ミュージカル・ガラ【終】
2007年3月28日 ミュージカル・舞台塩田明弘主催のミュージカル・ガラ・コンサートのレポート最終回♪
出演は樹里咲穂、泉見洋平、新妻聖子、吉野圭吾(登場順)。
前のレポートはこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20070317.html
男×男、女×女のデュエットが終わって、次は4人揃ってトークタイム。
これは盛り上がりましたねー。…主に吉野君を中心に。
いつも話題の中心にいる樹里さんは、今日はずいぶんと遠慮がちで、あの「オモロキャラ」を出してきませんでした。やっぱり初めて共演する方ばかりだし、出ているジャンルも違うしで、かなり緊張していたのでしょうか…。ちょっとだけ残念。
話題の一つ目は、「ミュージカルをはじめたきっかけ」。
樹里、泉見、新妻と3人がわりと常識的というか、(まぁ新妻さんの「『王様のブランチ』のレポーターから」という経歴は、知らない方には意外だったかもしれませんが…)経歴を知っていればある程度予想がつくような答えだった中で。
吉野くんだけが。
「近藤真彦さんのファンだったので、あんなふうに歌いたい!と思って」。
…マッチとミュージカル?何の関係が?
私の知らないところで(←多分たくさんある)なにかに出ていらっしゃったのでしょうか……?
吉野くんの経歴は知っていたつもりの私でしたが、「初舞台はジーザス・クライスト・スーパースター ジャポネスク版」のアンサンブル(白衣)と聞いてちょっとびっくり。
音楽座が最初だとばかり思っていました。違ったんだー。四季が先だったんですね。
四季が当時から今みたいなダンス重視の劇団だったら、全く違う俳優人生を歩いていたかもしれないってことか…。
次のお題は、「舞台での失敗や驚いたことは?」
泉見くんは、「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の時に、肝心のシーンでヴァンパイアを殺すための杭と木槌が入った鞄があかなくて困った話。
市村正親さん扮する教授と助手アルフレートのコンビが、ヴァンパイア伯爵(?)の館で、昼間は眠っている伯爵を倒しに行くんだけど、教授は罠にかかって吊されてしまい、頼りな〜い助手が一生懸命杭を打とうとして、がんばって、がんばって………「でもできな〜い!」っていう場面だったと思うのですが。
あそこで鞄があかなかったのか…そりゃ焦るわ。
で、思いあまった泉見くん、靴でヴァンパイアの胸を踏みつけて、踏みつけて…「でもダメです〜!」って言ったそうなんですが。
その時に、「『くい』と『くつ』、一文字しか違わないからきっとなんとかなる!」と思った、とか。
もしもーし?
すかさず吉野さんが突っ込んでくださいました(笑)。
樹里ちゃんより早かった。すげはやっ!
新妻さんは、「マリー・アントワネット」で大階段の上に登場し、拳をふりあげてカッコヨク「あの女を断頭台に!(←多分)」と叫ぶ場面で、拳をふりあげた瞬間に後ろに落ちてしまった、と。
…大階段の上にかっこよく登場して、拳を振り上げた瞬間に消えた女。
ミステリーですね…。
吉野くんは、「レ・ミゼラブル」のバリケードが登場した時に、セットが完全にくっつかなくて困った、というお話を。
短縮版レ・ミゼラブルでは、完成したバリケードにアンジョルラス(吉野)が超かっこよく登場して「レーーーッド!♪」と歌い出すのですが。
なかなかセットがくっつかないので、そういう場合は効果音っぽいドラムをしばらく打ち続けて…という対処方法を、その場にいた指揮者の塩田さんが説明。
本来ならドドドドドド、ジャジャン、「レーーーッド!」と入るのですが、あの時は
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…、ジャジャン「レーーッド(ちょっと急ぎ気味)」というのを二人で口三味線で再現してくださって、とても面白かったです。
…先週末に宝塚月組公演を観たのですが、ショーで車が出てくる場面で車が止まってしまい、ハケられないので大道具さんが片づける間ずーっと「ドドドドドッドドドドドド…」とドラムが続いていたことがあったので(笑)、対処法はどこも同じなんだなあと思いました(^o^)。
樹里さんは、宝塚の舞台セットは(豪華)で凄いんです、という話をした後、そのセット(電飾のセット)が倒れてきたことがあって、「逃げろ!」と言われて逃げた、というエピソードでした。
…何の公演だろう?笑いながら話していらっしゃいましたが、大きな事故にならなくて本当に良かったです…!
