「ジキル&ハイド」日生劇場公演、千秋楽おめでとうございます。

そして、7年間ルーシィという役と闘ってきたマルシア。
最後の最後に、素晴らしいルーシィを魅せていただきました。
楽間近な公演でのテンションの高さ、美しさ。
照明さんのスポットとは別に、マルシア自身の中からもの凄い輝きが出ていたと思います。

人のオーラって、見えるもんなんだなあ、と。
「ルーシィ」の、最後の輝き。

涙が出ました。
…ありがとうございましたm(_ _)m。


マルシア以外のカンパニーは、(多分)休む間もなくお稽古して
半月も経たずに梅田で初日、ですね。
香寿たつきさんが加わって、名古屋・中日の千秋楽まで約2週間。
どうぞみなさま、お怪我や病気のないように、
最後まで気を抜かないでがんばってくださいね!





最後にもう一度観ることができたのですが。
蘭々のエマ、歌もかなり佳くなってました!
歌いながら腕がブレスに合わせて上下してしまう癖はそのままでしたけれども、声は良くでていたし、音程もばっちり。「In His Eyes」のマルシアとのデュエットも、力強さで負けてない。
な〜んだ、大丈夫じゃん!

その調子で、梅田・中日とがんばってくださいね!楽しみにしています♪



戸井さんのアターソン、貴族服の着こなしがずいぶん良くなって、格好良くなっていたような(贔屓目?)。
あと、ホッとしたのが、最後の結婚式でのばかでっかい銃がなんとか隠せるようになっていたこと。
あれはねぇ…戸井さんが悪いんじゃないんですけどね。最後にジキル/ハイドを撃たなきゃいけないから、音と光を出せるサイズの銃、っていうと大きくなっちゃうのかもしれないけど…もうちょっとどうにかならなかったのかな>小道具さん(涙)。あんなデカい銃持って結婚式に出る人いませんからっ!!



それから、ラストシーン。
あらためて観てみて、自分の記憶していた流れと微妙に違うことに気づいてしまいました(滝汗)。
まだちょっと、ハイド(ジキル)の心理の流れとして私自身が納得できていないんですね。なので、細かい行動がまだ記憶に留まらないみたいで(T T)。
次回観たら、その辺をもう一度整理して書きたいなーと思っています。



最後に。
先週行われたアフタートークイベントの内容を(ホントいまさらですが)ちょこっとだけご報告させていただきます。

夜公演の終演後、10分くらい休憩を挟んで、幕があがると本舞台に椅子が4脚。

まず演出の山田さんが出てきてちょこっと挨拶して、それからマルシアさん、浜畑賢吉さん、戸井勝海さんの3人が登場。

3人ともカーテンコールの衣装だったのかな?マルシアが「どん底」のショーで着ている、前で分かれたスカートだったんですが…椅子に座るなり、隣をみてちょっと挙動不審な感じ。何かと思ったら、男性二人が座るとき、私は良く見てなかったんですけどすぐに脚を組んだらしいんですよね。
「この衣装じゃねぇ…」とボヤきながら脚を組もうとして、スカートの合わせ目から美脚丸見えのサービスをしてくださいました(笑)。
思わず私もオペラグラスを上げてしまったんですが(笑)、マルシアはすぐに脚を揃えて、スカートも合わせて手で押さえてしまいました。残念!(^ ^)。


最初の質問は「公演も半分過ぎたけどどう?」
マルシアは「普通」と。「鹿賀さんとも話してるんだけど、あと残り何回、とかは考えないようにしている」そうです。「一回一回を大事に生きている」と。
浜畑さんもそんな感じ。

戸井さんは、山田さんに「少しは落ち着いた?」みたいなことを訊かれて「そう見えませんか?」とちょっと拗ねたような口調で。
なんだか今回の戸井さんは、全体的に拗ね拗ねモードだったような気がします。初参加だから浮いてるのかなあ、とかちょっと心配になってしまいました(可愛がられてもいるようですが…笑)。

「初演を観劇して、アターソンをやりたい!と思ったので、夢が叶って幸せ」と。確か雑誌のインタビューでもそんなこと言ってましたね。最後の最後に参加できて、本当に良かったね…(感涙)


