安蘭けい さま
遠野あすか さま
星組トップコンビお披露目、おめでとうございます。
「ヘイズ・コード」、「Halleruja!GO!GO!」、「ハロー!ダンシング」と、年末から3つに分かれて公演していた星組。やっと一つにまとまって、大劇場でのお披露目を迎えたんですね。
分かれていた3つの公演がどれもこれも本当に素晴らしかった!!ので。公演がとても楽しみです。
できれば大劇場で、花見の季節が終わらないうちに観たいのですが…(初舞台生も観たいし!)うーん、今現在でまだ4月の予定がまるっきり白紙な私には無理そうだなあ(汗)。
観に行くことができたら、また日記に書きたいと思います…。
トウコさんについてはヘイズ・コードの時に少し語らせていただきましたので。
今回は、あすかちゃんについて。
遠野あすか。
最初に観たのは、タカコ(和央ようか)さんのドラマシティ「Crossroad」。
あの時は、デュシャンの恋人シモォンを演じた久路あかりちゃんが嵌り役で、ヒロイン・ヘレナのあすかちゃんは、まだ下級生だし、経験も浅いし(初大役)、まだちょっと荷が重かったね、と思ってしまうようなところも確かにあったのですが。
ラストシーン。
牢獄を出るタカコさんを、無言で迎えに来るあすかちゃんが、しっとりとキレイで。
ボロボロ泣いたことを思い出します。
「ずーっとあすかちゃんを見守っていた」、とは言えない私ですから、ファンの方には異論もありましょうが。
2002年夏の新宿コマ劇場「シンデレラ」。
この作品の前と後で、「遠野あすか」は別人に生まれ変わった、と私は思っています。
宙組〜花組組替直後のあすかちゃんは。
スタイルの良さばかりが目立って、本来売りであったはずの『芝居』が空回りしていた印象があります。
上手なんだけど、相手の芝居に合わせることができなくて。
あすかちゃん自身はしっかり役を作ってきているんだけど、作り込みすぎなのかなんなのか、微妙に回りの空気を読みきれず、一人で暴走してしまいがち。
表情豊かでコケティッシュで、とても魅力的な娘役さんなのに、声も台詞も上手いのに、どうしてお芝居が噛み合わないんだろう…そんな印象でした。
それが顕著に出たのが、花組に組替えして2作目「琥珀色の雨に濡れて」のフランソワーズ。
今だから言えることですが。
本公演のフランソワーズ役は、今のあすかちゃんからは想像もできないほどヤバい出来でしたね。
この子はもう娘役としてダメなんじゃないか、このまま退団して外部の舞台に出た方がいいんじゃないか、と絶望的になってしまったほど何もかも外してしまって。
あのヘレナが、どうしてこんな変な芝居をしてしまうんだろうか、と非常に謎でした。
そんなあすかちゃんが。
別人のように輝いていた、夏の新宿コマ劇場「シンデレラ」。
あんなに幸せな公演も少ないだろう、と。
シンデレラの可愛らしさ、心の美しさ、けなげさ。それを、あんな風にお芝居で見せてくれたあすかちゃん。
樹里ちゃんともお似合いで。
本当に、観ているだけで幸せでした。
ファニーフェイスで、滅多に「美形」とは言われないあすかちゃんですが、あのシンデレラのドレス姿はものすごく綺麗でしたもんね。あすかちゃん自身が、きっと凄く幸せだったんだろうと思います。
タカラヅカに戻ったあすかちゃんは、見違えるほどいい芝居をするようになって。「やっぱり遠野あすかは良いね!」と、コロッと態度が変わりましたよ私は。
大評判を取ったエリザベート代役は見逃しましたが、新公のビデオは観ました。確かに素晴らしかった!ナマで観たかったです…
本役のヴィンディッシュ嬢も良かったし、「不滅の棘」のクリスティナも好きだったなあ…。
そんなこんなを経て、巡ってきた全国ツアー「琥珀色の雨に濡れて」。
まさに、「別人」のフランソワーズ。
役者というものは、わずか1年半でここまで変わるのか!?と。
そんな驚きで、公演の細かいことは吹っ飛んでしまいましたよ…。
あすかちゃん。
その後の活躍ぶりは今更語るまでもありませんが。
私にとって、あすかちゃんのベストアクトは、今でも「シンデレラ」。そして、僅差で「Ernest In Love」のグウェンドレンと「ヘイズ・コード」のリヴィ。
