はっちゃんへ愛をこめて
2007年4月15日 宝塚(宙)宙組公演「A/L」も、今日で本当の千秋楽。
27名の出演者のみなさま、お疲れ様でした。
そして。
初嶺麿代さま。
私にとっては、かわいい少年役「初嶺まよ」さん。
ご卒業、おめでとうございます。
はっちゃんを最初に覚えたのは、和央ようかさんの「Cross Road」。
もちろん、エリザベートの子ルドルフも観ているのですが…あまり印象には残っていないようです(ごめんなさい)。
CrossRoadでは、たかこさんの仲間のロマの少年。
ちょっと小生意気な役作りで、すごくかわいかった。美少年でしたね。
滑舌が良くて、ダンスがキレてて。
それ以降はずっと注目して探していました。
特に記憶に濃いのは、「ミレニアム・チャレンジャー!」の「辰の刻」のダンス。TRFのSAMが振付けたことで話題になったヒップホップダンスで、それまで宙組で「ダンサー」と呼ばれていた(そして実際すばらしいダンサーだった)上級生がのきなみ「ヒップホップ」に苦戦する中、ものすごくカッコよく踊りこなしていた下級生数人のうちの一人で。
…樹里さんほっぽって、ずーっとはっちゃん観てました。あんまり素敵で、かっこよくて。
たぶん、あれは私が「ひっぷほっぷ(←ひらがな!?)」に初めて出会った瞬間だったんだと思います。
「ダンス」と一口に言っても、実は様々なジャンルがあって、「ダンサー」にも持ち味と技術によって得て不得手がある。…そんな、基本的なことを学んだときでした。
タカコさん時代の後半は、チケットが取り難かったこともあってあまり宙組を観ていなかったので、はっちゃんのことは大好きだったけど、しばらく観ていませんでした。
で。
久々に観た「A/L」のガニマール警部。
…目を、疑いました。
この人、すごくない…?
かっこいい。
しびれました。はい。
私の中では、ずっと「可愛いはっちゃん」で通っていた初嶺まよ。改名なさってからも、正しい文字が出ないからというだけでなく(正しくは「麿代」)、「私が知っているのはまよちゃんだもん!」という気持ちもあって、どうもしっくりこなかったのですが。
ガニマール警部を観て、納得しました。
たしかにこれは、「まよちゃん」じゃない。
かっこいい。
大人のはっちゃん。「麿代さん」なんだ。
…今更なにを言ってるんだこのねこは、っていう感じですが。
酸いも甘いも、っていうオトナの男を、あんなふうに演じられる役者になるとは思っていなかったんです。
はっちゃんはずーっと可愛いはっちゃんのままだと思ってた。
演技力があることも声がいいことも知っていたけど、あの可愛い、少女のようなはにかんだ笑顔があまりにも印象的で。
大人の役をやっても、どこかに少年の面影があったり、社会に適合できない悩みを抱えている役だったりしていた印象が強くて。
思春期の少年のようなイメージがあまりにも強烈で。
あの顔が、オトナの男の、「シニカルでクールな」笑みを浮かべられるとは思わなかったんです。
でも。
ガニマール警部、立派に「大人の男」でしたね。
まぁ、いじられ役であったことは否定しませんが。
タニ(大和悠河)ちゃんより、よっぽど大人。
タニちゃんがソルボンヌ大学の学生で、ガニマール警部はもう立派に部下もいるベテランの警部さん。
そんな年齢差がすごく自然で。
それに一番びっくりしました。
はっちゃん。
あなたが卒業を決めたとき、これは「A/L」観にいかなきゃ、と思いました。
観てみれば、作品も佳作で。出演者が全員キラキラ輝いていて。
とても素敵な時間をすごさせてもらいました。
でも。
その中でも、一番輝いていたのは、あなただったよ。
はっちゃんの、私の記憶の中では唯一の「ホンモノの大人」となったガニマール警部。
カッコよくて、この上もなく気障で、おしゃれで、でもドジで、
たまんなく抜けてて素敵。
千秋楽には、開幕前の漫才にも飛び入り参加されたりしたみたいですね。私が観たときはそれはなかったけど、でも、あのガニマール警部ならそれもありだったでしょう。
舞台の上のあなたは、本当にガニマール警部だった。
笑っても、怒っても、ハプニングに素で笑っているように見えても、初嶺まよじゃなかった。
あの、かわいらしいロマの少年が、こんな風に大人になって、
そして、宝塚を越えていく。
長いこと、楽しませてくれてどうもありがとう。
これからの人生に幸多きことを祈っています。