この流れで、「今までのアターソンと比べてどうか」という質問が出て。
マルシアがすっごく真剣な声で「素晴らしい」と言ってくれました。
…で、すぐに続けて、「すごくユニーク。エロエロで」(爆)。
戸井さんが「…役作り間違ってるってこと?」とか心配そうに訊いていました。マジ不安そうだった…。でも確か「どん底が楽しいんです」ってコメントしていたと思うので。多分大丈夫なんでしょう…。

浜畑さんからは、「段田さんや石川禅ちゃんは面白い人だったし、池田成志さんは真面目だった。戸井くんは、真面目なところもひょうきんなところも両方持ち合わせている。それと、ジキルに対して誠実」と、かなりベタ誉め。戸井さん背筋が痒そうでした(笑)。

山田さんからは「歴代で1番“二枚目”だけど、ダントツで“スケベ”なアターソン」と言われてました。
戸井さんは「最初の稽古で、えんえんと“どん底”でのルーシィとの絡みばっかりやったじゃないですか。それが役作りのベースになって…」と、スケベっぷりを説明。山田さんに「俺のせいか」と突っ込まれてました。
でもね、レ・ミゼラブルでアンサンブルの工場長やってたときから「スケベ」は戸井さんの特技の一つですから。言い訳してないでガンガンいっていただきたいです(笑)。


あと、ここだったかな。どこかで、山田さんが「僕が観劇すると、必ず何か事件が起こるんだけど。前回のトークショーの時は戸井ちゃんの銃が撃てなかった(鳴らなかった)。でも今日は何事もなかく幕が降りて、ホッとしました」をいう話をしたら、マルシアが「でも今日は、戸井さん帽子落とたのよ」とばらされてました(笑)。
まぁ、何事もなく公演が終わることは滅多にない人なので。毎回何かしらあるんでしょう、きっと…。


次の質問は、「初演からの7年間で変わったことは?」
マルシアがしみじみ〜と「大幅に変わったのは年齢」。
…場内爆笑。

浜畑さんは「マルシアにはそうでも、僕の年になるとあんまりね…」と。
まぁ、二人とも「やることは同じだけど、体力を保つことと、いかに新鮮でいられるかをいつも考えている」という結論でしたね。

戸井さんは「出られて良かった。とにかく全ての場面が楽しい」とコメント。浜畑さんが「初演は楽しめなかったよね。大変だったよね」ってマルシアに話しかけて、慌てて「みなさんがノセてくださっているので…」と言い訳してました。


あと、浜畑さんが「鹿賀さんは大変だな〜、とずっと思っていたけど、今回、やっと余計な力が抜けて、少し楽になったのかな?と思った」と言っていたのが印象的。確かにそんな感じもしましたね。舞台の上で自由になった感じ。
「ミュージカル界全体をみても、すごく力のある人が増えたし、お客さまも変わって、ものすごく沢山の人が見てくれるようになった」と嬉しそうに。たしかに、浜畑さんのキャリアを考えたらすごい変化かもしれませんね…。



あとは、幕間に募集していた観客からの質問をいくつか。
最初の質問「衣装がステキですが誰が作っているんですか、 …衣装さんです」と山田さんが質問を読み上げてそのまま平坦に答えまで喋ってしまったのがすごい笑えました。

で、まずはアターソンに、「どん底でのジキルとの会話はどんなことを話しているのか?」
普通に会話をしているんだそうです。どの娘が良い?とか、そんなレベルで(^ ^)。あの場面は「アターソンとして、ショーを楽しみながらヘンリーの様子を見て、フォローしている」そうです。
素でスケベしているんじゃありません、と一生懸命言い訳していました。…言い訳すればするほど怪しいから(笑)。



次はルーシィに。「今まで以上に可愛いのですが、意識していることは?」
今回は、どこで生まれて、どんな人生を歩んできて、どんな嫌なことがあって…ということを全部組み立てなおしたんだそうです。そしたら、すごく素直でピュアな女の子だった、と。「可愛くしよう、と思っているんじゃないけど、そこを組み立てたからかな?」
この辺で観客席から「可愛いっ」というかけ声がかかって。
マルシアがポッと両手で頬を押さえて「弱いんだよねその言葉…」と小さな声で嬉しそうに呟いていました♪