どれも、本当にキュートで一生懸命で、大真面目に生きている可愛い女たち。
彼女たちの存在感、リアルな「現実感」があるのにどこかとってもファンタジックな雰囲気は、タカラヅカでは数少ない在り方だったんじゃないかと思います。
花組から専科に異動したとき。
これであすかちゃんは、トップ娘役という枠に嵌められることなく、あすかちゃんにしか出来ない役を与えられる存在になるんだ、と思ったのですが。
結果的には、トウコさんと組んで星組でトップコンビに。
正直、どうなるのか、という不安がものすごくありました。
でも。
「ヘイズ・コード」は、本当に素晴らしかった…。
トウコさん。
星組のみなさま。
星組ファンのみなさま。
遠野あすか、という、「芝居」という水に浸けておいてあげないと死んでしまう魚のような女優を、どうぞよろしくお願いします。
あすかちゃん。
いわゆるトップ娘役、という枠に嵌めるつもりならば、専科異動なんてさせずに素直に星組に異動して昇格していたはず。
あえて専科を経てのトップ就任、ということは、
その枠を飛び出していいよ、ということなんだと思いたい。
だから、あすかちゃん。
せっかく星組、という新しい海に来たのだから。
スミレ・コードぎりぎりの崖っぷちを、トウコさんと二人で突っ走ってみてほしい。
タカラヅカがどこまでいくのか、いけるのか、見せてほしい。
捨てたつもりの「娘役」の殻が、あなたの背中で羽根になっているから。
トウコさんと一緒なら、どこへでも飛べるよ、きっと。
あと一週間で今年度も終わり。
ご卒業などなど、おめでたいことのあった方もたくさんいらっしゃるであろう春ですが。
あすかちゃん。
本当に本当に、本当におめでとう。
幸せな舞台、たくさん作ってくださいね〜♪
.
遠野あすか さま
星組トップコンビお披露目、おめでとうございます。
「ヘイズ・コード」、「Halleruja!GO!GO!」、「ハロー!ダンシング」と、年末から3つに分かれて公演していた星組。やっと一つにまとまって、大劇場でのお披露目を迎えたんですね。
分かれていた3つの公演がどれもこれも本当に素晴らしかった!!ので。公演がとても楽しみです。
できれば大劇場で、花見の季節が終わらないうちに観たいのですが…(初舞台生も観たいし!)うーん、今現在でまだ4月の予定がまるっきり白紙な私には無理そうだなあ(汗)。
観に行くことができたら、また日記に書きたいと思います…。
トウコさんについてはヘイズ・コードの時に少し語らせていただきましたので。
今回は、あすかちゃんについて。
遠野あすか。
最初に観たのは、タカコ(和央ようか)さんのドラマシティ「Crossroad」。
あの時は、デュシャンの恋人シモォンを演じた久路あかりちゃんが嵌り役で、ヒロイン・ヘレナのあすかちゃんは、まだ下級生だし、経験も浅いし(初大役)、まだちょっと荷が重かったね、と思ってしまうようなところも確かにあったのですが。
ラストシーン。
牢獄を出るタカコさんを、無言で迎えに来るあすかちゃんが、しっとりとキレイで。
ボロボロ泣いたことを思い出します。
「ずーっとあすかちゃんを見守っていた」、とは言えない私ですから、ファンの方には異論もありましょうが。
2002年夏の新宿コマ劇場「シンデレラ」。
この作品の前と後で、「遠野あすか」は別人に生まれ変わった、と私は思っています。
宙組〜花組組替直後のあすかちゃんは。
スタイルの良さばかりが目立って、本来売りであったはずの『芝居』が空回りしていた印象があります。
上手なんだけど、相手の芝居に合わせることができなくて。
あすかちゃん自身はしっかり役を作ってきているんだけど、作り込みすぎなのかなんなのか、微妙に回りの空気を読みきれず、一人で暴走してしまいがち。
表情豊かでコケティッシュで、とても魅力的な娘役さんなのに、声も台詞も上手いのに、どうしてお芝居が噛み合わないんだろう…そんな印象でした。
それが顕著に出たのが、花組に組替えして2作目「琥珀色の雨に濡れて」のフランソワーズ。
今だから言えることですが。
本公演のフランソワーズ役は、今のあすかちゃんからは想像もできないほどヤバい出来でしたね。