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27名の出演者のみなさま、お疲れ様でした。
そして。
初嶺麿代さま。
私にとっては、かわいい少年役「初嶺まよ」さん。
ご卒業、おめでとうございます。
はっちゃんを最初に覚えたのは、和央ようかさんの「Cross Road」。
もちろん、エリザベートの子ルドルフも観ているのですが…あまり印象には残っていないようです(ごめんなさい)。
CrossRoadでは、たかこさんの仲間のロマの少年。
ちょっと小生意気な役作りで、すごくかわいかった。美少年でしたね。
滑舌が良くて、ダンスがキレてて。
それ以降はずっと注目して探していました。
特に記憶に濃いのは、「ミレニアム・チャレンジャー!」の「辰の刻」のダンス。TRFのSAMが振付けたことで話題になったヒップホップダンスで、それまで宙組で「ダンサー」と呼ばれていた(そして実際すばらしいダンサーだった)上級生がのきなみ「ヒップホップ」に苦戦する中、ものすごくカッコよく踊りこなしていた下級生数人のうちの一人で。
…樹里さんほっぽって、ずーっとはっちゃん観てました。あんまり素敵で、かっこよくて。
たぶん、あれは私が「ひっぷほっぷ(←ひらがな!?)」に初めて出会った瞬間だったんだと思います。
「ダンス」と一口に言っても、実は様々なジャンルがあって、「ダンサー」にも持ち味と技術によって得て不得手がある。…そんな、基本的なことを学んだときでした。
タカコさん時代の後半は、チケットが取り難かったこともあってあまり宙組を観ていなかったので、はっちゃんのことは大好きだったけど、しばらく観ていませんでした。
で。
久々に観た「A/L」のガニマール警部。
…目を、疑いました。
この人、すごくない…?
かっこいい。
しびれました。はい。
私の中では、ずっと「可愛いはっちゃん」で通っていた初嶺まよ。改名なさってからも、正しい文字が出ないからというだけでなく(正しくは「麿代」)、「私が知っているのはまよちゃんだもん!」という気持ちもあって、どうもしっくりこなかったのですが。
ガニマール警部を観て、納得しました。
たしかにこれは、「まよちゃん」じゃない。
かっこいい。
大人のはっちゃん。「麿代さん」なんだ。
…今更なにを言ってるんだこのねこは、っていう感じですが。
酸いも甘いも、っていうオトナの男を、あんなふうに演じられる役者になるとは思っていなかったんです。
はっちゃんはずーっと可愛いはっちゃんのままだと思ってた。
演技力があることも声がいいことも知っていたけど、あの可愛い、少女のようなはにかんだ笑顔があまりにも印象的で。
大人の役をやっても、どこかに少年の面影があったり、社会に適合できない悩みを抱えている役だったりしていた印象が強くて。
思春期の少年のようなイメージがあまりにも強烈で。
あの顔が、オトナの男の、「シニカルでクールな」笑みを浮かべられるとは思わなかったんです。
でも。
ガニマール警部、立派に「大人の男」でしたね。
まぁ、いじられ役であったことは否定しませんが。
タニ(大和悠河)ちゃんより、よっぽど大人。
タニちゃんがソルボンヌ大学の学生で、ガニマール警部はもう立派に部下もいるベテランの警部さん。
そんな年齢差がすごく自然で。
それに一番びっくりしました。
はっちゃん。
あなたが卒業を決めたとき、これは「A/L」観にいかなきゃ、と思いました。
観てみれば、作品も佳作で。出演者が全員キラキラ輝いていて。
とても素敵な時間をすごさせてもらいました。
でも。
その中でも、一番輝いていたのは、あなただったよ。
はっちゃんの、私の記憶の中では唯一の「ホンモノの大人」となったガニマール警部。
カッコよくて、この上もなく気障で、おしゃれで、でもドジで、
たまんなく抜けてて素敵。
千秋楽には、開幕前の漫才にも飛び入り参加されたりしたみたいですね。私が観たときはそれはなかったけど、でも、あのガニマール警部ならそれもありだったでしょう。
舞台の上のあなたは、本当にガニマール警部だった。
笑っても、怒っても、ハプニングに素で笑っているように見えても、初嶺まよじゃなかった。
あの、かわいらしいロマの少年が、こんな風に大人になって、
そして、宝塚を越えていく。
長いこと、楽しませてくれてどうもありがとう。
これからの人生に幸多きことを祈っています。
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