盛り上がったトークタイムが終わって、オケだけで「ミー&マイガール」メドレーをやった後、次は4人がそれぞれにソロを一曲。
吉野さんは、ギンギラギンにさりげないシルクハットを持って登場。歌はもちろん、シカネーダーのソロ(『モーツァルト!』)。
いやもう。さすがです。大好きです、吉野さんのシカネーダー。
彼は「歌」だけで勝負する必要のない役者ですね。歌とダンスの総合点、いえ、何よりも彼の強みは、キャラクターでの勝負。
本当に面白い役者になったなあ、と感慨しきりです。
確か次が樹里さんだったはず。『スウィート・チャリティ』よりチャリティのソロ、「If My Friends Could See Me Now」
(「友達はきっと言うわ、ありえない、嘘ね♪」って歌)
もう最高!でした。声がどうこう、歌がどうこうじゃなくて、最高。
昨年の「スウィート・チャリティ」、玉置成実さんも若いのに歌が上手くて可愛くて、決して悪くはなかったのですが。
チャリティという「莫迦だけどホントに可愛いオンナ」は、きっと、樹里さんみたいな、酸いも甘いも…を軽やかに演じられる女優が演じてこそ、痛くておかしい、おかしくて痛いストーリーになるんでしょうね、きっと。
樹里ちゃんチャリティで、全編通して観てみたいですねぇ。無理なことは解っていますけれども、でも。上演したら絶対通うのになあーーーーーっ。
次は泉見さん、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』よりアルフレートのソロ、「Salah」。
彼の、「一曲」への入り込みようは本当に凄い!です。
最初の「空のテーブル、空の椅子」もそうでしたけど、時間も短いのによくあれだけ感情を爆発させなくてはならない歌が歌いきれるなあと感心しました。
根本的に声がいいのと、やっぱりこの役が好きだったんでしょうね。すごく良かったです。私が観たのは浦井くんのアルフレートだけなのですが、やっぱり泉見くんのも見るべきだったなあ…。
新妻さんは、名曲中の名曲「Memory」(『CATS』)。
結果的には、この曲がコンサートのトリになったと思います。
…トリだからこそ、誰もが知っている名曲をもってくる。それも、有りです。構成としては。
でも新妻さんには、最初の登場で「Memory」、ラストに「命をあげよう」を歌ってほしかったなあ。
新妻さんは、娼婦猫グリザベラを歌うのはまだ無理なんですよね。
だから、今回は幼い白猫シラバブの「Memory」。
それでも、元々が名曲ですし新妻さんくらいの美声の持ち主なら、コンサートで歌うくらい十分やれると思います。
だけど。
仮にも歌唱力自慢のミュージカル俳優が集まった「ガラ・コンサート」のトリを勤めるなら。
ミュージカルの歌は、あくまでも芝居歌なんですから。
やっぱり持ち歌が良いと思いました…。
それも含めて。
全体に構成の甘いショーだな、という印象でした。選曲も、衣装も、照明も。
伴奏なんてせっかく生オケなのに、すごーくもったいない使い方。
本当にサロン・コンサートのノリ。
でもサロン・コンサートにしては、会場にお客さんを詰め込みすぎでキツかったのが残念。
ちょっとしたディナーショークラスの金額を取るのに、会場の雰囲気がちょっと安っぽくなっちゃって…食事は美味しかったし、すごく不満というほどではないのですが。
あと、せっかく美声が4人揃ったんですから、「4人」で歌う曲を一曲用意してほしかったですねぇ。
まぁ男性が二人ともテナーなので選曲が難しいのですが…
ありがちなのは、「レ・ミゼラブル」から「OneDayMore」ですね。以前タナボタ企画でもやっていましたから、4人用に編曲するのはそんなに難しくないはず。
樹里さんだけ若干ジャンルが違うので、イチから勉強しないといけない上に、新妻さんがエポニーヌだから必然的にコゼット(!?)をやらなくてはいけなくって大変でしょうけれども。
ま、曲は何でもいいのですが。
「4人で」の曲を一曲聞きたかったです。
それが心残りです。
それでも。
吉野&泉見の「闇は広がる」、そして樹里咲穂の「チャリティ」を聴けたことでものすごーーーく満足しましたので。
次回が有れば、また参加したいと思います。
回を重ねるごとに内容も段々改良されていくでしょうから、これからが楽しみです!第三回のご案内をお待ちしておりまーーーす!>塩田さん
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出演は樹里咲穂、泉見洋平、新妻聖子、吉野圭吾(登場順)。
前のレポートはこちら。
http://diarynote.jp/d/80646/20070317.html
男×男、女×女のデュエットが終わって、次は4人揃ってトークタイム。
これは盛り上がりましたねー。…主に吉野君を中心に。
いつも話題の中心にいる樹里さんは、今日はずいぶんと遠慮がちで、あの「オモロキャラ」を出してきませんでした。やっぱり初めて共演する方ばかりだし、出ているジャンルも違うしで、かなり緊張していたのでしょうか…。ちょっとだけ残念。
話題の一つ目は、「ミュージカルをはじめたきっかけ」。
樹里、泉見、新妻と3人がわりと常識的というか、(まぁ新妻さんの「『王様のブランチ』のレポーターから」という経歴は、知らない方には意外だったかもしれませんが…)経歴を知っていればある程度予想がつくような答えだった中で。
吉野くんだけが。
「近藤真彦さんのファンだったので、あんなふうに歌いたい!と思って」。
…マッチとミュージカル?何の関係が?
