって。
で、個人的に、童顔丸顔のらぎには「絶対似合わない」髭をどうするのか、と、興味津々(←悪趣味)だったんですけど。
…かっこいい。
ねぇ、本当にかっこいいよ。
私の目、おかしい?曇ってる?贔屓目になってる?そうなの?ねぇ?
どなたか普通の目線で感想を教えてください……。
谷みずせちゃんも、元々スッとした美形ですけど、お髭もすんごい似合ってました。
イケメン重臣たち、最初の執務室くらいはせっかくのイケメンを生かして髭無しでくると思っていたのに…
髭つけたらもっとイケメンだった……詐欺だろソレ……
それにしても本当にイケメン揃いだった〜!
しかも雰囲気が、ハマコゾフィーのハーレムではなく、ナガ(飛鳥裕)さんグリュンネの寵童たちだった。グリュンネ伯爵の寵愛を得て養子にでも入り、引き立てて貰って出世の道を拓いた貧乏貴族たちなんですよきっと。だってみんな野心満々ですごかったもん!
ハマコゾフィーは、信頼するグリュンネに推薦されるままに登用し、身近においていたに違いない。
別に宦官って訳ではないので、そういう奉仕もしているかもしれませ(←どこまで行くつもりだお前)
そして。
フランツ(彩吹真央)!
あなたは絶対髭をつけた方がステキです。
フィナーレで下手花道からせり上がって来た時、髭がないからがっかりしてしまったくらい(汗)。
渋さと厳格さ、そしてほの見える甘い優しさ。
こんないい男なのにねぇ、シシィの男の趣味ってどうかと思うわ…(←見た目で判断すんな)
ユミコさんの髭、キャリエールの時はあまり似合ってないと思ったんですけどねぇ。髭顔も進化するんだなぁと実感しました。
さすが研究熱心なユミコさんらしいエピソードです。
そして。
エルマー(彩那音)!
あなたも髭つけた方がステキです♪
ただ、髭つけてしまうと細かい表情が見えにくいので、その辺はもう一工夫の必要があるかも。
あと、マイクの位置が悪いのか、髭の付け方のせいなのか、台詞の声が若干くぐもって聞こえたのが残念でした。声に力がないとあの役は弱くなってしまうので…。
シュテファンの沙央くらまさんとか、蓮城まことさんとかの方が台詞の通りが良かったのは、マイクなのか発声なのか…月組時代も、雪に来てからのこの1年間の舞台でも、いつでもひろみちゃんの一番の魅力は「声」の良さだったので、今回の公演だけなぜダメなのかわからないのですが。
あ、というか最初の親戚のオジサマの場面も特に問題なかったんだよね。本当にエルマーだけ、声に力が無い感じがする。
せっかくの声が行かせる良い役なので、なんとか解決して、がんばってほしいです!
…んでもって、髭もとってもステキです♪(←結局それか)
そして、とどめに。
キムーーーーーーっ!!!(絶叫)
似合う。似合いすぎる。
ありえない。
キムちゃんこそ、絶対似合わないと思っていたのに。
いくら黒塗りしたって絶対むり無理、
そう思っていたのに。
…ごめんなさい。
そういえば、ひろみちゃんの新公ルキーニもすごく良く似合っていたっけ。あの時はあんまり考えてなかったから何とも思わなかったけど。
キムといい、ひろみちゃんといい、らぎといい、童顔の方がかえって髭が映えるってこともあるのでしょうかねぇ?
それにしても、今まで私が髭萌えしなかったのは何故なんだろう。こんなに皆ステキで、たまらなくかっこいいのに。
…付け方?雪組伝統の、組外持ち出し禁止の秘法か何かあるんでしょうか。
そういえばケロさんの髭役って何かあったっけ?(美濃さん以降で)
あんまり記憶にないなぁ…似合いそうなのに(←なんか猛然と観たくなってきた)。
なんというんでしょうか。違和感がないんですよね、みんな。今まで観てきた髭役って「付けてる」感があって、どうしたって表情とかに違和感があったと思うんですけど。
月組でシュヴァルツェンベルクを演じたのぞみ(楠恵華)ちゃんも、軍服が良く似合っててかなり格好良かったけど、やっぱり微妙に違和感があったんですよね。違和感が完全に無くなるには、エリ(嘉月絵理)さんくらい経験を積まないと難しいんだろうなぁ、とか思っていたんですけど。
なのに。なんだか皆、下級生(てことないですね。もう中堅)なのに全然違和感なくて、普通に生えてる感じがしたんですよ。
また、らぎちゃんなんて、娼婦たちを観てニヤニヤしながら髭をこねるしぐさがメチャクチャやらしくて。どこでそんな仕草を覚えたのあなたはと小一時間(笑)…
…あの場面でらぎヒューブナーをガン見していた自分に、今気づきました………呆然………だから鳥さんたちを覚えていないんだな私(涙)。プチショック…
もとい。
楽しかったです、雪組「エリザベート」。
月組版を思い出せば、耳にも夢のように優しい公演でした。
あ、ダンスナンバーの素晴らしかった。そういえば他の組はこういう振付だった、と思いました(←死)。
なぜこの作品、ダンスナンバーのセンターを取るのがトートとルドルフなんだろう(涙)、と思い続けた月組公演…
いやあ、ダンスナンバーを手に汗握らずに観られるのって幸せだなあ♪
でも。
私にとっては。
あくまでも、芝居は月組版がイチバン!なんですけどね…(苦)
だけど。
楽しかったです、雪組再演版。
東宝公演を楽しみにしています♪
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