それから、「どうしてあんなスゴい声が出せるんですか」。
「出ちゃうものは出ちゃう」と即答した後、ちょっと考えて。
歌は魂の声、役の魂の叫びだから、と。
なんだか妙に納得してしまう答えでした。



最後の質問は全員に。「鹿賀さんの素晴らしいところは?」
浜畑さん「劇団四季時代から一緒にやってきたけど、いろんな顔を持っている人。生真面目なジキル、怖いハイド、そして、ひょうきんな顔。
20代の頃は、明るく楽しい第三の人格(ひょうきん)が表に出ていたけど、今はすべてをさらけ出して勝負している」

戸井さん「レ・ミゼラブルの時とは役の関係が違うので…。初めて組んだ稽古のとき、呑まれたというか負けたと思った。包み込むどころか、近寄ることもできない感じ」と、その大きさに圧倒されたことを告白。
今はもう乗り越えたようですけど、最初はさぞ大変だったでしょうねぇ…。

マルシア「初めての相手役が鹿賀さん。もうそれが全て。何もかも教えてもらった。本当に、説明できないけど本当に凄い人。
鹿賀さんと出会えて良かった(しみじみ〜)。もっと若かったら結婚したかったね」



この辺で切って、あとは抽選会して終了、という感じでした。
割と和気藹々と、戸井さんをスケープゴートにしつつ(笑)浜畑さんが要所をしっかりおさえつつ進みました。
カンパニー全体の雰囲気も楽しそうで、良かったなーと。

短いトークショーでしたが、面白かったです♪



最近、こういうアフタートークってすごく普通に実施されているみたいですね。モダン・ミリーも何回かやってたし。
昔は滅多に無かったと思うのですが。

宝塚ファンしていると、公演の途中にお茶会が当たり前にあって、そこでバックヤードの話を聞けたりするけど、他の公演ではお茶会って普通無いから、こういうイベントがあるのは嬉しいですね。
でも、一般発売後に設定が決まったりすると、スケジュール調整するのも大変なんですけど…。モダン・ミリーのも参加したかったよぉ〜。




コメント

nophoto
はにはに
2007年5月4日2:06

どうもお久しぶりです。
GWに入ってすぐに梅田にエリザを観にいき、そのまま京都とか琵琶湖とかぐるぐるしてきました。
さて、明日はっていうか、もう今日ですが雪「エリザ」初日ですね。ドキドキしますわ〜

さて、アフタートーク有難うございました。
ちょっと教えて欲しいのですが、ジキハイってもうやらないの?
鹿賀さんが最後だから最後って言っているのですか?

本当に最近こういうのが多くていいですよね。
早く決定してくれたら、その日にチケットを買うのになぁと思いますが大体販売してからですよね。
販売促進もかねているからでしょうか?

浜畑さんの鹿賀さんの感想、とても面白いと思いました。ふふ
最初に観たのが7年前だったとは・・・私も日生のB席で観ましたが、なんだか感無量です。

最後に鈴木蘭々ってどうして選ばれたのでしょうね?
彼女って他にミュージカルに出てこないし、いや、これ以外に
お仕事してるのかなぁ?
他の何かにも出ているのをこの数年観た記憶がなくって。
でもこの作品では毎回お目にかかっているので、ああ、元気なんだなぁ、前回よりも歌が上手くなったなぁなんて
思い出す場となってはいたのですが・・・

nophoto
みつきねこ
2007年5月4日20:52

お帰りなさいませ〜♪今度、梅田エリザの感想をぜひ教えてくださいね!

ジキハイは、一応ホリプロ的には「最終」ということになっているようです。ただ、「日本最終公演」と銘打っておいて今年再演される「蜘蛛女のキス」という例もありますし、今回、おおやけには「鹿賀ジキル最後」としか書かれていないので、2〜3年したらきっと再演されるだろうと思っているのですが…
コアな作品ファンも多いので、演出を見直してキャストを選べば絶対集客できると思うんですよね。個人的には松竹かTBSあたりにお願いしたいところです(苦笑)。

蘭々が選ばれた経緯は、私も離れていた時期なのでよく知らないのですが、最初は知念さんの代役という認識だったようですね。ストレートプレイでは何回か拝見していましたが、言われてみれば最近あまり聞かないかも…。

アフタートークは本当に面白いですね。これからも絶対、どの作品でもやってほしいです。できれば休日か平日夜に(笑)。