私の知らないところで(←多分たくさんある)なにかに出ていらっしゃったのでしょうか……?
吉野くんの経歴は知っていたつもりの私でしたが、「初舞台はジーザス・クライスト・スーパースター ジャポネスク版」のアンサンブル(白衣)と聞いてちょっとびっくり。
音楽座が最初だとばかり思っていました。違ったんだー。四季が先だったんですね。
四季が当時から今みたいなダンス重視の劇団だったら、全く違う俳優人生を歩いていたかもしれないってことか…。
次のお題は、「舞台での失敗や驚いたことは?」
泉見くんは、「ダンス・オブ・ヴァンパイア」の時に、肝心のシーンでヴァンパイアを殺すための杭と木槌が入った鞄があかなくて困った話。
市村正親さん扮する教授と助手アルフレートのコンビが、ヴァンパイア伯爵(?)の館で、昼間は眠っている伯爵を倒しに行くんだけど、教授は罠にかかって吊されてしまい、頼りな〜い助手が一生懸命杭を打とうとして、がんばって、がんばって………「でもできな〜い!」っていう場面だったと思うのですが。
あそこで鞄があかなかったのか…そりゃ焦るわ。
で、思いあまった泉見くん、靴でヴァンパイアの胸を踏みつけて、踏みつけて…「でもダメです〜!」って言ったそうなんですが。
その時に、「『くい』と『くつ』、一文字しか違わないからきっとなんとかなる!」と思った、とか。
もしもーし?
すかさず吉野さんが突っ込んでくださいました(笑)。
樹里ちゃんより早かった。すげはやっ!
新妻さんは、「マリー・アントワネット」で大階段の上に登場し、拳をふりあげてカッコヨク「あの女を断頭台に!(←多分)」と叫ぶ場面で、拳をふりあげた瞬間に後ろに落ちてしまった、と。
…大階段の上にかっこよく登場して、拳を振り上げた瞬間に消えた女。
ミステリーですね…。
吉野くんは、「レ・ミゼラブル」のバリケードが登場した時に、セットが完全にくっつかなくて困った、というお話を。
短縮版レ・ミゼラブルでは、完成したバリケードにアンジョルラス(吉野)が超かっこよく登場して「レーーーッド!♪」と歌い出すのですが。
なかなかセットがくっつかないので、そういう場合は効果音っぽいドラムをしばらく打ち続けて…という対処方法を、その場にいた指揮者の塩田さんが説明。
本来ならドドドドドド、ジャジャン、「レーーーッド!」と入るのですが、あの時は
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…、ジャジャン「レーーッド(ちょっと急ぎ気味)」というのを二人で口三味線で再現してくださって、とても面白かったです。
…先週末に宝塚月組公演を観たのですが、ショーで車が出てくる場面で車が止まってしまい、ハケられないので大道具さんが片づける間ずーっと「ドドドドドッドドドドドド…」とドラムが続いていたことがあったので(笑)、対処法はどこも同じなんだなあと思いました(^o^)。
樹里さんは、宝塚の舞台セットは(豪華)で凄いんです、という話をした後、そのセット(電飾のセット)が倒れてきたことがあって、「逃げろ!」と言われて逃げた、というエピソードでした。
…何の公演だろう?笑いながら話していらっしゃいましたが、大きな事故にならなくて本当に良かったです…!
