お待たせしました!演劇フォーラム第二部。

春野寿美礼さま、桜乃彩音ちゃん、真飛聖さん、壮一帆さん、
4人の登場です〜♪


最初に数分間「黒蜥蜴」の映像が流れて(月組の時は昔の映像がしばらく流れて、「パリの…」の映像は本当にちょっとだけだったのに)、舞台転換の間に協会の案内があって。

幕が上がると、椅子が6脚。

で、まず、司会者と同時に木村さんが登場。

あれ…?花組は木村さんなしでジェンヌのみのトークは無しなの?(残念かも)



最初の質問は「乱歩を知っていましたか?」
壮ちゃんとあやねちゃんは、確か小学校の頃に読んだことがあるけど覚えてないと言ってたと思う。で、オサさんとまとぶんは読んでない、と。
司会の方に「これから読むように」と突っ込まれた後、「まぁもともと男の子が読む本ですからね」と木村さんがフォローしてました。



で、次に「今回の公演について」。

オサさん「最初の事件の、解決編を説明する場面で、皆の頭の中に絵が浮かぶように、流れないように、と思っています」

確かここだったと思うんですが、木村さんとオサさんの間で「論理が崩れないように細かいところまで稽古した」「鍵を掛ける音とかドアを閉める音にも凝った」というような話が出ていたと思います。

変装の場面については、木村さんから『売店のおやじはトッポジージョみたいな高めの声で』『松公はいつもより低めの声で』と注文があったが、一人一人別の人間として役作りをして本番に臨んだ、という話をされていたと思います。

あやねちゃんは「黒蜥蜴の大人っぽい妖艶な雰囲気を出すことができなくて、イメージもわかなくて、ずっと木村さんと自主稽古してもらった」と。

オサさんが「桜乃さんの黒蜥蜴どうですか?」と聞かれて、
「いやぁ色っぽいですね」と即答。
「ぞくぞくっとくることがあって、蘇る情熱を銀橋で歌う時にすごく盛り上がる」と。
うん、彩音ちゃんの黒蜥蜴、良かったですもんね。少女だけど。

ちなみに、ここだったと思うのですが、木村さんが「オサの黒蜥蜴」と口をすべらせて、大拍手を貰ってました(笑)。
でも、実際にホンを書いている時は「オサの明智が最初から見えていて、それを前提に書いていたので、全然思いつかなかった。書き終えてから、あぁオサの黒蜥蜴っていう手もあったなーと…」だそうです。
あら残念。
で、あやねちゃんの黒蜥蜴は見えてなかったそうですが、まとぶんの黒蜥蜴っていう案はなかったのでしょうか?



まとぶんは、終始ボケ役でした。
トークのまとぶんは初めて観たのですが、いつもあんなにボケボケなんでしょうか…?
キレイな顔してるのに…(←顔は関係ないってば)

「雨宮は、彼の人生で一番のドラマ(人を殺したところ)が場面として描かれないので、表現が非常に難しかった」ということが言いたかったんだと思うんですが、なんかぐちゃぐちゃになってました(笑)。



壮ちゃんは「波越警部はひたすら誠実な人。暗い過去を背負って生きている人ばかりの中で、彼は唯一新婚でとっても幸せな人なので、作品の中の光になれればいいな」、と。

で、「変装ができなかったのが心残り」だそうです。
すかさずオサさんが「していいんだよ。貸すよ。波越くんもそういうところ捜査に協力してもらわないとね」といたずらっぽく茶々を入れて。
(多分木村さん)「公務員だからなあ…」
壮ちゃん「イヌでもいいんですけど」(ホント意味判らん)
(オサさん?)「大仏さんとか」

もうこの辺で、舞台も客席も大爆笑。全部は覚え切れませんでしたが…いいトリオだな、と本当に思いました。

木村さんからは「結婚」ということについて、
「華やかなものではない、小さな幸せの象徴としての新婚家庭」というようなコメントが入りました。
確かに、壮ちゃんの警部は本当に幸せそうで、重たい明智とのバランスが良くて、そこだけ白い光が当たってるみたいで。
当たり役ですよね。
新公のちあき(白鳥かすが)になかったのは、この「幸福感」と「光」なんでしょうね…。





次の質問は、好きな台詞。
壮ちゃん:
自分の台詞は『一つ聞いてもいいか』に対する『なんでも』。
親友ならではの、全てを受け止める台詞。親友らしさを出したい。
壮ちゃん波越のあの台詞、最高に好きです!必要以上の感情を込めることなく、当たり前のこととして「なんでも」と応えられる誠実さが全身に溢れていて、壮ちゃんすごく良い!と観るたび思います♪

他の人の台詞では、オサさん銀橋の『追うものに追われるような』という歌詞。

あやねちゃん:
自分の台詞は、死ぬ前の『…大好き』今までいろんなものを憎んだり恨んだりしていたのに、最後に素直な気持ちで全てを赦すことができた、浄化した、そんな気持を込めて言っている。
他の人の台詞では、おじさんの『人は人なしでは生きられないんですよ』

オサさん:
「ファンの皆さまは多分『おいで』だと思うのですが(←へえ、そうなんだー)。自分としては沢山ありすぎて…」だそうです。
他の人の台詞では、あれ?何だったかな…?