この子はもう娘役としてダメなんじゃないか、このまま退団して外部の舞台に出た方がいいんじゃないか、と絶望的になってしまったほど何もかも外してしまって。
あのヘレナが、どうしてこんな変な芝居をしてしまうんだろうか、と非常に謎でした。
そんなあすかちゃんが。
別人のように輝いていた、夏の新宿コマ劇場「シンデレラ」。
あんなに幸せな公演も少ないだろう、と。
シンデレラの可愛らしさ、心の美しさ、けなげさ。それを、あんな風にお芝居で見せてくれたあすかちゃん。
樹里ちゃんともお似合いで。
本当に、観ているだけで幸せでした。
ファニーフェイスで、滅多に「美形」とは言われないあすかちゃんですが、あのシンデレラのドレス姿はものすごく綺麗でしたもんね。あすかちゃん自身が、きっと凄く幸せだったんだろうと思います。
タカラヅカに戻ったあすかちゃんは、見違えるほどいい芝居をするようになって。「やっぱり遠野あすかは良いね!」と、コロッと態度が変わりましたよ私は。
大評判を取ったエリザベート代役は見逃しましたが、新公のビデオは観ました。確かに素晴らしかった!ナマで観たかったです…
本役のヴィンディッシュ嬢も良かったし、「不滅の棘」のクリスティナも好きだったなあ…。
そんなこんなを経て、巡ってきた全国ツアー「琥珀色の雨に濡れて」。
まさに、「別人」のフランソワーズ。
役者というものは、わずか1年半でここまで変わるのか!?と。
そんな驚きで、公演の細かいことは吹っ飛んでしまいましたよ…。
あすかちゃん。
その後の活躍ぶりは今更語るまでもありませんが。
私にとって、あすかちゃんのベストアクトは、今でも「シンデレラ」。そして、僅差で「Ernest In Love」のグウェンドレンと「ヘイズ・コード」のリヴィ。
どれも、本当にキュートで一生懸命で、大真面目に生きている可愛い女たち。
彼女たちの存在感、リアルな「現実感」があるのにどこかとってもファンタジックな雰囲気は、タカラヅカでは数少ない在り方だったんじゃないかと思います。
花組から専科に異動したとき。
これであすかちゃんは、トップ娘役という枠に嵌められることなく、あすかちゃんにしか出来ない役を与えられる存在になるんだ、と思ったのですが。
結果的には、トウコさんと組んで星組でトップコンビに。
正直、どうなるのか、という不安がものすごくありました。
でも。
「ヘイズ・コード」は、本当に素晴らしかった…。
トウコさん。
星組のみなさま。
星組ファンのみなさま。
遠野あすか、という、「芝居」という水に浸けておいてあげないと死んでしまう魚のような女優を、どうぞよろしくお願いします。
あすかちゃん。
いわゆるトップ娘役、という枠に嵌めるつもりならば、専科異動なんてさせずに素直に星組に異動して昇格していたはず。
あえて専科を経てのトップ就任、ということは、
その枠を飛び出していいよ、ということなんだと思いたい。
だから、あすかちゃん。
せっかく星組、という新しい海に来たのだから。
スミレ・コードぎりぎりの崖っぷちを、トウコさんと二人で突っ走ってみてほしい。
タカラヅカがどこまでいくのか、いけるのか、見せてほしい。
捨てたつもりの「娘役」の殻が、あなたの背中で羽根になっているから。
トウコさんと一緒なら、どこへでも飛べるよ、きっと。
あと一週間で今年度も終わり。
ご卒業などなど、おめでたいことのあった方もたくさんいらっしゃるであろう春ですが。
あすかちゃん。
本当に本当に、本当におめでとう。
幸せな舞台、たくさん作ってくださいね〜♪
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コメント
感動しました。
るいちゃんに続いて、あすかちゃんもどんどんキレイになってゆく。
相手役がいて、相手役に愛されて、その相手役と二人して作り上げることができる幸せを知った娘役は、本当に100倍くらい力を発揮しますね、そんな娘役トップさんは宝塚では貴重な存在だと思います。
そしてみつきねこさまの宝塚を愛する気持ちもとっても伝わりました〜
私も幸せな気分で今週をスタートできました、有難うございます(ぺこぺこ9
作品に恵まれることも大切ですが…(^ ^;)。
トウコさんとあすかちゃんの、そして、星組さん全体の幸せを、心から祈っています♪