盛り上がったトークタイムが終わって、オケだけで「ミー&マイガール」メドレーをやった後、次は4人がそれぞれにソロを一曲。
吉野さんは、ギンギラギンにさりげないシルクハットを持って登場。歌はもちろん、シカネーダーのソロ(『モーツァルト!』)。
いやもう。さすがです。大好きです、吉野さんのシカネーダー。
彼は「歌」だけで勝負する必要のない役者ですね。歌とダンスの総合点、いえ、何よりも彼の強みは、キャラクターでの勝負。
本当に面白い役者になったなあ、と感慨しきりです。
確か次が樹里さんだったはず。『スウィート・チャリティ』よりチャリティのソロ、「If My Friends Could See Me Now」
(「友達はきっと言うわ、ありえない、嘘ね♪」って歌)
もう最高!でした。声がどうこう、歌がどうこうじゃなくて、最高。
昨年の「スウィート・チャリティ」、玉置成実さんも若いのに歌が上手くて可愛くて、決して悪くはなかったのですが。
チャリティという「莫迦だけどホントに可愛いオンナ」は、きっと、樹里さんみたいな、酸いも甘いも…を軽やかに演じられる女優が演じてこそ、痛くておかしい、おかしくて痛いストーリーになるんでしょうね、きっと。
樹里ちゃんチャリティで、全編通して観てみたいですねぇ。無理なことは解っていますけれども、でも。上演したら絶対通うのになあーーーーーっ。
次は泉見さん、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』よりアルフレートのソロ、「Salah」。
彼の、「一曲」への入り込みようは本当に凄い!です。
最初の「空のテーブル、空の椅子」もそうでしたけど、時間も短いのによくあれだけ感情を爆発させなくてはならない歌が歌いきれるなあと感心しました。
根本的に声がいいのと、やっぱりこの役が好きだったんでしょうね。すごく良かったです。私が観たのは浦井くんのアルフレートだけなのですが、やっぱり泉見くんのも見るべきだったなあ…。
新妻さんは、名曲中の名曲「Memory」(『CATS』)。
結果的には、この曲がコンサートのトリになったと思います。
…トリだからこそ、誰もが知っている名曲をもってくる。それも、有りです。構成としては。
でも新妻さんには、最初の登場で「Memory」、ラストに「命をあげよう」を歌ってほしかったなあ。
新妻さんは、娼婦猫グリザベラを歌うのはまだ無理なんですよね。
だから、今回は幼い白猫シラバブの「Memory」。
それでも、元々が名曲ですし新妻さんくらいの美声の持ち主なら、コンサートで歌うくらい十分やれると思います。
だけど。
仮にも歌唱力自慢のミュージカル俳優が集まった「ガラ・コンサート」のトリを勤めるなら。
ミュージカルの歌は、あくまでも芝居歌なんですから。
やっぱり持ち歌が良いと思いました…。
それも含めて。
全体に構成の甘いショーだな、という印象でした。選曲も、衣装も、照明も。
伴奏なんてせっかく生オケなのに、すごーくもったいない使い方。
本当にサロン・コンサートのノリ。
でもサロン・コンサートにしては、会場にお客さんを詰め込みすぎでキツかったのが残念。
ちょっとしたディナーショークラスの金額を取るのに、会場の雰囲気がちょっと安っぽくなっちゃって…食事は美味しかったし、すごく不満というほどではないのですが。
あと、せっかく美声が4人揃ったんですから、「4人」で歌う曲を一曲用意してほしかったですねぇ。
まぁ男性が二人ともテナーなので選曲が難しいのですが…
ありがちなのは、「レ・ミゼラブル」から「OneDayMore」ですね。以前タナボタ企画でもやっていましたから、4人用に編曲するのはそんなに難しくないはず。
樹里さんだけ若干ジャンルが違うので、イチから勉強しないといけない上に、新妻さんがエポニーヌだから必然的にコゼット(!?)をやらなくてはいけなくって大変でしょうけれども。
ま、曲は何でもいいのですが。
「4人で」の曲を一曲聞きたかったです。
それが心残りです。
それでも。
吉野&泉見の「闇は広がる」、そして樹里咲穂の「チャリティ」を聴けたことでものすごーーーく満足しましたので。
次回が有れば、また参加したいと思います。
回を重ねるごとに内容も段々改良されていくでしょうから、これからが楽しみです!第三回のご案内をお待ちしておりまーーーす!>塩田さん
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