まとぶん
「そうですねぇ…」と困っていると、木村さんが助け船のつもりかどうか、冒頭の「この俺が、自殺!?」って台詞を何度も繰り返して実演してくれました(客席笑)。
で、まとぶんは苦笑して「じゃあそこでいいです」。←って、おい

しばらく考えたあと、「牢屋のシーンで、葉子さんに『あなたにする』って言われて『俺で良いのか?』という台詞が、こんな自分でいいのか、こんな俺を本当に受け入れてくれるのか、という葛藤があって、とても大切にしています」と訥々と語っていました。
他の人の台詞では、もう一も二もなく「おいで」だそうです♪

木村さん:
「人は人なしでは生きられない」という台詞は中心においておきたかった、と。
それから、葉子の「あたしをあげる」というのは、「人生をあげるから、帰ってきて」というせっぱ詰まった気持を伝える場面で、ただの愛の告白じゃない、という話をされました。

ラブロマンスとして雨宮と葉子を見ると、えらい唐突、って感は否めないところなのですが。葉子はこの場面の前にすでに追いつめられて、“この世に居場所がない”女、なので。せめて目の前の「自分でなければ救えない男」を救って、それをこの世にすがりつく一筋の糸にしようとしたのだと思うんですよね。
それがまぁ、新公きらりちゃんの、可愛いばかりの葉子ちゃんでは表現しきれなかった部分だとは思うわけですが…。

木村さんは、今回東京で「他にあげるもの、何もないの」という台詞を追加して、その焦燥感をわかりやすくしたということをお話しされていましたが。まぁ、野々すみ花ちゃんの葉子は、その台詞がなくてもしっかり表現できていたけどね、とは思いましたが…。


この次が、役と自分にギャップがある場合、どうするか、という質問だったかな?

壮ちゃんは役に近づいていくタイプ。まとぶんは、「台本を読んで最初に感じたことを大切に役作りするんですけど…これってどっちなんでしょうね?」と(笑)
あやねちゃんは、「自分としては役に近づいていくタイプになりたいけど、今回は難しくて、自分に出来る黒蜥蜴になっちゃった」と反省の弁。
オサさんは「最初の役作りは自分が近づいていくんだけど、だんだん稽古や本番を重ねるうちに身体になじんで、自分になっちゃう」と。

うーん。あの東宝明智のぶっ飛びようを見ると、ご自分でもわかっているんだなあ、オサさん…。っていうか、それは要するに「役を自分に近づける」てことだと思うのですが。

そもそも。
役者は常に「台本に書かれている役になる」ことが仕事であって、「役を自分にひきつけようとして役作りする」のは役者じゃないんですよね。
多分、最初からそう思って役づくりするジェンヌはいないと思うんですよ…。

だから、この質問ってあまり意味がないよなぁ、と思いながら聞いていましたが。
それなりに皆さん違う答えをされていたのが印象的です★



次は、衣装の着こなしや小道具の扱いについて
まとぶんはぐたぐたでした。何言ってたか覚えてない(ごめんなさい)

明智はスーツなので、いつも以上に細かいところにこだわった。
アクセサリーなども、ただの探偵じゃない、インテリとしての明智という役づくりに拘ってみた、という話をされていたと思います。

黒蜥蜴は、初めて使うピストルに慣れるのが大変だった、と。

波越くんは、警部といえばトレンチコート。お衣装さんがコートのラインやベルトの締め具合にこだわって、舞台稽古でも何度もなおしてくれた、と。
走る時の翻り方などにはすごく気をつけている、とお話されてました。確かにキレイに走ってますよね、いつも。感心してます。



大きな失敗は?という質問には。

壮「出早をしてそのままUターンして戻ったことがある(多分過去)新公で階段でこけた、かぶり物を間違えた」など、「大きな失敗はないけど細かいのは沢山…」と言ってました。

で、オサさんが「『2時まであと5分!』でエレベーターへあがる陰段で、よくつまづいているよね」と冷静な突っ込みを。
壮ちゃんが「ものすごい急カーブなんですよ。全員が斜めになっているまま急な陰段に向かうので、ちょっとでも支えてくれる手が緩いと…」と急に饒舌になって説明を始めて、「人のせいかよ!」とまた突っ込まれてました(爆)。

で、木村さんがさらに突っ込み。「舞台稽古で『足遅いよ!』って声が聞こえたよな」と。
オサさんと壮ちゃんが、交互に「エレベーターに間に合わなかったんです」「大劇場の楽が終わってからサボっていて、舞台稽古で久しぶりに走ったら…」「もう死にものぐるいですよ」と。

もうね、マジで大笑いでした(^o^)

あやねちゃんは、無難に「階段が苦手で、パレードで降りてくる時に踏み外したり転びそうになったことがある」と。

オサさんは、きっぱりと「ない」と言い切った後、
「何もないところでつるんとこけて、照明さんに『どこにあてればいいのか』と言われたとか、細かいものはあるけど、大きいものはない」と。
…それって細かいのか…さすが神…

まとぶんは、この公演ではないと思います、と。
で、過去なら。
「ベルばらの新公演で台詞を忘れて、ピヨっ?となって(首をかしげる)、あ、と思い出してこう(頭をまっすぐに戻す)喋り出したんですよね。自分では気が付いてなくて、うまく誤魔化せたと思っていたら、(同期に?)「オスカルさま、『ピヨっ?』ってなってたね」、と言われて…」という楽しいエピソードを披露。
「アンドレならフォローできないけど、オスカルで良かった」と自分でいってましたが…ええ〜!?それ絶対キャラクター間違ってると思う!アンドレはフォローできるけど、貴族のオスカル隊長が『ピヨッ?』ってしたらダメでしょうが〜〜〜!!!
っと力一杯突っ込んだのは私だけではないはずだ…。
(オスカル編を全幕やったはずなのに、なんてことを/涙)


…そんなところでしょうか。

本当に5分長かったのかどうかは判りませんが(笑)、月組の時よりは流れも良かったような…でも、質問は月組の時の方が面白かったなあ。
最初から木村さんがいらしたせいか、皆少し緊張気味だったのかもしれませんね。

最後に一つ。
どこで出てきた話か思い出せないのですが、木村さんが
「音楽劇が続いていたので、台詞をこれだけ書いたのは久しぶりだった。描き始めた時は、台詞をこんなに書けるかしらと思ったけど、書き出したら結構うまく書けた」ということを仰っていまして。
…え?どこが?
と思ったのは私だけではあるまい…。


次は星組。
テーマは「シークレット・ハンター」ではなく「さくら」。
どんな講師が来るのかなあ。谷さんも、どんな方なのか知らないのですごく興味はあるんですが…。

うーん、行ければ行きたいけど。ちょっと厳しいかもなぁ…。



コメント

nophoto
はにはに
2007年4月24日17:41

よく覚えてますね、私、ゲラゲラ笑っていてちっとも覚えてませんでした〜
あ、「おいで〜」は覚えてました。あとキムシンがちょろちょろ会話に口だすので、
何となく皆が先生を見て話すというか、あやねちゃんなんて
キムシンにまるっきり顔が向いてて私は下手に座っていたので顔が見えませんでした。
「あやね〜、客席こっちだぞぉ〜」と言いそうでした。
水落さんもこっち側でしたからきっと残念だったろう。

おさちゃんはさすがに「会場全員私を目当てにきてるわね」という感じでちゃんと客席に向かって色々とお話してくれてトークに慣れてましたよね。

ほんと木村先生が明智ということでオサが浮かんでとか
書き出したらどんどん書けて上手くできたとか言うので
立ち上がって「こらっ!」と叱ってやりたかったです〜
もう少し、他の芝居とか観て欲しいよぉ(涙)

そうですね、キャラメルボックスに修行に行かせたいな。
実は児玉先生はここに修行に行かせたいって
いつも思ってるんですよ。
でキャラメルのなかで、SFとか子供向けミュージカルとか時代劇とかかき分ける方法を勉強させたいですわ♪

nophoto
みつきねこ
2007年4月25日1:27

最初からレポするつもりだったので頑張りました♪暗闇の中でメモってた怪しい女は私です(笑)。

…そういえば、あやねちゃんはずーっとこっちを見ていたなあ(上手席)。まとぶんも席のわりには顔見えたし。木村さんのおかげ!?

キャラメルにこだまっち、賛成で〜す!やはり日本語のセンスのないひとには、まず日本国内で留学していただきたいですね(切望)。